ドラえもん のび太の仮面冒険記   作:Δデルタ

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のび太「おい愚作者ァ、これはどういう事だ?」
Δデルタ「ど、どういう事とは?」←ビビってる
郎夜「っざけんなよ!こんだけ投稿が遅れといて何を言ってやがる!」
Δデルタ「だ、だってねリアルの方が忙しくt…」
奈々「今、夏休みだよね?」
Δデルタ「夏休みでも馬鹿みたいに忙しいんだよ!」
ドラえもん「知るか‼︎」
のび太「そうだ!それに、そんなのお前が馬鹿だからだろうが‼︎」←明らかに暴論
Δデルタ「んな横暴な…」
郎夜「でも、実際サボってたのと変わんねぇんだろ?」
Δデルタ「それは、まあ若干は…」
『1,2,3』
ダークカブト(ライダー)「ライダーキック…」
『Rider kick』
Δデルタ「ボガァァァァ」←大☆爆☆発
ダークカブト(ライダー)「汚ねぇ花火だ…」
のび太「セワシくんナイス‼︎」
ドラえもん「本当本当。汚物は消毒に限るね〜」
郎夜「てか、セワシ結局出ちゃってんな。まあ、あの愚作者の決めた事だから破っても構わんけどな」
奈々「ですね。所で、そろそろ始めた方が」
郎夜「ん?そうだな。じゃあ、ドラえもん のび太の恐竜2006 エピソードⅤを…」
全員「どうぞ‼︎」
愚作者「…」←唯の屍


エピソードⅤ

ディケイド「はあっ!」

シグルド「ふんっ!」

 

ディケイドはライドブッカー(ソード)で斬りかかるがシグルドはソニックアローで受け止める。ディケイドが更にライドブッカー(ソード)を振るうもシグルドはソニックアローで防ぎ、前蹴りを放ち後ずさったディケイドにソニックアローで連続で切り裂く。袈裟、左薙ぎ、唐竹と放ちソニックアローで殴る。そこへ矢を放って追撃する。ディケイドは矢を喰らって後ろへ吹き飛ぶ。

 

シグルド「ん〜?その程度かな、のび太くん?」

ディケイド「くっ!舐めるな!」

 

ディケイドは再びシグルドへ駆け出し切り結ぶ。その頃、空ではサイガとプテラノドンヤミー(雄)、(雌)が空中戦を繰り広げていた。

 

サイガ「やあっ!」

プテラノドン(雄)「ふっ」

プテラノドン(雌)「此れが如何した?」

 

サイガは空を飛んでプテラノドンヤミー達にフライグアタッカーで光弾を連射するが、プテラノドンヤミー達は上手く飛び回り躱し、時折破壊光弾を吐きサイガを攻撃する。サイガは破壊光弾は何とか躱すも敵がバラバラに飛び翻弄してきて、自身の光弾を当てられずに焦りを感じていた。

 

サイガ「このっ!」

プテラノドン(雌)「緩いな」

プテラノドン(雄)「たわいもない」

 

サイガは光弾を撃ちながら接近するも、逆に背後をとられ破壊光弾を喰らい吹き飛ぶ。何とか空中で立て直すもサイガはプテラノドンヤミー達を見失ってしまう。

 

サイガ「きゃっ!くっ、何処に⁈」

 

サイガが敵の姿を探していると下からプテラノドンヤミー(雄)が破壊光弾を発射してきた。サイガは間一髪それを躱すも、突然後ろ斜め上にプテラノドンヤミー(雌)が現れる。

 

プテラノドン(雌)「ふんっ!」

サイガ「なっ⁉︎きゃぁぁ!」

 

驚きで一瞬固まったサイガをプテラノドン(雌)が翼ではたき落とす。落ちて行くサイガは落下した瞬間、地面に足をつけて思いっきり跳び上がり、その勢いを利用してフライグアタッカーを加速させる。そして、瞬時に肉薄し蹴りを放つが、プテラノドンヤミー達は左右に散開して避ける。

 

プテラノドン(雄)「この程度か…」

プテラノドン(雌)「期待外れだな」

サイガ「何ですって!」

プテラノドン(雄)「これぐらいの連携にも歯が立たないとは」

プテラノドン(雌)「一つ教えてやろう。私達を相手するにはお前では動きも速さも未熟過ぎる」

サイガ「っ!五月蝿い!勝手な事を言わないで!」

 

プテラノドンヤミー達の言葉にサイガはそう叫ぶ。一方、白い魔法使いもライオンインベスに苦戦していた。

 

ライオン「ウガァッ!」

白い魔法使い「うおっ⁉︎くぅぅぅ、何て、パワーだ」

 

ライオンインベスの鋭い爪をハーメルケインで受け止める白い魔法使いだが、そのあまりのパワーに膝を折る。それでも、何とか耐えていたがライオンインベスの蹴りに体勢を崩され、そこへ振るわれた爪で火花を散らす。更にライオンインは両手の爪を同時に振るい白い魔法使いを吹き飛ばす。

 

白い魔法使い「ちっ、ここはホライゾンで力押しか…」

ライオンインベス「ウオガァァァ‼︎」

白い魔法使い「糞っ!無駄にすばしっこいんだよ!」

 

白い魔法使いは、このままではジリ貧だと考えスタイルチェンジを行おうとするが、ライオンインベスの素早い動きに指輪の交換を中断させられる。ライオンインベスの爪を防ぎながら悪態を吐く。その間にライオンインベスは次々と爪を振るい、白い魔法使いはハーメルケインで防いだり受け流したりしながら躱し続ける。

 

白い魔法使い「このまま、じゃ!ヤバイ、なっ!」

 

白い魔法使いは躱し続けながらも打開策を模索するが、指輪の交換が難しい今それは難しかった。そして、ライオンインベスによってハーメルケインが弾かれてしまい、白い魔法使いはライオンインベスの爪によって切り裂かれ、蹴りで吹き飛ぶ。

 

白い魔法使い「がぁっ!ええい!どうすれば!」

ディケイド「ぐあっ‼︎」

白い魔法使い「!のび太!大丈夫か⁉︎」

ディケイド「くぅぅ、何とか。でも…」

シグルド「おやおや、もう終わりかい?」

白い魔法使い「くっ、どうする⁉︎」

サイガ「きゃぁぁぁぁ‼︎」

ディケイド・白い魔法使い「‼︎奈々(ちゃん)‼︎」

 

ディケイドと白い魔法使いが空を見ると、プテラノドンヤミー達の攻撃でサイガか撃ち落とされいた。落下して行くサイガだったが、ディケイドと白い魔法使いによって受け止められる。

 

白い魔法使い「大丈夫か奈々!」

サイガ「は、はい…」

シグルド「さて、三人共ピンチの様だが如何する?」

 

シグルドの横にはライオンインベスとプテラノドンヤミー達が居て、ゆっくりと迫ってくる。ディケイド達は後ずさりながらも構える。ここで、白い魔法使いが何かに気付き右手の指輪を交換する。それを見たディケイドも郎夜の行動を察してカードを装填する。

 

シグルド「この後に及んで何をするつもりかな?」

白い魔法使い「へっ!こうだよ!」

《ルパッチマジックタッチゴー》

《チェイン、ナウ》

シグルド「な、何だと⁉︎」

 

シグルド達の周りに幾つもの魔法陣が現れ、そこから白い鎖が飛び出してシグルド達を拘束する。シグルドは思わぬ反撃に驚愕する。

 

《KAMENRIDE HIBIKI》

《ATACKRIDE ONGEKIBOU REKKA》

 

ディケイドは紫の身体、目の部分が無い赤い隈取のついた顔、赤い手、銀の装飾の付いた胸部、そして頭の二本の角に額の金の鬼の顔が付いた音撃戦士“仮面ライダー響鬼”へと変身した。D響鬼は先端に赤い石が付いた二本の赤い太鼓の撥“音撃棒 烈火”を召喚し烈火に炎を溜める。

 

D響鬼「はあぁぁぁ…、たあっ‼︎」

 

D響鬼は烈火に溜めた炎を火炎弾として放つ“烈火弾”をシグルド達に喰らわせる。烈火弾によりシグルド達の周りに土煙が舞い上がる。そして、土煙が晴れるとシグルド達の姿はもう無かった。

 

D響鬼「退いたか…」

白い魔法使い「そうみたいだな」

サイガ「…強かったですね」

D響鬼「そうだね。っと、それよりもティラノサウルスは⁉︎」

 

D響鬼がティラノサウルスの方を向くとティラノサウルスは今にも息絶えそうな様子だった。D響鬼は変身を解除して、急いで駆け寄りポケットからお医者さんカバンを取り出しティラノサウルスを治療する。そして、治療が済むと一息吐いた。

 

のび太「ふぅ〜、もう大丈夫だぞ。直ぐに良くなるからな」

奈々「のび太くん、ティラノサウルスは…」

のび太「大丈夫だよ、危なかったけど何とかなったよ」

奈々「良かった〜」

 

のび太は未だに倒れているティラノサウルスを撫でながらそう呟く。奈々はティラノサウルスの命が助かった事に安堵の息を吐く。しかし、直ぐにその表情は曇ってしまう。

 

のび太「ん?如何したの?」

奈々「だって…負けちゃったし…それに弱いって…」

郎夜「ああ、そんな事か」

奈々「そんな事って…負けたんですよ‼︎なのに何で…」

のび太「確かに負けたね。でも、それは今回は、でしょ?」

奈々「えっ…」

郎夜「そうそう、こんだけ派手にやられたんだ。流石に次はこんなへまはしねぇよ」

奈々「だ、だけど!今のままで勝てるか如何かは!」

郎夜「そんなの分かんねぇよ?」

奈々「でも!」

のび太「奈々ちゃんは不安なの?彼奴らに勝てるか如何かが」

奈々「うん…だって、今のままじゃあ」

のび太「鍛え足りなきゃ、鍛えるだけさ。相手が強いのならコッチも強くなれば良い」

郎夜「おっ、良い事言うなのび太。そういうこった、不安になるなら、自分に自信を持てる位に強くなれば良い」

奈々「でも、私に出来るかな…」

のび太「大丈夫だよ」

郎夜「ああ、俺が師匠なんだ。それに、のび太だって居る。だから心配すんな、お前はまだまだ強くなれる」

奈々「は、はい!」

 

郎夜の言葉に奈々は笑顔で返事をする。その様子に郎夜はウンウンと頷き、此れからの事を考える。と、その時…

 

クゥ〜〜〜

のび太「…」

郎夜「…」

奈々「//…」

 

奈々のお腹から空腹を告げる可愛らしい音が鳴り響き、奈々は恥ずかしさに顔を真っ赤にし俯く。そんな奈々に、のび太と郎夜の視線が向く。

 

のび太「ええっと、お腹空いたの?」

奈々「…う、うん///」

郎夜「安心したらいきなり腹減るとか…」

奈々「はぅ〜////」

 

兎に角、三人はピー助を呼んで少し早めの夕御飯を食べることにした。のび太がグルメテーブルかけを広げた所でのび太達は夕御飯を食べ始めた。

 

 

何処かの基地

 

?「それでまんまと逃げて来た訳か?」

 

暗くて広い部屋の中で一箇所だけライトで照らされている場所に居る椅子に座ったサングラスを掛けた金髪の男“ドルマンスタイン”が黒マスクの報告を聞いていた。

 

ドルマンスタイン「全く情けないな。そこまで追い詰めといて最後に巻き返されるとは」

黒マスク「申し訳ありません。しかし、お言葉ですが最後の攻撃は真面に喰らえば唯では済まなかったかと」

ドルマンスタイン「言い訳など聞く気は無い。それよりも何時になったらピー助を捕まえて来るのだ!」

 

ドルマンスタインは黒マスクに向かって苛立たしそうに言い放つ。それに黒マスクは動揺などは見せず相変わらず不気味な笑みを浮かべながら対応する。

 

黒マスク「ご安心を。まだピー助を捕まえるチャンスはあります。っと、言ってる間に如何やらその時が来た様です。では…」

 

黒マスクはそう言うと帽子に触れ軽く頭を下げて出て行く。ドルマンスタインは椅子から立ち上がり、部屋の後ろを照らす。そこには、全身が凍らされた様々な恐竜がいた。それを見ながらドルマンスタインは不気味に笑う。その時の目には一瞬紫の光が浮かんでいた。

 

 

峡谷

 

のび太達は翌日、タケコプターでの移動を開始した。だが、峡谷に入った所で奈々が違和感に気付いた。

 

奈々「あれ…?」

のび太「如何したの?」

奈々「うん、何だか周りの岩が白い様な」

郎夜「確かに言われてみればそうだな」

 

奈々の言葉に周りを見ると確かに周りの岩の先が白くなっていた。更に、少し先に行った所の岩には巨大な鳥の巣の様な物があり、その中には何かの生物の白骨化した死骸があった。のび太が、それに嫌な予感を感じて後ろの二人に早く行こう、と催促し様とした時…

 

郎夜「おい、あれって…」

奈々「鳥ですかね?」

のび太「いや…⁉︎違う、逃げろ‼︎全速力で‼︎」

 

のび太達の後ろからは大きな翼竜“ケツァルコアトルス”の群れがやって来ていた。それに気付いたのび太は他の二人に逃げる様に言いながら自分も加速する。奈々と郎夜ものび太の切羽詰まった様子を見て全力で加速する。しかし、翼竜相手に速度では不利な様でケツァルコアトルスはあっという間に距離を段々と詰めてくる。

 

奈々「何で追って来るの⁉︎翼竜って魚とかを食べるんじゃないの⁉︎」

のび太「いや、ケツァルコアトルスの食生については魚食動物だったとか死肉を漁ってたとか色々と説があるらしいんだけど、今までの様子を見るに小動物とかを食べてたんじゃないかと思う!」

郎夜「詳しい解説どうも!って、んな事言ってる暇あったら全力で逃げろ‼︎」

のび太「いやいや、これ以上は加速出来ません!流石に翼竜相手に、こんなおもちゃ(タケコプター)で逃げ切れる訳ありませんて‼︎てか、今の距離を離せてる状態でもやっとですから‼︎」

 

三人は逃げながらもそんな会話をしていた。流石は現役の仮面ライダーと言った所か、巨大な翼竜に追われて命の危険に晒されているにも関わらず解説出来たり突っ込んだりしている辺りから精神的余裕が見て取れる。だが、ここへ来て無理な飛行にタケコプターが悲鳴をあげ始めた。

 

のび太「えっ、うわっ⁉︎」

奈々「のび太くん‼︎」

郎夜「掴まれ‼︎って、俺もォォォ⁉︎」

 

高度が下がって行くのび太の手を郎夜が掴むも、郎夜のタケコプターも今までの無理な運転で限界に近かった。二人は何とか立ち直りながら逃げる。しかし、ケツァルコアトルスはどんどん迫ってくる。郎夜が魔法を発動しようとしたその時、いきなりケツァルコアトルス達が何者かに撃墜された。

 

のび太「なっ…⁈」

奈々「これは…」

郎夜「如何なって…」

 

三人が驚いていると、視界の先に幾つかの飛行艇とホバーバイク型のマシン“ダンデライナー”に乗ったシグルドの姿があった。シグルドはダンデライナーで銃撃しながらも自身もソニックアローでケツァルコアトルスを撃ち落としていた。ダンデライナーの銃撃やソニックアローの矢を喰らったケツァルコアトルス達は、どんどん落ちていく。のび太は、そんなシグルド達を強く睨みつけていた。

 

 

陸地

 

のび太達が陸へ降りると、シグルドも飛行艇と共に降りてくる。そして、ダンデライナーをビークルモードからロックモードに戻して、自身も変身を解除する。

 

黒マスク「やあ、のび太くん。また会ったね」

のび太「そうだな。こっちとしては全く会いたく無かったけど」

黒マスク「酷い言われ様だな。仮にも私達は君達の命の恩人なのだがね」

のび太「お前みたいな奴に感謝する事は一生無いね」

黒マスク「そうか。まあ、良いか。まどろっこしい前置きは苦手なのでね率直に言おう。ピー助を渡してくれないか?」

 

黒マスクの問いに、のび太はキッと眼光を鋭くして睨みつける。更に、尋常でない程の殺気を飛ばして威圧する。黒マスクは表情を崩さなかったが、後ろの部下達はのび太に怖気付いたり、冷や汗を流したり、酷い者は気絶していた。

 

のび太「何度も言ったけど断る。分かったら付き纏うのをやめろ」

黒マスク「これはおっかない。しかし、そう結論を急いではいけない。もし、ピー助を渡すのなら君達の安全を保証して元の時代に帰してあげよう」

奈々「元の時代に⁉︎」

黒マスク「ああ。勿論、金もしっかりと払う。如何だろう?」

のび太「…」

 

黒マスクの言葉に何も言わずに押し黙るのび太。その反応を迷っていると解釈したのか、黒マスクはダンデライナーをビークルモードにして立ち去ろうとするが、何かを思い出した様にのび太達の方を振り返る。

 

黒マスク「そうそう、この川の下流に私達の基地があるんだ。よければ来てみないか?」

のび太「ふんっ、気が向いたらそうさせて貰うよ」

黒マスク「そうか、ならその時は最高のおもてなしをさせて貰うとするよ。それじゃあ」

 

黒マスクは、帽子に触れる様な仕草をしてからダンデライナーで飛び去って行く。それに続いて他の部下達も起きている者が飛行艇を操縦し飛び去る。

 

 

 

皆「…」

 

三人は夜になったので適当な場所でキャンプしていたのだが、何故か黙っていた。恐らく、夕方の黒マスクとの接触だろう。そんな中、奈々がのび太に問いかけた。

 

奈々「…ねぇ」

のび太「ん?何?」

奈々「その…ピー助を渡さない、よね?」

のび太「当たり前じゃ無いか。大丈夫だよ、彼奴らにピー助は渡さない」

奈々「よかった〜」

のび太「それに彼奴らの約束は信用出来ないし」

郎夜「だな。仮にピー助を渡したとしても奴らが俺達を無事に現代に帰すとは思えないしな」

奈々「えっ?それって…」

 

郎夜の言葉に奈々は顔を郎夜の方に向ける。その表情は驚きで染まっていた。如何やら色々と分かっていない様な奈々にのび太が説明を加える。

 

のび太「良い?彼奴らのやっている事は恐らく犯罪だよ、これは分かる?」

奈々「うん。それは分かるよ。だって、そんな無闇矢鱈に恐竜や動物が狩られたら未来の生態系が崩れちゃうもん」

のび太「そうなんだ。そして、未来にはタイムパトロール、謂わば警察の様な組織があって其処で取り締まってるんだ」

郎夜「へぇ、そうなのか」

のび太「彼奴らのやっている言葉を犯罪だけど、捕まっていないと言う事は暴露ていないか足を掴まれていないって事なんだ」

奈々「確かに」

のび太「其処で考えて欲しい。もし、このまま僕らを帰すと如何なる?」

奈々「それは…如何なるの?」

のび太「詰まり、奴らのやっている事を僕らがばらすかもしれないって事さ。それに僕らの証言とかで手がかり、最悪の場合には足取りを掴まれるかもしれない」

奈々「成る程。言われてみれば」

のび太「奴らにとって、それは避けたい筈。だから、考えられる手段は…」

郎夜「口封じ、詰まりは此処で俺達を化石にしちまおうと言う訳だな」

 

のび太の言葉の続きを郎夜が続いて言う。それを聞いた奈々は納得した様に頷く。

 

郎夜「分かったか?」

奈々「はい!それでこれからの方針は?」

のび太「ん〜、それなんだけど…」

 

奈々からな質問にのび太は困った様な表情をして言葉を途切れさせる。そして、暫く言葉を濁した後に言葉を続ける。

 

のび太「ルート的には、この川を下らなくちゃいけないんだよね」

奈々「なら下れば…」

郎夜「はぁ〜、この川の下流には何がある?」

奈々「それは…あっ!彼奴らの基地!」

のび太「そう言うことだよ」

奈々「避けては通れないの?」

のび太「う〜ん、さっきからそれを考えてたんだけど…如何やら避けては通れる道では無さそうでね」

奈々「そうなんですか」

のび太「それで何とか奴らの目を欺きたいんだけど、プロ相手だから下手なのは直ぐに暴露る可能性が高くて」

 

三人が必死に頭を悩ませるも解決案は一向に浮かばない。そのまま更なる思考の渦に入り込みそうになった時…

 

ピー助「ピィーーー!」

皆「ん?」

 

ピー助が突然、月の出ている方角に向かって鳴き出した。三人が驚いている間もピー助は鳴き続けていた。その時、のび太にはピー助の行動の意味を理解した。

 

のび太「そうか、そう言うことか」

奈々「どうしたの」

のび太「多分あの方角に日本が、ピー助の故郷があるんだよ」

郎夜「成る程な。それでピー助は」

奈々「ピー助…」

 

のび太はピー助に近付いて抱き抱える。

 

のび太「大丈夫だよ、ピー助。お前は僕が守るからな、ちゃんと日本にも送り帰すからな、だから安心しろ」

ピー助「ピィ!」

郎夜「…これで決まったな」

奈々「はい。彼奴らを倒してピー助を故郷に帰す、ですね」

郎夜「ああ。ピー助の本当の平和の為に」

 

郎夜がそう言った後、のび太は郎夜と奈々の方に向き直る。

 

のび太「色々と考えたんだけど、この案で行くしか無さそうなんだ」

郎夜「どんなだ?」

のび太「それはですね…」

 

のび太は二人に明日の作戦を伝えて準備に取り掛かった。

そして、夜はふけていった。

 

 

続く




後書きの間

のび太「ん〜、流石に今までサボってた分、酷い事になってるね」
ドラえもん「確かにね。ただでさえ文才が皆無なのに」
郎夜「それより本編の話しねぇか?これ後書き何だしよ」
奈々「じゃあ、そうしましょうか」
のび太「今回は僕達の実質的な敗北と敵の黒幕の登場だね」
ドラえもん「てか、黒幕の正体は映画で知られてるし、今回も何か能力で大体の見当が付いちゃうよね」
郎夜「でも、それを上手く隠せないのが愚作者クオリティだな」
奈々「それは作家としては致命的なんじゃ」
のび太「元々、人間としても致命的な奴だから良いんじゃない?」
ドラえもん「そうそう。まあ、既に人間では無いけども」
奈々「そして、峡谷での襲撃ですね」
のび太「これは、まあ原作とあんま変わらないね」
郎夜「最後のシグルド以外はな」
ドラえもん「ダンデライナーで銃撃しながらソニックアロー撃つって出来るの」
のび太「そこは聞いちゃあいけない。だって、あの愚作者だもん」
郎夜「そうだな。よし、ここらで締めるか。奈々、締めよろしくな」
奈々「はい。では、皆さん。次回のエピソードⅥで会いましょう。それでは、次回もヨロシクね♪」

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