機動戦士ガンダムSS -アフターストーリー オブ センチネルー 作:豊福茂樹
『ハーメルン』読者の皆様初めまして。『小説家になろう』からお付き合いの方はお久しぶりです。
お目にかかれて感謝感激の東の外記・しげき丸です。
新ログホラなどをボチボチと書いておりましたが、この度どうしても書きたかったガンダム小説をアプしました。
題名からも分かるように、本作はガンダムセンチネルのアフターストーリーとなっております。
センチネルを読んでから、ルーツのその後を書くのは小説書きを志すきっかけとなった夢であり、同人サイトとは言え今回やっと形になり、その夢を叶える事が出来ました。
センチネルを御存知の方にも、そうでない方にも、一人でも多くの方に面白いと思って読んで貰えればと、シリアスな所はシリアスに、ユーモラスな所はユーモラスに、お楽しみ頂けるよう頑張って書きましたので、どうか宜しく御一読をお願い致します。
それでは、本編をどうぞお召し上がりください。
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機動戦士ガンダムSS -アフターストーリー オブ センチネル―
―第1部地上編―
第一話:――スタート・ユウ・アップ――
-1-
「そらそらどうしたぁ!」
的確なビームがモビルスーツの機能を削り取って行く。
「ちっ、畜生畜生!」
「くそっ、くそっ、どうして当たんないんだよぉ!」
「何てデタラメな動き?」
「嬲りやがって!」
反撃のマシンガンやビームスプレーガンは虚しく瓦礫に色を付けるばかり。
全長18メートル超の合金の巨人、MSが地響きを立て闘い合う。
だが、ジムⅢの三機一個小隊が、たった一機のZプラスに敵わない。
プラスは戦闘が始まってからずっとモビルスーツ形態のまま。
重力下では圧倒的有利な飛行形態を封じていても、まるで相手にならないのだ。
しかも、武装的には長く取り回しの悪いスマートガンに不利で、短く取り回しのいいマシンガンやスプレーガンに有利な筈の、市街廃墟地の近距離戦でこの結果だ。
「いいわめきだ、ガキども! そいつが手前の本当の気持ちだ! 精々ベッドの中でも眠れず悔しがって、いつか俺の鼻を明かしてみせろ!」
「くそぉっ! てめえなんか死んじまえ! キャプテン(大尉)ルーツ!!」
「チクタク鰐に喰われちまえ!」
「アンタの手には、サディストの証のフックがお似合いだよ!(ピーターパンの仇敵、キャプテンフックの事)」
「オーライ、いい啖呵だ! 一丁前なら、テメエの気持ちで喧嘩しやがれ!」
演習用のビームの微弱な熱を、コンピューターが機能停止のダメージと、非情な判断を下す。
演習はジムⅢ小隊の三度にわたる全滅の敗北で終わった。
一矢すら報いる事無く。
宇宙世紀0090年。
グリプス戦役、ニューディサイズの乱、ネオジオン抗争と、立て続けに起こった争いを、無事治め得たかに見える地球連邦。
しかし、これらの戦争終結の代償は、実質的な実働部隊の消滅であった。
こう言うと、矛盾に聴こえるかもしれないが、いまだに太陽系で最大の戦力を保有するのは各コロニー自治軍では無く、地球連邦である。
しかし、有事に対応出来る遊撃戦力は皆無に等しく、最大でも中隊規模に過ぎない。
その理由は、艦艇戦力の払拭である。
一年戦争時に、国力に明かせて建造した大量の艦艇も、コロニーレーザー、デラーズ紛争の核兵器により半減。残りの艦艇の四分の一はティターンズ所属であり、それらは連邦の残り四分の一の艦艇と相打つ結果となったのは周知のとおりである。
更に残り半数も、或いはニューディサイズの乱で敵味方に分かれ相打ち、また或いは少数精鋭主義のネオジオン軍に各個撃破され、残りの艦艇は各宙域警護防衛の為の、動けぬ艦艇ばかりとなった。
故に、地球連邦軍は最大の軍事力を持ってはいても、有力政治家や官僚の公然の私兵部隊等の例外を除き、実質的に分散した各区域の固定警備戦力としてしか機能していない。
後に第二次ネオジオンに対抗する事になる、ブライト・ノアのロンド・ベルが結成されるまでは。
-2-
北アメリカ大陸、テキサス第2ヒューストン基地。
この第2ヒューストン基地は、北米のジオン戦力との激戦地の一つであり、旧アメリカ・カナダ地区奪還の為の重要な拠点ともなった。
この基地では毎日の様に、ジャブローで生産されたジムが運び込まれ、これまたジャブローで訓練された新兵が乗り込み、北米各地に出陣して行ったものである。
重要拠点の意味を失った今日でも、歴史的モニュメントとしての意義のある基地だ。
何故第2かと言えば、隣には言わずと知れた、西暦時代最大の化学ロケット宇宙基地であった、これまた歴史的モニュメントである第1基地が有るからだ。
連邦成立前はNASAと呼ばれていたと言う。
しかし―――
現在では第1は記念博物館であり、第2もありふれた、ただの地方基地である。
「よう、リョウ。今日もこってりルーキーどもを絞ったな」
整備班長が囃す。
「まあな」
リョウ・ルーツは今しがた整備台に着けた、Zプラスのコクピットでヘルメットを脱ぎながら応える。
「後はゲリラ(主にジオン、ネオジオン残党)のパイロットが、俺よりへたくそな事を祈るばかりさ」
「ちげえねえ」
班長が笑いだす。
「お前さん、ますますマニングスの奴に似てきやがったぜ」
彼は、ルーツの恩人の古い友人でもあった。
「人にしてもらって感謝した事を、また人にするのは当たり前の事だろう?」
「そこら辺を、ガキどもにも言ってやんなよ」
「ヤダね。そんなんするか、格好悪りー」
「おいおい、マニングスはもっと品が良かったぞ。そこは似てねーな」
「ほっとけ」
親父の様になれない不肖の息子なのはわかってるさ。と、ルーツは心の中で呟く。
それでも、彼にとって尊敬できる親と言える人は、彼しかいなかった。
物心ついた時には離婚した挙句、身勝手に1年戦争で亡くなった父と、自分をほったらかしてコンピューターの研究ばかりで、これまた身勝手に研究中の事故で早死にした、母などでは無かった。
基地内酒保。
「畜生! あのサディストめ!」
ウェイ・バードマン准尉がウォッカのグラスをテーブルに叩きつけながら愚痴る。
「俺たちは奴みたいな、暇さえあればシミュレーターに乗ってるMSヲタクじゃない! いわゆる初心者いじめの廃ゲーマーってやつだ! 狂ってる!」
トマス・オコーナー准尉もビールのジョッキを呷りながら同意する。
「そこまでやるからペズン・月面紛争(ニューディサイズ事変)のスーパーエース様なんだろううけど、今じゃ時代が違うって。相手が最新機に乗った教導隊のトップエースなんてありえない。せいぜいポンコツのザクやドムに乗ったゲリラだよ。時代錯誤もいいとこ!」
ルーシー・ランファン准尉がカクテルを揺らしながら溜め息をつく。
すると横槍が入る。
「お前らはザクやドムと戦った事が有るのか?」
「やつらはな、他にやる事がねえから、それこそ訓練ばかりしてるんだぜ。ルーツみたいにな」
「仲間の戦死を味わった事の無い、お子様の言いそうなこった」
古参達はあからさまな嘲笑を浴びせた。
「なんだとぉ!」
喧嘩が始まる。
ルーツはその仲裁の為に、シミュレーターから引っ張り出される事となった。
-2-
ニューヨークの高層ビル。
「セヴ、ノイ、おいで」
その白衣の老人の呼びかけに現れたのは、十五歳の少女と十二歳の少年。
「おお」
「では、彼女たちが」
大人たちは彼等を笑顔で迎え入れ、代わる代わる抱擁する。
だが子供たちの顔に特に抑揚は無い。
感情の無い機械のように。
しかし大人たちは別段それを忌避するどころか、涙さえ流してより温かく接した。
「大丈夫だ。大丈夫だよ」
「おじさんたちも、君達と一緒だ。連邦の役に立つため、育てられてきたのに、捨てられたんだ」
「ここには君達の居場所が有る」
「共に戦おう」
だが、一歩離れた所で冷ややかに見る者達もいた。
「はっ。アタシらは別に連邦に捨てられたわけじゃない。ハナから敵さ」
「まま姉御。腐った連邦に異を唱えるって意味じゃあ仲間じゃないですか。グリプスの時がそうだったでしょ」
「まあね。金と物資さえ頂けるんなら文句は無いよ」
「それにしても、出資者は誰なんでしょうね?」
「そこら辺、下手に突っ込むと長生きしないよ」
「承知しやした」
「ま、でも、ばれないようにこっそり調べる分には有りさ」
女の答えに髭面から笑みがこぼれる。
「無論、承知しやした」
-3-
北アメリカ大陸ネバダ基地。
そこに並んでいたのは、ジオン共和国を除く、宇宙経済のトップが送り込んだ面子だった。
ビスト財団代表代理、ギース・カーバイン。
ブッホコンツェルン代表代理、ロマーニュ・シャル。
スカールグループ代表代理、クロノス・アシャー。
「お久しぶりですな」
「息災で何より」
「まったくです」
「地球の重力など、杖突く老骨には堪えますがな」
一同に苦笑が漏れる。
「しかし意外ですな。貴殿の所はアナハイムにべったりだと思っていましたが」
「今更、新規ルートでモビルスーツ技術の開発など必要無いでしょう?」
「そちらは姪っ子たちに任せておりましてな。こちらは死にかけの年寄りの道楽です」
「にしては、個人で動かせる額ではありませんが?」
「他にも物好きな年寄り共がいましてな。むしろ私など抑え役です」
「御大ですか?それとも現御当主?」
カーバインはそれには笑って答えない。
「それにしても、連邦は良くこの申し出を受けましたな」
「MSの開発資金など、今の彼等にとっては出し渋りたいものでしょう」
「他人が出してくれるなら、願ったりかなったりと言った所ですかな」
「開発を積極に行っていたティターンズの乱が有って以降、世論は軍縮一本槍ですからね」
「『軍部の肥大化を許すな! まず対話による解決を!』、ですな。お蔭で軍事予算は毎年削減」
「あちこちのコロニーで緊張が高まる度に、連邦高官の外交努力で解決」
「軍部の出る幕は無し。めでたしめでたし」
「はて、誰の仕込みでしょうなあ?」
「人聞きの悪い。強気に出て緊張を高めるのも外交手段の内ですよ?」
老練狡猾な狐狸たちが笑う。
「宇宙経済と地球経済のパワーバランスも逆転しつつある」
「後はもう一押しあれば、コロニーの時代が来る」
「そう、一押しが」
-4-
ペガサス級強襲揚陸艦アルビオン。
アーガマ級ペガサスⅢの艦長を退き、准将になったヒースロウに与えられたのは、宇宙艦隊を率いる提督職では無く、MS実験開発部隊司令の肩書と、老艦アルビオンだった。
アルビオンは実験開発部隊の為に建造された船である。軌道飛行航空母艇であるガルーダ級とともに、数少ない地球上での航空移動MS運用能力を持つ、貴重なホワイトベース級ミノフスキークラフト艦艇でもあった。
だが、ヒースロウの心に昇進の喜びは無い。
失態を犯した初代コーエンの代から規模は、司令階級が中将から准将に格下げになったのに比例して縮小され、やる事は正直アルファ任務部隊を運用していた、ペガサスⅢの艦長時代にやっていた事よりも劣る。
それでも、ヒースロウの口元は緩んでいた。
先程から眺めていたモニター画面の所為である。
人物ファイル、リョウ・ルーツ大尉。
ペズン、月面紛争のトップエース。
特にトップオブトップエース、ブレイヴ・コッド駆る最強機体、ガンダムMk.Ⅴの撃墜は特筆すべき戦果。
しかし、少なくない戦友と恩師ストール・マニングスの死の影響もあってか、重度の戦闘疲弊性に陥り、半年間ほどは演習、シミュレーター評価共に低いものとなる。
(マニングスの葬式で、一番泣いてたのは奴だったな)
ルーツが何度も小さな声で、親父、親父と漏らしていたのを、ヒースロウは聞いていた。
だが、ヒースロウだけは知っている。
戦闘疲弊性などでは無く、それが当時の彼本来の実力だったのだ。
彼の驚異的な戦果は、ガンダムに搭載されていた高性能学習型コンピューター、ALICEあっての物だと。
むしろ、今の彼の非常に高い演習やシミュレーターの評価にまで辿り着いたのは、彼自身の不断の努力と、何より、亡きマニングスの薫陶の賜物だろう。
きっと、マニングスの様な頼れる古強者になっているに違いない。
ヒースロウは孫も同然(とは言ってもヒースロウはまだ三十代で孫を持つ年齢では無い)の部下の成長を思い、涙腺が緩むのを感じた。
目頭に手を当てたが、気を引き締めねばと思い直し、軽く頭を振る。
新型機の一年の試験評価期間を上首尾に終えれば、少将は内定しているとゴップ議長にも言われた。
連邦軍立て直しの重責を担う身となるのだ。
エリートと言うものを当然の権利と、軽く浅ましく思い上がっていた昔とは違う。
権利には責任と義務が伴う。
孫の成長に負けてはいられない。
「起きなさい、アルス」
『はい、マザー』
「よう、シェリーちゃん。今日もコンピュータのお相手? いつも飽きないね~」
アルビオンのMSハンガーの一角で、シン・クリプト中尉が、戦闘支援コンピューターALSSの調整に余念のない、シェリー・ブラウン主任技師に軽薄にコナをかける。
愛嬌と言えば聞こえはいいが、軽薄なお調子者とも言えるそのベビーフェイスは、2年の月日を経てもあまり変わっていない。
「仕事ですから」
ブラウンの返事は冷淡だ。
白銀の真っ直ぐな長い髪。神話のケルトの妖精の民を思わせるシャープで繊細な目鼻立ち。細めだがヨーロッパ系の様にごつごつと骨ばらず、モンゴロイドの様に甘さのある頬や顎の輪郭。血が混じってやや薄いとはいえ黒人の肌。
幾つの血が混じったのか分からない奇跡的な美貌は、羨望でも揶揄でもダークエルフとあだ名される。
だから、彼の様にちょっかいをかける者の対応にも、辟易しながらも慣れていた。
「そう言わないで、俺にも手伝わせてよ。子供の相手は得意なんだぜ」
「貴方みたいな程度の低い人の性格が伝染ると困ります」
「じゃあ、誰ならいいんだよ?」
「決まっています。この子のパートナーになる、リョウ・ルーツ大尉です」
クリプトは目を見開き、その後激しく咳き込んだ。
ブラウンの知る所では無かったが、クリプトは盛大に噴き出しかけ、余りの笑いに喉を痛めて呼吸困難になり、咳き込んだのだ。
「どうやら恥を御知りのようですね」
ブラウンは誤解する。
「貴方も御存じのトップエースですもの」
(し、知ってるも何も)
クリプトは呼吸困難で悶絶しそうになる。
「貴方のようなヤンキー(東部アメリカ人では無く、日本語での不良)とは違います」
(お、おれがヤンキーなら、あいつはヤンキーの上にチンピラのならずものの愚連隊だっての!)
「私はあの方のお母様に会った事が有ります。ルーツ博士は私の恩師です」
「え?」
クリプトはあまりの意外さに冷静になり、逆に口がきけるようになった。
「ルーツ?博士?」
ルーツ博士はALSSの前身となるコンピューターシステム(ルーツが過去乗っていたSガンダムに搭載されていた人工知能、ALICEの事である。ちなみにルーツはその事を知らない)を設計した人物だった。彼女がそのシステムを開発中だった時、当時学生だったブラウンは特別優秀かつ、同種の研究をしていた事もあり、ゼミの教授の伝手でルーツ博士に紹介されたのだ。
ブラウンとルーツ博士は短い期間だったが、激しく議論を交わし、実りのある時間を過ごした。
「驚いたね。普段、ルーツ君は自分の研究に夢中で、あんなに人と話さないんだよ。君のセンスが抜群で、質問や理解が的を得ていたからに違いない」
そう、ゼミのジェファーソン教授に褒められたのは、今でも誇りである。
「ですから、ルーツ大尉も、仕事に一途で誠実な方に違いありません。むしろ、なぜあなたが軽薄なままで、彼を見習わなかったのか理解に苦しみます」
「いやー、生憎俺は昔から人に流されない性質でね」
こいつは実際に顔を合わせた時が見ものだと、クリプトは思う。
「今からでも見習って、さっさとデルタSの訓練に行ってください」
「はいはい」
クリプトは与えられたばかりの新しい愛機のコクピットに向かった。
ブラウンは厄介払いできた安堵の溜め息をつく。
「御免なさいね、騒がしくして」
『いいえ、僕の基本設計理論を残された、ルーツ博士とその御子息が、いかにマザーの尊敬する人かを知れて、嬉しかったです』
「そうね。ママも嬉しい。もうすぐ会えるわ。あなたの身体、ガンダムSSとともに、ネバダ基地で」
『楽しみです』
-5-
第2ヒューストン基地、基地司令室。
「ランファン准尉、オコ-ナー准尉、バードマン准尉」
司令直々の辞令。
「「「はっ」」」
「以上三名は当基地での研修を終え、ネバダ基地に於いて新機体を受領し、実験開発部隊への転属を命じる」
「「「謹んで拝命致します!」」」
綺麗な敬礼で応える。
彼等は指令室を出て、MSハンガーまで来ると、手を叩き合い飛び上がって喜んだ。
「いやっほう!」
「これでおっかねえルーツの馬鹿面ともおさらばだ!」
「開発部隊よ! あたしたち腕利き扱いじゃない?」
「そうとも!」
「ルーツみたいな化けもんが特別なだけで、俺たちゃ充分強いんだよ!」
「最新型に乗る、エリートパイロットよ!」
意気揚々とバッグを片手にジムⅢのコクピットに乗り込む。
「あばよ、糞溜め!」
「せいせいすらあ!」
「いざや自由な新天地!」
三機のジムⅢは、整備員を踏み潰さん勢いで基地を出た。
「バカヤロー!」
「さっさとくたばれ!」
整備員の怒りを無視してジムⅢは去って行く。
それを見送りながら班長が傍らのルーツに呟く。
「いいのか? 言わせといて」
「俺も昔はあんなもんだったよ。事あるごとにマニングスの悪態ついてた」
呑気に欠伸する。
「それに、どうせまたすぐ会うしな。奴らのジムⅢと違って、俺のプラスはネバダまでひとっ飛びだ」
「かー。同情するぜ」
喜びが激しい分、反動はいかばかりか。
「―――懐かしいな。ネバダ」
それはルーツがクリプト達と出会い、共に訓練し、アルファ任務部隊へと送り込まれた始まりの地であった。
-6-
ネバダ基地、司令室。
ここでも開発部隊転属の辞令を受ける者がいた。
元教官、ライル・バックス中尉。
そして、新兵三名。
シャーリィ・カーリー准尉。
ロデム・ケンザキ准尉。
ノートン・ウォード准尉。
「ライル及び新兵三名。実験開発部隊への転属命令、拝命致しました!」
「「「拝命致しました!」」」
「うむ」
司令は満足げに頷く。
「教官職だったバックス君はもとより、君達も当基地訓練課程をトップでクリアした者達だ。期待しているよ」
「「「はっ」」」
「君達の隊長となるルーツ大尉もネバダ訓練施設の出身だ。きっとすぐうちとけられるだろう」
「彼の勇名は聞き及んでおります」
「我々も彼に続く所存であります」
「自信はあります~」
「「「努力も惜しみません」」」
「宜しい。頼もしい限りだ」
司令は満点の解答に満面の笑みで髭を撫でる。
「それと、新兵器の開発には、優秀な人間だけでなく、それを上手く扱う事の出来ない平凡な人間も必要だ。なぜなら、兵器は平凡な人間にも扱えないと意味が無いからな。君達と同じ新兵のその三人は、何かと君らに比較されて可哀想な目に遭うだろう。是非、彼等にも優しくしてやってくれたまえ」
バックスは無表情を貫いたが、若い三人からは失笑が漏れた。
-7-
ザック・ラドックは愛機ドムのコクピットで瞑想していた。
『大尉、大尉の言う通りです。ジムⅢが徒歩で三機やってきます』
偵察型ザクに乗った部下から無線が入る。
「やはりな」
『まったく、索敵能力はこっちが上なんですよ。何で大尉はいつも先にわかっちまうんすか?』
「ただ視える。それだけだ」
おそらく自分はニュータイプとやらなのだろう。
それで今まで自分と部下を生き残らせて来れた。
マ・クベが去る前、簡単な検査とやらを受けた。
地上が地獄になった頃、キシリアからニュータイプ部隊とやらへの出向命令が来た。
キシリアのスパイの手によって、自分独りなら民間人を装って宇宙に還る事は出来たらしい。
だが、彼に部下を見捨てる選択肢など選べなかった。
あれから長い時が過ぎた。
部下のグフとザクがそろそろ限界だ。今はだましだまし動けるが、予備パーツが尽きている。
最低でも二機、出来れば予備部品の為に三機のMSを捕獲しなければならない。
ラドックは部下に包囲を敷くよう命じた。
-8-
ALARM ALARM ALARM
――ロックオン警告――
「うるさいよ!分かってるよっ!」
ランファンが叫ぶ。
「きゃあっ!」
足元至近で炸裂する、グフデザートタイプのジャイアントバズーカ弾。
「ランファンっ!」
オコ-ナーが倒れたランファン機を助け起こしに向かうが、鼻先をドムのビームが掠める。
「ひぃっ!」
近付く事も出来ない。
「当たれ、当たれ、当たれよぉ!」
バードマンが無闇に打ちまくるが、動きの遅いはずのザクにすら当たらない。
『お前らはザクやドムと戦った事が有るのか?』
『やつらはな、他にやる事がねえから、それこそ訓練ばかりしてるんだぜ。ルーツみたいにな』
『仲間の戦死を味わった事の無い、お子様の言いそうなこった』
「くそおっ、くそ、くそくそぉっ!!!!!」
あの時、もっとルーツのように訓練していれば。
もっとうまくなるにはどうしたらいいか、ルーツに素直に聞きに行けば。
悔しい。
俺達はなんて莫迦だったんだ。
ザクのマシンガンがバードマンのジムⅢのマシンガンを捉え、右腕ごと吹き飛ばした。
「畜生ぉ――――――っ!」
-9-
ペガサスⅢ。
『マザー』
「どうしたの? アルス」
『クリプトさんに頼んで。ニュータイプが戦闘している。きっと味方が襲われてるんだ』
ネバダ基地。
「友軍部隊からの救援要請信号受信!」
「例のヒューストンの新兵と思われます」
「すぐ行ける機体は?」
「バックス中尉のZプラスと部下のワイヴァーン戦闘機が、自主飛行訓練中です」
「向かわせろ!」
「おそらく、間に合いません!!」
-10-
ジムⅢの膝が撃ち抜かれる。
「オコ-ナーっ!」
ランファンが叫ぶも、次々に周囲に着弾し、自身も立ち上がる事すらできない。
『降伏しろ』
ドムがビームバズーカを構え勧告する。
『機体を置いて行けば命だけは助けてやる。徒歩で基地まで行くんだな』
―――終わった―――
三人の闘志は挫ける。
その時。一線の光条。
ドムがビームバズーカを虚空に放ちながら横に跳んだ。
さっきまでラドックがいた所を高出力のビームが薙ぐ。
ニュータイプで無ければ確実に殺られていた一撃。
一方。
ルーツもスマートガンを撃った瞬間にきりもみに入っていた。
ニュータイプ能力では無く、ただの勘と、マニングスに言われ続けた、撃ったらすぐに回避機動と言う基本。
それが無ければルーツもまた、ドムの反撃のビームに殺られていただろう。
「撤収だ!」
ラドックが叫ぶ。
『そんな。数はまだこっちが有利ですよ! 実質3対2、いや、まだ地上の残りは腰を抜かしてやがるから、3対1でしょう?』
『大尉ならあいつだって殺れます!』
「俺でも相打ちかもしれん。それぐらいヤバイ奴だ。何より俺は躱せても、お前等では躱せん。殺られる。俺は、もうお前等を一人も死なせるわけには行かん」
『『了解………』』
「助かったのか?」
バードマンは信じられないと呟いた。
ランファン機が立ち上がり、膝の砕けたオコーナー機に肩を貸し助け起こす。
眼前に、見慣れたルーツのプラスが変形し着地する。
コクピットが開き、ヘルメットを脱いだルーツが優しい笑みで降りて来る。
「大尉……」
「アンタって人は」
「ごめんなさいごめんなさい」
三人もコクピットから降りてルーツの下に集まる。
すると、
三人の頭に拳骨が落ちた。
「このっバーカ! 悔しくねーのか、あんな無様な真似してよぉ。悔しくねえなら今すぐ辞めて、サラリーマンでも農夫でも嫁さんにでもなっちまえ! 頼むからなれ! 清々すらあ!!」
「何だとぉ!」
「せっかく感謝してやったのに!」
「アタシの感動を返せ!このサディスト!」
「そうか、悔しいか」
今度は頭を軽く一撫でづつ。
「ならしょうがねえ。またしごいてやるよ」
「残念でした!」
「もうアンタとは縁切れました!」
「もっと優しく教えてくれる、まともな上司の下で働くよーだ!」
「ふーん」
気付けば上空には見た事の無い金色のウェーブライダー。
更に別のZプラス一機とワイヴァーン戦闘機が三機。
ウェーブライダー、金色とプラスは変形して着地する。
「やっほう! ルーツ!」
金色、デルタSのパイロットは、コクピットから降りるなり、走ってルーツにタックルする。
「てめえ! クリプト! お前は犬っころか何かか? 痛えぞ!」
ルーツはクリプトの腹を殴り返す。
「てて、スキンシップスキンシップ」
「そーゆーのは女とやれ、もてそーな顔してやがんだからよ! おまけに何だ?俺より強そーなの転がしやがって!」
「いーだろ。俺にお似合いのゴールドだぜ、ゴールド!」
遅れてプラスのパイロット、バックスも挨拶する。
「初めましてルーツ大尉、クリプト中尉。歴戦の方々にお目にかかれて光栄です。バックス中尉です」
「おう。よろしく」
「よろしくー!」
ルーツは鷹揚に、クリプトは軽薄な敬礼を返す。
「この方々は?」
「おうおう、そうだ。紹介しとく。てめーら、こいつらがお前らの言う、これからの優しいまともな上司だ」
「「「は、はあ」」」
「そして、俺様が、これからこいつらのそのまた上司になる。まともで無くてサディストで悪かったな」
「「「はあ!?」」」
「もっと、たあっぷり、しごいてやるから安心しろ」
「「「嘘だ――――――――っ!!!!?!!!?」」」
-11-
ブラウンの心臓は高鳴っていた。
部下の危機に颯爽と駆けつけた白馬の騎士。
まさしく心に思い描いていた通りの人物。
アルビオンのデッキに着艦したプラスから降りてきた、その人に一番に駆け寄る。
ヘルメットが脱がれる。
ワイルドな風貌。豪胆な戦士を絵に書いたらこんな風かと思った。
「は、初めまして」
男性に話しかけるのにこんなに緊張したのは初めてだ。
「私は大尉の乗る新型機のコンピューター主任技師で、シェリー・ブラウンと言います。大尉のお母様は、私が最も尊敬している人物で――――」
「御袋を尊敬?」
「は、はい」
「ケッ。あんた、顔は美人だが中身は最悪だな。よりにもよって、あんな女を尊敬してるなんてよ」
「…………………………………」
出会いは最悪だった。
皆が唖然呆然とする中、クリプトだけは腹を抱え、文字通り床で笑い転げていた。
―第2話に続く―
おまけ(解説です。蘊蓄がお好きな人はどうぞ(^^)/)。
※メカ解説
●デルタS
デルタガンダム系試作機。
後にユニコーンでリディが乗ったデルタプラスに比べると、動出力系が百式やZ系のままで、新型に換装された後者には劣る。本機の動出力系を、0089にロールアウトした、新型量産機ジェガンをベースにする案も有ったのだが、設計が違い過ぎて見送られた。
実はジェガンの動出力系は、後にνガンダムやジェスタに使用された程、堅実な造りで、チューニングベースとしての性能は高い。その後30年以上現役機であった事が証明している。
逆シャアでやられメカだったのは、連邦は物量が基本戦術なので、どの兵にも扱い易くする為に、ネオジオンのドーガ系と比べ、出力設定がエース向きのピーキー(ハイパワーだが扱い辛い事)な特性では無かっただけと思われる。サイコフレームを積んだヤクトやサザビーに至っては、もはや別次元の存在で、比べる方が悪い。
そのνをベースにデルタプラスやユニコーンは造られている。つまりジェガンの孫。
本作でもこの後の新型機には、ジェガンベースの機体が出てくるのでお楽しみに。
とは言え、デルタSの能力が低い訳は無く、量産型のZプラスに比べると、出力設定はエース専用のピーキーハイパワーなものの上、Z計画でZに開発競争で敗れたオリジナルデルタと違い、MS形態の強靭さでも大きく上回る(ちなみにオリジナルデルタで、強度に問題のあった変形機構が省かれたものが百式)。本機の改良された変形機構は、後にデルタプラスの原型となった。
武装の変更点は、腰に近距離戦用のビームマシンカノン2門(ZプラスやSガンのビームカノンからやや出力を落とした代わりに、高速連射可能となった物。SガンやFAZZがガンダムMk.Ⅴに接近された時、苦戦や為す術が無かった例を鑑み、弾幕を張る目的で採用。他のデルタガンダムには無い)の追加もあって、格闘、接近戦能力は非常に高い。
コンデンサーの改良もあって、専用スマートライフルの集中速射能力も高く、遠距離戦でもZプラスを上回る事となった。デルタSのSはスマートライフル装備型と言う意味も。
バランスに優れた良機と言える。
クリプト専用機。ゴールド(笑)。
しかし今回は顔見せだけで活躍せず。残念。
●ドム
別段新型MSではないが、地上型には珍しいビームバズーカ装備なので解説。
ビームバズーカは、コンデンサー容量を超え連続発射すると、本体のパワーダウンを起こす。宇宙空間ではそれでも最低限の機動や慣性での移動が出来るが、地上ではホバーの出力低下イコール着地、即ち停止。
この欠点が最初から判明していたので、地上型の装備例はほとんど無いのだが、実地試験用に宇宙から一丁だけ降ろしていた物を、ラドックはニュータイプ能力を活かした遠距離からの一撃必中戦法で活用。
もっとも、普通のパイロットではそもそも距離を詰めないと当てられない。たとえ遠距離では高威力ビームより命中し辛くとも、距離を詰めるのはホバーでどうにか出来る為、心置きなく連続発射できるし、技量に関係なく若干の誘導能力を持つ、通常のジャイアントバズーカの方がやはり有利なのだ。
余談になるが、リックドムでもビームバズーカを有効活用したのは、シャアやガトーと言った一握りのエースのみで、彼等は宇宙でもラドックと同じ位、パワーダウンで機動力を落とす事の無い、無駄打ちの無い必中の射撃で扱う事が出来たからと思われる。小説版ではシャアの後半戦の愛機だが、TV版ではニュータイプ部隊成立前の僅かな期間に、一回ぐらいキシリアの突撃機動軍でジョニー・ライデンと轡を並べて戦った(と、『ジョニーライデンの帰還』でシャアがそれらしい事を言っていた)時にだけ乗り、すぐにゲルググに乗り換えたと思われる。
ジョニーや黒い三連星がビームバズーカを使わなかったのは、ジョニーはリックドムより乗り慣れたRザクを選び、三連星は単に兵隊ヤクザな性格故に、接近乱戦が好きだったからだろう。ジェットストリームアタァック!
●アルス(ALSS)
オート・ラーニング・サポート・システム。略してALSS。
まだ肝腎のMS部分であるガンダムSSが出て来ていないが、本作の主役メカ。
そのうちルーツによって別の愛称が付けられる。
アルスはALICEに比べて色々な部分が未完成であり、それを補う為、ビスト財団の要望でアナハイムから提供させた技術協力により、バイオセンサーが組み込まれている。AIによってニュータイプに対抗する為の試みであり、システム設計の一部には不完全ながらEXAMから解析された部分もある。後にNT-Dシステムの基礎データともなっていくのである。
うわあ、メタい(俺が言うと身も蓋も無い)。
ALICEはなぜ人を超えるシステムとなったのか? ALSSはそれに追いつく事は出来るのか?
それはルーツ博士がコンピューターに施した、実は単純で恐ろしい一つの事であり、本作のメインテーマとなって行くのである。
ちなみに後に付けられる愛称はアレです。クラークさんですよ。ALICEとALSSはHALのオマージュとも言えるのだから。
※キャラクター解説
(注:平野先生の如きギャグ解説が含まれており、シリアス好きな人は読まない方が幸せかも(爆))
●リョウ・ルーツ大尉(24)
元祖エモいだけが取り柄のおニャン子主人公。
おニャン子とはつまり現代で言うAKBや乃木坂であり、可愛いけど中身はクラスに居そうな平凡な女の子が、タカさんノリさんの無茶振りにも負けず、一所懸命に頑張ってアイドルになって行く姿を見せる、等身大アイドルの事。
クラスに当たり前に一人はいそうな、ありふれた平凡な不良健康優良児共が、毎回無茶振りミッションと強敵相手に死にそうになって、悪態をつきながらも頑張る、等身大アイドル(爆)パイロット。
恐ろしい事に、この設定は筆者のでっち上げでは無く、当時の大日本絵画社による『ガンダムセンチネル』の公式コンセプト(本当)。
今で言えば、平凡ヤンキー異世界転移召喚勇者?が、チート聖剣エクスガンダムに振り回されながら戦う物語? きっと呼び名は、ス○ホ太郎ならぬガンダム三郎(ヤンキーだから)。
そんなルーツ君もすっかりベテランパイロットに成長して……いる所はいるけど、進歩してない所は相変わらずですね。何?今回の酷い終わり方。
まあ、今作では彼がタカさんポジションだから、やらかす事は基本酷いんですね(納得)。
ちょっと格好いいと思った感動を返せこの野郎と、三バカに共感。
きっと相変わらず、最初から最後まで大人気ないエモさを発揮してくれる事でしょう。
愛称はロックン・ロール(R&R)。
●イートン・ヒースロウ准将(36)
ものすごく頭が良くて、ものすごく足元や脇が甘かった人。
そんな彼も部下や敵に回った師に鍛えられ、強かな知将になったのが『ガンダムセンチネル』。
アレ、この人ひょっとして真の主役だったの?wwwwwww
今回の彼はとにかく活躍、と言いたいのですが、頼れる中間管理職(マニングス)と言う、丸投げできる緩衝材がいなくなった状態で、直接悪ガキどもを抱え込む羽目になり、胃の痛む日々を送る事でしょう。
ブライトたちもそこを経て名指揮官になったので、今後を生暖かく見守りたい所です(ひどい)。
●シン・クリプト中尉(24)
おニャン子メンバー、賑やかし役。
彼も年を重ねベテランパイロットになりましたが、お調子者は磨きがかかったかもしれません。
センチネルでのブレーキ役の二人、比較的常識人のテックスと苦労人のシグマンがいないせいです(彼等のその後は、その内クリプトの口から語られるでしょう)。
何故そんな配役にしたかと言えば、ぶっちゃけ今の所ヒロインに潤いが少ないので、お笑いで補わざるを得なかったからですね(マジ)。
ただしお笑い潤い成分は有っても、見る人をイラッとさせる成分も抱え込んだ爆弾児。取扱には注意。
ナンパの達人にしてフラれの達人(さもありなん)。それでもちっとも懲りない不屈の男。
今からネタばらしすると、ハーレムパーティーを組む事になるルーツを歯噛みして羨ましがる事になる。
だって流行りですもの。ガンダムを書くからにはウケを取らねば(おい)。いや、ちゃんと理由も有るけど。
そんな訳で、彼も本作ではおニャン子からノリさんポジションに昇格です。
●ライル・バックス中尉(23)
いわゆるエリート。士官学校を卒業した時には戦争が終結していたので実戦経験は無し。
テックスやシグマンの代わりにアホ二人の良心、ブレーキ役になる事が期待される。
が、彼本来のストーリー上の役割は、『もし、悲劇の裏主人公、ジョッシュ・オフショーがアホのおニャン子に巻き込まれる、主人公サイドの人物だったら』と言う、意外に重要なテーマをしょったもの。
オフショーと同じく、他人の正義と言いつけに従う『良い子』なので今は大人しいが、いずれ『良い子』故に、逆に酷く厄介な問題を起こす事だろう。
頑張れアホ二人。彼の運命はアホ主人公どもにかかっている。
●ザック・ラドック大尉(33)。
ぶっちゃけルーツのライバルポジションキャラ。
今回は顔見せ。過去の設定については今話本文を参照。
ニュータイプにして歴戦の勇士。
ベテランパイロットになったルーツが主役ガンダムに乗った時、彼を苦しめるには最早ただのベテランでは足りず、センチネルでは禁じ手だった、ニュータイプや強化人間がニュータイプ専用機に乗るしかあるまいと投入。
結果敵のベテランが雑魚になるインフレ。
という事で、新兵達は雑魚が全てベテランと言う恐怖の戦場に叩き込まれた(涙)。
最初の村を出て遭遇したスライムが、すべて炎のブレスを吐くメタルキングスライムみたいな。
だが、それもかつてルーツたちの通った道だ(よく考えると酷いな、元祖センチネル)。
戦争を描く時、それは酷いものでなければならないのはガンダムの鉄則ですので。うん、いい言い訳。
●シェリー・ブラウン技術中尉(24)
本作のヒロイン。
見た目は凄い美人だが、中身は理工系ヲタクでいわゆる残念な子。
それでも生真面目さ、ひたむきさがチャームポイントである。でも今後も多分素直ではない。ルーツの所為。
アホ二人のブレーキ役が期待される人その2。
この人のブレーキは正座やバケツ持たせて説教とかそんなのになりそう。
彼女とルーツ博士が本作の重要ポイントを握る。
こんなだけど善い子なんですよぉ(フォロー)。
新兵6人(前作の主人公チームおニャン子ポジション。つまりAKB(笑))とその他の登場人物の紹介は、また次回以降でいたします。
ついに姿を現すルーツの新たな愛機、ガンダムSS。
なんと姿を隠し引き籠るシェリー・ブラウン(おい)。
SSのみならず次々とお披露目される新型機。
そして評価試験の為の初演習が始まるが、その時―――
第2話 -スカウト-
てなわけで、ガンダムSS第2話は、7月中旬アップの予定です。
よろしければ、また次も読んでね!
お楽しみに~。