渋谷に夏油達が訪れる少し前に時は廻る
「いや〜しかし若いのが育ってきて嬉しいね」
独り言を溢しながら、東京の街を歩いている五條悟
彼が信号を渡ろうとした際に事は起きる
「おっと、ごめんよ。••• ••• ••• ん?」
渋谷のスクランブル交差点はハロウィンを目前にして、人混みが増し肩がぶつかってしまった。
そう肩がぶつかってしまったのだ。自分の術式が危険な者と判断し、無限が発動したのにも関わらず。
その瞬間五条悟の姿が交差点から消えた。
もう既に人の手がつかなくなってしまったであろう、古い廃棄の様な場所に2人の影あった。
「率直に聞くけど君何者?呪術高専の卒業生って訳ではないもんね。見たことないし、その見ただけで分かる力量...もう一度聞くけど何者?」
銀色に輝く瞳を向けながら、五条悟は金髪の男を見据える。
「ごちゃごちゃと喧しい奴だ。私が何者であろうが貴様には関係ないだろう。」
「いや関係あるね。それに情報収集はしとくにこした事は無い。現に僕の予想だと君に勝てる呪術師が僕の知り合いの中だと思い浮かばない。そりゃ警戒するさ」
「そうか...私はユーグラム・ハッシュヴァルトそれだけだ。他に情報が欲しければ力尽くにでも聞くんだな」
そう言い放ち、全く取り合おうとしないハッシュヴァルト。
「へぇ..力尽くね」
そう呟いた瞬間に悟の姿が歪む。
一瞬のうちにハッシュバルトの懐に入り込み蹴り上げた。
だが悟の蹴り上げた脚は、まるで鋼鉄な何かに当たったと錯覚するほどに手応えを感じなかった。
「そんなものか」
そう言い放ちいつ抜刀したのか分からない剣で悟の脚を斬り落とそうとしたがまるで何かに阻まれるかの様に動きが止まった。
「僕の術式、無限は正になの通り僕と空間の間に無限の時間があるんだ。生憎だけど君の攻撃が僕に届く事は無いよ」
先ほどの手答えの無さを考慮しつつ、術式の開示をしもう一度攻撃を繰り出そうとしたその時
「そうか。私の攻撃を止めたか」
突然動きが止まっていたはずの攻撃がまるで当然かの様に動き始め、五条悟の脚を斬り捨てた。
「なるほど。これが僕の肩に触れた正体か。」
そう言いながら自分の脚を片手でキャッチし、そのまま後ろに下がる。
「(とわ言ってみたものの、僕の六眼を持ってしても未だ能力の本質が分からない。ただ術式を無効化するだけの能力なら良いんだけど、それはほぼ無いかな。だとしたら)」
「やめだ」
「もう辞めちゃうの?今から楽しくなるってのに」
剣を納め、立ち去ろうとするハッシュヴァルトとは対照的に斬られた脚を反転術式を用い何事もなかったかの様に接合し、構える五条悟。
「貴様と今ここで殺し合いした所で私に利点がない。ただそれだけだ。」
「なるほど。でもこっちもこっちで色々ゴチャついててね、君が敵じゃ無いっていう確証が持たない限り引けないのよ」
「鬱陶しい。なら貴様達が10月31日に起こす面倒ごとに一切関わらないとここで約束しよう。貴様達でいう縛りでもなんでもするんだな。」
「へぇ、どうやって俺達の計画を知ったのか気になるけど良いよ。縛りも別に求めない。第一それだと今度は、君の方にただでさえ無い利点が一切なくなる。そこまで僕は性悪じゃないからね。」
目隠しの様な布を目に覆いながら告げる。
「そうか。」
そう良い金髪の影が五条悟の視界から消えかけた瞬間耳元で声が聞こえた。
「あまり、思い出に浸りすぎ無い事だな。」
そう言い残し、まるで何も起きてなかったかの様にその場からハッシュヴァルトの濃密な気配が消えた。
最新話からやっちゃんたんで先が出来ねえ笑