とある幻想の夢想天生   作:大嶽丸

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乱雑開放

 

 曰く、深淵の王者。

 

 曰く、怪異の頂点。

 

 曰く、無敵の怪物。

 

 人々はそれを、“吸血鬼(ヴァンパイア)”と呼んだ。

 

 魔術師がカインの末裔と呼ぶそれは世間一般に知られる通り不老不死であり、人間離れした身体能力を有し、吸血した相手を仲間にする能力を有するという。

 

 海にも際限があるように、あらゆる生物の魔力には限りがある。生命力を魔力に変換して扱う魔術師達にとって、不滅の命を持つということは“無限の魔力”を持つということと同義であり、実在するならそれ単体が核爆弾に匹敵する程の脅威である。

 

 しかし、その実在を確認した者は居ない。理由は()()()()()()()()()()()と伝えられ、普段から非科学(オカルト)を大真面目に扱っている魔術サイドにおいてもその実在については懐疑的だった。

 

 見たら、死ぬ。故に、見た者が居ない。

 

 それは魔術師達にとって“吸血鬼”に対する一般的な常識だったが、ほんの数百年前までは違ったはずだ。

 

 居たのだ、確かに、吸血鬼は、その昔から。それを“殺す力”が存在し、認識されているからにはそれが存在したという痕跡が間違いなく残っている。

 

 にも拘らず彼らは“吸血鬼”を知らず、そして知らないという事実に一切違和感を抱かない。

 

 ある日を境に、魔術師は、人々は“吸血鬼”という存在を()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「──転校生?」

 

 盛夏祭が終わってしばらく。いつものファミレスで霊夢は佐天と談笑していた。

 

「はい。春上衿衣さんって言うんですけど、初春のルームメイトになったんです。今度紹介しますね」

 

「ふうん……この時期に珍しいわね」

 

「ですよねー。普通は新学期の始まりに合わせると思うんですけど」

 

 他愛の無い会話をしながら霊夢は湯呑みに入った緑茶を飲む。外は炎天下であるが、冷房の効いた店内で熱々のお茶を飲むというのもなかなか乙なものだ。

 

 因みにこの場に居ない白井や初春は固法らと共に急遽行われた警備員(アンチスキル)との合同会議へ出向いている。霊夢は残留要員、要するに留守番なのだが、白井が居ないのを良い事にこうしてサボタージュをかましていた。

 

「それでなんですけど明日、その春上さんと初春に白井さん、御坂さんも一緒にお祭りに行こうと思ってるんですけど霊夢さんもどうです?」

 

「お祭り、ねぇ……ま、特に予定なんて無いし、構わないわよ」

 

「本当ですか! やった!」

 

 言い方からして盛夏祭とは違い、普通に屋台などがある夏祭りのことだろう。暑い中出歩くのは面倒であるが、祭り自体は霊夢は嫌いではなかった。

 

 彼女の場合、大体主催したり屋台を開店したりする側だったりするが。

 

「──ん?」

 

 その時、微妙な揺れがファミレスを襲った。物が倒れるほどの大きさではないが、カタカタとテーブルの食器が小刻みに音を立てる。

 

「……地震?」

 

 やがて揺れは収まり、動きを止めていた店員らは何事も無かったように作業へ戻っていく。客もあまり驚いていないようだし、まるで慣れている様子だった。

 

「最近多いですよねー」

 

「そうなの?」

 

「え? 知らなかったんですか?」

 

「普段飛んでるもの。揺れなんか感じないわよ」

 

「いや、流石に陸に居る比率のが高いでしょ」

 

 佐天が説明する。何でもここ最近原因不明の地震が連続的かつ頻繁に発生しており、震度やマグニチュードはまちまちだが、中には建物の一部が倒壊したり怪我人が出た事例もあるらしい。

 

「へぇ……」

 

「それで、私が最近観ている都市伝説サイトによるとですね……」

 

「都市伝説って……隙間女とかトイレの花子さんとか? あとテケテケ」

 

「それはどちらかと言えば学校の怪談では? って話の腰を折らないでくださいよ。なんでも現在学園都市各地で頻発する地震は実は“乱雑開放(ポルターガイスト)”なんじゃないかって言われてるんですよ」

 

 にやり、と怪しげな笑みを浮かべながら佐天は語り始める。曰く、今起きてるのはただの地震などではなく、霊的な干渉による怪現象だとか、別次元からの波動だとか、はたまた統括理事会が地下施設で行っている秘密実験だとか、そんな眉唾物の陰謀論をさも有力な説のように主張する佐天に霊夢は目を白黒させた。

 

「ポルターガイストって……不良天人ならともかくチンドン騒霊共じゃ地震なんて無理よ」

 

「てんにん? ちんどん? よく分かりませんが、少なくともただの地震じゃあないってことです。そもそも原因不明って時点で怪しさ満点ですよ」

 

「あ、そう。……というか、涙子って意外とこういう話好きなのね」

 

「ええまあ。都市伝説マスターと呼んでくれても良いですよ? フフン」

 

 誇らしげに胸を張る佐天に霊夢は何とも言えない表情をする。思えば、彼女が幻想御手(レベルアッパー)を入手したのもそういう噂からだったか。

 

 他人の趣味にとやかく言うつもりはないが、また事件に巻き込まれそうで不安である。上条程ではないが、佐天もまたかなりのトラブルメーカーだと霊夢は認識していた。

 

「都市伝説も馬鹿には出来ませんよ。現に霊夢さんが“空飛ぶ不思議な巫女さん”っていう都市伝説なんですから。巷じゃ有名ですよ?」

 

「ふうん……人様を怪現象扱いはやめてもらいたいわね」

 

「他にもどんな能力も効かない能力を持つ男とか侍の幽霊とか喋るゴールデンレトリバーとか怪人赤黒マントとか色々──」

 

「え?」

 

「ん? どうかしました?」

 

「……いや、何でもないわよ」

 

 噂も馬鹿には出来ない。挙げられた内容に幾つか心当たりがあった霊夢は余計にトラブルの原因になりかねないと心配するのであった。

 

「というか、そもそもこの街なら地震を起こせる能力持ちくらい一人や二人居そうなもんだけど」

 

「うーん……聞いたことはありませんね。そんな地震なんて自然災害を引き起こせるような能力なら超能力者(レベル5)でもおかしくありませんよ」

 

「そういうもん?」

 

「そういうものです」

 

 第一位がベクトル操作などという大層な能力なのだからそれくらいは有り得るかと思ったが、地震を起こすというのはかなり凄いことらしい。

 

「気になりませんか? 霊夢さん」

 

「……ま、確かに原因が不明ってのは気になるわね。何もなくて地震なんて起こるはずがないもの」

 

「ですよね! 絶対何かの陰謀ですって!」

 

「それは知らないけど」

 

 この街の最先端の技術とやらがなかなかに馬鹿げているのは霊夢も知っている。故に、そんな科学力を以てしても未だに原因が解明されていないというのは疑問であった。

 

 となれば非科学(オカルト)……魔術関連を疑うのが自然だが、そこらの魔術師では人為的に地震を引き起こすなどという規模の魔術は到底扱えず、やろうにもかなりの準備と資金が必要だろう。

 

 或いは、原因が分かった上で隠蔽しているか。

 

「……そういえば」

 

 しかし、そこで霊夢はある話を思い出す。

 

「ん? 何です?」

 

「前に教授が言ってたわ。能力の暴走が連鎖的に起きるとその力が数倍にも膨れ上がることがあるって」

 

「えぇ?」

 

 唐突な発言。話の流れから何が言いたいのかは理解できるものの佐天は首を捻る。

 

 何せ能力の暴走により地震が引き起こされるなんて話は今まで聞いたことがなかったのだから。

 

「じゃあ、この地震は誰かさんの能力の暴走が原因……ってことですか?」

 

「可能性としては有り得るでしょう? 少なくとも妙ちくりんな陰謀論よりは」

 

「た、確かに」

 

 その指摘に佐天は頷くしかない。今まで挙げた説の中では一番信憑性が高いと言えよう。

 

(えっと、木山だっけ? あいつが助けようとしてる子供達が意識を失ったのも、能力の暴走がどうのの実験って言ってたわね……)

 

 暴走能力の法則解析用誘爆実験。記憶の限り木山春生はそのようなことを発言していた。

 

 霊夢が先程教授の言葉を何故急に思い出したかといえば、あの一件が脳裏に残っていたからだろう。禁書目録の件で後回しにしていたが、決して忘れておらず、現状打開策が無いもののいずれはどうにかするつもりだった。

 

(何かしら関係性があるのかも……ってのは流石に早計か。ただ調べてみる価値はありそうね)

 

 願わくは自分の知らぬところで勝手に解決していてほしいが、如何せん知ってしまった手前、無視を決め込むことは彼女の性分が許さない。

 

 それに、幻想猛獣(AIMバースト)の事もある。あの辻斬りと同様に、あれは自身の記憶について何か分かるかもしれない貴重な手掛かりなのだから。

 

「それにしても初春達って、一体何の合同会議なんですかね?」

 

「さあ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 同時刻。白井らが出向いた警備員との合同会議では、今正に霊夢と佐天が話題にしていた原因不明の地震について話し合っていた。

 

「以上の事から、これは地震ではなく、“RSPK症候群”の同時多発が原因と思われます」

 

 壇上に立つ女性。長い茶髪を背中にふわりと流した彼女は、見た目からしてやり手のキャリアウーマンという印象を受ける。

 

 テレスティーナ=ライフラインと初めの自己紹介で彼女はそう名乗った。

 

 先進状況救助隊(Multi Active Rescue)、通称MARと呼ばれる警備員内に常設された部署の一つ。その隊長であるという。

 

「尚、この事件について霊的現象や陰謀などと言うまことしやかな噂が流れています。今回風紀委員の皆さんにも集まってもらったのは、一般生徒がこのような噂に踊らされないよう、注意を促してもらいたいからです」

 

 その言葉と共に会議は終わり、風紀委員はネット上の噂への火消しと、パニックを未然に防ぐ注意喚起を割り当てられた。警備員についてはこのRSPK症候群の同時多発が()()()に誘発されたものだった場合に備え、原因の割り出しと容疑者の確保を命じられ、更なる会議を行うことになった。

 

「それにしても、RSPK症候群の同時多発だなんて……今まで聞いたこともない現象よ?」

 

 会議場から出てきた固法が難しい顔で呟く。後ろでは白井と初春が長時間席に着いたことで固まった身体をほぐしつつ、同じように首を傾げていた。

 

 RSPK症候群とは、反復性偶発性念力……即ち、ポルターガイスト現象を科学的に原理を解明したものであり、一般的な能力者が能力の制御を誤り、不安定に発現させた時に発生する。つまりそれが同時多発するとなると、極めて近い場所で同時期に、何人もの能力者が能力の制御を手放さない限り発生したりしないのだ。

 

 奇しくもそれは、霊夢が教授から聞かされていた能力の暴走が連鎖的に起こった場合の症状と全く同じである。

 

(もし、あのテレスティーナさんの言う通りだとしたら……何者かが、多数の能力者を一つ所で同時に暴走させでもしている? でも、一体何の為に?)

 

 それに、今回の対応。もし事実だとしてMARは一体どうやってそれを突き止めたのか。単なる推測にしてはあのテレスティーナという女史は完全にRSPK症候群であると決め付けているように思えた。

 

 小さな違和感であったが、それが核心に触れているということをこの時の固法は知る由もない。もしも霊夢が会議に参加していれば直ぐに気付いたことであろう。

 

 だからこそ、彼女はここに居ない訳だが。

 

「ムッキィイイイイイ!!」

 

 思案していると、背後から響く甲高い叫び声に固法はびくりと体を震わせる。何事かと振り返ると白井が頭を掻き毟りながら怒りの形相を浮かべていた。

 

「……どうしたのよ? 白井さん」

 

「あの女! またサボっていやがりますの! あれだけ通信機は持っておけと言ったのに!」

 

 あの女というのが博麗霊夢なのは明らかであり、またかと固法は溜め息を吐く。

 

「いつものことじゃない。今更そんなことでキレてたら身が持たないわよ」

 

「そんな投げやりな! 固法先輩は慣れ過ぎて感覚が麻痺していますの!」 

 

「ええまあ、実際慣れたし。けどもしかしたら、もしかするけど普通に仕事してたりして」

 

「どうせ佐天とファミレスで駄弁ってるに決まってますの! 現行犯で取っ捕まえてやりますの!」

 

「あ、待っ……」

 

 固法が止めるよりも早く白井は空間転移で消える。先程の会議の通りにこれから近隣の学校への注意喚起、計画草案を立てようと思っていたのだが……。

 

「ったく……あれ? 初春さん何してるの?」

 

「え? あ、いや……あははは……」

 

 残った初春へ視線を向ければ彼女は携帯でどこかへ電話を掛けており、固法が見ると苦笑いを浮かべるのだった。

 

「……佐天。あの方は?」

 

 一方その頃。ファミレス前に転移するや否や店内へと乗り込んだ白井であったが、そこには佐天しかおらず、しかし確かにもう一人誰か居た痕跡があった。

 

「えっと、霊夢さんなら初春から電話が来るなり急いで出ていきましたけど」

 

「……は?」

 

 佐天の返答に固まり、そして瞬時に理解する。身近な所に裏切り者が潜んでいたことに。

 

「初春ぅぅうう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「危ない危ない。会議が終わったら飾利に連絡するよう言っておいて良かったわ」

 

 上空にて。怒り狂う白井を見下ろしながら間一髪だったと霊夢は安堵する。

 

 何度も見つかるほど愚かではない。特定されている行き付けのファミレスで堂々と寛ぐ以上、こういった根回しはしておく。

 

「さて、適当に時間を潰そっと。今のうちに明日の祭りの下見でもしようかしら」

 

 尚、佐天への口止めを忘れていたので帰ったら説教をくらう未来は確定しているのだが、未だにそれに気付いていない霊夢は意気揚々とこの場を後にしようとする。

 

「──あん?」

 

 その時だった。

 

 上空で街並みが見渡せたことで彼女はある違和感に気付く。

 

「まさか……」

 

 嫌な予感を感じつつ、霊夢は向かう。高速で空を飛び、辿り着いたのは一棟のビル。そのすぐ目と鼻の先に降り立った霊夢は思わず顔をしかめる。

 

 一見すると何も不自然の無い、ごくごく普通の建物のように見えるが、霊夢にははっきりと見えていた。

 

 ビル全体に張り巡らされた結界が──。

 

「やぁ、やっぱり君は気付いたか。博麗霊夢」

 

 すると聞き覚えのある男の声がする。視線を向けた先には赤い頭髪の長身の神父──ステイル=マグヌスが立っていた。

 

 その口振りからして、霊夢が遅かれ早かれここへ来ることは予期していたようだ。

 

「……これ、何?」

 

 霊夢はただ簡潔に問う。目の前の男が張ったものであれば即座に叩きのめして終わりだが、そうではないのだろう。

 

「“三沢塾”って名前に聞き覚えは?」

 

「無い」

 

「……ふうん。君が単に無知なだけかな? この国でシェア率一位を誇る有名な進学塾らしいよ」

 

「はぁ? 要するに予備校ってこと? 何で予備校がこんな要塞になってんのよ?」

 

 全く以て意味不明である。霊夢の目からはどう見ても予備校ではなく、魔術的な堅牢な要塞にしか見えない。

 

「ふむ……何て説明すれば良いかな。わりとややこしい事態になってるんだが、順を追って説明するとね」

 

 煙草を吹かし、面倒臭そうにしながらもステイルは事の経緯を語り始める。

 

「まずこの“三沢塾”はこの街の能力開発とやらを半端に知ってしまったせいで科学崇拝とも言うべき新興宗教擬きと化してしまってね。ま、そこら辺は僕はどうでもいいんだけど……」

 

 科学崇拝。いまいちピンと来ないが、神様の代わりに科学を信仰し、物事はすべて科学によってのみ解明できるとかそういう感じだろうか。ならば能力開発によって“神ならぬ身で天上の意思に辿り着くもの”とやら掲げる学園都市も似たようなものだと霊夢は思う。

 

 どちらにせよ、気に食わない。その対極の位置に立つ霊夢にとっては嫌悪すべきものであった。

 

「現在はとうに潰れている。端的に言えば乗っ取られたんだ。科学被れのインチキ宗教が、正真正銘本物の魔術師……いや、パラケルススの末裔たる、チューリッヒ学派の“錬金術師”にね」

 

 そして、本題を切り出す。

 

「錬金術師、ねぇ……魔術師とどう違うのかは知らないけどそいつをブッ飛ばせば解決、って話でOK?」

 

「話が早くて助かるよ」

 

 ステイルは笑う。

 

「三沢塾に潜伏する元ローマ正教の隠秘記録官にしてチューリッヒ学派の錬金術師、アウレオルス=イザードの処刑……それが今回僕達が学園都市統括理事長から依頼された内容だ」

 

「統括理事長? 学園都市で一番偉い奴だっけ?」

 

 科学と魔術との不可侵条約なんてものが存在する時点で予想はしていたが、やはり学園都市の上層部は魔術師と繋がっていようだ。

 

「ああ。本来は新興宗教擬きと化した三沢塾は学園都市側で排除する予定だったんだけど、そこにアウレオルス=イザードが占拠してしまって案件が“科学サイド”から“魔術サイド”に切り替わってしまった。そのため統括理事長は手を出せず、イギリス清教に依頼した訳だ」

 

「ふうん……面倒な手順を踏まないといけないのね」

 

「関係無く好き勝手に手を出す君が異常なだけさ。統括理事長はいつも肝を冷やされてるんじゃないかい?」

 

「さあ、どうでもいいわ」

 

 滞空回線(アンダーライン)……だったか。学園都市一帯に散布している鬱陶しい塵のような機械群でこの街を覗き見ている変態がどう困ろうが知ったことではない。

 

 お陰で気持ちよく空を飛ぶことも出来やしなかった。

 

「さて、博麗霊夢……これが君の必要悪の教会(ネサセリウス)としての初仕事だけど何か質問は?」

 

 断ることは不可能。最大主教、ローラ=スチュアートなるものとの契約で学園都市内で魔術師絡みの事件が起きた際には協力しなければならないのだから。

 

 科学の総本山たる学園都市に魔術師が足を踏み入れることなど滅多に無いと思っていたので特に気にしていなかったが、まさかこのようなタイミングで現れてしまうとは。

 

「……今から?」

 

「勿論だとも。事態は一刻を争うんだ」

 

 霊夢は溜め息を吐く。佐天には悪いが、どうやら明日の祭りには間に合いそうにない。

 

 禁書目録の件からまだ一週間くらいしか経っていないというのに。再び魔術師を相手にしなければならないという事実に彼女は辟易するのであった。

 




まさかの同時進行

因みに霊夢が会議に出ていた場合、乱雑開放編が半日で終わります。
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