ドラえもん のび太の仮面冒険記   作:Δデルタ

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Δデルタ「読者の皆様。お久しぶりです」
のび太「本当だよ!何やってたんだよ、今の今まで!」
ドラえもん「そうだよ。ただでさえ文才が無いのに、これじゃあ読者の皆様が離れていく一方だぞ!」
Δデルタ「いや、それは本当にすまない。マジで反省してる」
郎夜「それより、早く始めようぜ。これ以上、読者の皆様を待たせるわけにはいかねぇだろ」
奈々「そうですね。では、真・のび太の恐竜2006 エピローグを…」
皆「どうぞ!」


エピローグ

22世紀

 

のび太「へぇ〜、ここが22世紀か」

 

のび太は、初めて見る未来の世界の風景を見渡しながら写真を撮っていた。そして、ある程度とれた所で目的地へ向けて歩き出した。今、のび太は一人で22世紀に来ていた。その理由は…

 

のび太「タイムパトロール本部って何処なんだよ…。どの建物も大きくて検討もつかないし」

 

そう、のび太はタイムパトロールに呼び出されて来ていたのだ。のび太が家で漫画を読んでいた時、タイムマシンの入り口である机の引き出しから手紙が入ってきた。のび太が、それを取って見てみると自分宛の様だった。それで、中身を見てみるとタイムパトロールからの呼び出しの内容の様だったので、ドラえもんのタイムマシンを使い未来に来て今に至ると言う訳だ。

 

のび太「それにしても、地図位は入れておいて欲しかったな。はぁ〜、探すの面倒だなぁ」

 

のび太は未来の世界で迷っていた。送られてきた手紙には地図や目的地を示したものなどは一切入っておらず、のび太には如何しようも無かった。

 

のび太「駄目だ〜!全然、見つかんないや。 これから如何しよう…」

 

いくら探してもタイムパトロールの本部が見つけられず、手掛かりすら見つけられず疲れたのび太は近くの公園のベンチに座り込んだ。

 

のび太「はぁ…これから如何しよう…」

 

のび太は座り込んだままガッリクリと項垂れる。その時、突然のび太の耳に非常ベルの音が聞こえた。その音に顔を上げたのび太は辺りを見回し音の発生源を探す。すると、のび太から見て左側の道路の向こうにある銀行らしき建物から何かが飛び出して来た。それは二つの赤く丸い目にドリルの様な鼻を持ち、青い身体に赤いコートを羽織った様な姿で右手に大きな爪とそれぞれ別の左手を持った三体の怪人“モールイマジン”であった。モールイマジン達は銀行から奪ったと思われる金を詰め込んだ袋を担いで走り去っていく。

 

のび太「はぁ…この前あんな事があったばっかなのに…。取り敢えず、追いかけよう」

 

のび太は未来に来てまで怪人関連の騒動に巻き込まれる自分の運の無さに溜息を吐くと、ベンチから立ち上がりモールイマジン達が逃げて行った方向へ向かった。

 

 

廃ビル

 

都市部から大分離れた所にある廃ビル。その中では先程のモールイマジン達が机の上に銀行から奪ってきた金を撒き散らして、その額に興奮していた。

 

モールイマジン(アックス)「おお!こりゃ凄ぇぜ‼︎」

モールイマジン(クロー)「こんな大金初めて見たYO!」

モールイマジン(ドリル)「落ち着きなさい。この金は契約者の為の物で私達が貰う訳では無い」

 

大金にはしゃぐ二体のモールイマジンを丁寧口調のモールイマジンが窘める。しかし、二体のモールイマジンは金を掴んで見せながら反論する。

 

モールイマジン(アックス)「良いじゃねえかよ。こんなにあるんだ、ちょっと位パクった処で暴露やしねぇよ!」

モールイマジン(クロー)「そうだYO!けち臭い事言ってんじゃねぇYO!」

モールイマジン(ドリル)「兎に角、一度落ち着きなさい。それに、まだ油断は出来ません。世の中、何が起こるか分からないものですから」

モールイマジン(クロー)「考え過ぎだYO!もっと気楽にいこうYO!」

モールイマジン(アックス)「そうだぜ。大体、お前は何時も慎重すぎんだよ。俺達がヤバくなる位の事なんてよ、そうそう起こってたまるかよ!ガハハハハハハッ‼︎」

モールイマジン(ドリル)「全く、貴方達は…」

 

モールイマジン(ドリル)は、お気楽過ぎる二人のモールイマジンに注意を促すも、まるで聞かずに笑ってる二人の様子に顔に手をあてて呆れていた。そんな様子にも気付かず乱暴な口調のモールイマジンは金を袋に詰め直すと立ち上がる。

 

モールイマジン(アックス)「さて、何はともあれ目的は果たしたんだ。さっさと言って契約完了しようぜ」

モールイマジン(ドリル)「…そうですね。ここで話し合っていても意味はありませんし」

モールイマジン(クロー)「そうと決まれば早速行くYO!…ん?」

 

部屋から出ようとドアへと歩きだしたモールイマジン達であったがラップ口調の様なモールイマジンが足を止めると振り返った。それに気づいた他の二人も足を止めて声をかける。

 

モールイマジン(アックス)「あん?おい、如何したんだよ?」

モールイマジン(ドリル)「何かあったのですか?」

モールイマジン(クロー)「分かんないけど、何か聞こえるYO!」

モールイマジン(アックス)「んだと⁈」

モールイマジン(ドリル)「少し周りの部屋を見てきます。二人はここにいて下さい」

 

モールイマジン(ドリル)はそう言うと部屋を出て右隣の部屋に入った。何時でも戦えるよう左手のドリルを構えながら警戒して部屋を見渡す。そして、慎重に部屋の隅々を調べる。しかし、その部屋には何も無い。すると、次は左隣の部屋に入り調べる。しかし、そこでも何も無い。少し肩透かしを食らった様になりつつも警戒は解かずに部屋に戻った。

 

モールイマジン(アックス)「おい、どうだったんだ」

モールイマジン(ドリル)「いえ…特に異常は見られませんでした」

モールイマジン(アックス)「んだよ。ただの勘違いかよ、紛らわしい!」

モールイマジン(クロー)「そんな事ないYO!確かに聞こえたYO!」

モールイマジン(ドリル)「しかし、周りの部屋には何も問題は無かったのですが…」

モールイマジン(アックス)「そうだぜ。それに、このビルに入った時に一通り調べて問題無かったじゃねえか。それは参加したお前もよく分かってるだろ?」

モールイマジン(クロー)「そ、それは…」

 

モールイマジン(アックス)の言葉に反抗するモールイマジン(クロー)。しかし、返された言葉に反論出来ず言い淀む。それを見たモールイマジン(アックス)は前を向き直し歩き出す。

 

モールイマジン(アックス)「おら!寝ぼけた事言ってねぇでさっさと行くぜ!早くしろ!」

モールイマジン(クロー)「わ、分かったYO…」

 

モールイマジン(クロー)は渋々納得しながらついていく。だが、それでも気になり後ろを向く。すると、先程までいた机の周りの床に金が落ちているのを発見した。恐らく、さっき袋に詰めた時に落ちたのだろう。それを拾いに行こうと机の方に向かうモールイマジン(クロー)。そして、金を拾い戻ろうとすると、また何か聞こえてきた。モールイマジン(クロー)は、その原因を探ろうと必死に耳を澄ませる。すると、音は窓の外の方から聞こえてきていた。モールイマジン(クロー)が窓の方に寄って行き窓を開けようとしたその時…

 

《FINALATACKRIDE DE・DE・DE・DECADE》

モールイマジン(クロー)「⁉︎や、ヤバイy…」

モールイマジン(アックス)「何⁉︎」

モールイマジン(ドリル)「これは…⁉︎」

 

ディケイドがディメンションブレイクで窓ガラスを割りながらビル内に侵入し、そのままモールイマジン(クロー)を倒す。突然の出来事に二体のモールイマジン達は呆然とするがすぐさま我に帰り各々の左手の武器を構えて戦闘態勢を整える。

 

モールイマジン(アックス)「てめぇ‼︎何者だ‼︎」

モールイマジン(ドリル)「くれぐれも油断は…」

モールイマジン(アックス)「わかってる。不意打ちとはいえあいつが瞬殺されたんだ。油断なんてしねぇ」

 

モールイマジン達はいきなりの襲撃で、しかも仲間の一人を瞬殺された事に戸惑うがそれらの気持ちを押し殺して目の前の敵と対峙する。一方、ディケイドはマシンディケイダーから降りるとモールイマジン達に向かって話す。

 

ディケイド「ただの通りすがりだよ、銀行強盗のイマジンさん」

モールイマジン(ドリル)「⁉︎」

モールイマジン(アックス)「如何やら俺等の事を知ってる様だな。しかも、イマジンだとまで分かるとはな。もしかして、電王の仲間か?」

ディケイド「うーん…まあ、そんな所かな?」

 

モールイマジン(アックス)の問いにディケイドは少し思案し肯定する。それを聞いてモールイマジン達はより警戒を強め、何時でも戦闘や逃走が出来る様にする。

 

モールイマジン(ドリル)「それで貴方の目的は、と言っても分かり切っているのですが一応聞いておきましょう」

ディケイド「勿論、お前達を倒す。後は、盗んだお金を取り戻したり契約の妨害ってところだね」

モールイマジン(アックス)「ちっ!」

 

ディケイドの言葉を聞くとモールイマジン(アックス)は舌打ちをし、一気に飛び出し襲い掛かった。そして、斧の形状の左手をディケイドに向け振り下ろす。

 

ディケイド「ふっ、はあっ!」

モールイマジン(アックス)「ぐあっ!」

 

ディケイドは振り下ろされる斧を屈んで躱すとライドブッカーをソードモードにして斬り裂く。そして、火花を散らしながら下がるモールイマジン(アックス)を連続で斬り裂いていく。ライドブッカーの連撃を受けたモールイマジン(アックス)は吹き飛ばされ地面を転がる。

 

モールイマジン(ドリル)「たあっ!」

ディケイド「甘いよ!」

 

後ろからモールイマジン(ドリル)がドリルを突き出して迫って来るが、ディケイドはライドブッカーで受け止める。そして、直ぐに上へと弾き無防備な体勢となったモールイマジン(ドリル)を斬り裂く。

 

モールイマジン(アックス)「うおらぁぁっ‼︎」

ディケイド「ぐっ⁉︎」

 

横から突撃してくるモールイマジン(アックス)の斧を受け止めたディケイドだったが、モールイマジン(アックス)は力任せに弾き右手の爪で切り裂く。そして、斧で殴りディケイドを前蹴りで思いっきり蹴り飛ばす。さらに、吹き飛ばされているディケイドの後ろから迫っていたモールイマジン(ドリル)がすれ違い様にドリルで切り裂く。それにより、ディケイドは火花を散らしながら地面を転がる。

 

モールイマジン(ドリル)「ふぅ、貴方は危険です。今この場で始末します、良いですね?」

モールイマジン(アックス)「おうよ!さて、どんな風に甚振って欲しいんだ?今なら、それ位の要望には応えてやれるぜ」

ディケイド「はっ!悪いけど甚振られて喜ぶ様な趣味はしてないんでね」

《KAMENRIDE KIVA》

 

ゆっくりと歩み寄ってくるモールイマジンに対し、ディケイドは立ち上がりディケイドライバーにカードを装填し、仮面ライダーキバになる。Dキバはさらに、ライドブッカーからカードを取り出す。

 

Dキバ「随分とこの場にピッタリなカードだね」

《FORMRIDE KIVA DOGGA》

 

カードを装填するとDキバの胴体と両肩と両腕が頑丈な鎧に覆われた形状となり複眼は紫に染まった”ドッガフォーム”となる。Dキバは右手に紫色で拳の様なハンマー部を持つ巨大な鉄槌“ドッガハンマー”を持つ。

 

Dキバ(ドッガ)「さて、モグラ叩きのスタートだ!」

モールイマジン(アックス)「舐めやがって!喰らえっ‼︎」

モールイマジン(ドリル)「ふっ!」

 

ドッガハンマーを肩に担ぎながら言うDキバの態度に怒りを感じたモールイマジン(アックス)は思いっきり斧を振り下ろし、モールイマジン(ドリル)もドリルで貫こうとする。しかし、二人の攻撃はDキバにダメージを与える事は無く甲高い音と共に頑丈な鎧に攻撃を止められた。

 

モールイマジン(アックス)「な、なんだとぉ!」

モールイマジン(ドリル)「そ、そんな…」

Dキバ(ドッガ)「ふぅ…ふんっ!」

モールイマジン(アックス)「があっ!」

モールイマジン(ドリル)「げふっ!」

 

自身の攻撃を止められて呆然とするモールイマジン達にDキバはドッガハンマーを横薙ぎに振るう。その一撃を諸に喰らったモールイマジン達は横殴り吹き飛ばされ壁を突き破りながら転がる。

 

Dキバ「そろそろ決めるとするか」

《FINALATACKRIDE KI・KI・KI・KIVA》

 

何とか立ち上がるもダメージの所為で真面に立っていられない様子のモールイマジン達を見ながらDキバはトドメを刺す為にカードを装填する。辺りの雰囲気が変化しドッガハンマーの拳が開く。すると、その掌の部分の目の様な部分“トゥルーアイ”から魔皇力が放たれモールイマジンを拘束する。Dキバは再び拳が閉じられた状態のドッガハンマーを振り回し拳型のオーラを出現させる。そして、その拳型のオーラで敵を粉砕する“ドッガ・サンダースラップ”をモールイマジン達に向けて放つ。ドッガ・サンダースラップを喰らったモールイマジン達は爆発を起こす。それを見ながらDキバは変身を解く。

 

のび太「はぁ、これで終わりかな?後はお金を…って、如何やって返そう?普通に返すのは明らかに怪しすぎるし、う〜ん…。まあ、それは後で考えるとして先ずは盗まれたお金はって、あれ?」

 

ディケイドが一旦、お金の返し方を考えるのを止め盗まれたお金があるであろう場所に目を向けるが、そこには何も無かった。不思議に思ったのび太がその場所に行こうとすると窓の方から物音が聞こえた。のび太が咄嗟に振り向くとそこには先程、倒されたと思っていたモールイマジンが盗まれたお金が入った袋を持って窓の前にいた。

 

のび太「なっ⁉︎どうして⁉︎」

モールイマジン(ドリル)「危なかったですが、ギリギリの所で何とか抜け出せましてね。いや〜、ヒヤヒヤしましたよ」

 

のび太の驚愕を他所にそんな事を言っているモールイマジンは窓を開けて窓枠に足をかける。それを見たのび太はモールイマジンに近付こうとする。

 

のび太「待てっ!」

モールイマジン(ドリル)「では、私はこれで」

 

モールイマジンはのび太が近づく前に窓から飛び降りる。そして、無事に着地できたモールイマジンは直ぐさま走り去る。それを見たのび太も直ぐに追おうとビルから出る為に階段へと向かった。

 

 

金を持って逃走するモールイマジンは後ろを見て誰も追いかけて来ていない事を見て安堵する。もし、自分が今ディケイドに追いつかれたら終わり。それを、分かっているから今もスピードを落とさない。

 

モールイマジン(ドリル)「ふぅ、一先ずは撒けましたかね。(ですが、油断は出来ませんね。実力は恐らく…否、確実に彼方の方が上。そんな相手とわざわざやり合うほど私は馬鹿ではありません)」

 

そんな事を考えながら走っていると、モールイマジンは突然の銃撃を受けて吹き飛ばされる。モールイマジンは直ぐに立て直して相手を確認する。それはガンモードのデンガッシャーを此方に向けたG電王だった。

 

モールイマジン(ドリル)「で、電王!」

G電王「漸く見つけたぞ」

モールイマジン(ドリル)「く、くそっ!こんな時にっ!」

G電王「お前のデリート許可は既に出ている。潔く諦めろ」

 

自分のあまりの運の無さに悪態をつくモールイマジンにG電王は銃口を向けながらゆっくりと近づいていく。モールイマジンは逃走の機会を伺いながら後ろに下がっていくが、G電王にはそんなもの全く無かった。モールイマジンが思わず諦めかけた時、後ろからモールイマジンを追って来たのび太が現れた。のび太はモールイマジンと対峙しているG電王を見て驚きの声をあげる。

 

のび太「電王⁉︎何でこんな所に⁉︎」

G電王「おや?君は…」

モールイマジン(ドリル)「!今だっ‼︎」

のび太「あっ、しまった!」

 

G電王が、先程この場に現れたのび太に一瞬気を取られた隙にモールイマジンはG電王の上を飛び越えようとする。それに気付いたのび太は声をあげて、ライドブッカーを取り出そうとする。

 

G電王「無駄だ!」

モールイマジン(ドリル)「があっ!」

 

しかし、G電王は上を見ずにデンガッシャーを上に向けて発射する。すると、その弾は飛び越えようとしていたモールイマジンに命中し、モールイマジンはG電王の直ぐ後ろに落下した。

 

G電王「だから、潔く諦めろと言ったんだ。まあ、良い。これで終わりだ」

《perfect weapon》

 

G電王がそう言いながらライダーパスをG電王ベルトにセタッチするとベルトから音声が流れる。そして、G電王の周囲にバリアが展開し、デンガッシャーにエネルギーが集まる。

 

モールイマジン(ドリル)「不味い!こ、これは…」

G電王「遅いっ!」

 

モールイマジンは、その光景を見て危機感を感じて逃げようとするが、その前にG電王が赤と青の光弾を無数に発射する“ワールドバニッシュ”を喰らい爆発した。

 

G電王「ミッションコンプリート」

のび太「凄い…」

G電王「ん?おお、そうだった」

 

G電王は、のび太に気付くと変身を解きながら歩み寄って行く。そして、のび太の目の前に来ると話しかけてきた。

 

長官「君が野比のび太くんかな?」

のび太「は、はい」

長官「私はタイムパトロールトウキョウ本部の長官のクロキと言う者だ。よろしく」

のび太「こ、こちらこそ」

 

クロキの自己紹介を聞いて予想以上に偉い人だった事に若干緊張しながらも、のび太は差し出された手を握る。ここで、のび太は本来の目的を思い出した。

 

のび太「あの、実は僕…」

クロキ「分かっているよ。あの手紙を出したのは私だからね」

のび太「えっ、そうなんですか?」

クロキ「ああ。だが、後で本部までの地図を入れてない事に気付いてね。済まなかったね、困っただろう」

のび太「え、ええ。でも、こうして会う事が出来たんですから気にしないで下さい」

クロキ「そう言ってもらえるとありがたい。さて、このまま立ち話もなんだし、早速本部に案内しよう」

のび太「はい、お願いします」

 

二人は、そこで会話を一旦切ると本部に向かって歩き出した。

 

 

タイムパトロール本部

 

タイムパトロール本部に到着し、中を案内されているのび太だったが本部の中の様子を見て一つの疑問を抱いた。

 

のび太「(何で人がこんなに少ないんだろう?)」

クロキ「どうかしたかね?」

のび太「えっと、如何してこんなに人が少ない、と言うか殆ど居ないんですか?」

クロキ「その事か。それなら、この後分かるよ」

のび太「?」

 

のび太は素直にクロキに聞いてみたが、その答えに頭にハテナを浮かべるが、今は気にしないことにした。すると、クロキは、ある扉の前で立ち止まった。

 

クロキ「ここだ」

のび太「え、ここで何かあるんですか?」

クロキ「まあね。入ってみれば分かるよ」

 

クロキはそう言いながら目の前の扉を開ける。その中に入った瞬間、のび太は驚きのあまりの惚けてしまった。何故なら、その中にあったのは目の前の真っ直ぐの道を開ける様に並べられた椅子に座る大勢の本部の隊員や職員、奥にある台、そして感謝状贈呈式と書かれた看板だった。

 

クロキ「こっちだよ」

のび太「は、はあ…」

 

未だに惚けたままののび太をクロキが誘導して台に登らせ、自身も台の側に居た職員から何かを受け取るとのび太の前の台に登る。

 

クロキ「感謝状。貴方はこの度…」

のび太「(…はっ!僕は一体、てかなにこの状況⁉︎)」

 

クロキが感謝状の文を読んでいる時に、漸くのび太は我に帰るが今の状況を全く理解出来ないでいた。そんなのび太の様子も知らずに式は進行する。

 

クロキ「よって、ここに感謝状を贈り感謝の意を表します。どうぞ」

のび太「は、はい!」

 

クロキが感謝状をのび太に渡すと、周りの人は皆拍手する。その後、式は滞りなく進んだ。

 

 

応接室

 

のび太「はあ〜、緊張した〜!」

クロキ「ははっ、済まなかったね。君を驚かせ様と思ったのだが、効果があり過ぎたみたいだね」

のび太「本当ですよ」

 

式が終わった後に、のび太はクロキに応接室に案内され其処のソファーに座りながらクロキと話をしていた。のび太の様子にクロキは笑いながら謝罪をする。のび太はその謝罪を聞きながら質問をする。

 

のび太「あの〜」

クロキ「何だい?」

のび太「聞きたいことがあるんですけど」

クロキ「私に答えられる事だったら構わないよ」

のび太「では。貴方が変身したのって電王なんですか?」

クロキ「…。この質問は本来なら重要機密であり関係者以外には答えることは出来ないんだが、君は例外だ」

のび太「例外?それって…」

クロキ「その疑問も分かるが、先ずは先程の君の質問から答えよう」

 

クロキはそこで一旦切ると、ライダーパスを取り出し何かを入力する。すると、机の上にG電王ベルトが出現する。

 

クロキ「これは私達、タイムパトロールが開発した対怪人用殲滅システム G電王だ」

のび太「G電王…」

クロキ「目的は分かっていると思うが怪人に対抗する為だ。まあ、強力な力故に色々と制約があったりして思う様に動けない事もあるのだがね」

のび太「そうなんですか」

クロキ「それで、君が例外と言う事についての答えだが、君がディケイドだからだよ」

のび太「⁉︎」

 

クロキの言葉にのび太は内心動揺した。それもそうだろう。のび太は自分がディケイドだと言う事をばらした覚えはない。にも、関わらずクロキは自分がディケイドだと言う事を知っていた。混乱するのび太にクロキは話を続ける。

 

クロキ「何故君の事を知っていたのかと言うのは、聞いたからだ。鳴滝と言う男からね」

のび太「鳴滝⁉︎」

クロキ「うん。ある日、突然私の前に現れてディケイドは悪魔だ、全ての世界を破壊する。と言ってね。そこから色々と聞いた訳だ」

のび太「そのあと鳴滝は?」

クロキ「話すだけ話して消えてしまったよ。それから、偶然侵入に成功したタイムボールでドルマンスタインの基地での君の戦いを見たと言う訳だ」

のび太「そうですか…」

 

クロキの話が終わると応接室は一気に静かになった。その中でのび太は今聞いた話しから鳴滝の事について考えていた。何故、鳴滝は自分の事を悪魔と言うのか。自分が全ての世界を破壊すると言うのは如何言うことなのか。しかし、幾ら考えても答えは出ない。のび太が黙り込んでいると、クロキから話しかけてきた。

 

クロキ「さて、此方も質問をしてもいいかな?」

のび太「はい。何ですか?」

クロキ「君がディケイドの力を手に入れた経緯やそちらの事情を教えて欲しいのだが」

のび太「分かりました」

 

それからのび太はクロキに旅での出来事など全ての事情を話した。それらを聞いたクロキは難しい表情をする。

 

クロキ「まさか、そんな事があったとは…。それで、鳴滝とは一体何者なのだ?」

のび太「すいません。それは僕も分かりません。ただ、僕を敵視していることしか」

クロキ「そうか…」

 

そこで会話が終わり何と無く静かになる。だが、クロキがのび太に話しかける。

 

クロキ「所で、のび太くん。実は君を案内したい場所があるんだが」

のび太「案内したい場所?」

クロキ「うん。良いかな?」

のび太「はい、大丈夫ですけど」

クロキ「良かった。じゃあ、ついて来て」

 

そう言われて、のび太はクロキの後について行って応接室をあとにした。

 

 

訓練場

 

のび太がクロキに案内されて来たのは何やら周りが真っ白な広い場所だった。

 

のび太「ここって何する場所なんですか?」

クロキ「ここはね、私達タイムパトロール怪人特別対策科の訓練場になる場所だ」

のび太「怪人特別対策科?」

 

また新しく出て来た言葉にのび太は思わず聞き返す。

 

クロキ「怪人特別対策科と言うのは、日に日に活発になる怪人の脅威に対抗する為に作られる予定の部署だよ。今まではタイムパトロール全体で対処していたんだが、最近は怪人の出現頻度も増えてきてね。それで普通に対処するのが難しくなってきた事で、怪人用の対策が取られる事が先日決定してね。その為の部署だよ」

のび太「ヘぇ〜。あ、じゃあG電王もその部署が作られる事が決定した事で作られたんですか?」

クロキ「いや、G電王のシステムはその件とは全く無関係だったんだ」

のび太「えっ?」

 

のび太は思わず聞き返す。のび太はてっきり怪人特別対策科の創設に先駆けて開発された物だとばかり思っていたのでクロキの言葉は予想外だった。

 

のび太「(じゃあ、如何やってG電王システムは出来たんだ?あんな強力で完成されてる物が偶然出来たって言うのは考えにくい。とすると、それ以前に開発されていた?何の為に?…分からないや)あの、如何やってG電王システムが作られたんですか?偶然って訳ではないですよね?」

クロキ「確か、G電王システムが完成する前に元となるシステムが既にあったと言う話は聞いたことがある」

のび太「元となるシステム?」

クロキ「ああ、私は開発班ではないからこれ以上の事は分からないんだ。済まないね」

のび太「いえ、ありがとうございます」

 

G電王システムの話が終わった所でクロキは訓練場の説明の途中であったことを思い出した。

 

クロキ「話が大分逸れてしまったね。話を戻すが、ここは怪人特別対策科の訓練場となる予定で新たな機能も色々と加えられている」

のび太「新たな機能ですか」

クロキ「うん。それで一つ頼みたい事があるんだが」

のび太「何ですか?」

クロキ「その機能の一つを君に試して欲しいんだ」

のび太「僕がですか?」

クロキ「どうだろうか」

 

クロキの提案にのび太は少し考えるが結論は直ぐに出た。

 

のび太「分かりました。それで何をすれば良いんですか?」

クロキ「ありがとう。試すと言っても簡単だよ。ここで少し訓練して感想をくれれば結構だよ」

のび太「どんな訓練を?」

クロキ「模擬戦みたいなものさ。変身してここで待っていてくれ」

 

そう言うとクロキは出入り口とは別のドアから出て行ってしまった。のび太がディケイドに変身して暫く待っていると何処からかクロキの声が聞こえてきた。

 

クロキ「済まないね、待たせてしまって。漸く此方の準備が終わったから早速始めようか」

ディケイド「お願いします」

クロキ「うん。じゃあ、擬似戦闘訓練装置起動!」

 

突然、ディケイドの周りの景色が真っ黒になる。だが、それも一瞬で大量の光が放たれ思わずディケイドは目を瞑り、手を顔の前に翳す。やがて、光が晴れるとそこは真っ白な空間では無くビルが大量に並ぶ都会の街になっていた。

 

ディケイド「これって…」

クロキ「驚いたかい?これは擬似戦闘訓練装置と言って文字通りあらゆる場面での戦闘訓練を行う事ができる装置なんだ。その街並みは装置が映しだしたものだが、ちゃんと質量も再現している」

 

クロキの説明にディケイドは言葉が出なかった。22世紀の物だから何が出てきても不思議ではないとは分かっていたが、これは流石に予想外すぎた。だが、いつまでも驚いているわけにはいかないので心の準備をする。

 

ディケイド「クロキさん、準備は出来てます」

クロキ「よし、では擬似戦闘訓練開始!」

 

クロキの言葉と共にディケイドの前に大量のマスカレイド・ドーパントが出現する。マスカレイド・ドーパント達は一斉にディケイド向けて駆け出す。それに対し、ディケイドは特に焦ることも無くライドブッカーからカードを取り出し、装填する。

 

《ATACKRIDE BLAST》

 

ディケイドはディケイドブラストでマスカレイド・ドーパント達を撃つ。それにより一気に数が減ったが、全滅とまではいかずかなりの数が向かってくる。ディケイドは、それを見るとライドブッカーをソードモードにしてマスカレイド・ドーパントの大群に突っ込む。

 

《ATACKRIDE SLASH》

ディケイド「はあっ!」

 

ディケイドはライドブッカーの刀身を強化・分身させて切り裂くディケイドスラッシュでマスカレイド・ドーパント達を切り裂いていく。後ろからマスカレイド・ドーパントの一体が隙をみて殴りかかってくるが、ディケイドはそれを屈んで避けて蹴りを放つ。更に、近距離で光弾を放とうとする奴もディケイドは瞬時に接近し斬り払う。そうやって敵の数を確実に減らしていくディケイドだったが、ある程度倒した所で急にマスカレイド・ドーパント達が離れていくのに気付いた。何かあると思い周りを見ると、ディケイドを囲む様に並ぶマスカレイド・ドーパント達に気付いた。マスカレイド・ドーパント達は一斉に中心にいるディケイドに向けて光弾を放った。かなりの数の光弾を受けてディケイドのいる場所が爆発する。

 

《KAMENRIDE W》

《FORMRIDE W LUNATRIGGER》

 

爆発の中から『幻想の銃撃手』であるDW(ルナトリガー)が高く飛び上がる。そして、DWはそのまま空中でトリガーマグナムを連射する。すると、発射された光弾は一発一発が意思を持ったかの様な軌道でマスカレイド・ドーパント達に向かい、周りのマスカレイド・ドーパント達が全滅する。

 

DW「ふぅ、さてと。あとは何処に…ぐあっ!」

 

DWが周りの敵を倒して残りを探していると突然、背中を痛みと衝撃が襲う。DWは直ぐに立て直し後ろを向き辺りを見回す。そこで、目の前のビルの上に数体のマスカレイド・ドーパントがいるのを見付けた。

 

《KAMENRIDE KUUGA》

 

DWはDクウガへと変身し、さらにカードを装填する。

 

《FORMRIDE KUUGA DORAGON》

 

すると、Dクウガの複眼と身体が青くなり肩のアーマーがなくなってパワーの代わりにスピードとジャンプ力が上がっている“ドラゴンフォーム”となる。ドラゴンフォームとなったDクウガはジャンプして一気にビルの屋上まで辿り着く。Dクウガの姿を確認したマスカレイド・ドーパントは一斉に光弾を放とうとする。それを見たDクウガは後ろの落下防止用の手摺の一本を折ると、それを両端の部分に霊石が嵌め込まれた青い棒“ドラゴンロッド”に変化させる。そして、マスカレイド・ドーパント達が放った光弾をDクウガはドラゴンロッドを回転させる事で全て防ぐ。

 

Dクウガ「今度はこっちの番だ!」

 

そう言うとDクウガはマスカレイド・ドーパント達に向かって行く。先ず、最初の奴をすれ違い様にドラゴンロッドで足を払い一回転させる。そして、次に来た奴はドラゴンロッドを横薙ぎに振るい薙ぎ払う。更に、次も縦に振り打ち下ろしを喰らわせる。最後の奴も相手の攻撃を頭を逸らして避けて蹴りを放ち相手が下がった所に渾身の突きを放つ。突きを喰らった相手はそのままビルから落下していった。

 

Dクウガ「さあ、次、は…」

 

Dクウガは目の前の光景に言葉を失った。何故なら、そこにはマスカレイド・ドーパントが乗った三機の攻撃ヘリコプターがあったからだ。

 

Dクウガ「そんなのありかよっ⁉︎」

 

Dクウガが、そう叫んだ瞬間ヘリから機関砲が一斉掃射される。Dクウガは、それを慌てて隣のビルに飛び移る事で回避する。だがヘリは直ぐに此方を向き、また機関砲を撃ってくる。Dクウガは、その為に反撃できず防戦一方となっていた。

 

Dクウガ「くそっ!変身する隙が無い。せめて、一機か二機落とせれば…そうだ!」

 

名案を思い付いたDクウガは次のビルに飛び移る時にヘリの方を見ながら跳ぶ。そして、ヘリが前のビルに機関砲を撃っている隙にDクウガは右手のドラゴンロッドを一機のヘリに向かって投げる。投げられたドラゴンロッドは真っ直ぐに飛び、目的のヘリのガラスを破り中で操縦していたマスカレイド・ドーパントの顔面に直撃する。中の操縦士が倒された事でヘリは不安定な動きで落下していく。その際、近くにいたヘリを巻き込みながら落下した。

 

Dクウガ「よしっ!後は」

 

二機のヘリを落としたDクウガは最後のヘリがいる方向とは逆の方から飛び降りる。

 

《KAMENRIDE FORZE》

 

Dクウガはオレンジ色の複眼に白い宇宙服の様な身体のライダー“仮面ライダーフォーゼ”に変身する。

 

《ATACKRIDE ROCKET》

 

Dフォーゼの右腕にオレンジ色のロケット“ロケットモジュール”が装着される。Dフォーゼはロケットモジュールの噴射により一気に飛び上がる。それにより、あっという間にヘリよりも高所をとる。

 

《ATACKRIDE DRILL》

 

Dフォーゼの左足に黄色のドリル“ドリルモジュール”が装着される。その時、ヘリが此方に向けてミサイルを放ってきた。

 

《FINALATACKRIDE FO・FO・FO・FORZE》

 

Dフォーゼはロケットモジュールの勢いを加えたドリルモジュールによる蹴りで敵を貫く“ライダーロケットドリルキック”を放つ。ライダーロケットドリルキックは向かって来るミサイルをあっさりと破壊して、そのままヘリを貫いた。貫かれたヘリは爆発を起こし粉々になる。こうして、戦闘訓練は終わりを告げた。

 

 

 

休憩所

 

のび太「はあ〜、冷や冷やした…。ヘリまで出すなんて聞いてないですよ…」

クロキ「すまなかったね。だけど、実際の戦闘ではそんな事は言ってられないからね」

のび太「それはそうですけど…」

 

のび太は先程、クロキから受け取ったジュースを片手に休憩所のソファーでぐったりしていた。クロキは、そんなのび太に一応謝罪の言葉を述べるが、その後に最もな事を言う。のび太もクロキの言葉は正しいと分かっているので何とも言えない。それを見ながらクロキは会話を続ける。

 

クロキ「それで、どうだったかな?我がタイムパトロールの開発班が改良に改良を重ねて出来たシステムは?」

のび太「いや〜、それに関しては本当に凄いです。周りの町並みや仮想敵もよく出来てて本当の戦いと殆ど変わらない様に感じました」

クロキ「そうか、それなら良かった。これで、このシステムも漸く使われる事になるだろう。ありがとう、のび太くん」

のび太「いやいや、こんな良い訓練をさせて貰ったんですから。僕の方こそ、お礼を言わなくちゃいけないですよ」

クロキ「なら、これでお互いにおあいこと言う事になるかな?」

のび太「ですね」

 

そして、その後暫く会話をした後のび太は元の時代に帰ることになった。その時、また何時でも来てくれと言われたのび太はよろこんでと返事をした。

 

 

のび太の部屋

 

机の引き出しにあるタイムマシンの入り口から出て来たのび太は時計を見て、自分が未来に行った時間から五分しか経ってない事を確認した。何故かと言うと、のび太はタイムマシンで自分が未来に行った時間から五分後の時間に着く様にしたからである。

 

のび太「ふぅ〜、色々あったけどいい経験も出来たし良しとするか」

 

のび太はその場で軽く伸びをすると、再び時計を見る。

 

のび太「う〜ん、これから何しようか…。よし!昼寝しかないね」

 

そう言うとのび太は手近にあった座布団を手に取ると、それを枕にして寝転がると一瞬で眠りに落ちてしまった。因みに、先程ののび太の眠りに入るまでのタイムは一秒掛からなかったと言っておこう。

 

 

何処かの世界

 

辺りが廃墟の様になっているこの世界で大量の怪人と三人の戦士が戦っていた。それは、キバと龍騎、そして赤い複眼にカブト虫の様な頭部、青い身体に銀の鎧を纏った戦士“仮面ライダーブレイド”だった。

 

キバ「ふっ!さっきから全然減ってる気がしない、なっ!」

龍騎「おりゃ!てか、むしろ増えてってないか⁉︎たあっ!」

ブレイド「はあっ!それでも、やるしかないだろ!」

 

キバ、龍騎、ブレイドは迫り来る怪人達を蹴散らしながら会話していた。幾ら、大量に発生したとは言っても基本的に戦闘員クラスの奴らばかりだったので特に苦戦はしていなかった。だが、次々と襲ってくる怪人達の多さにうんざりしていた。

 

龍騎「鳴滝もいないし、どう言うことだよ。だあっ!」

ブレイド「それは分からない。俺が来た時にはもう。はあっ!」

キバ「だけど、これを放っておく訳にはいかないでしょう。たあっ!」

 

三人共、地道に怪人達を蹴散らしていたが、突然目の前敵を倒すと後ろへ下がって距離をとる。それを見て怪人達は一気に押し寄せるが、三人は微塵も焦りを見せずにキバは腰から赤い笛の様な物“ウェイクアップフエッスル”を、龍騎は腰のVバックルからカード“アドベントカード”を、ブレイドはその手に持つ剣“醒剣ブレイラウザー”の持ち手の部分を展開し其処からトランプの様なカード“ラウズカード”を取り出す。

 

《ウェイクアップ!》

《FINALVENT》

《KICK、THUNDER、MACH LIGHTNINGSONIC》

 

すると、辺りを赤い霧が覆い三日月が浮かぶ夜になる。そして、キバは右足を高く振り上げ、その周りをキバットが飛び回ると右脚の拘束具 “ヘルズゲート”が解放される。龍騎は赤い龍“無双龍ドラグレッター”を従えながら腰を落として構えをとる。ブレイドは周りに出現したエネルギー状のラウズカードが取り込まれ、頭部の角から口元にかけて赤く発光する。三人は、そのまま飛び上がりそれぞれの必殺キック“ダークネスムーンブレイク”、“ドラゴンライダーキック”、“ライトニングソニック”を放つ。

 

キバ「はああああっ‼︎」

龍騎「だああああっ‼︎」

ブレイド「ウェェェェイ‼︎」

 

三人の必殺キックを喰らった怪人達は一斉に爆散する。三人は辺りを見回しながら合流する。

 

キバ「やっと、片付いたみたいですね」

龍騎「だな」

ブレイド「ああ。じゃあ、帰るとするか」

龍騎「なあ、あいつ(・・・)は放っておいていいのか?」

 

ブレイドの言葉に、龍騎はある一点を見ながら言う。

 

キバ「大丈夫でしょう。彼女(・・・)の強さは分かっているでしょう?それに彼女曰く、のび太くん以外の人と馴れ合うのは好きじゃないらしいですし。」

ブレイド「それに、話せたとしてもまたからかわれるだけだぞ」

龍騎「うっ…確かに。分かった。それじゃあ、帰るか」

 

三人は目の前に出現した銀色のオーラをくぐって元の場所に戻って行った。

 

 

 

廃ビルの屋上

 

ぼろぼろになった崩れかけの廃ビルの屋上で、一人の少女がいた。その少女は手摺に腰掛けて三人が大量の怪人と戦って撃破し、帰るところまで見ていた。

 

少女「おっ、帰ったみたいだね。偶然立ち寄った世界で怪人達と鳴滝がいた時は流石に驚いたよ。でも、鳴滝はすぐに帰っちゃったし、その後に一真が出て来たから特に問題はなかった訳だけど」

 

少女は足をぶらぶらさせながら誰ともなくそう呟いた。そして、手摺から降りると後ろを向く。

 

少女「さてと。そろそろ行こうかな?いつまでも此処にいたって仕方ないし、僕だって暇じゃないしね」

 

そう言うと、少女の目の前に銀色のオーラが出現する。銀色のオーラはそのまま少女に接近し、飲み込もうとする。銀色のオーラに飲み込まれる直前に少女は呟いた。

 

少女「何処の世界か検討はついてる。待っててね、のび太♪」

 

そして、少女は完全に銀色のオーラに消えた。

 




後書きの間

のび太「これで、何とかのび太の恐竜編は終わりだね」
Δデルタ「そうだな。次は、また何話か日常編をやって、その後に劇場版に入ると言う形だ」
ドラえもん「この小説の基本的な進め方だね。それより、モールイマジンの性格なんだけど…」
郎夜「なんだよあれ」
Δデルタ「いや、だってさ。三体もいるんだよ。三体とも同じ様な奴だとややこしいじゃん?」
奈々「だから、個性をだしたってことですか?」
Δデルタ「そう言うこと」
のび太「それにしたって、あれは…まあ、いいか。所で、クロキさんって前回の長官だよね?当たり前だけど」
Δデルタ「ああ。クロキはこれからたまに出てくる様な感じだから、出番が多いとは言えないが」
ドラえもん「それでさ、G電王の元になったシステムって?」
Δデルタ「それは言えんな。でも、何れ明かすつもりだ」
郎夜「本当か?」
Δデルタ「保障は出来ん」
郎夜「おい」
Δデルタ「で、最後に出て来た人物は勿論まだ秘密だ。まあ、次の話辺りで明らかにするつもりだから」
のび太「早いな、もうちょっと伸ばすとかしないの?」
Δデルタ「いやいや、次の劇場版の前にやりたいことが結構あるから、余裕があんま無いんだ」
ドラえもん「何だ、それ」
Δデルタ「じゃあ、そろそろ締める!異論は認めん!と言うことでのび太宜しく!」
のび太「はぁ…。至って普通の日常を送っていた僕達。しかし、そこに突然…。次回、第六話」
Δデルタ「全てを破壊し、全てを守り抜け!」
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