とある幻想の夢想天生   作:大嶽丸

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今回も短い


辻斬り

 

 

 ひらりひらりと、桜の花弁が舞い散る。

 

 美しく咲き誇る、空一面を埋め尽くす花吹雪とは裏腹に春の暖かさも生気を全く感じさせない、暗く冷たい異界。

 

 おおよそ人の住めるようには思えないその場所に、貴族が住まうような立派な屋敷があり、その先の庭園には一際大きな桜の樹が聳え立つ。

 

 それは壮大で生命に満ち、しかしまるでその内側にある恐ろしくおぞましきナニカを覆い隠しているようだった。

 

「この不吉な感じ。あんまり喜ばしくないわね」

 

 ──そこへ至るまでの長い石階段にて、二つの人影が対峙している。

 

「みんなが騒がしいと思ったら、生きた人間だったのね」

 

 片や空を飛ぶ紅白の巫女。片や人魂をその傍らに漂わせる二刀流の剣士。

 

 赤と緑。黒髪と白髪。何もかもが対照的な容姿をした二人の少女たちが睨み合い、言葉を交わす。

 

「まさかと思ったけど、ここって……」

 

「昔は生きてた者が住む処よ」

 

「あの世? やっぱりお呼ばれしてたのかぁ」

 

「あなたはまだお呼びではない」

 

 少女たちは、少なくとも()()()()()()敵同士だった。にも関わらず殺伐さはなく、互いに減らず口を叩き合う。

 

 特に巫女の方には殺意すら無く、それが剣士は気に食わない様子で目を鋭くさせる。

 

「ともかく、あとほんの僅かの春が集まればこの◼️◼️◼️が満開になる。あなたが持ってきたなけなしの春が、満開までのあと一押しをするってものよ」

 

 春──彼女がそう称するそれは即ち、人が持つ生命力のことであり、それを奪わんとしているということは、少なくとも彼女の方は、巫女を殺すつもりだった。

 

 すべては、主の悲願の為に。他者の命を奪う結果になろうとも、元より生死が曖昧な彼女に躊躇は無く、疑問にすら思わない。

 

「あの世で死んでも、あの世に逝くのかしら」

 

「あんたは地獄逝き」

 

 ここは地獄じゃないのね、と向けられた殺気を軽く受け流しながら呑気にそう呟く。

 

 しかし、決して無防備ではなく、既に臨戦態勢を取っており、相手が先に仕掛けてくるのを待ち構える。

 

 そして、剣士はこれに応じた。

 

「……妖怪が鍛えたこの“楼観剣”に斬れぬものなど、あんまり無い!」

 

 そんな何とも格好が付かない宣言と共に、戦いの火蓋は切られる。

 

 これが初めの出会い。勝ったのは──。

 

「……ふ、ふふっ」

 

 遠い、遠い遠い追憶。僅かに垣間見た朧気な断片。ふらふらと覚束ない足取りで薄暗い路地裏を歩きながら少女は笑みを浮かべる。

 

「知らないけど、知っている。知っているけど、知らない」

 

 偶然見かけた時から、予感はしていた。あれと戦えば、斬り結べば何かを掴めると、この行き当たりばったりな状況を打破できるかもしれないと。

 

 結果、感じたのは()()()()。あの紅白巫女が誰なのかは思い出せないが、それでも知り合いなのは確かであり、同じ境遇の可能性が高かった。

 

 故に、少女──世間から俗に切り裂き魔、学園都市のジャック・ザ・リッパーと呼ばれている連続殺人鬼は己がやってきたことは決して間違っていなかったのだと確信する。

 

斬れば、わかる

 

「なーにが斬ればわかる、だよ。バッタバッタ殺しまくっちゃって、お蔭ですっごい騒ぎになってんじゃん」

 

 すると背後から茶化すような声がする。振り返ってみるが、そこにはほんのりと薄暗い闇のみが存在するだけで人の姿はどこにも無かった。

 

 しかし、確かにそこには何かが存在しており、切り裂き魔は顔をしかめる。

 

「……死体の処理は、()()()の役目では?」

 

「手当たり次第に殺り過ぎて追い付かないのさ、辻斬り(リーパー)さん? むしろ八人しかバレてないんだからよくやっている方だと思うんだけどなぁ~」

 

 そんな抗議の声を心底つまらなそうにしながら切り裂き魔は聞き流す。

 

 元よりこちらから頼んだ覚えはなかった。彼女からすれば切り伏せた死体が見つかっても何も困らず、いくら騒がれようと知ったことではなかった。

 

 むしろそれで強者が集まるのであれば僥倖。この街に蔓延っている連中は、あまりにも斬り応えの無い有象無象ばかりだ。

 

「役目を果たせていないのであれば無能と言う他無いでしょう。斬りたいモノを斬る……私はただ、それだけに過ぎません」

 

「うへー、イカれてるね。けどそんなこと言って今回は仕損じたじゃん。見てたよ」

 

「………………」

 

 無能と言われ、気に障ったのか声の主がそう悪態をついた次の瞬間、凍てつく刃のような鋭い殺気が空間を包み込んだ。

 

「ひ! ちょ、ごめんごめんって!」

 

 これに声の主は顔を青ざめさせ、後ずさった。死神の鎌を首元に押し当てられているような感覚に陥り、脂汗が止まらない。

 

 視線だけで人を殺してしまいそうとは、正しくこの事なのだろう。

 

「……次は斬る。必ず斬る」

 

 静かに気を昂らせ、切り裂き魔は己が刃が届かなかったかの巫女の姿を思い返す。

 

 その有り様は、優雅に舞う二色蝶。斬り応えの無い連中ばかりかと思った矢先に現れた極上の相手。

 

 果たして何者だろうか。自身にとって好敵手と呼んでも差し控えない彼女に切り裂き魔は想いを馳せる。

 

 まあ、いずれにせよ──。

 

斬れば、わかる

 

 何度も復唱する。今までも、これからも、師の教えをただ愚直に信じ、少女は進み続ける。

 

 その果てに、何があるとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「な、何なんですか、これ……」

 

「……戦争でもあったじゃん?」

 

 二人の警備員(アンチスキル)、黄泉川愛穂と鉄装綴里。通報を受けて駆け付けた彼女らは目の前に広がる光景に驚愕する。

 

 周囲の壁や地面のあちこちには地割れのように抉れた破壊痕が刻まれており、切り崩された建物の瓦礫が散乱するそれは宛ら爆弾テロでも起こったかのようで元の路地の面影など微塵も無かった。

 

 警備員として多くの事件を担当し、現場を訪れた彼女たちであったが、ここまでの凄惨な現場は初めて見る。高位の能力者同士の抗争でもこのような有り様にはなりやしない。

 

「崩落事故か? 一体何が起きて……」

 

「あ、黄泉川さん! お待ちしておりました!」

 

 困惑していると少し離れた場所から男が手を振ってくる。この近辺を担当する部署の同僚だ。どうやら一足先に駆け付けていたらしい。

 

()()()の子の知り合いなんですよね? あなたもちょっと聴取の方お願いできませんか?」

 

「何?」

 

 被害者……? と首を傾げながら黄泉川が示された方角へ視線を向ければ、一人の少女が瓦礫の上にゆったりと座り込んでいた。

 

「や。黄泉川先生」

 

 その姿を見て、黄泉川は目を見開く。

 

「……博麗?」

 

 そこに居るのは間違いなく自身が勤める高校の生徒、博麗霊夢。彼女は瓦礫の上に足をぷらぷらさせながら座っており、何食わぬ顔でこちらへ挨拶する。

 

「どういうことじゃん? 被害者ってのは一体……」

 

「えっと……なんでも例の連続無差別殺人事件……その犯人だと思われる人物に襲われたそうで……」

 

「は?」

 

 同僚の説明に、黄泉川と鉄装は耳を疑う。

 

「え? ちょ、ちょっと、待ってください、ととと、ということはじゃあまさかこれってッ!?」

 

「──切り裂き魔の野郎が、やったってことか?」

 

 愕然とする二人。この大地震でも起きたかのような凄惨な現場を、あの世間を騒がせる連続殺人鬼が作り上げたのだというのだ。

 

 その様子を見て同僚はうんうんと頷く。彼らも最初に話を聞いた時は信じられなかったし、実のところ今現在も半信半疑なのだから。

 

「……じゃあ、その推定切り裂き魔はどこに行ったじゃん?」

 

「逃走した模様です。現在、周辺区域一帯に検問を張って隊員を巡回させています」

 

「ええ。まんまと逃げられたわ。建物の崩落に乗じて、ね」

 

 鉄装よりも先に落ち着いた黄泉川が尋ねれば同僚はそう答え、霊夢がそれに補足する。

 

「……そうか」

 

 俄には信じ難い。破壊痕から能力を推察しようにも、浮かび上がった候補でこれだけの規模の破壊を行うとしたらその出力は大能力者(レベル4)でも上澄み──下手すれば超能力者(レベル5)クラスにも匹敵する。

 

(相変わらず出鱈目じゃん、こいつ)

 

 ──そんな存在と一戦交えて、目の前の少女は何故こうも平然としてられるのか。

 

 つい先程まで凶悪犯と命のやり取りをしていたにも拘わらず、その身に傷一つ無く、精々衣服に土埃が僅かに付着しているくらいだった。

 

「せ、先輩……この子って幻想御手(レベルアッパー)事件の時にあの木山と戦ってた子ですよね? 知り合いなんですか?」

 

「教え子じゃん。クラスは違うが」

 

「あ、そうだったんで……へっ? け、けど先輩のとこの学校って確かその、能力のレベルが低い子が通う所じゃ……」

 

「……色々と込み入った事情があるじゃんよ」

 

 戸惑う鉄装に黄泉川もどう説明したものかと頭を悩ませ、そう誤魔化す。

 

 元より霊夢が高い格闘能力を有しているのは知っていた。まだ彼女が風紀委員として活動していた頃、スキルアウトの大群はおろか大能力者の凶悪犯すらも単独で取り押さえていたのだから。

 

 それに以前から霊夢が身体検査(システムスキャン)の際に手を抜いて能力のレベルを偽っているのではという話は小萌から聞いていた。

 

 しかし、あそこまでの実力を隠していたとは流石に予想していなかった。複数の能力を操る木山を相手に互角どころか圧倒する戦いぶり。よくもまあ今の今まで隠し通せたと感心すら抱く。

 

「で、犯人の特徴は?」

 

「背丈は私より少し下。歳は……分からないけど見た目は私より幼かったと思う。服装は、そう、緑色の服を着てたわ。んで刀を二本持っててそのうち片方は脇差だったわ」

 

「刀?」

 

「そうそう。だから切り裂き魔よりも“辻斬り”、って呼んだ方が良いかも」

 

 ふむ、と黄泉川は顎に手を当てる。呼び方はどうでもいいが、凶器はかなりの刃渡りがある刃物と推測されていたため刀というのはその特徴に合致するし間違いないだろう。

 

 しかし、まさか刀二本でこの惨状を作り上げたとでもいうのか。

 

「それと性別は……多分、女ね」

 

「多分? 随分と曖昧じゃん?」

 

「顔を隠しててよく分かんなかったのよ、声もくぐもってたし」

 

「………………」

 

 ──何か隠している。

 

 外見で年齢について言及しておきながら一番分かりやすい性別は曖昧という僅かばかりの矛盾に対して黄泉川は不審に思った。

 

 虚偽の供述をしている訳ではないにしろ、何かしらの情報を隠匿しているのは明らか。しかし、問い質すには根拠が少なく、誤魔化されて終わりだろう。

 

「ま、気を付けなさい。あなたたちが追う切り裂き魔ってのは少なくともこんくらいのことをやってのける。それに、人を殺すことに微塵の躊躇も無い……そこらの不良や能力持ち相手のように対応していたら、死人は増えるばかりよ?」

 

 そんな疑いの目に気付いていないのか、或いは気にも留めていないのか霊夢は瓦礫の山を指差し、どこか他人事のように言う。

 

「っ……忠告感謝するじゃん」

 

 これに黄泉川はそう言うしかなかった。確かにこれだけの力を有する能力者ならば今のように警備員のパトロールを増やしたところで返り討ちに遭うだけなのは明白。現在よりも強力な武装で身を固めて臨む必要があった。

 

 そして、それでも捕縛出来る見込みは薄い。どうしたものかと黄泉川は一考するも、明確な解決策は思い浮かばない。

 

「で? 聞きたいことはそれだけ?」

 

「おう。今のところはな……他に知りたいことがあったらまた連絡するじゃん」

 

「そ。じゃ、私は仕事に戻るわ」

 

 そう言い、霊夢は飛んだ。

 

 ふよふよと飛び去って行く彼女の後ろ姿を見送りながら、黄泉川は溜め息を吐く。

 

 殺人鬼に襲われ、一戦交えたにも拘わらずあまりにも平然とした様子に現場の警備員たちは最後まで困惑していた。

 

「なんか……掴み所が無い子でしたね」

 

「……少なくとも悪い奴ではないじゃん。ちょいと危うくはあるが」

 

「え?」

 

 そう、霊夢に悪意は無く、これまでの行動を見ればむしろ“ヒーロー”と称賛するべきほどだ。

 

 然れど、それは偶発的なもの。単に彼女は己が欲望に忠実なだけであることを黄泉川は知っていた。

 

 ただ思うがままに動き、己が気に食わぬモノを拒み、容認せず、看過することが出来なかった結果である。

 

 故に、黄泉川は危惧する。もしも彼女のこちらへの認識が変異し、明確な敵意を向けてきたら……何ともまあゾッとする話だ。

 

 恐らく、彼女は僅かなきっかけがあればその境界線を容易く、何の躊躇も無く踏み越えてしまえるのだろう。

 

「………………」

 

 一方、そんな黄泉川の心境を露程も知らない霊夢は神妙な面持ちになる。

 

(……あの辻斬り、一体何者なのかしら?)

 

 無数の斬撃が襲い来るあの刹那。霊夢はその塗り潰されるように隠蔽し尽くされた貌を、ほんの僅かであるが、垣間見た。

 

 ()()()()顔だ。或いは、()()()()()()

 

 なのに頭から離れず、違和感ばかりが残る。あの剣、あの業を目撃した瞬間には、あれが己が待ち望んだモノではないかと確かに予感がしたのだ。

 

 故に、だからこそ、記憶に無いからこそ、もしかすると、もしかするのではないかと思ってしまう。

 

(期待しては駄目、今までもそうやってぬか喜びしてきたじゃない)

 

 その影を追い求め、僅かな片鱗すら見逃さず、霊夢は探し続けた。それはこの科学の街である学園都市でも変わらず、その度に今回は、今度こそはと何の根拠も無く思ってしまう。

 

 けれど、残ったのは、失望だけ。幻想など夢幻(ゆめまぼろし)、この世界の何処にも在りはしないという現実を叩き付けられた。

 

 幻想猛獣の件といい、有力な手掛かりであることには違いないが、期待すればそれだけ裏切られた時のショックが大きいことはとうに理解している。

 

 ああ、それでもやはり──。

 

「ん?」

 

 その時、携帯のバイブ音が鳴る。

 

「……もしもし」

 

『博麗霊夢ゥ! あなた連絡も無しに居なくなって何をやっているんですの!』

 

 甲高い怒声が響くが、それを見越して予め画面から耳を離していたので問題無し。そろそろ白井から怒りの電話が掛かってくる頃合いだと思っていたところだ。

 

「悪いわね、噂の切り裂き魔とやらと戦ってた」

 

『……は?』

 

「だから切り裂き魔よ、切り裂き魔。白昼堂々襲ってきやがったわ」

 

 何てことのないようにそう言えば、白井はただただ絶句するしかなかった。

 

 てっきりサボっているか、勝手な行動をしていると思っていた同僚がほんの僅かな間に連続殺人鬼に襲われ、戦闘していたというのだから。

 

『え、その、ほ、本当に?』

 

「嘘吐いてどうすんの。さっきまでアンチスキルから聴取を受けていたのよ」

 

『そ、そうでしたの……えっと、大丈夫ですの? 怪我とかは……』

 

「ええ。別に何ともないわよ。けど肝心の切り裂き魔には逃げられちゃったわ」

 

『なっ……あなたが?』

 

 これに白井は信じられないといった様子で驚愕する。個人的に気に食わないものの霊夢のその優秀さは認めており、そんな彼女が犯人を取り逃がすなんて不覚を取ろうとは思いもしなかったからだ。

 

「あなたたちも気を付けなさい。あれはヤバいわ。くれぐれも出くわしても一人で立ち向かうなんて真似は絶対にしないように。OK?」

 

 そして、念を押すような忠告。取り逃がしたのは油断したから、という口振りでも無さそうだ。

 

 彼女にそこまで言わせるとは、世間を騒がせる切り裂き魔というのはそれだけ一筋縄では行かぬ存在なのかと白井は戦慄する。

 

『ッ、分かりました。詳しくは支部の方で……え? 固法先輩、何か──』

 

『ちょっと! 博麗さん!』

 

 すると割り込むように固法の声が聴こえてくる。いつになく取り乱した声だった。

 

「うん? 美緯、どうしたの?」

 

『どうしたの、じゃない! 先輩が居たってどういうことッ!? 先輩は死んだんじゃ……!』

 

「……あっ、そういえば教えてなかったわね」

 

『は、はぁっ!?』

 

 明らかに冷静でないその様子に霊夢は疑問に思うも、その質問を聞くと今思い出したと言わんばかりに納得すると共に、あちゃーと額に手をやる。

 

 単純明快な話だった。固法の言う先輩……黒妻綿流は表向きには敵対していたスキルアウトたちにリンチを受けて死亡したことになっており、彼の生存を伝えていなかったのだ。

 

「あー、いやまあ、ごめん。実は生きてたのよ、あいつ」

 

『ッ!? じゃ、じゃあ本当に先輩が……!? 今、何処に……というか何で博麗さんが知ってるのよ!? 私は知らなかったのに──』

 

「落ち着きなさい。説明なら後でするし、何なら本人に聞いてみたら? 多分近い内に姿を現すと思うから」

 

『なっ……それって、どういう──』

 

「んじゃ、また後で」

 

 これ以上質問責めに遭いたくはないので霊夢はすかさず通話を切る。

 

 随分と取り乱していた。死んだと思っていた元恋人が実は生きていたということを知れば当然の反応だろう。

 

 悪いことをしてしまったな、と霊夢は思うも同時に面倒なことになったと溜め息を吐く。

 

(能力者狩りの方は、ぶっちゃけると私が何かしなくてもすぐ解決しそうな気がする。問題は……やっぱりあの辻斬りだけど……)

 

 彼女の正体が何であれ、あれだけの強さに加え、未だに底を見せていないのだ。

 

 警備員がどう頑張ったところで太刀打ちすることはまず不可能であり、超能力者の中でも対抗できる者は限られてくるだろう。

 

 故に、霊夢もまたこの事件について独自に捜査することにした。

 

 ──そして、彼女の予想通り翌日には能力者狩りを行っているスキルアウトたちの根城が判明するのだった。




東方キャラの口調って、基本的にフワフワなのよね
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