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辺り一面何も無い荒野で2人の人影が戦っていた。だが、どちらも人間の姿をしていなかった。一方は、黒い身体に胸に赤い装甲、白いマントで顔は青い装飾のついた赤いマスクをしており、手には、細身の剣と周りに刃のついた大きな丸い盾を持っていた。もう一方は、マゼンタと白と黒の身体に顔に黒い線が幾つも入っており、額は黄色で緑の複眼を持ち、さらに腰には14のマークが描かれたベルトを身につけて、その姿はまるでヒーローの様であった。
?「ディケイド‼︎ 此処が貴様の墓場にして、
旅の終わりの場所だ‼︎」
ディケイド(以後ディ)「そうはいかないよ、鳴滝いやアポロ
ガイスト‼︎ 僕は仲間や先輩達と約束
したんだ。お前を倒して皆の所に帰
るって‼︎」
アポロガイスト(以後アポロ)「ふん、無駄だ。貴様は此処で
私に倒されるのだ‼︎」
そう言いながら2人は剣と拳を交わす。アポロガイストが剣で斬りかかるとディケイドはそれを横に躱すと拳で反撃するがアポロガイストは大きな盾“スーパーガイストカッター”で受け止めてディケイドを押し返しスーパーガイストカッターを投げ、さらに細身の剣“スーパーアポロフルーレ”から2連装式の銃“アポロショット”へと持ち替えディケイドに向け発射した。ディケイドは、スーパーガイストカッターは何とか躱すも、アポロショットの銃弾は躱しきれず次々と銃弾を受け、火花を散らし吹き飛ばされる。ディケイドは腰のカードホルダー“ライドブッカー”をガンモードにし、相手の銃弾を全て一発も外さず迎撃するが、反撃しようとし所で、さっき躱した筈のスーパーガイストカッターがブーメランの様に戻ってきた。ディケイドはそれに気づき射撃逸らすが、その隙にアポロショットの銃弾をくらってしまい、地に倒れ伏してしまう。
ディ「ぐわぁああああ! うっ! くっ!」
アポロ「どうだ、ディケイド‼︎私の力は‼︎様々な世界を旅
する事によって、私はとうとう貴様を倒す程の力を
手にしたのだ‼︎」
そう言うと、アポロガイストはアポロショットの銃口にエネルギーを溜めてゆく。
ディ「くっ!」
ディケイドもライドブッカーから一枚のカードを取り出し、腰のベルト“ディケイドライバー”に装填する。
《FINALATACKRIDE DE・DE・DE・DECADE》
すると、ディケイドの前に15枚のホログラム状のカード型エネルギーが現れる。そして、飛び上がりカード型エネルギーを潜り抜け、右足にエネルギーを溜めながら、飛び蹴りを放つ【ディメンションキック】をくらわせようとする。アポロガイストもアポロショットからビーム【スーパーマグナムショット】を発射した。そして、互いの必殺技が衝突した。最初は、均衡を保っていたが、徐々に【ディメンションキック】が押され始めた。
アポロ「フハハハハッ!ディケイド、貴様も所詮人間。1人
では、この私に敵うまい‼︎」
ディ「確かにそうだ。今の僕の力だけじゃあお前には敵わ
無い」
アポロ「フッ。ようやく諦めたか」
ディ「だがな‼︎今の僕は1人で戦ってるわけじゃ無い!今も
僕の帰りを待ってる仲間や自分達の世界を守るために
戦ってる先輩達の想いと共に戦ってるんだ‼︎」
アポロ「下らん!そんな物でこの私に勝てるとでも?」
ディ「違う!勝てるんじゃ無い、勝つんだ‼︎ ウオオオオオ
オオオオ‼︎」
次の瞬間、ディケイドの後ろに似たような仮面の戦士達の幻影が現れた。すると、【ディメンションキック】が【スーパーマグナムショット】を押し始めた。
アポロ「何⁈」
ディ「はああああああ!」
そして、その後【ディメンションキック】が【スーパーマグナムショット】を打ち破り、アポロガイストを貫いた。
アポロ「バカな⁈この私が、圧倒的な力を手に入れたこの
私が⁉︎」
ディ「どうだ、アポロガイスト。これがお前が馬鹿にした
人の想いの力だ」
アポロ「ぐぅぅぅっ。だがなディケイド、貴様が生きてい
る限り、私は貴様の前に立ち塞がり続けるぞ!そ
れを忘れるな!」
そう言い残すとアポロガイストは爆発した。それを見ながら、ディケイドは変身を解いた。すると、そこにいたのは丸いメガネをかけ、黄色のTシャツに紺の半ズボンをはいた少年だった。その後ろに、銀のオーラが出て、そこから青年が出てきた。
?「ありがとうございます。のび太君。貴方のお陰で世界
は鳴滝の脅威から救われました」
のび太「いや〜。僕だけの力じゃ無いですよ。これまで出
会って来た人達のお陰ですよ」
?「ですが、貴方が世界を救ったのも、また事実。本当にありがとうございます」
のび太「もう、いいですって。それより、僕の世界は…」
?「大丈夫です。鳴滝が消えたので直に元に戻ります」
のび太「はぁぁぁぁ。良かった〜。」
?「さあ、貴方の世界に戻りましょう」
のび太「あっ、ちょっと待ってもらえますか? 皆にお別れ
を…」
?「すみません。それは出来ないのです」
のび太「そうですか…。いや、いいですよ。渡さんは悪くありません。それに、これ以上此処に居られないのは大体わかってましたから」
渡「そうですか…」
のび太「とにかく、早く戻りましょう」
渡「分かりました」
すると、のび太の後ろに銀のオーラが現れた。
渡「そこを通ればすぐの筈です」
のび太「分かりました。ありがとうございました」
渡「いえいえ、助けていただいたのは此方です。なので、
これぐらい当然です」
のび太「そうですか。では」
渡「ええ、さようなら」
そう言うと、のび太は銀のオーラの中に消えた。
渡「では、僕も行きましょうか」
そして、渡も銀のオーラの中に消えて行った。
最後まで読んでくださりありがとうございます。できれば、感想を貰えると嬉しいです。あ、でも批評に関しては、できればお手柔らかにお願いします。では、また。