のび太「なんだこりゃ」
ドラえもん「多分、アマゾンの掛け声だと思う」
奈々「随分と解り辛いね」
郎夜「本当だな。てか、他に何か案は無いのかよ」
Δデルタ「無い」
カリス「即答だな」
のび太「思考する努力すら怠ったな」
郎夜「最低だな」
Δデルタ「そんな事を僕に求める方が間違っている」
奈々「開き直った」
ドラえもん「屑だな此奴」
カリス「元からだろう」←矢を放つ
《TORNADO》
Δデルタ「…」←苦しむ間も無く力尽きた
のび太「では皆さん、ドラえもんのび太の恐竜2006 エピソードⅥを…」←何時もの様に愚作者はスルー
全員「どうぞ‼︎」
ドルマンスタインの基地
ドルマンスタイン「さて、あれだけ言っておきながらピー助を捕まえ損なったな。この責任は如何するつもりだ?」
ドルマンスタインが椅子に座り、ワインの入ったグラスを揺らしながら黒マスクの失態を責める。それに対して黒マスクは、帽子に触れながら軽く頭を下げる。
黒マスク「申し訳ありません。しかし、ピー助はもう捕まえたも同然な訳です」
ドルマンスタイン「ならば、さっさと此処へ連れて来ないか」
黒マスク「いえいえ、実は最後の仕上げをオーナー自身の手でやってもらいたいのです」
ドルマンスタイン「ほぉ…」
黒マスクの言葉にドルマンスタインは軽く驚きながらも、その顔に笑みを浮かべる。それに黒マスクは言葉を更に続ける。
黒マスク「それに飼い主の子供がすんなりとは渡さんでしょう」
ドルマンスタイン「ふんっ、君が時空間でヘマをしなければこんな事にはならなかったのでは?」
黒マスク「らしからず。当局のマークも厳しくなってるのでね」
その時、部屋の中のモニターに血の様な浮かび上がる。それを見ながら黒マスクはドルマンスタインに語りかける。
黒マスク「ん、彼奴らが動き出した様です。如何です?人間狩りは?」
ドルマンスタイン「ふっ、面白そうだな」
黒マスク「では、私は先に行って飛行艇の準備をして来ますので」
そう言うと黒マスクは、その場から消える。残されたドルマンスタインは徐に立ち上がると、その場で腕を横に軽く振る。すると、ドルマンスタインの周囲が椅子も含めて凍りつく。そして、凍りついていない場所まで下がり凍結している場所に向かって手を翳すと、その手から紫の波動を出して凍結している場所を粉砕する。粉砕された場所は大きな穴が空いていた。ドルマンスタインは、その穴から飛び降りて難なく着地する。暫く歩くと、其処には台の上に恐竜や恐竜の卵が幾つも積み重なった様な悪趣味なオブジェがあり、その上にある大きなライフル銃を取り、そのまま黒マスクが待っている飛行艇の所まで足を進めた。
荒野
太陽が激しく照らす荒野では、三台のレースカーのラジコンが激走していた。その中には、のび太達の姿があった。そして、その上に飛行艇とダンデライナーが飛んでいた。黒マスクがダンデライナーに乗りながら下に呼び掛ける。
黒マスク「最後の警告だ!ピー助を渡さねば身の安全の保障はしない!」
しかし、のび太達からの応答は無い。黒マスクはドルマンスタインの方を向き合図を出す。それを確認したドルマンスタインはライフル銃を構えてスコープを覗く。そして、郎夜が乗ったレースカーを照準に入れ引き金を引く。発射された銃弾はレースカーの片方の後輪に命中し、レースカーは走行不能になる。そして次は、奈々のレースカーに狙いを定めて銃撃し走行不能にする。最後にのび太とピー助の乗ったレースカーを狙って構えて、その引き金を引いた。それもレースカーのタイヤに命中し走行不能に陥る。それを確認した黒マスクは部下達と共にゆっくりと降下する。そして、のび太達のレースカーの近くまで歩いて行く。
ドルマンスタイン「ふっ、急所は外してある」
黒マスク「さあ、出て来い!死なない様にしてやったんだ」
部下1「死ぬも何も無え!最初っから生きてませんぜ!」
黒マスク「何⁉︎」
部下の報告を聞くと黒マスクは苛立たしそうにのび太のレースカーに近づき車体を蹴る。すると、蹴られた部分が簡単に陥没する。それを見て黒マスクは驚きの表情を浮かべた。
黒マスク「これは…ラジコンねん土だと⁉︎」
ドルマンスタイン「説明してもらおうか。君は私におもちゃ狩りをさせたかったのかね?」
黒マスク「い、いえ、とんでもない!直ぐ探します」
ドルマンスタインは呆れながら黒マスクを問い詰める。それに黒マスクは慌てながら返し、部下達に直ぐにのび太達を捜索する様に指示を出す。そして、自身もダンデライナーに乗り込み飛び立つ。
黒マスク「まだそう遠くへは行ってない筈だ。この礼はたっぷりさせて貰うぞ!」
ドルマンスタイン「今度こそ楽しませて貰おう」
苛立ちを隠さずに呟く黒マスクの横を飛ぶ飛行艇ではドルマンスタインが銃弾を装填しながら言った。
川
のび太達は近くの木で作ったイカダで周囲が木々で覆われた川を下っていた。のび太はコントローラーを持ってラジコンを操縦しており、奈々はピー助の入った箱を抱えていて、郎夜はオールを持ってイカダを動かしていた。
のび太「手応えが無いな…やられたか。もうちょっと位は保つと思ったんだけど」
奈々「予想より早かったね」
郎夜「そりゃ相手もプロだからな、あんなラジコンじゃ直ぐにやられても無理は無い。のび太、まだスイッチ切るなよ」
のび太「分かってます」
のび太はコントローラーの手応えからラジコンがやられたと予測した。それに郎夜はオールを漕ぎながら、のび太に指示を出す。それに、のび太はラジコンのスイッチを切らずに待つ。すると、遠くの方で飛行艇の音が聞こえてきた。それを確認したのび太はラジコンのスイッチを切る。そして、四次元ポケットからある物を取り出す。
のび太「じゃあ手筈通りに。って言っても、そんなに難しい事じゃ無いけどね」
のび太は取り出した物を持ちながら余裕の表情で2人に笑いかける。それに2人も笑みを返しながら己の役割をこなす準備をして行った。
川 上空
黒マスク達はラジコンの電波を辿って追って来ていた。
黒マスク「ラジコンの電波は此処で途切れた。探せ!まだ近くにいる筈だ!」
黒マスクの指示で部下達は散り散りになって捜索を開始する。黒マスクは自身も探すが辺り一面のジャングルによって一向に見当たらない。
黒マスク「糞っ、見つからない。小賢しい!」
ドルマンスタイン「まあまあ、落ち着きたまえ。幾ら、このジャングルで隠れながら進もうとしても、ジャングルは途中で途切れる。其処を狙えば早い話だ」
黒マスク「それもそうですね。よし!全員ジャングルが途切れている所に集まれ!待ち伏せして一気に叩くぞ!」
ジャングルが途切れている所に続々と飛行艇が集まってくる。黒マスクもドルマンスタインも不気味な笑みを浮かべながら、その時を待つ。そして、のび太達のイカダの先端が見えた瞬間…
部下1・2「うわぁぁぁ⁉︎」
黒マスク「何だと⁉︎」
部下3・4「ぐあぁぁぁ⁉︎」
ドルマンスタイン「これは如何いう⁈」
部下達の乗る飛行艇が次々と操縦不能になり墜落して行く。黒マスクもドルマンスタインも突然の出来事に只々、驚くしか無い。その原因のイカダではのび太がにやりと不敵に笑った。
のび太「まさか集まって来てくれるとは思ってなかったけど、そのお陰で楽に撃ち落とせる」
のび太の手にはスナイパーショックライフルが握られており、そのスコープを覗きながら次々と正確に飛行艇のエンジン部分を撃ち抜いていく。因みに、何故のび太にエンジン部分が分かるのかと言うと、ケツァルコアトルスに襲われた後、黒マスクの部下達の飛行艇をじっくり観察していて大体の場所は確認していたからだ。
奈々「確かに密集して止まってる状態程、狙い易い物は無いね」
奈々もグレネードショックランチャーを持ち、集まっている飛行艇を複数同時に撃ち落とす。威力が威力なだけに近くにいた飛行艇にもダメージがいく。
郎夜「俺には正直あんま関係無いがな」
《コネクト、ナウ》
郎夜はショック手榴弾のピンを抜き、コネクトリングで相手の飛行艇の中に直通路を開き、その中に放り込む。そして、ショック手榴弾を放り込まれた飛行艇内はパニックに陥り、急いで脱出する。操縦を失った飛行艇は付近の飛行艇を巻き込みながら落下してショック手榴弾の爆発によって完全に機能を停止する。のび太が立てた作戦。それは逃げることでは無く、黒マスク達を迎え撃つ為の作戦だったのだ。先ず、ラジコンねん土で黒マスク達の注意を引き、敢えてラジコンの電波を辿らせて此方の大体の居場所を掴ませる。そして、彼方が此方の姿を確認した瞬間に攻撃する。突然の攻撃で相手が動揺するのは解り切っているので、其処からどんどん攻め落としていくと言う内容だ。ジャングルが途中で無くなっているのは予想外だったが、そんなの攻撃のタイミングが早くなるだけで作戦に支障は出なかった。寧ろ、相手の飛行艇が一定の場所にある程度集まっていたので予想よりも簡単に撃ち落とせていた。因みに、この作戦の発案者は言うまでも無く1〜10まで全てのび太である。
のび太「何か結構あっさりと堕ちていくね」
奈々「まあ、あんな突然の攻撃を喰らったら無理も無いんじゃない?」
郎夜「楽に越した事は無えよ。この後がキツイんだから」
三人は其々、飛行艇を撃ち落としていきながら言葉を交わす。如何でも良いが、傍から見たら完全に飛行艇を撃ち落としまくる武装集団である。はっきり言って物騒極まりない。一方、いい様にされっぱなしの黒マスクは歯を食いしばりながらのび太達の方を睨んでいた。
黒マスク「調子に乗りやがって…!その余裕も此処までだ!」
《チェリーエナジー》
黒マスク「変身!」
《ロックオン、ソーダ、チェリーエナジーアームズ》
黒マスクはシグルドに変身してソニックアローでイカダを狙う。それに気付いた郎夜はウィザーホワイトガンを取り出して矢を全て迎撃する。
シグルド「チッ、忌々しい!」
シグルドは苛立ちながらそう言うと、ソニックアローを構えてダンデライナーを飛び降りて此方に落ちてくる。郎夜は指輪を嵌め変えてベルトに翳す。
《チェイン、ナウ》
シグルド「な、何⁉︎うわぁぁ…」
バシャーン!
郎夜はチェインを発動して鎖をネットの様にする。其処へ飛び込んできたシグルドを受け止めて弾く。勿論、周りは川なので当然の如く水に落ちた。郎夜は暫く見ていたが浮き上がってくる気配は無かったので、また飛行艇の撃ち落としの作業に戻る。
のび太「郎夜さん、キツイ戦いは…」
郎夜「ありゃ嘘だった。そんな物は無かったんだ」
奈々「主に師匠の仕業ですけど…」
3人は何とも言えない空気の中で飛行艇を撃ち落とし続ける。だが、残り僅かとなった所で飛行艇がドルマンスタイン以外は引き上げ始めた。そして、ドルマンスタインの飛行艇は何故か水面に着陸する。3人は不思議に思いながらも取り敢えず機能停止させ様と各々の武器を構えた所で突然、辺りの気温が急激に下がった。それに驚いて見てみると何と此処ら一帯の川が凍りついていた。3人が驚いていると飛行艇からドルマンスタインが降りてきて凍結した川を歩いてきた。
ドルマンスタイン「貴様らよくも好き勝手やってくれたな…!私が直々に叩き潰してくれる‼︎」
そう言うとドルマンスタインの瞳が紫に光り、その姿を変えていく。紫の身体にティラノサウルスの意匠の頭部、プテラノドンの様な肩鎧、トリケラトプスの顔の胸部に背中にマントを付けた“恐竜グリード”の姿になった。
のび太「なっ⁉︎くっ、変身!」
奈々「変身!」
郎夜「変身!」
3人は変身して恐竜グリードに向かっていく。しかし、その時、空からプテラノドンヤミー(雄)、(雌)が襲いかかってくる。3人は何とか回避するも、プテラノドンヤミーはまた旋回して向かってくる。
サイガ「此処は私が!」
白い魔法使い「俺も行くぜ!」
《テンペスト、ナウ》
サイガはフライングアタッカーで飛び上がり、白い魔法使いもローブと金の縁取りが緑になった“テンペストスタイル”へと変わりプテラノドンヤミー達の方へ向かっていく。ディケイドは拳を構えて恐竜グリードと対峙する。
ディケイド「はあっ!」
恐竜グリード「ふん、無駄だ」
ディケイドは右拳を振るうが恐竜グリードは左腕で受け止める。更にディケイドは中段蹴り、前蹴り、右拳と攻撃を連続で放つも全て受け止め捌かれる。恐竜グリードは右拳を捌いた後、ディケイドに拳を連続で喰らわせ膝蹴りを放つ。ディケイドが膝蹴りで体をくの字に折った時に上段蹴りで右に吹き飛ばす。
ディケイド「がぁっ!まだだ!」
恐竜グリード「懲りないな。はあっ‼︎」
直ぐに立ち上がり向かって来るディケイドに、恐竜グリードは呆れながら手を翳して紫の波動を放つ。波動を喰らったディケイドは再び地に伏せる。恐竜グリードは、その姿を見て嘲笑う。
上空
サイガ「やあっ!」
白い魔法使い(テンペスト)「おらぁ‼︎」
プテラノドン(雄)「ぐうぅ…」
プテラノドン(雌)「ええい!」
サイガと白い魔法使い(テンペスト)は、プテラノドンヤミー達相手に結構善戦していた。前回の戦いは2対1だったが、今は2対2。サイガも最も本領発揮出来る空中戦。よって、比較的有利に戦いを進めることが出来ていた。サイガが光弾を連射してプテラノドンヤミー達を攻撃する。プテラノドンヤミー達は、それを躱すも其処へ白い魔法使い(テンペスト)がウィザーホワイトガンで銃撃する。流石に其れまでは躱せずに攻撃を喰らうプテラノドンヤミー。サイガも怯んでいるプテラノドンヤミー(雄)に向かってフライングアタッカーのスピードを利用して蹴りを放ち、その威力にプテラノドンヤミー(雄)は吹き飛ばされる。プテラノドンヤミー(雌)はサイガの後ろをとり襲いかかる。
白い魔法使い(テンペスト)「おっと、そうはいかないな!」
《チェイン、ナウ》
プテラノドンヤミー(雌)は突然、魔法陣から出現した幾つもの鎖に拘束される。抜け出そうともがくプテラノドンヤミー(雌)を他所に白い魔法使い(テンペスト)は更に魔法を発動させる。
《エクスプロージョン、ナウ》
プテラノドン(雌)「ぐおあぁぁ⁉︎」
プテラノドンヤミー(雌)は、魔力の爆発によって大ダメージを受けながら吹き飛ぶ。プテラノドンヤミー(雄)もサイガの至近距離での光弾の連射に同じ方向に飛ばされる。
プテラノドン(雄)「くそっ!」
プテラノドン(雌)「人間風情が…!」
サイガ「人間をあまり舐めない方が良いよ?」
白い魔法使い(テンペスト)「そう言うことだ。決めるぞ奈々」
サイガ「はい!」
サイガと白い魔法使い(テンペスト)が其々の必殺技を繰り出そうとした時、下から紫の波動が2人を襲った。2人は、それによって動作を中断させられる。そして、下の戦いを見てみるとディケイドが一方的にやられていた。
恐竜グリード「もう終わりとは、彼奴はこんな奴に手こずっていたのか」
ディケイド「ぐわぁぁ!」
恐竜グリードは呆れた様な口調でそう言いながら紫の光弾を放つ。それにディケイドは火花を散らしながら後退して膝をつく。
ディケイド「こいつ…何て力だ。だけど!」
《KAMENRIDE NIGOU》
ディケイドはバッタの様なマスク、赤い複眼、二本の触覚、黒のスーツに緑の胸部装甲、肩などを走る白いライン、そして手足の赤い手袋とブーツが特徴の戦士“仮面ライダー2号”へと変身する。
恐竜グリード「ほお…だが、姿を変えた位では私には勝てんよ」
D2号「それはどうかな!」
D2号は恐竜グリードに向かって走り、そのスピードに乗り拳を振るう。恐竜グリードは手で受け止めようとするも、そのパワーに弾かれる。D2号はガラ空きになったボディーに左拳を振るい、恐竜グリードの体が僅かに宙に浮いた所に顔面に右拳を放つ。恐竜グリードは後ろへ吹き飛ばされるが何とか勢いを殺す。
恐竜グリード「これは…成る程、中々のパワーだな。これなら手加減の必要は無いか…」
D2号「何?」
恐竜グリード「ふっ!」
D2号「っ!ど、何処に⁈ぐわぁぁっ⁉︎」
恐竜グリードは身体を液状化してD2号の後ろに回り込む。D2号が驚いている隙に攻撃して吹き飛ばす。D2号が立ち上がり攻撃を仕掛けるも、またもその身体を液状化して躱しD2号の横に現れ紫の光弾を放つ。
D2号「お前…その能力は…」
恐竜グリード「こんな事も出来るぞ」
恐竜グリードは左腕に二連装の砲身を出現させる。そして、D2号に向かって容赦無く発射する。D2号は火花を散らし倒れる。
D2号「これは…まさか!」
恐竜グリード「此れでも喰らえ!」
恐竜グリードは両の掌を前に突き出す。すると、其処から竜巻が発生しD2号に向かう。それ喰らったD2号は大きく吹き飛ばされディケイドの姿に戻る。
恐竜グリード「はっはっはっ、呆気ないな!この程度か!」
ディケイド「あぁ…ぐっ…はあはあ…」
ディケイドはフラフラになりながらも何とか立ち上がりもたつく足で恐竜グリードに向かおうとする。
シグルド「其処までだ‼︎」
ディケイド「っ!お前!」
シグルド「よくもやってくれたな!もう容赦はしないぞ‼︎」
ディケイド「くっ⁉︎」
シグルド「おっと、動くなよ?此方にはこいつが居るんだ」
ディケイド「っ!ピー助!」
ピー助「ピィ!ピィ!」
シグルドの手にはピー助が抱えられていた。シグルドは驚くディケイドの頭上を飛び越えて恐竜グリードの元へ行く。
シグルド「オーナー、ピー助です」
恐竜グリード「おお!漸く手に入れた!」
シグルド「それで彼奴の相手は私にさせて貰えないでしょうか?」
恐竜グリード「構わん。ピー助さへ手に入れば如何でも良いわ」
シグルド「では」
シグルドはディケイドの方を向き直る。ディケイドは構えを取るも、それをシグルドは静止させる。
シグルド「おっと、此方にはピー助が居るんだ。下手に動くなよ」
ディケイド「!くそっ!」
シグルド「ふっふっふっ、はあっ‼︎」
シグルドはディケイドに向かって走り、ソニックアローで切り裂く。ディケイドは抵抗する事が出来ずされるがままになる。シグルドは連続でディケイドを切り裂き、殴り、蹴りつける。ディケイドは吹き飛ばされ倒れて悶え苦しむ。シグルドは空中に矢を放ちさくらんぼのエネルギーを発生させ、其処から大量の矢を飛ばす。今のディケイドには、それを迎撃も避ける事も出来ず全て喰らう。更に、ディケイドの周りの氷が砕かれ下の川が姿を見せる。シグルドはふらつくディケイドにゆっくりと近づいていく。
シグルド「さらばだ、のび太くん」
《チェリーエナジースカッシュ》
シグルド「はあっ‼︎」
ディケイド「があぁぁぁぁぁ‼︎」
シグルドはハンドルシーボルコンプレッサー握り押し込み、ソニックアローのアークリムに赤いエネルギーを溜める。そして、それをディケイドに向かって一気に振り切り裂く。それを喰らったディケイドは火花を散らして吹き飛ばされ川に投げ出される。
シグルド「此れでもう終わりだな」
恐竜グリード「よし、では基地に戻るとするか」
シグルド「はい」
シグルドはダンデライナーに乗り、恐竜グリードは自身の力で飛び立ちながらその場を離れる。水中のディケイドは変身が解除されて薄れゆく意識の中で尚も此方に向かって鳴くピー助に向かって手を伸ばそうとする。しかし、その手は途中で力尽きたかの様に降ろされ、のび太は完全に意識を失った。
続く
後書きの間
ドラえもん「後書き〜、って皆は?」
カリス「おじいちゃん達は本編の戦闘で欠席、愚作者は前書きでの…」
Δデルタ「呼んだか!」
ドラえもん「何故生きてるし!」
Δデルタ「しぶとさが今の僕の長所さ」
カリス「逆に言えばそれ以外は皆無」
Δデルタ「さあ、本編での話に移ろうか!」←露骨な話題逸らし
ドラえもん「全く…。所で、あのドルマンスタインが変身した恐竜グリードの能力って…」
カリス「他のグリードの能力だよな」
Δデルタ「まあ本編では語れないと思うから言うけど、あの恐竜グリードは恐竜系以外に他のコアメダルも取り込んでる訳だ」
カリス「成る程な、そう言う事か」
ドラえもん「そしたら大分、強くなってるんじゃない?」
Δデルタ「当たり前だろ?」
カリス「今回使ったのは、メズールの液体化、ガメルの左腕の二連装の砲身、カザリの風を操る能力の三つか」
ドラえもん「苦戦を強いられてたね。無理も無いか」
カリス「そして、シグルドは…。何だか小物感が半端無いぞ」
Δデルタ「まあ、そんなもんじゃない?彼奴は」
カリス「お前、絶対黒マスク嫌いだろう」
ドラえもん「でも、のび太くんのやられ方がまるでメロンの主任の様なんだけど」
Δデルタ「そのつもりだし」
カリス「でも、まあ何とかなるだろ」
ドラえもん「そうだね。てか、恐竜グリードの衝撃で忘れてたけど、のび太くんの作戦が鬼畜すぎやしないかい?」
カリス「それは思った。特に郎夜さんのコネクトで手榴弾を直接投げ込む奴。あれ防ぎ様ないだろう」
Δデルタ「3人とも流石と言うべきかやり過ぎと言うべきか…。のび太の射撃能力がスナイパーのお陰で更に跳ね上がってたな」
ドラえもん「まあ、のび太くんだし。射撃に関しては負けないだろうし」
カリス「それは同意する」
Δデルタ「さてと、そろそろ締めるとするか」
カリス「わかった。じゃあ皆さん。次はエピソードⅦで会おう。次回もヨロシクな!」