勇者スバルの大冒険 ~剣(ソーセージ)に愛されしアヒルよ、伝説となれ~ 作:はばたくアヒル
はあちゃまがまつりと戦闘していた頃、スバルたちは塔の中へ入っていました。
入ってすぐの場所は広い空間になっており、奥と左右に廊下に面する通路があります。
「スバル先輩、キアラ。あれ!」
るしあが奥の通路を指さします。
その先には上階へ続くらしい螺旋階段のようなものが見えていました。
「行きマショウ!」
「シュバ!」
(おう!)
キアラとスバルは頷きます。
三人は奥へ向かって駆けていきました。
「大空スバルだね」
すると奥の廊下から女性の声がして、スバルたちの前にその声の主が現れました。
その人物の姿を目にして、スバルたちは思わず足を止めます。
「ああ、そんなにびっくりしないでよ」
彼女はスバルたちに笑いかけました。
「で、でも」
るしあが恐る恐るというふうに彼女に尋ねます。
「あなたロボット、なんですよね?」
「うん。そうだよ」
彼女は頷きました。
「ボクはあの方に作っていただいたロボット、ロボ子って言うんだ。待ってたよ大空スバルとその御一行」
ロボ子と名乗った彼女は明るい栗色の髪をショートカットにした、金色の目をした女性でした。
その目には円いフレームの眼鏡をしており、やや大きめのサイズの藤色パーカーを着込んで、パーカーの裾下からは太腿が出ています。
内太腿の肌は黒く艶やかな金属部となっており、その金属は下に伸びて膝下以降は爪先まで真っ黒にしています。
また両手には掌が赤、甲が黒のグローブをはめています。
「あ。呼び止めちゃってごめんね」
ロボ子は端に寄ってスバルたちに道を開けました。
「もう気づいてると思うけどこの奥に見える螺旋階段が塔の最上階、あの方がいらっしゃる場所へ行くことができる唯一の道。最上階は地上と時空が隔離された神聖な場所でね、あの特別な階段を使わなくちゃどんな手段を用いてもたどり着くことができないんだ」
「はあ」
「というわけだから、ちょっとばかし上がるのに苦労するかもしれないけど頑張ってね」
ロボ子がスバルたちに微笑みかけます。
「シュバ。シュバルババ」
(おう。ありがとな)
「どうもです」
「ありがとうございマス」
三人はロボ子に礼を述べてから螺旋階段の側までやってきました。
そして何となく階段沿いに見上げてみます。
「うわあ」
るしあがさも嫌そうな声を出します。
それもそのはずで、見上げる限り最上階がまるで見えてこないのです。
つまりそれほど高い塔であり、その分階段を上がらなくては最上階にたどり着けないということです。
「まあ、仕方ないデスね。教えていただいた時から、こうなるだろうなと思っていマシタし」
キアラが苦笑します。
「シュババ!」
(行くぞ!)
三人は螺旋階段を駆け上がっていきました。