とある幻想の夢想天生   作:大嶽丸

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ルビコンで傭兵してキュベレイにボコされたり星焼いたり解放したりしてたら一ヶ月以上経ってたわ


違和感

 

 御坂美琴は絶望していた。

 

 あの後、まだ実験は終わってなどおらず、自分のやってきたことが何もかも無為であったことを知った。

 

 だからこそ、今度は実験の根幹を担うコンピュータ──樹形図の設計者(ツリーダイヤグラム)へのハッキングを試みた。

 

 藁にも縋る思いで、たとえ暗部に堕ちるとしても、友達と永遠の別れになるとしても、己の人生を捨てることになっても構わないと覚悟を決め、衛星からの情報を受信する施設へと乗り込んだ。

 

 ──けれど、それすらも無意味だった。

 

 樹形図の設計者は既に存在していない。施設はとっくの昔に放棄され、一日に来る数百件もの申請は処理されずに放置されていた。

 

 つまり計画を引っくり返す、最後の手段がなくなってしまったという事実。それに加えて、樹形図の設計者が無くなっても、実験は計画通りに続いている──。

 

「ああ……」

 

 どうしようもない現実に打ちのめされる御坂に、追い打ちをかけるように眼前のモニター画面に映る、赤黒く染まった茶色い毛髪。

 

 死んでいく。

 

 また死んでいく。

 

 今この瞬間にも、殺され続けている。残酷に、ゴミのように。

 

 自分のせいで──。

 

「どうすれば、いいのよ……」

 

 考える、考える。

 

 否、本当は分かっているはずだ。唯一残された手段。それは何よりも単純で手っ取り早く、そして御坂には到底不可能なこと。

 

 一方通行(アクセラレータ)の打倒に他ならない。

 

 そして、御坂はある可能性に思い至っていた。自分では一方通行には勝てないが、他の人物はどうだろうか。

 

 脳裏に過るのは圧倒的な強さを見せ、自分すらも打ち負かした紅白の巫女。きっと、自分が頼み込めば必ず応じてくれるだろう。現に研究所の襲撃の際には助けに来てくれたのだから。

 

 彼女ならば、もしかすると──。

 

(でも、もし駄目だったら?)

 

 相手は学園都市最強。ベクトル操作というあまりにも理不尽で絶対的な能力。突破する手段など思い付くはずがなく、いくら彼女が強くても勝てるイメージなど湧かなかった。

 

 死んでしまうかもしれない。あの妹達みたいに、ゴミのように。それなのに、自分の都合で巻き込むことなど出来るはずがなかった。

 

 もう、打つ手は無いのだ。

 

(あぁ……私は……何でこうも無力なんだろう)

 

 あまりにも無様なその有り様に、御坂は嗚咽と共に膝をつく。

 

「……ふうん」

 

 そんな憐れな少女の姿を見て、力無き弱者の嘆きを聞いて、“魔法と紅夢からなる存在”は酷くつまらなさそうにしていた。

 

 そこに秘める感情は、果たして──。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「お、このキャベツお得ね」

 

 近所のスーパー。冷房の効いた野菜コーナーにて霊夢は買い物カゴを片手にここ数日の食事の材料となる品物達を吟味していた。

 

 服装はいつしか見せたパーカーにホットパンツ。以前は普通に巫女装束で来店していたため大きく注目を集めていたが、現在はそのようなことはなく、また顔見知りの店員や主婦からはむしろ普通の格好をしていることに酷く驚かれ、その成長・進歩に感動すらされている。

 

(しかし……何でかしら。昨日何してたか全然思い出せない)

 

 どうにも曖昧な記憶。違和感自体は朝起床した時からあった。

 

 こうして食材を調達する中でも何気無く昨日の事を思い出そうとするが、呼び起こされる光景はあまりにも不鮮明で歯抜けなもの。

 

(あー、昨晩飲み過ぎた? それとも暑さで頭やられた?)

 

 覚えていないということは所詮その程度のことなのかもしれないが、元より物事を忘れる感覚が嫌いなこともあって、霊夢は喉元に小骨が引っ掛かっているような、言い知れぬ不快感に苛まれていた。

 

 それに、そもそも忘れているのが重要なことではないなど、思い出さねば証明出来ぬのだから。

 

「あれ? 霊夢さん?」

 

 すると隣から声をかけられる。振り向くとそこには黒髪セミロングの少女が自分と同じように買い物カゴを持ってこちらを見ていた。

 

「涙子じゃない。奇遇ね」

 

「そうですね。霊夢さんもこのスーパー使っているんですね」

 

「ええ。たまに」

 

 意外そうにする佐天。霊夢の方もまさか同じスーパーを使っていたとは思わなかった。

 

 彼女も案外近くに住んでいるのだろうか。

 

「霊夢さんも自炊するんですねー。しかも殆ど割引商品を……」

 

 時刻は夕方。丁度惣菜等がセールになる時間帯であり、それを見越して佐天はスーパーに来た訳だが、どうやら霊夢も同じ理由なようだ。

 

 何というか、庶民的である。

 

「そりゃ節約しといて損は無いからね。ま、流石に当麻みたいにもやしばっか買うのは御免だけど」

 

「当麻? ……あ、上条さんでしたっけ? あのインデックスさんと一緒に住んでるって言う」

 

「そ。凄い貧乏なのよあいつ」

 

「へー。大変ですね……私もレベル0なんで気持ちは分かります。いっつも金欠ですから」

 

 下の名前で呼んでいるんだ……と一瞬思うも霊夢は恐らく誰に対してもこんな感じであるし、他意は無いのだろう。

 

「……にしても、そう言うあなたは随分と買い込んでいるのね?」

 

 ちらり、と買い物カゴの中身へと視線を向ける霊夢。そこには一人暮らしの女子中学生が買い込むにしてはあまりにも多くの食材が敷き詰められていた。

 

「あ、ええまあ……買溜めしてるのと、今度友達が泊まりに来るんでその時用ですね」

 

「ふうん……確かに備えあれば憂いなしとは言うけど、暑いし腐らせないようにね。急に停電して冷蔵庫の中身がパー、なんてことあったしこの前」

 

「勿論、気を付けますよ」

 

 そう言って笑いつつも、内心ドキリとする佐天。実際には自宅で匿っている妖夢の分も含まれているから買う量がこんなにも多かった。

 

 しかし、まさかあの会話の通じなさそうな辻斬りが佐天に匿われているなどとは夢にも思っていない霊夢は疑問には思うも特に気にすることはなかった。

 

「そういえば聞きました? ここ最近あちこちの製薬会社や研究機関が襲撃されているって話」

 

「襲撃?」

 

「はい。ニュースでもやってました。何でもき、筋ジスト……ナンタラっていう病気関連の所ばかりが襲われているとか」

 

「……へー」

 

 初耳である。何ともまあ物騒な話だが、ここ学園都市では然して珍しくもない事件であり、大した反応は示さない。

 

「白井さんから何か聞いてたりしません?」

 

「別に。というか、私はもうジャッジメントじゃないんだからそういう話は入って来ないし、興味も無いわよ」

 

「ですよねぇ……すみません。少し気になっちゃって」

 

 白井という名を聞き、そういえば昨日彼女がやけに慌てふためいていたことを思い出す。結局、あれは謎のままだ。

 

 しかし、何だろうか。もっと前にも会い、話したような気もする。

 

「………………」

 

「? どうかしました?」

 

「……いえ、何でもないわ」

 

 ──何かが、おかしい。

 

 そんな確かな違和感を感じながらも一先ず頭の片隅に置いておく。いくら記憶を漁ろうとも、霊夢はその正体について分かる気がしなかった。

 

「それじゃあ、また今度一緒に遊びましょうね!」

 

「またね。夜道には気を付けなさいよ」

 

 買い物を終え、スーパーの前で別れる二人。霊夢はレジ袋片手に帰路に就く。

 

 霊夢は気が付かない。先程から言い知れぬ気持ちの悪さを抱えているにも拘わらず、それを躍起になって解決しようとせず、ある意味ではその違和感や不自然さを受け入れてしまっているという、あまりにも()()()()()自らの行動に。

 

 そうして、何の変哲の無い一日が終わった。

 

(……おかしい)

 

 翌日、特にトラブルも無く平穏な一日が過ぎた。風紀委員と魔術師絡みで板挟みになっていた彼女にとっては久々であり、充実していた。

 

 そのはずだというのに、違和感は相も変わらず残っており、まるで胸に凝りがあるような不快感が続く。

 

 やはり、おかしい。

 

 ここまで来れば如何に鈍臭くても異常な事態に陥っているのは明白。それは分かっている、分かっているのだが……。

 

「──おかしい」

 

「何がおかしいんですか?」

 

 場所は変わり、いつものファミレス。

 

 テーブル席には神妙な面持ちで頬杖をつく霊夢と向かい合う佐天と初春の三人が居た。

 

 佐天の誘いを受けて集まった彼女達だが、霊夢は珍しく出された食事にも殆ど手を付けず心ここに在らずといった様子だった。

 

「……何でもないわ。ただ最近どうも調子が悪くてね」

 

「えっ!? 博麗さん、どこか悪いんですかっ!?」

 

 大袈裟に驚く初春。怪我や病気とは無縁としか思えない目の前の超人美少女が不調を訴えるなど余程のことだと思ったからだ。

 

「別に体がどうってんじゃあないわよ。ただ違和感というか何というか……とにかく妙な感覚で参ってるわ」

 

 上手く言語化出来ないその感覚に辟易する霊夢。いつもと違い、露骨に機嫌が悪そうなその様子に二人は心配する。

 

「大丈夫ですか? もしかして今日は誘わない方が良かったですかね?」

 

「平気よ。むしろ気晴らしになると思ってたんだけど……」

 

 緑茶を啜る。多少気は紛らわすことは出来たが、それでもふとした拍子にムカムカした状態に陥り、苛立ちすら覚えた。

 

 かといって、原因も分からぬ霊夢ではどうすることも出来ない。

 

「心当たりはないんですか?」

 

「無いわね、特に」

 

「えー」

 

 色々と原因を考察する佐天らだが、本人に心当たりが無いとはっきりと言われてしまえばお手上げである。

 

 この時点で霊夢はここ数日の記憶が曖昧なことなどすっかり頭から抜け落ち、ただただ違和感のみが残っており、そして彼女はこれに気付くことはない。

 

「ま、気にしないでちょうだい。ちょっと神経質になってるだけでしょうし」

 

「そうですか……でも何かあったらいつでも相談してくださいね! 出来る限り力になりますから!」

 

「わ、私も! 任せてください!」

 

「……ありがと。助かるわ」

 

 以前のように頭の片隅に追いやる。これ以上、解決も出来やせぬことに悩ませ続け、貴重な時間を無駄にしても仕方あるまい。

 

 今回もまた、霊夢はそのような己の()()()()()をさも当然のように受け入れてしまう。

 

「あ、そうだ。ジャッジメントの方はどうなの? 飾利」

 

「え? そうですね……少し前までは謎の研究所襲撃事件で忙しかったですけど、最近は落ち着いてきてます。私も今日は非番ですし……」

 

 話題を変えようと霊夢が問えば、初春はそう答える。件の襲撃騒ぎも基本的に警備員の担当だったので風紀委員は別段大きな仕事はしなかった。

 

「ふうん……襲撃ってのは、一昨日に涙子が言ってた奴ね。そんなに酷かったの?」

 

「はい。それはもう……最後に起きた事件なんて、建物ごと崩壊してますから。詳細は良く知りませんけど」

 

「というか初春。今日はサボりじゃあないんだ。なら、前みたいに白井さんが乗り込んでは来なさそうね」

 

「ちょっ!? あの時のことをほじくり返さないでくださいよもう! ……あ、白井さんと言えば今回誘ったんですけどなんか様子がおかしかったですね」

 

「……あの白黒が?」

 

 ふと初春は思い出す。今回は非番でやましい理由など無いので当然白井も誘っていたが、ここに来てないということはつまり断られたということだ。

 

「最初は御坂さんが元気になったこともあって乗り気だったんですけど博麗さんも来るって聞いた途端に合わせる顔がー、とか言い出して挙動不審になって……まあ、御坂さん絡みだと大体挙動不審ですけどあの人は」

 

 そのままそそくさと逃げ去ったので問い詰めることは出来なかった。霊夢関連で何かあったのは間違いないが、あんな態度を取るのは初めてのパターンであった。

 

「えー? 霊夢さんったら、知らない所でまた喧嘩でもしたんですか?」

 

「してないわよ。けどそうね……それに関しては心当たりはあるかも。前に会った時に顔を合わせるなり慌てふためいて逃げてったからね。理由は分かんないけど」

 

「えぇ……」

 

 一体どうしてそんなことになったのかと困惑する佐天。あの白井が霊夢を相手に噛み付くことはあれど、逃げ去るなど考えられなかった。

 

「あ、そうだ。確かあいつ、美琴に抱き着いてたわ。オネエサマーって」

 

「あっ……」

 

「美琴相手にはあんな感じなのね、あいつ」

 

 しかし、何気無しに呟かれた言葉に初春はすぐに理由を察してしまう。

 

 一方で佐天の方は白井が自分達に対して普段の痴態や奇行を隠そうともしていないので、いまいちピンと来ていなかった。

 

(あの人にもちゃんと“恥じらい”があったんですね……)

 

 意外に思うも、相手が霊夢ならば納得である。いつも敵視して事あるごとに噛み付いているが、何だかんだで白井は霊夢をリスペクトしており、そんな相手に対しては見栄を張りたいし、羞恥心を覚えるのが普通だ。

 

 対する霊夢はこれに気付いている素振りは無い。彼女からすれば白井が抱く感情など知る由も無いし、そもそも自分に向けられる感情に微塵も興味が無いのだろう。

 

「にしても……ええ、そうだった、美琴にも会ってたんだわ私。それに当麻とも」

 

「?」

 

 曖昧な記憶が僅かに引き出され、今頃になって思い出す。同時に、今の今までそれを自覚すらしていなかった己の異常さに気付く。

 

 まさか、意図的に記憶を操作されている? 充分に考え得るその可能性を脳が本能的に否定していること自体が、その証明ではなかろうか。

 

 一昨日か、或いはそれ以前か。己の身に何かがあったのは明らかだった。

 

「……専門家に訊いてみるのが一番ね」

 

「はい?」

 

「悪いわね涙子、飾利。ちょっと用事が出来たから今日はもうお開きにしましょう」

 

「え? ちょ、霊夢さん──」

 

 自分が頼んだ分の代金をテーブルに置き、霊夢は思い立ったが吉日とばかりに席を立つ。

 

 そして、そんな突然の行動に戸惑う二人に背を向けて足早に店から出ていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「……ふむ、流石と言うべきだろうか」

 

 “窓の無いビル”にて。ビーカーの中で逆さまに浮いている男、アレイスターはその姿を観測しながら感心した様子で呟く。

 

「あれも末恐ろしいな。心理掌握(メンタルアウト)とは原理も次元も違う、因果の逆転による改変。本来ならば何も感じること無く、忘却……否、()()()()()()()()()はずだというのに……」

 

 しかし、言ってしまえばそれだけ。不審に思っていても無意識に正解に辿り着くのを避けている。漸く動き出したところで具体的な解決策の無い現状では事態を把握するのにまだまだ時間が掛かるだろう。

 

 今頃、土御門元春や宇佐見菫子が困惑している顔が目に浮かぶ。かといって彼らがその疑問を問うことはない。

 

 何故なら彼らにとっても博麗霊夢が実験に関わらないというのは都合が良く、また彼女に干渉した手合いが居るのだとすれば、それを敵に回すメリットなど無いのだから。

 

「協力感謝する。これ以上、あの実験に博麗霊夢が介入するのは避けたかった」

 

「………………」

 

 相対する“彼女”は何も答えず、ただただ沈黙していた。これにアレイスターは特に気にすることもなく、言葉を続ける。

 

「疑問に思うのは当然だな。君達からしてみれば、絶対能力(レベル6)進化(シフト)計画など、あまりにも回りくどく、低レベルな児戯だろう。──こちらとしても、あれは元より失敗することが前提な、謂わば“隠れ蓑”に過ぎない」

 

 絶対能力者の誕生は、学園都市の総意にして悲願であるはず。しかしその実情は、アレイスターが“プラン”の為に利用した隠れ蓑であり、量産型能力者(レディオノイズ)計画の取り潰しから、この実験が失敗することまで既に織り込み済みだった。

 

 その説明を聞き、然りとて“彼女”の疑問は解決しない。失敗して構わないのなら、何故不確定要素で危険視しているはずの己を使ってまで実験への介入を阻んだというのか。

 

「単純な話だ。オリジナルの心中か、はたまたどこかの正義の味方によって実験が破綻するのは構わないが、“博麗霊夢が一方通行と衝突すること”……これによって起こり得る不確定要素だけは、何よりも排除しなければならない」

 

 予測するようにアレイスターは語る。表情どころか姿形も認識出来ないのだから本当に単なる予想であり、また喋ることもないので当たっているかどうかすら分からないが。

 

「………………」

 

 合点が行った。

 

 その弁が果たして真実であるか、それとも実験を破綻させる存在について巫女ではなく、別の人物であってほしいのが本音か……どうであれ、随分とあの巫女の事を警戒しているようだ。

 

 ならばさっさと始末してくれれば、“彼女”としても助かるのだが。それによるしっぺ返しが如何に痛いか、理解しているのだろう。

 

 実に用心深く、慎重な男である。

 

「………………」

 

 興味が失せたのか“彼女”は踵を返す。この場から消え行くその後ろ姿を一瞥し、アレイスターは静かに目を閉じ、思考の海に沈む。

 

(すべてが終わるまで、日常を謳歌していれば良いものを……)

 

 これで一安心、とは行かなかった。何せ相手はあの博麗霊夢なのだ。常識からも非常識からも浮いている少女を想定通りに動かすことなど到底不可能なのだから。

 

 現に“彼女”の干渉を受けながら違和感を感じ、動き始めている。これは普通ならば有り得ないことであり、そしてかの巫女は普通ではない。

 

 また不確定要素はそれだけではなく、“幻想殺し”の方が実験について知るのも時間の問題だろう。こちらに関してはむしろ望ましいことだったし、博麗霊夢に干渉したのはこの為とも言えよう。

 

 実験は潰える。それは確定事項だ。

 

 故にこそ、アレイスターが重要視するのはその過程。かといって目的はそれではないのだから、同時にどうでもいい事象でもあった。

 

 どうであれ、彼の“プラン”は進む。如何なる障害があろうと、絶対に。

 

 ただ、それが思惑通りであるかどうかは、また別の話であるが──。





そろそろアクセラ戦かな
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