王宮執務室
「こら。」
「何ですか陛下?
俺が墜として良いって言ったじゃないですか~。」
「属国化は聞いておらんぞ?
しかし、次の作付けまでは解るが、この税率は・・・。」
「そうですよご友人、
幾らなんでも『10倍』は厳しすぎます。」
「そうですか、じゃぁ、10乗で。」
二人「ダメ。」
「ちぇ~、
それと、試掘が済んで、
今、駆逐艦のコンピューターで解析しています。」
「恐ろしいな、駆逐艦は。」
「言っときますけど、
これで『最下級』ですからね?」
「出さんでいい、
貴族共を黙らせるにも骨が折れる。」
「あ、やっぱり『進撃』を?」
「勿論言い出したさ、
だが、食料品の自給率がまだ安定しない、
それに『駆逐艦』はお前の『個人所有物』だ、
国の物では無い。」
「そうですね、で、誰ですか?言い出したのは?」
「まっ、待ってください!!
幾ら攻戦派でも我が国の貴族なのですよ?」
「要らない戦費を跳ね上げる貴族は
穀潰しと思った方がいいですよ?
戦争における徴兵、
それらを維持する為に『金・食糧・武器』が
湯水のように消えて行きます、
そして今の我が国にそんな余裕は無い。」
「わかっておる、
だからこそ、再三の使者を送り会談を設けようとしている。」
「・・・往復十日、でしたね。」
「あぁ、無事に帰って来てくれれば良いが。」
▽
あぁ、ワカルダロウ?
海岸の攻めて来ている国は我が国の使者を
『ワイン樽に纏めて返して来たのだ』
「陛下、これは黙っていられません。」
「しかし。」
「陛下、再三の使者が『殺されたのです』ご決断を。」
冬季本番を前に国民全体が殺気立っていた
当然だ、
使者に付きそう従者は
平民からの『志願』だったのだ
30人、10人を三回
一回目は馬車の荷車にバラバラ
二回目はご丁寧に『棺が10個』
三回目が、ワイン樽に詰め込まれた10人
しかも、『一つの大樽に』
流石に俺もキレた
陛下は余り戦争自体をしたがらない
コレがかつては『豪将』と言われた
なんの切っ掛けか、
前陛下を『公然で抹殺しクーデターを成功』
今の我が国を30年近く『戦争から遠ざけた』
「友よ。」
「はい、陛下。」
「可能な限り死者を減らしてはくれまいか?」
「・・・国民が納得する答えが欲しいですね。」
わかってる
陛下はその切っ掛けで『大事な親友を亡くしている』
▽
『我が民達よ』
『戦争は友人を殺す』
『この僅かな瞬間にも』
『敵国はその友人を殺した』
『怨むなとは言わぬ』
『しかし、同じ事をしてしまえば
只の畜生に成り下がってしまうだろう』
『不殺を願いたい』
『だが、戦争には当てはまらない』
『民達よ、
仇を撃ちたいのは重々わかっている、
しかし、『同じように報復で殺しては駄目なのだ』』
『皆が言うのもわかる
だが、
この30年の『戦争が無い時代』を、
私はキミ達に提供した』
『わかるだろう?
『戦争経済』では、いずれ滅ぶのだ』
『知恵を貸して欲しい』
『民達よ、『経済で敵国を陥れようでは無いか』』
『例えば食糧の輸出入だ、
海産物こそ手に入りにくくなるが、
我が友人が、山岳地帯の国を属国化し、
『新たな市場が開けたのだ』』
『つまり、海産物にこだわる必要が無くなったのだ』
『皆であの国を『包囲しよう』』
『そして、『餓え』に苦しませるのだ』
『他の連合を組んでいる国家にも使者を送り、
『我が属国の山岳地帯の物を売り込むのだ』』
『更に、地下資源の新たな開発が
冬季に置ける収入となるだろう』
『我が国で冬季の時は、西の国では『火季』なのだ』
『ならば、『冷たいモノを売り込もう』』
『熱いモノを買おう』
『そうすれば『海産物の国に頼らなくとも』
西の国は潤うし、我が国も潤う』
『まずはそうした『貿易』によって弱らせるのだ』
『それでも『戦争』にすがるのならば
『我が国全戦力を持って迎え撃とうでは無いか!!』』
『立てよ国民よ!!
我らには我らの戦い方があるのだと!!
立てよ国民よ!!
海があるだけで舞い上がる国に
我らが鉄槌を思い知らせるのだ!!』
▽
いや、最後・・・まぁ、いいか
「陛下、防衛のみに?」
「すまぬ。」
「いえ、勉強になります。」
「その様なお考えをお持ちだったのですね?」
「陛下?」
「陛下?如何されましたか?」
「いや、思い付きで言っただけだ、
中身はこれから考える。」
「ご友人、国境を護り切れる戦力の配備をお願いします。」
「了解しました、事務総監殿。」
「お、おい、二人共?」
「陛下は『おひとりでお考え下さい』」
「そうですよ、それに俺の『私設軍なんですから』
陛下の采配権限は無い筈ですよ?」
「そ、それは・・・。」
二人「言い出しっぺが責任取らなくてどうするんですか?」
「ア、ハイ。」
まぁ、国境防衛で
『敵国の負傷者数が鰻登りなのは』言うまでもない