ドラえもん のび太の仮面冒険記   作:Δデルタ

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投稿だァ‼︎

のび太「ねぇ、これ何なの?」
ドラえもん「作者が何と無くでやってるらしいよ」
郎夜「何て無意味な…」
奈々「でも、それなくなったら作者の前書きの唯一の個性が無くなりますよ?」
ドラえもん「これ個性なの?」
のび太「さあ?」
Δデルタ「個性だよ!」
郎夜「何だよ急に出て来て」
ピー助「ピィー」
Δデルタ「何故ピー助が…?」
のび太「僕が連れて来たんだけど駄目なの?」←ショックナックル(グローブ)装備
Δデルタ「駄目に決まって…」

ボゴッ‼︎←殴打音
バタッ←何かが力尽きた音

のび太「じゃあ、皆さんのび太の恐竜2006 エピソードⅡを…」
Δデルタ以外「どうぞ‼︎」


エピソードⅡ

その後、ピー助を育てると言う方針で決まった。ドラえもんは反対していたがのび太としてはピー助と離れたくなかっのである。ピー助ものび太にとても懐いていたので、ドラえもんも強くは言えなかった。のび太とドラえもんは風呂場に水を張ってピー助を泳がせてやる事にした。

 

のび太「どうだ、ピー助。気持ち良いか?」

ピー助「ピィー!」

のび太・ドラえもん「あわわっ、しい〜〜っ!」

 

ピー助が出した鳴き声が大きく、二人は慌ててピー助に静かにする様に言う。ピー助はそれを気にせずに風呂場の中を悠々と泳ぎ回っていた。その様子は、とても楽しそうで見ているのび太とドラえもんの頬が自然と緩む。

 

のび太「餌はどうしようか?」

ドラえもん「多分、首長竜だから魚とかなら食べるんじゃ無いかな?」

のび太「魚か…。確か、今日の晩御飯は刺身だったな。よし、ピー助。ご飯は夜まで待ってくれないか?」

ピー助「ピィ!」

のび太「ありがとう」

 

のび太はピー助に微笑むとピー助を撫でる。ピー助は気持ち良さそうに目を細めて撫でられていた。

 

 

 

のび太とドラえもんは玉子とのび助と台所で晩御飯を食べていた。のび太はご飯と味噌汁だけ食べる。

 

玉子「あら、のびちゃん。お刺身食べないの?」

のび太「部屋でゆっくり食べるよ」

 

のび太は刺身を持って二階へと上がって行く。それに玉子とのび助は不思議そうな表情になる。自分の部屋に戻って来たのび太は寝転んでピー助と向かい合う。

 

のび太「ほら、ピー助。お腹空いたろ?ごめんね、遅くなって。お食べ」

 

のび太は刺身を箸で刺身を差し出す。ピー助はそれを食べようとする。のび太はそれを見ると何だか嬉しくなった。ピー助は食べづらいのか中々、刺身を食べる事が出来ない。

 

のび太「食べづらいね。はい」

 

のび太は刺身を掌に乗せて差し出す。ピー助は勢い良く刺身にかぶりつく。そして、綺麗に残さず食べてしまった。のび太は更に嬉しくなった。

 

のび太「ほら、まだあるよ」

 

のび太は次の刺身をピー助に差し出す。ピー助はそれもあっという間に食べてしまった。その後も、のび太はピー助に刺身をあげていた。そして、ピー助は刺身を全て食べ切った。ピー助の満足な顔にのび太は笑顔になる。

 

のび太「ピー助、これからも一杯食べて、ふわぁぁぁ…大きくなるんだよ…」

ピー助「ピィー!」

 

のび太は襲って来た眠気に負けて眠ってしまった。ピー助はそんなのび太の腕の中に入り込み寄り添って眠る。そこへ晩御飯を食べたドラえもんが入って来た。のび太とピー助に気付くと暖かな視線を向けた。のび太とピー助の様子ははまるで親子の様に見えた。

 

 

翌日

 

のび太「ただいま〜、ピー助!」

ピー助「ピィ!」

 

学校から帰ったのび太は一直線にピー助の元へ向かう。ピー助はのび太を見ると嬉しそうにはしゃぐ。のび太はそんなピー助を抱きかかえて笑いかける。

 

のび太「さてと、今日は何して遊ぼうか?」

ピー助「ピィ?」

 

のび太が首を傾げるとピー助も同じ様に傾げる。その様子を見ながらのび太は考える。

 

ピンポーン

のび太「ん?」

ピー助「ピィー?」

 

突然、家のインターホンが鳴る。それに玉子が対応している様だ。気にせずにピー助と遊ぼうとしたのび太だったが玉子から声をかけられる。

 

玉子「のびちゃ〜ん。お友達が来てるわよ〜」

のび太「は〜い!友達?ジャイアン達か?でも、それならそう言うか…。誰だろ?そうだ、ピー助。悪いけどちょっと隠れててくれない、ゴメンね」

 

のび太はピー助を押入れの下の段の水の張ったバケツにピー助を入れて閉める。そして、一階へと降りる。そこに居たのは予想外の人物だった。

 

のび太「奈々ちゃん!それに、郎夜さん!」

郎夜「よう、のび太。久し振りだな!」

奈々「こんにちわ、のび太くん!」

 

何と郎夜と奈々がのび太の家に来た。驚きで固まっていたのび太だったが取り敢えず上がって貰う事にした。郎夜は居間でお茶を頂くそうでのび太と奈々で二階へと上がって行った。

 

のび太「それにしても驚いたよ。まさか、奈々ちゃん達がウチに来るなんて」

奈々「もしかして何か迷惑だった?」

のび太「うんうん、全然。来てくれて嬉しいよ。さ、入って」

奈々「うん、失礼しま〜す」

 

のび太は奈々を部屋に入れる。奈々は部屋を仕切りに見渡す。のび太はそれを見て声をかける。

 

のび太「ゴメンね、何もなくて。つまんないよね」

奈々「そ、そんな事…のび太くんの部屋で二人っきりになれたんだからつまんないわけが…」

のび太「?なんか言った?」

奈々「///い、いや何でも無いよ」

 

のび太は奈々の最後のボソボソと呟かれた言葉を聞き取れず聞き返すが奈々は何とか誤魔化す。

 

のび太「まあ、それなら良いんだけど。それよりさ…」

奈々「どうしたの?」

のび太「よく、ウチの場所が分かったね〜」

奈々「えっ///…そ、それはその〜」

のび太「誰かに聞いたの?」

奈々「そ、そう。聞いたの、人に」

のび太「成る程ね〜」

 

奈々の言っている事は嘘だった。本当はのび太の家の場所が分からず、奈々の勘で何となく歩いていたら辿り着いただけである。これが恋する乙女の力だと言うのだろうか。もし、そうならば凄まじい物である。

 

奈々「そ、それより、何してたの?」

のび太「いや、学校から帰ったばっかで特には」

奈々「じゃあ…」

ピー助「ピィー」

のび太「!(やばっ!)」

奈々「ピー?のび太くん、今ピーって?」

のび太「な、何?何の事?」

奈々「何か飼ってるの?」

のび太「え〜っと、別に…」

ピー助「ピィー」

奈々「押入れから?」

のび太「あっ、ちょっと…」

 

奈々は押入れからに向かう。そして、のび太の制止虚しく開けてしまう。奈々はピー助を見て固まる。のび太は焦りながらも奈々に黙って貰っておくべく話掛ける。

 

のび太「奈々ちゃん、これはね…」

奈々「…い…」

ピー助「ピィ?」

奈々「可愛い〜!」

のび太「あれ?」

 

奈々は再起動するとピー助を抱えてはしゃぐ。それにのび太は唖然とし、ピー助は不思議そうな表情でされるがままにされる。

 

のび太「えっと…驚かないの?」

奈々「驚いたよ!こんなに可愛いペットを飼ってたなんて!」

のび太「いや、そうじゃなくて…」

奈々「ねぇ!この子の名前なんて言うの!」

のび太「ピー助…」

奈々「そうかピー助か〜!宜しくね?ピー助」

ピー助「ピィー!」

 

奈々はピー助を撫でながら微笑みかける。ピー助は嬉しそうに撫でられていた。のび太はこの事態を如何に収めようかと悩んでいると新たな乱入者が現れる。

 

郎夜「おい、奈々。人様の家なんだからもう少し静かに…って、なんだそいつ?」

奈々「あっ!師匠!見て下さい、可愛いでしょこの子!」

のび太「ちょ、奈々ちゃんタンマ!」

郎夜「取り敢えず、お前ら落ち着け」

 

数分後、漸く全員が落ち着いた処でピー助について二人に話す。二人は驚いていたが、目の前に居るピー助によって納得していた。

 

のび太「と言う訳だから、この事は他言無用に」

奈々「分かった。私もピー助が連れて行かれるのは嫌だしね」

郎夜「そうだな。まあ、黙っときゃあ良いんだろ」

のび太「ありがとうございます」

 

のび太はお礼を言った後、ある事に気付いた。それはピー助に餌を上げなければいけないと言う事だったが、一階には玉子がいる上、何時もあげている魚肉ソーセージはもう無かった筈だ。なので、のび太は買い物に行く事にした。

 

奈々「あれ?のび太くん、どこ行くの?」

のび太「うん。ちょっとピー助の餌を買いにね」

郎夜「よし、じゃあ俺も行くか」

 

立ち上がったのび太に奈々は理由を尋ね、それを聞いた郎夜も着いて行くと行った。のび太は不思議に思いながらも理由を聞く。

 

のび太「良いんですか?」

郎夜「ああ、買い物がてら此処ら辺の地理を憶えとこうと思ってな」

のび太「わかりました。奈々ちゃんはピー助の事を頼まれてくれる?」

奈々「うん!」

 

のび太の頼みを奈々は嬉しそうに承諾する。それを聞いたのび太は玉子に出掛ける趣旨を伝え、郎夜と共にスーパーへと向かった。そして、目的の物を買う事が出来た。

 

郎夜「よし、じゃあ」

《コネクト、ナウ》

 

郎夜は人気の無い場所でコネクトリングを発動し、魚肉ソーセージをのび太の部屋に届ける。今頃、奈々がピー助にあげている事だろう。

 

郎夜「帰るか」

のび太「そうですね」

 

二人が帰ろうとした時…

 

?「キシャァ!」

?「シャァァ!」

のび太・郎夜「!」

 

突如、後ろからのび太と郎夜に何者かが襲って来た。二人はそれを左右に転がって避けて、襲って来た何者かを見る。それは、青い身体に頭部から生えた二本の長い触角が特徴の“カミキリインベス”、緑の身体に虫の様な模様、そして拳と一体化した様な鎌状の武器を持つ“カマキリヤミー”だった。

 

のび太「インベスにヤミーか…何故僕らを…?」

郎夜「のび太!考え事は後だ!」

のび太「!はい!」

《ドライバーオン、ナウ》

《DECADRIVER》

 

二人は再度襲いかかって来た怪人を蹴飛ばして、人気の無い事を確認して、それぞれのベルトを起動する。郎夜はハンドオーサーを上下に操作する。

 

《シャバドゥビタッチヘンシン、シャバドゥビタッチヘンシン》

 

郎夜はチェンジウィザードリングのバイザーを下ろし顔の様にする。のび太はカードを取り出し掲げる。そして、郎夜は左手でフィンガースナップをする。

 

のび太・郎夜「変身!」

《チェンジ、ナウ》

《KAMENRIDE DECADE》

 

郎夜は白い魔法使いに、のび太は仮面ライダーディケイドに変身した。

 

白い魔法使い「さっさと片付けるぞ!」

《コネクト、ナウ》

ディケイド「勿論!」

 

白い魔法使いは魔法陣から白を基調とし、赤で縁取られた黒い手形の付いた銃“ウィザーホワイトガン”とハーメルケインを取り出しカミキリインベスへ、ディケイドはライドブッカー(ソード)を構えてカマキリヤミーへと向かう。

 

白い魔法使い「さあ、宴の時間だ!はあっ!」

カミキリ「キシャァァ!」

 

白い魔法使いがカミキリインベスを銃撃するが、カミキリインベスは触角を鞭の様に使い叩き落とす。更に、触角を振るって白い魔法使いを狙う。

 

白い魔法使い「うおっと、てりゃあ!」

カミキリ「キシャ⁉︎」

 

白い魔法使いは振るわれた触角を飛び前転や跳びながら回転して躱していきハーメルケインで切り裂く。カミキリインベスは火花を散らしてよろけ、そこから白い魔法使いは連続でハーメルケインで切り裂き最後にウィザーホワイトガンで銃撃し吹き飛ばす。

 

カミキリ「キシャァ‼︎」

白い魔法使い「甘い、ぜっ!」

 

カミキリインベスは怒り狂った様にメチャクチャに触角を振り回す。それを白い魔法使いは躱して近付き触角を根元から断ち切る。カミキリインベスはその痛みに叫び声をあげる。その間に白い魔法使いは突きを放ち、カミキリインベスは地面を転がる。一方、ディケイドの方も特に苦戦はせず順調に戦っていた。

 

ディケイド「はあっ‼︎」

カマキリ「シャァ!」

 

ディケイドはライドブッカー(ソード)をカマキリヤミーに向けて振るう。カマキリはそれを両手の鎌を交差させて受け止める。ディケイドはそこへ前蹴りを腹に放ち距離をとる。

 

ディケイド「そこだっ!」

カマキリ「シャァァァァ!」

 

ディケイドはよろけたカマキリヤミーに連続で斬撃を放つ。カマキリヤミーは堪らず後ろへ吹き飛ぶ。カマキリヤミーはよろよろと立ち上がるも接近して来たディケイドに対応出来ず膝蹴り、中段蹴り、斬撃と喰らう。

 

ディケイド「大したこと無いな」

 

ディケイドはカマキリヤミーの力量を見て余裕が生まれた事で軽口を叩く。カマキリヤミーは満身創痍と言った状態で立ち上がる。

 

カマキリ「…首長竜」

ディケイド「何?」

カマキリ「首長竜…見つける」

ディケイド「首長竜だと…(まさか、ピー助⁉︎)」

 

ディケイドはカマキリヤミーの呟いた言葉で今回の目的が分かった。そして、それを白い魔法使いに伝える。

 

ディケイド「郎夜さん!こいつらの目的はピー助です!」

白い魔法使い「何だと⁉︎」

 

白い魔法使いはディケイドから教えられた真実に驚く。その間にカミキリインベスの攻撃を喰らってしまい、ディケイドもカマキリヤミーな鎌で切り裂かれる。

 

?「ばれたか…やはりあんな雑魚を差し向けても無駄か…」

 

二人が戦っている所から少し離れた電柱の陰に居る人影はカマキリヤミーを見ながらそう呟いた。その手にはイチゴが描かれた錠前“イチゴロックシード”が握られていた。

 

?「これ以上は駄目か…ならば」

 

その人影はイチゴロックシードをカミキリインベスの方に投げる。カミキリインベスはそれを見ると飛び付き吸収する。

 

白い魔法使い「何⁈」

カミキリ「キシャァァァァァァ‼︎」

 

カミキリインベスの身体に変化が訪れる。身体の外骨格や腕足が大きくなり、切られた触角が生えて更に腕からも長い触角が生えた“強化体”に変異する。カミキリインベス(強化)は計四本の触角を振り回し白い魔法使いを攻撃する。

 

白い魔法使い「く、避けきれ、ぐあっ‼︎」

 

白い魔法使いは全て避けきる事は出来ず喰らって吹き飛ぶ。カミキリインベス(強化)はそんな白い魔法使いにゆっくりと近づいて行く。白い魔法使いは立ち上がり左手に青い指輪“ウォーターウィザードリング”を嵌める。そして、ハンドオーサーを操作して、ウォーターウィザードリングを翳す。

 

《ハイドロ、ナウ》

 

すると、横に青い魔法陣が現れて白い魔法使いを通過する。そして、魔法陣が通過し終えると白い魔法使いはローブと身体の金色の縁取りの部分が青くなった“ハイドロスタイル”へと変身した。白い魔法使いは右手の指輪を嵌め変える。

 

《エクスプロージョン、ナウ》

 

カミキリインベス(強化)の前に魔法陣が現れ、大爆発を起こす。カミキリインベス(強化)は、その威力に吹き飛ばされる。そして、カミキリインベスは立ち上がり怒りのままに白い魔法使い(ハイドロ)に向かう。が…

 

白い魔法使い(ハイドロ)「もういっちょ!」

《エクスプロージョン、ナウ》

カミキリ(強化)「キシャァァァァァァ‼︎」

 

白い魔法使いは、またエクスプロージョンリングを発動させ、今度はカミキリインベス(強化)の真下で爆発を起こしカミキリインベス(強化)は上へ打ち上げられる。白い魔法使い(ハイドロ)はウィザーホワイトガンのハンドオーサーを開ける。そして、ウォーターウィザードリングを翳す。

 

白い魔法使い(ハイドロ)「そろそろ幕引きだ」

《キャモナ・シューティング・シェイクハンズ、キャモナ・シューティング・シェイクハンズ》

《ハイドロ、シューティングストライク》

白い魔法使い(ハイドロ)「喰らえ‼︎」

 

ウィザーホワイトガンの銃口に水のエネルギーが渦巻き、白い魔法使い(ハイドロ)が引き金を引くと強力な水流“シューティングストライク”が放たれカミキリインベス(強化)に命中すると爆発を起こす。

 

白い魔法使い(ハイドロ)「まっ、こんなもんかな。さて、のび太の方はっと…」

 

ディケイドは苦戦はしていなかったが、カマキリヤミーは中々倒れなかった。

 

ディケイド「しぶといな、こいつ…」

カマキリ「シャァァァァ!」

ディケイド「はっ!」

 

ディケイドは突っ込んで来たカマキリヤミーを横に避けると、その背中に肘打ちを喰らわせ右拳を放つ。そして、前蹴りで蹴り飛ばす。だが、カマキリヤミーは尚も立ち上がる。

 

ディケイド「本当にしぶとい…どんだけ深い欲望で生まれたんだよ」

カマキリ「シャァァ!」

ディケイド「埒があかない。なら…」

《KAMENRIDE SUPER1》

 

赤い複眼にマフラー、黒いスーツ、銀の胸のアーマーにブーツ、ひだの付いたグローブが特徴のライダー“仮面ライダースーパー1”に変身する。

 

カマキリ「シャァァ‼︎」

Dスーパー1「はぁ…」

 

向かって来るカマキリヤミーに動じる事なくDスーパー1は集中する。カマキリヤミーはこれを好機と見て一気に両の鎌を交差させて振り下ろす。Dスーパー1は右手を貫手にすると、振り下ろされた鎌に向かって突き出す。

 

Dスーパー1「赤心少林拳、桜花!」

 

桜花は鎌の交差している中心に当たり、鎌は砕け折れる。鎌を折られた事で動揺するカマキリヤミー。

 

《ATACKRIDE REINETUHAND》

 

Dスーパー1の両手が緑色の“冷熱ハンド”に変化する。Dスーパー1は右拳を握り込み引く。そして、カマキリヤミーに突き出す。

 

Dスーパー1「赤心少林拳、正拳突き!」

 

Dスーパー1の拳がカマキリヤミーに突き刺さる。Dスーパー1は、その状態で右手の冷熱ハンドから超高温火炎を発射する。カマキリヤミーは火炎に焼かれ苦しみ悶えながら転がる。

 

Dスーパー1「赤心少林拳、諸手打ち!」

カマキリ「シャァァァァァァァァ⁉︎」

 

Dスーパー1は両手を手刀にしてカマキリヤミーの両側頭部を挟み込む様に浴びせる。諸手打ちを喰らったカマキリヤミーはふらつきながら後ろに下がる。

 

Dスーパー1「コレでラスト!」

《FINALATACKRIDE SU・SU・SU・SUPER1》

 

Dスーパー1は高く飛び上がり、空中で型をとる。そして、超高速でキックを繰り出す。カマキリヤミーはフラフラでもう逃げられない。

 

Dスーパー1「スーパーライダー閃光キック!」

カマキリヤミー「シャァァァァァァァァァァ‼︎」

 

スーパーライダー閃光キックを喰らったカマキリヤミーは断末魔の叫びをあげながら爆発する。Dスーパー1はその爆発を背に着地する。そして、変身を解く。すると、向こうから変身を解いた郎夜も来た。

 

郎夜「終わったか」

のび太「そうですね、それにしても何故ピー助を…」

郎夜「分からねえ。だが、いつまでもここに居る訳にはいかねえだろ?取り敢えず、帰ろうぜ」

 

郎夜の言葉にのび太は一旦思考を中止した。そして、ピー助と奈々が心配だったので急いで帰った。

 

のび太「ただいま」

玉子「おかえり、随分と遅かったのね」

のび太「うん、ちょっとジャイアン達と話し込んじゃって」

郎夜「そう言う事です」

玉子「そうだったの。郎夜さんもありがとうございます」

郎夜「いやいや、大した事はして無いですよ」

のび太「じゃあ、二階に行ってるね」

 

のび太は自分の部屋に急いで戻った。

 

のび太「ねぇ、大丈…夫…」

奈々「zzz…」

ピー助「zzz…」

 

奈々とピー助は仲良く昼寝をしていた。そこへ郎夜ものび太の部屋にやって来た。

 

郎夜「おい、のび太。奈々とピー助は…」

のび太「シィー…」

 

のび太は郎夜に静かにする様に指示をする。郎夜は最初、意味が分からないと言った様子だったが部屋の中の様子を見て察した。二人は昼寝の邪魔にならない様に部屋を出て、ゆっくりと襖を閉めた。

 

夕方

 

郎夜「おい、奈々。起きろ〜」

のび太「ピー助も起きて」

 

奈々とピー助は夕方になっても起きなかったのでのび太と郎夜が起こしに来たのである。奈々とピー助は二人に起こされてやっと目を覚ました。

 

奈々「あれ?私…」

郎夜「ほら、寝ぼけてないで帰るぞ」

奈々「は、はい。それじゃあ、ピー助またね〜」

ピー助「ピィー」

 

奈々がピー助に別れを告げて部屋を出て行き、ピー助もそれに応える様に鳴く。どうやら、今日一日でかなり仲良くなった様だ。

 

郎夜「のび太、今回の件。どうも何だか怪しい匂いがするぜ。コッチも色々と調べてみるが、そっちも気を付けてな」

のび太「はい、分かりました」

奈々「師匠〜、何してるんですか〜」

郎夜「ああ、大丈夫だ!じゃあな、のび太」

 

二人が帰った後、のび太は考えていた。今回の襲撃は明らかに自分達、そしてピー助を狙っての物だった。郎夜の話だとカミキリインベスが突然強くなったらしい。恐らく、ロックシードを取り込んだのだろう。そう考えると、あの場には自分達以外の何者かが居たのは間違い無い。そして、そいつが今回怪人達を送り込んで来た輩だろう。何故ピー助を狙うのか、そしてどうして怪人を持っていたのか?悩みの種は尽きない。のび太はそんな思考に没頭しそうになる。

 

ピー助「ピィー」

のび太「っ!ピー助?」

 

ピー助が心配そうな表情で此方を覗き込んでいた。どうやら、のび太の不安が表情にまで出ていたらしい。のび太はピー助に笑いかけると優しく撫でる。

 

のび太「大丈夫だよ。ピー助は僕が守るからね。だから、心配しないで…」

ピー助「ピィー!」

 

のび太の言葉にピー助は一鳴きする。そんなピー助を見てのび太はあの決意を思い出した。

 

のび太「(そうだ。どんな奴が来たって関係無い。決めたじゃないか、皆を傷付けるのなら僕が破壊するって。来れるものなら来てみろよ、その時は容赦しない!そして、皆を絶対に守る!)」

 

のび太はピー助と戯れながら、そう思った。




後書きの間

ドラえもん「のび太くん、君は鬼か!」
のび太「何故に?」
郎夜「いやいや、赤心少林拳の奥義+技二連+必殺キックやっといてそりゃ無いわ」
奈々「しかも、途中火炎放射のおまけ付き…」
のび太「ピー助を狙う奴に容赦はしないよ」
ピー助「ピィ?」
Δデルタ「復活‼︎」
のび太「あっ、生き返った」
Δデルタ「のび太!ピー助は駄…」
《バナナオーレ》
Δデルタ「ぎゃあぁぁぁぁ⁉︎」
ドラえもん「さ、作者がいきなりデカイバナナに吹き飛ばされた⁈」
郎夜「どう言う状況だよ!」
奈々「今のって、バナナのライダ…」
ーーバナナじゃ無い!バロンだ!ーー
ドラえもん「今の声って、セワ…」
のび太「はい、ドラえもん。もう今回終わりだから閉めよろしく〜!」
ドラえもん「え、ええ⁉︎っと、次回はのび太くんとピー助の別れ。そして、のび太くんに近づく不穏な陰…。それじゃあ皆さん、エピソードⅢで。次回もヨロシクね」
ピー助「ピィー!」

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