ドラえもん のび太の仮面冒険記   作:Δデルタ

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Δデルタ「皆さん、お久しぶりです」
のび太「本当だよ何やってたんだよお前」
ドラえもん「そうだよ。こんなに間をあけて。待ってる読者様に失礼だろ!」
郎夜「まあ、こんな小説を待ってる読者様がいるとは思えないが」
奈々「師匠、それは言ってはいけないです」
Δデルタ「いや、そのな。忙しかったんだよ。夏休み明けて、直ぐ課題テストに文化祭、体育祭と行事がありすぎたんだ」
郎夜「でも、お前さんテストは夏の課題さぼって解らず、体育祭なんて何の競技にも出てないだろ?」
Δデルタ「何故その事を!」
奈々「図星だったんだ…」
ドラえもん「それにね…」
のび太「忙しいのは他の作者様方も同じだよ!お前なんか目じゃない位にな!」
郎夜「お前なんか忙しいのうちに入らねぇよ!」
Δデルタ「酷いな、お前ら⁉︎」
ドラえもん「では、皆様。ドラえもん のび太の恐竜2006 エピソードⅧを…」←作者の意見は徹底的に無視
全員「どうぞ‼︎」
Δデルタ「…もう皆嫌いだ…」←膝を抱えて蹲る


エピソードⅧ

サイガ「たあっ!」

プテラノドン(雌)「ふんっ!」

プテラノドン(雄)「はっ!」

 

サイガは拳を振るうも、プテラノドンヤミー達はそれを後ろへ下がって回避し再び接近する。サイガは左から攻めてきたプテラノドンヤミー(雄)に蹴りを放つ。それを喰らいプテラノドンヤミー(雄)は後退するが、プテラノドンヤミー(雌)がその隙に腕で攻撃を仕掛ける。しかし、サイガはそれを片方のトンファーエッジで受け止めると、もう片方のトンファーエッジで斬り裂く。更にそこへ右拳で攻撃し、その勢いを利用して右回し蹴りを繰り出す。それによりプテラノドンヤミー(雌)は吹き飛ばされる。そこへ、プテラノドンヤミー(雄)が再度攻めてくるも、先程の回し蹴りの勢いで後ろ回し蹴りを放ち蹴り飛ばす。

 

プテラノドン(雄)「ぐあっ⁉︎くぅ、はあっ‼︎」

サイガ「っ!きゃあ‼︎」

 

プテラノドンヤミー(雄)は蹴り飛ばされながらも、破壊光弾をサイガに放つ。突然の反撃にサイガは反応出来ず喰らってしまう。更に、そこへプテラノドンヤミー(雌)が接近し腕を連続で振るいサイガを攻撃する。火花を散らしながら攻撃を受け続けるサイガを、横からプテラノドンヤミー(雄)が

破壊光弾で吹き飛ばす。

 

サイガ「くっ⁉︎うわぁっ‼︎」

プテラノドン(雄)「やはり、貴様1人では大した事は無いな」

プテラノドン(雌)「大人しくしていれば直ぐに楽にしてやるものを」

サイガ「巫山戯ないで‼︎」

 

プテラノドンヤミー達の言葉を聞いたサイガは、そう言いながらトンファーエッジを構えて一直線に向かっていき攻撃を放つ。しかし、プテラノドンヤミー達は攻撃を受け止めると蹴り飛ばす。そして、地面を転がるサイガに同時に破壊光弾を放つ。それによってサイガは更に後ろに吹き飛ぶ。

 

プテラノドン(雌)「幾ら足掻こうと貴様では我らには勝てん」

プテラノドン(雄)「所詮は無駄な事だ」

サイガ「たああああっ‼︎」

 

サイガはプテラノドンヤミー達の言葉には耳を貸さずに駆け出す。そして、ある程度の距離に来た所で飛び蹴りを放つ。プテラノドンヤミー達は左右に分かれて躱し、腕で攻撃を仕掛ける。それをサイガは両のトンファーエッジで其々の攻撃を受け止める。プテラノドンヤミー達はサイガを抑え込もうと腕に力をいれる。サイガは、プテラノドンヤミー達の攻撃を受け止めながらも、プテラノドンヤミー(雌)に足払いをかける。それにより、プテラノドンヤミー(雌)はバランスを崩し倒れる。サイガは空いた片方の腕でプテラノドンヤミー(雄)に拳を放ち、相手がよろけた所へ飛び回し蹴りを放ち、蹴り飛ばす。すると、先程倒れたプテラノドンヤミー(雌)が向かって来て至近距離で破壊光弾を撃つ。それを避けられずサイガは大きく吹き飛ぶ。更にプテラノドンヤミー(雄)は吹き飛ばされたサイガに低空飛行で接近しすれ違い様に腕で攻撃を放つ。サイガは火花を散らして倒れる。

 

プテラノドン(雄)「ぐっ!少々侮り過ぎたか…」

プテラノドン(雌)「だが、貴様が調子づくのもここまでだ!」

サイガ「くっ!」

 

プテラノドンヤミー達は同時にサイガに向かって行く。そして、同時に攻撃を放つ。更に、どんどん攻撃を加えていく。実に見事な連携で、サイガは為す術も無く攻撃を喰らう。偶に反撃をしようとするも呆気なく潰されて機会を失う。プテラノドンヤミー達はサイガを吹き飛ばし、そこへ連続で破壊光弾を撃つ。

 

サイガ「きゃああああっ‼︎」

プテラノドン(雄)「まあ、こんなものか」

プテラノドン(雌)「人間にしては良く粘ったが、ここまでだな」

 

プテラノドンヤミー達はとどめを刺そうと倒れているサイガに近づく。しかし、あるものを見て途中で足を止めた。それは、サイガが少しふらつきながらも立ち上がる光景だった。

 

サイガ「まだ、終わって、無い‼︎」

プテラノドン(雄)「分からんな、何がお前をそうさせる?」

プテラノドン(雌)「我らに敵う筈も無いだろうに」

 

そんなサイガの様子に至極不思議と言った風にプテラノドンヤミー達は問い掛ける。

 

サイガ「…諦めたくないから」

プテラノドン(雄)「何だと?」

サイガ「私は何時も誰かに守られてきた。師匠やのび太くんに…。でも、もうそんなのは嫌だ!私も一緒に戦いたいから!2人の隣で戦える様になりたいから!今はまだ届かないけど、それでも!それに、これは2人が任せてくれた戦いなんだ。だから私は戦うんだ‼︎」

プテラノドン(雌)「そんな事をしても、貴様の力では絶対に我らに勝てはしない」

サイガ「こんな未熟な私だけど1つ貴方達に言えることがある」

プテラノドン(雄)「何?」

 

サイガはそこでトンファーエッジを構えて闘志を漲らせながら言い放つ。

 

サイガ「世の中に絶対なんて事は無い!」

プテラノドン(雄)「生意気な」

プテラノドン(雌)「小賢しい」

 

プテラノドンヤミー達はサイガに向かって攻撃を仕掛ける。サイガはプテラノドンヤミー(雄)の攻撃を躱し、プテラノドンヤミー(雌)の攻撃は受け止めて蹴りを放つ。プテラノドンヤミー(雌)は少し後退するも再び向かっていく。サイガは、それを見て右手のトンファーエッジを逆手に持ち替えてサイガドライバーに付けたままサイガフォンを開きENTERキーを押す。

 

《Exceed Charge》

 

右手のトンファーエッジにフォトンストリームVer.2を経由しフォトンブラッドが集約し、その刀身が青色に輝く。サイガはトンファーエッジを構える。そして、此方に向かって来るプテラノドンヤミー(雌)に駆け出す。

 

サイガ「はあっ‼︎」

プテラノドン(雌)「がぁ⁉︎」

 

サイガはエクシードチャージしたトンファーエッジで敵を斬り裂く技“サイガスラッシュ”で、すれ違い様にプテラノドンヤミー(雌)を斬り裂いた。そして、そのまま攻撃をしてこようとしてきたプテラノドンヤミー(雄)にトンファーエッジを突き刺す。

 

サイガ「たあっ‼︎」

プテラノドン(雄)「ぐがぁぁ‼︎」

 

そして、そのまま横に振り抜きプテラノドンヤミー(雄)を一気に斬り裂いた。サイガスラッシュを喰らったプテラノドンヤミー達は一瞬、動きが止まるも2体共、浮き上がったΨの文字と共に爆発した。

 

 

 

ライオンインベス(強化)「ガアッ!」

白い魔法使い(テンペスト)「おらぁ!」

 

白い魔法使い(テンペスト)は、ライオンインベス(強化)の爪を屈んで回避するとハーメルケインで斬り裂く。しかし、テンペストスタイルでは力が弱い所為か大したダメージでは無かった。ライオンインベス(強化)は、またも爪を振るう。白い魔法使いは転がって躱し、ライオンインベス(強化)の背後をとって袈裟、左切り上げ、袈裟と連続で繰り出す。だが、やはりあまり効いてはいない様で大したダメージをみせず、ライオンインベス(強化)は振り返り様に爪を振るう。

 

ライオンインベス(強化)「ウガァッ‼︎」

白い魔法使い(テンペスト)「うおわっ⁉︎」

 

白い魔法使い(テンペスト)は、それに気付き咄嗟に飛び退いて回避し、バク転して距離をとる。そして、ある程度距離をとって離れた所で呟く。

 

白い魔法使い(テンペスト)「やっぱ此奴を相手するならホライゾンで押すのが手っ取り早ぇな」

 

白い魔法使い(テンペスト)は、腰からランドウィザードリングを外し自分の指に嵌めようとする。しかし、それにライオンインベス(強化)が気付き、止めようと一直線に突っ込む。

 

白い魔法使い(テンペスト)「あまいっ!」

 

しかし、白い魔法使い(テンペスト)はライオンインベス(強化)の爪を跳んで躱し、そのままライオンインベス(強化)を踏み台に更に跳躍する。跳んでいる間に白い魔法使い(テンペスト)はハンドオーサーを操作して、指輪をランドウィザードリングに嵌め変える。そして、それをワイズドライバーに翳す。

 

《ホライゾン、ナウ》

 

白い魔法使い(テンペスト)の前に黄色の丸い魔法陣が現れる。それを、前方宙返りをしながら通過し、そのまま着地する。そこに居たのは、ローブと身体の縁取りが黄色の“ホライゾンスタイル”となった白い魔法使いだった。白い魔法使い(ホライゾン)は、ハーメルケインを構えながらライオンインベス(強化)と対峙する。

 

白い魔法使い(ホライゾン)「さて、ここからが本当の宴の時間だ!」

ライオンインベス(強化)「ウガァッ!」

 

白い魔法使い(ホライゾン)が、そう言い放つとライオンインベス(強化)は咆哮を上げながら駆け出す。白い魔法使い(ホライゾン)も、ライオンインベス(強化)が駆け出したのを見ると自身もライオンインベス(強化)に向かって駆け出す。

 

白い魔法使い(ホライゾン)「ふっ!」

 

ライオンインベス(強化)は、爪を振るい白い魔法使い(ホライゾン)を斬り裂こうとする。しかし、白い魔法使い(ホライゾン)は、それを力任せに上へ弾く。そして、ガラ空きとなった相手にミドルキックを放ち、それでよろめいた所へ袈裟、左薙ぎと斬りつけ最後に突きを繰り出す。それを喰らいライオンインベス(強化)は後ろへ飛ばされ地面を転がる。

 

白い魔法使い(ホライゾン)「如何した?もう終わりかい?」

ライオンインベス(強化)「ガアァァァァァ‼︎」

白い魔法使い(ホライゾン)「良いねぇ…やっぱり、そう来なくちゃなぁ!」

 

未だ咆哮を上げ闘おうとするライオンインベス(強化)の様子に、白い魔法使い(ホライゾン)は嬉しそうに、そう言いライオンインベス(強化)に向かって駆け出す。

 

白い魔法使い(ホライゾン)「はあっ!どりゃっ!だあっ‼︎」

ライオンインベス(強化)「ウガッ⁉︎グガッ!ガアァァ!」

 

白い魔法使い(ホライゾン)は、ライオンインベス(強化)の攻撃を上に跳び上がって回避し、そのまま落下の勢いでハーメルケインを振り下ろす。ライオンインベス(強化)は、火花を散らしながら後退する。そこへ白い魔法使い(ホライゾン)は、ハイキック、後ろ回し蹴り、飛び回し蹴りと蹴りの三連撃を放つ。ライオンインベス(強化)は大きく吹き飛ばされる。

 

白い魔法使い(ホライゾン)「さてと、そろそろ幕引きといこうか」

 

白い魔法使い(ホライゾン)は、ハーメルケインを横に構えて吹く。辺りに、ハーメルケインの音色が響き渡る。それと同時にハーメルケインの刀身に黄色の魔力が収束する。そして、ある程度溜まった所で吹くのをやめてハーメルケインを構える。

 

白い魔法使い(ホライゾン)「はぁぁぁ…だあっ‼︎」

ライオンインベス(強化)「ウガァァァァッ‼︎」

 

白い魔法使い(ホライゾン)は、魔力の斬撃“ハーメルストライク”をライオンインベス(強化)に飛ばす。先程までのダメージで避ける事が出来ないライオンインベス(強化)は、ハーメルストライクを受けて爆発を起こす。それを見て白い魔法使い(ホライゾン)は、ハーメルケインを下ろす。

 

白い魔法使い(ホライゾン)「ふぅ〜、終わった」

サイガ「師匠〜!」

白い魔法使い(ホライゾン)「ん?おお、奈々。如何やら勝ったみたいだな」

サイガ「はい!」

白い魔法使い(ホライゾン)「そうか。よし、じゃあさっさとのび太と合流するか」

サイガ「分かりました」

 

白い魔法使い(ホライゾン)とサイガは、のび太のいる所を目指して走り出した。

 

 

 

闘技場

 

ディケイド「はあっ!」

シグルド「ふんっ!」

 

ディケイドの振り下ろしたライドブッカーソード)をシグルドはソニックアローで受け止める。そして、ライドブッカー(ソード)を上へ弾き、斬りかかろうとする。しかし、ディケイドは後ろに下がりギリギリで躱し、カウンターでミドルキックを喰らわせる。更にシグルドがよろけた所に、袈裟、左薙ぎ、袈裟、左斬り上げと斬りつける。シグルドは斬撃を喰らい地面を転がる。ディケイドは追撃を仕掛けようと接近するが、シグルドは地面に倒れながら矢を放つ。

 

ディケイド「ぐあっ⁉︎くっ…!」

シグルド「はあ、はあ…。たあっ‼︎」

 

ディケイドは矢を喰らった箇所を押さえながら後退し、シグルドも直ぐに立ち上がりソニックアローを構えながら下がる。

 

シグルド「中々やるね、正直ここまでやるとは予想外だったよ。この前のは手加減していたのかな?」

ディケイド「さあね、それよりさっさと続けよう」

シグルド「ふっ、やはり君は少しせっかちな様だね」

ディケイド「そうかも、ねっ!」

 

ディケイドはそう言いながら、ライドブッカー(ソード)を手に向かって行く。シグルドは、ディケイドを狙って矢を放つが、ディケイドはライドブッカー(ソード)で弾いたり躱したりしながら勢いを緩めること無く向かって行く。そして、ライドブッカー(ソード)を振り下ろす。シグルドは、ソニックアローで受け止めるが、ディケイドは更にそこへ前蹴りを放ち、斬りかかる。シグルドは前蹴りで少し後退するが振り下ろされたライドブッカー(ソード)に反応し半身になり躱す。そして、逆にソニックアローで斬りつける。火花を散らして下がるディケイドに矢を放ち追撃を仕掛ける。

 

ディケイド「ぐあぁぁ‼︎」

シグルド「ふっ、そろそろ終わりにしないかい?のび太くん」

ディケイド「はぁ、はぁ…。ああ、そうだね。僕も今、調度そう思った所さ」

シグルド「そうか、なら精々苦しまない様に死なせてあげようかな」

《ロックオン》

 

シグルドは、そう言うとチェリーエナジーロックシードをソニックアローに装填する。すると、ソニックアローに赤色のエネルギーが溜まっていく。シグルドは、ゆっくりとソニックアローを引きながらディケイドを見据える。ディケイドは何をする訳でも無く唯その場で立ち尽くしシグルドを見ているだけだった。

 

シグルド「さよならだ、のび太くん」

《チェリーエナジー》

 

シグルドはソニックボレーを容赦無くディケイドに向けて放つ。放たれたソニックボレーはディケイドの所まで到達すると爆発する。

 

シグルド「終わったか…」

ディケイド「…まだだ」

シグルド「っ⁉︎」

 

シグルドは慌てて後ろを向く。そこには、変わらず立っているディケイドの姿があった。シグルドは、その姿を見た時、酷い混乱に襲われた。

 

シグルド「なっ⁈(何故だ、何故なんだ‼︎何故あれを真面に喰らいながら立っていられるんだ⁉︎)」

ディケイド「…訳が分からないって感じだな」

シグルド「何⁉︎」

ディケイド「お前は何で僕が立っていられるのかが不思議な様だね。でも、正直に言うと僕にも分からない。けど、それでも分かったことがある」

シグルド「何だと⁉︎」

ディケイド「それは…お前には負けないってことだ!僕は今ピー助の為に戦っている。だから、お前なんかには負けない‼︎負けられないんだっ‼︎もう何も失いたくないから、後悔なんてしたくないから、絶対にっ‼︎」

 

その時、Dフォンが突然輝き出す。ディケイドは驚きながらもDフォンを取り出してみる。そして、気付く。

 

ディケイド「(そう言うことか…ありがとうございます、渡さん)ふっ」

シグルド「何が可笑しい?」

ディケイド「いや。ただ、お前を倒す算段がついただけさ」

シグルド「何だと?」

 

シグルドの疑問の声を他所に、ディケイドはDフォンを操作する。

 

《COMPLETE MODE》

 

すると、横向きにしたDフォンの画面に14のマークが表れる。ディケイドはそれを順にタッチしていき、最後にディケイドの顔のマークをタッチする。

 

《KUUGA AGITO RYUKI FAIZ BRADE HIBIKI KABUTO DEN-O KIVA W OOO FORZE WIZARD GAIMU FINALKAMENRIDE DECADE》

 

そして、開いた状態のディケイドライバーのバックルの部分を外し、Dフォンをそこに横向きでセットし、バックルは右腰に装着する。すると、ディケイドの姿に変化が訪れる。身体のマゼンタ色の装甲が銀に変わり、右肩から左肩にかけて14の仮面ライダーのライダーカードが並び、更に頭部にライダーカードが配され、複眼がマゼンタになったディケイドの真の姿にして最強の姿“コンプリートフォーム”へと変身した。

 

シグルド「くっ⁉︎姿が少しばかり変わった位で!」

ディケイド(コンプリート)「…」

 

ディケイド(コンプリート)の姿に威圧されながらも向かってくるシグルドに対し、ディケイド(コンプリート)はライドブッカー(ソード)の刀身を撫でながら無言で歩み寄る。

 

シグルド「はあっ‼︎」

ディケイド(コンプリート)「ふんっ、たあっ!」

シグルド「ぐあっ⁉︎」

 

ディケイド(コンプリート)は、シグルドの振ったソニックアローを弾き、逆に斬りつける。更に、火花を散らし後退するシグルドに近付き袈裟、左薙ぎ、右薙ぎ、左切り上げと連続で斬撃を放つ。

 

シグルド「ぐあぁぁぁっ‼︎」

 

斬撃を全て喰らい吹き飛び、地面を転がるシグルドを見ながらディケイド(コンプリート)はDフォンを外し一つのマークをタッチする。

 

《HIBIKI KAMENRIDE ARMD》

 

すると、ディケイド(コンプリート)の姿が変わる。黒い身体に胸や肩、脚の赤い装甲、更に胸部装甲の上の金色の装甲、背中にマウントされた音撃棒、身体同様の赤い頭部に二本の金色の角に黒いマスクの様な顔の最強の音撃戦士“装甲(アームド)響鬼”へとなる。D響鬼(装甲)は、剣型の音撃武器“装甲声刃(アームドセイバー)を右手に構える。シグルドも、それを見てソニックアローを構えて向かってくる。

 

シグルド「たあぁぁっ!」

D響鬼(装甲)「はっ‼︎」

 

D響鬼(装甲)は、シグルドが振るったソニックアローを装甲声刃で受け止める。シグルドは力を込めてD響鬼(装甲)を押し込めようとするが、D響鬼(装甲)はビクともしない。D響鬼(装甲)は、ソニックアローを横に受け流しシグルドの態勢を崩す。そして、装甲声刃で袈裟斬りに斬りつける。

 

D響鬼(装甲)「たあぁぁっ‼︎」

シグルド「ぐっ⁉︎があっ!ぐあっ‼︎」

 

後退するシグルドに直ぐに接近し左拳で殴りつける。そして、よろけた処に装甲声刃を連続で振るい斬り裂く。斬撃を喰らいながらも、シグルドは何とか下がり一旦抜け出す。そして、直ぐ様ソニックアローを大きく振り上げて襲いかかる。

 

D響鬼(装甲)「はあっ‼︎」

シグルド「がはっ‼︎」

 

しかし、D響鬼(装甲)はソニックアローを屈んで避けてシグルドの懐に入る。そして、すれ違い様に斬り裂く。それを喰らったシグルドは大きく吹き飛ばされる。

 

D響鬼(装甲)「これで決める!」

《FINALATACKRIDE HI・HI・HI・HIBIKI》

シグルド「ふざけやがってぇぇぇっ‼︎殺すっ‼︎」

《チェリーエナジースパーキング》

 

D響鬼(装甲)はカードを腰のバックルに装填し、バックルを叩く。シグルドは半狂乱になり叫びながらシーボルコンプレッサーを2回押し込む。

 

D響鬼(装甲)「はぁぁぁぁぁ…」

シグルド「死ねぇぇぇぇぇ‼︎」

 

シグルドが空中に飛び上がると、その身体が大きなサクランボのエネルギーに包まれて、そのまま飛び蹴りを放つ。それに対し、D響鬼(装甲)は装甲声刃に炎を溜めながら構える。

 

シグルド「はあぁぁぁぁぁっ‼︎」

D響鬼(装甲)「たあっ‼︎」

シグルド「っ⁉︎な、何だと!そんな、馬鹿なぁぁぁぁっ‼︎」

 

シグルドの蹴りがD響鬼(装甲)に近づいた時、D響鬼(装甲)は装甲声刃での強力な炎の斬撃“音撃刃 鬼神覚醒”を炎の刃として飛ばす。それを見て冷静さを取り戻すシグルドだったが既に手遅れで、炎の刃はシグルドの目の前まで迫っていた。そして、シグルドの蹴りと炎の刃が激突するが、炎の刃がシグルドの蹴りを一瞬で打ち破り、シグルドに命中し爆発を起こす。その後、爆発の中から黒マスクが落ちてきた。更にその横に、黒く焦げて大きな抉られた様な傷痕がついたゲネシスドライバーとチェリーエナジーロックシードが落ちて来た。それを見たD響鬼(装甲)はディケイド(コンプリート)の姿に戻る。

 

ディケイド(コンプリート)「ふぅ〜、何とか倒したな…」

白い魔法使い(ホライゾン)「のび太〜!」

サイガ「のび太くん〜!」

ディケイド(コンプリート)「ん?あっ、おお〜い!二人共〜!」

 

此方に向かって走って来る白い魔法使い(ホライゾン)とサイガの姿を見たディケイド(コンプリート)は2人に向かって手を振る。

 

サイガ「やったね、のび太くん!」

ディケイド(コンプリート)「うん」

白い魔法使い(ホライゾン)「流石だな。で、その図鑑みたいな姿は何だ?」

ディケイド(コンプリート)「ず、図鑑って…。まあ、間違っては無いですけど…」

 

ディケイド(コンプリート)達が合流している時、倒れている黒マスクはディケイド(コンプリート)を睨みつけていた。

 

黒マスク「く、くそっ!餓鬼…がぁ…!こうなれば‼︎」

 

黒マスクは懐から紫色の禍々しい木の実の様な物“ヘルヘイムの果実”を取り出す。そして、顔を怒りに歪ませながら再びディケイド(コンプリート)に目を向ける。

 

黒マスク「この俺が、このままくたばると思うなよ…‼︎」

 

そして、黒マスクはヘルヘイムの果実に齧り付く。中身を貪る様に食べ、やがて食べ終わり外の皮を投げ捨てる。黒マスクは身体に力が漲るのを感じて立ち上がる。

 

ディケイド(コンプリート)「お前、まだやるつもりか」

白い魔法使い(ホライゾン)「諦めな、もうベルトも壊されたお前さんに戦う術は無い筈だ」

黒マスク「…」

サイガ「な、何だか様子がおかしくないですか?」

 

サイガの言う通り黒マスクは顔を俯かせて黙っているだけだった。その様子に不審感を抱きながらもディケイド(コンプリート)は更に声をかける。

 

ディケイド(コンプリート)「おい、約束だ。ピー助を…」

黒マスク「ぐっ⁉︎があぁぁぁぁっ‼︎」

ディケイド(コンプリート)「っ⁉︎」

 

黒マスクは突然、叫び声を上げながら苦しみだす。その様子に驚きながらもディケイド(コンプリート)達は構えながら様子を見る。すると、黒マスクの身体から植物の蔓が生えて、黒マスクを覆う。やがて、黒マスクの身体が蔓で見えなくなると、黒マスクは異形の者になる。伝説上の辟邪をモチーフとした顔、右手の大きな爪、緑色の上半身のヘキジャインベスとなった。

 

白い魔法使い(ホライゾン)「これは…」

ディケイド(コンプリート)「お前…!」

ヘキジャインベス「グルルゥゥゥゥ…」

 

驚愕するディケイド(コンプリート)達を他所に、ヘキジャインベスは唸り声をあげながらディケイド(コンプリート)を睨む。

 

ヘキジャインベス「ガアッ‼︎」

 

そして、右手の爪を振り上げながらディケイド(コンプリート)目掛けて飛び掛かって行った。




後書きの間

Δデルタ「さあ、後書きタイムだ!」
のび太「復活早いな」
郎夜「作者、単純だからな」
Δデルタ「今回は3人の其々の敵の撃破と黒マスクの怪人化だな」←聞こえてない
ドラえもん「あと、ディケイドの最強形態のコンプリートフォームの登場だね」
郎夜「それにしても、コンプリートの能力が最強形態のライダーの召喚から変身に変わってるんだがそれは?」
のび太「実は作者が前々からやりたかった奴らしいよ」
奈々「アイテムもケータッチじゃありませんでしたよね?」
Δデルタ「それは、前回の話を書いてる途中に思いついたからだ」
ドラえもん「そして、シグルドこと黒マスクの見事な初瀬り」
のび太「恐らく読者の皆様が予想してたであろう黒マスクのシグるでは無く、まさかの初瀬るという」
郎夜「読者様方の予想と期待を裏切りやがったな」
奈々「所で、何で黒マスクがヘルヘイムの果実を持ってたんですかね?」
Δデルタ「そこは、この小説の話の根幹に関わることだから言えない」
ドラえもん「そうなんだ。そうだ、そろそろ締めないと。じゃあ、郎夜さん!」
郎夜「おう。黒マスクはヘルヘイムの果実によりインベスとなり襲いかかろうとするが…?そして、ドルマンスタインこと恐竜グリードとの決着は…!ピー助を助け出す事は出来るのか!次回、エピソードⅨ」
Δデルタ「全てを破壊し、全てを守り抜け!」


舞台裏
Δデルタ「さて、今回はセワシの報復は無s…」
カリス「しだと思ったか?」
Δデルタ「はっ!いつの間に⁉︎」
カリス「さっきだ」
《DRILL》
Δデルタ「ぐぼぉっ‼︎」←吐血しながら吹き飛ぶ

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