アルターワールドフロンティア 偽りのメサイア   作:Blood Knight FUP

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新年、明けましておめでとうございます。
ってことで久々且つ新年一発目の投稿です。

結構短めかもですが、ユルシテ……ミノガシテ……

後、最初だけちょいとメタ発言あります。


page 3 偽りの少女、赤き龍の世界へ

夕日が沈み、暗くなっていく空の遥か彼方から駒王町を眺める一人の男がいた。

 

「あぁ、予定通りあの()()()は駒王町に飛ばしておいた。 お前達はこのまま特異点の元へ向かえ。」

『承知しました、必ずや成功へと導きましょう!』

「あぁ、お前の働きには期待しているぞ?」

男は手に持っている小型の円盤から映し出されたホロビジョンに向けてそう話していた。

そのホロビジョンに映し出されたのは白い制服の上にマントを着けた若い男で、その男は了承して頭を下げるとそのまま円盤の電源を切り、それと同時にホロビジョンが消えた。

 

「さて、兵藤一誠。 お前の身勝手さが生んだ業の数々……その命を以て清算して貰うぞ? あれだけのことをしておいて全肯定され、あまつさえ()()()()を守る資格があると思ったら……大間違いだ!」

男は、謎の用語を織り交ぜつつ怒りを顕にすると、その場から消え去っていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって、嘗てレイナーレが隠れ家として利用していた廃教会に一人の少年……()()()()が訪れていた。

 

「もし、夕麻ちゃんと楽園で再び巡り会った時、君は……何て言うだろうか?」

俺は何処か悲しげに俯きながら椅子に腰掛け、小さくそうぼやいて天井へと視線を移す。

もしかしたら、責められるかもしれないし……もしかしたら拒絶されるかもしれないと、そんな考えが俺の脳裏を過る。

 

「だとしても、君にはその資格があって……俺にはそれを受け止める責任がある。」

俺は内心で夕麻ちゃんに責められ拒絶されてしまう事実に苦しみを感じてしまうが、これは心を理解しなかった俺が受けるべきモノで……決して無視してはならぬモノだからと、拳を握り締めて決意を固めて居ると、外からものすごい程の轟音が響く。

 

「な、なんだ!?」

俺は直ぐ様外へと出て様子を確かめたのだが、真上の空から其なりに大きい裂け目の様なものが開き、そこから人が落ちるように出てきた。

 

「あれは、人……なのか? ってそれよりも、このままじゃ不味い!」

俺が裂け目から出てきた者を視認し、人であると気付いた頃には頭から地面へと落ち始めており、このまま行けば先ず助からないと直感で理解した俺は反射的に動いて起きてきた人を何とか俺がスライディングして下敷きになることで最悪は免れた。

 

「ぐっ……!? クッソいてぇ……だが、何とかなったみたいだな。」

結構勢い良く落ちてたから下敷きになった俺は其なりにその衝撃が痛みとなって来てしまうが、落ちていた人がぐちゃぐちゃになってしまうことを思えば遥かにマシだと思い寧ろ安堵した。

 

「……流石にこのまま捨て置くのも縁起が悪いし、とりあえず教会に運ぶか。」

俺はとりあえず落ちて来た人を担いで廃教会へと入っていき、何処か寝かせられそうな横長い椅子に()()()を寝かせて放置された布を身体に掛けておいた。

改めて寝かせてから確認したが、落ちてきたのはどうやら中高生位の()()()()()()だった。

 

「にしても、なんだって空から落ちてきたんだ? それにあの裂け目に関しても見たことも聞いたこともない……まさかこれも彼奴等の仕業ってか?」

そう言い俺は、確認のために彼奴等の居る場所へと赴いた。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって、一誠の居なくなった教会内に寝かされた()()()()は一誠が立ち去ってから数分後に目を覚ました。

 

「……う、うぅ……ん?」

目を開ければ唐突に見知らぬ暗い教会の中に寝転がっていた私は、戸惑いを隠せずにいた。

意識を失う前、クレリウスと言う人物について調べて貰おうとして……それでエミリアから逃げてってメッセージ受信して、それからエミリアの部屋に行こうとして捕まって、気付いたら今この状況に至ると言った感じだ。

 

「ここ…………は……?」

私は辺りを見渡してここが何処かを把握しようとするが、辺りの物や建物の構造的に教会だった場所と言うことしか分からず、現在地が掴めそうに無かった。

 

「とにかく、早くエミリアの元に行かないと……うっ!」

そう言い私は身体を起こそうとするが、激痛に見舞われて寝転がっていた椅子から転げ落ちてしまう。

 

「い、痛っ……な、なん……で……?」

そう、何故か全身……特に背中辺りからとてつもない程激痛が走ったのだ。

感覚的に言えば、何処かに思い切り衝突した時のような感じと似ていた。

こんな見知らぬ場所に一体誰が……いや、なんとなく推測は出来る。

だけど推測が出来たとして、肝心な確証や根拠が余りにも無さすぎるしましてや動機なんかも分からないのにここで結論を出してしまうのは早計と言うものだろう。

 

「にしても、本当に此処は何処なんだろう?」

私は周囲を改めて見渡し此処が何処かを再度調べようとするも、やはりこれだけで場所を把握する程の情報がある筈もなく、痛みに悲鳴を上げる身体に鞭打って何とか立ち上がり、私は覚束無い足取りで出口と思わしき場所へと向かった。

 

「よし、鍵は開いてるみたいね? とりあえず此処出て場所だけでも把握しておかなきゃ……」

そう言い、私は扉をそっと開けて外へと出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なに……これ……?」

そこで待ち受けていたのは、本当に何処かも分からぬ風景で、私は色んな意味で絶句せざるを得なかった。

この言葉にしようがない感じは一体何なのか? 不安に駆られた私は所持している武器を粗方呼び出してみた。

 

「……まぁ、これが使えるだけでもまだマシってとこね。 流石に素手だけだと厳しいし。」

その結果、呼び出せたのがフォトン系統の力を唯一使わないブルードラゴンブレードのみだった。

当然他の武器に関しては扱うことは愚か、呼び出すことすら叶わなかった。

 

「でも、どうしてこれしか呼べないんだろう? この惑星って……いやそもそもまだ惑星と断定は出来ないけど、にしたってこれは可笑しい。」

私は安堵する一方で、他の武器が一切呼び出せないことに不安や疑念を抱いてしまう。

だってそもそもこんなことは一度も無かった。

亜空間内にしろ聖棺内であっても今までなら他の武器を呼び出したりすることは出来たのだ。

それが突然見知らぬ場所に連れられた挙げ句、武器も殆ど使えないともなれば不安にだってなるだろう。

ブルードラゴンブレードは確かにずっと扱ってきた謂わば相棒みたいなもので、信用性は高いかもしれない。

ただ、それがイコールで安心かと言えば決してそうではないのだ。

それにこうなると恐らくだけど、今まで使っていたフォトンアーツなんかも使えなくなっているだろう。

武器を呼び出すことすら出来ないんだ、それも想定はしておくべきかもしれない。

 

「……ハァァ!」

ただ、まだ断定はしてないので試しに適当にフォトンアーツをやってみた。

何時もなら刃から発せられる光が、今は発せられる事すらなく刃を振るう音だけが虚しく響く。

 

「……やっぱりダメかぁ。」

しかし、結果はやはり使えなかった……本当にどうなってるのよ此処。

そう言い私は、ブルードラゴンブレードを消して辺りを散策しようと一歩を踏み出そうとした……のだが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、何処へ行く気だ?」

「……ッ!?」

後ろから聞こえてきた声を聞き、私は思わず足を止め振り返ってしまう。

そうして振り返った先には、ボロボロのマントの下に制服らしきものを着込んでる少年の姿があったのだった。

 

 

 

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