ドラえもん のび太の仮面冒険記   作:Δデルタ

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え〜、まず初めに読者の皆様に謝らせてください。すいませんでした。前回、僕とドラレンジャーさんとのバトルと言いましたが、あれは嘘になりました。本当にすいませんでした。
のび太「何やってんだよ作者‼︎」
ドラえもん「そうだよ!これで、読者の皆様が離れてったらどうするんだよ⁉︎」
はい。事の重大さは、こんな馬鹿で阿呆でどうしようもない人間である僕でも重々承知しているつもりです。
郎夜「本当かよ⁈そうだ、のび太。奈々の奴を慰めに行ってくれ。頼む」
のび太「えっ⁉︎な、何があったんですか?」
郎夜「ほら…前回、予告やったのあいつだろ?だから、変に責任感じちまってるみたいでな」
のび太「ああ〜、分かりました。行って来ます」
郎夜「応、済まねえな。さて、作者。ウチの弟子を泣かせといて唯で帰れると思うなよ?」
えっ⁉︎
セワシ「読者の皆様、本当にすいませんでした。それでは本編を」
セワシ・ドラえもん「どうぞ!」



番外編-中編-

作者の家

 

此処のΔデルタの部屋に、Δデルタとドラレンジャーは居た。何故、此処に来たかと言うと、本当はあの場で話すつもりだったらしいが、先程の戦いで騒ぎが起こってしまい話そうにも話せない状況だったのでΔデルタの家に来たと言う訳だ。

 

Δデルタ「あ〜っと、それで何で俺と戦おうと言う事になったんだ?」

ドラレンジャー「それはだな。まあ、単純に気になったんだよ」

Δデルタ「と言うと?」

ドラレンジャー「俺等の持ってるギアはクルトが作ったギアだろ?」

Δデルタ「そうだな」

ドラレンジャー「だからだよ。つまり、クルトの作ったライダーギア同士を戦わせてみたい。要は、興味本位だ。解ったか?」

Δデルタ「まあ、大体は」

ドラレンジャー「よし!そうと決まれば」

Δデルタ「いや、今は無理」

ドラレンジャー「ん⁉︎な、何でだ?」

Δデルタ「ぶっちゃけ、疲れた」

 

そう。Δデルタはライダーに変身したのはこれが初めてなのだ。なので、情けない事だが何時もより疲れてしまうのは当たり前なのだ。

 

ドラレンジャー「そ、そうか。そうだったな。失念していた。なら、また後日に…」

Δデルタ「いんや。今日で大丈夫だ」

ドラレンジャー「ん、ん?」

 

Δデルタの言葉に、ドラレンジャーは訳が分からないと言う感じだ。それもそうであろう。戦えないと言ったのに、今日戦えると言ったのだ。

 

ドラレンジャー「えーっと、それはどうゆう?」

Δデルタ「まあ、取り敢えず五分時間をくれないか?」

ドラレンジャー「ああ、解った」

 

時間をくれと言うΔデルタの言葉に戸惑いながらも、了解するドラレンジャー。それを聞いたΔデルタは、部屋を出て何処か行ってしまった。

 

五分後

 

Δデルタは、部屋から出て来た。

 

Δデルタ「よし、良いぞ。じゃあ、行くか」

ドラレンジャー「ちょっと待て」

Δデルタ「ん?何だ?」

 

急に元気になったΔデルタに待ったをかけるドラレンジャー。

 

ドラレンジャー「この五分間何やってたんだ?」

Δデルタ「ん?寝てたんだが?」

 

ドラレンジャーの質問に当たり前の様に寝てたと返すΔデルタ。

 

ドラレンジャー「ね、寝てた⁉︎」

Δデルタ「ああ」

ドラレンジャー「何でだ?」

 

Δデルタの回答に驚きながらも、理由を聞くドラレンジャー。

 

Δデルタ「ああ、疲れてたからな。俺は、普通の人間じゃないから傷の治りや疲れが取とれるのが早いんだ。だから、あれくらいなら五分で十分なんだ。それに、疲れをとるなら寝るのが一番だしな」

ドラレンジャー「そうか」

 

Δデルタの言ったことに対して、納得の意を示すドラレンジャー。

 

Δデルタ「さて、疑問も解消した事だしぼちぼち行くか?」

ドラレンジャー「そうだな」

 

二人は、Δデルタの家から出た。そして、Δデルタは、キリンオルフェノク(飛)へ変身し、ドラレンジャーは、バイク“オートバジンver.2”に乗る。

 

ドラレンジャー「なあ」

Δデルタ「ん?どうした?」

 

ドラレンジャーは、気になった事をキリンオルフェノク(飛)に質問した。

 

ドラレンジャー「その、なんだ。オルフェノクの格好で行くのか?」

キリンオルフェノク(飛)「ああ、そうだが?なにか問題があるのか?」

 

恐らく問題大有りであろう。今の姿は、完全に化け物で有る。ただでさえ、先程の騒ぎが有ったばかりなのだ。もし、見られでもしたら一瞬で大騒ぎになること間違いなしだろう。

 

キリンオルフェノク(飛)「いや、これで行くのが一番なんだ」

ドラレンジャー「俺達が作ったバイクは?」

キリンオルフェノク(飛)「俺、無免許」

ドラレンジャー「…」

 

一番最もな理由を聞き、黙ってしまうドラレンジャー。結局、オルフェノクの姿で行くことにした。

 

移動中

 

キリンオルフェノク(飛)「ん?」

 

途中、キリンオルフェノク(飛)が不思議そうな声を上げた。

 

ドラレンジャー「どうした?」

キリンオルフェノク(飛)「いや…!止まれ‼︎」

 

キリンオルフェノク(飛)の慌て様を見て、ドラレンジャーは、急停止する。

 

ドラレンジャー「どうした⁉︎」

キリンオルフェノク(飛)「あれを見ろ」

 

キリンオルフェノク(飛)の言う通りの方を見る、ドラレンジャー。すると、遠くの方に多数の人影らしき物が見えた。ドラレンジャーは、最初は其れが何か分からなかったが、其れらが近づいて来るに連れて、正体が分かった。

 

ドラレンジャー「あれは…オルフェノクか?」

 

何故、ドラレンジャーの言葉が疑問形なのかと言うと、そのオルフェノク達は皆、同じ姿をしていた。身体は灰色で装飾の全くない簡素な鎧を着ており、頭部も鎧と同じ様に装飾の無い丸い兜を被り、右手には幅広の片手剣が握られ、左手には小さな丸い盾を持っていた。

 

ドラレンジャー「あれは何だ…」

キリンオルフェノク(飛)「ピースオルフェノクシリーズ…」

ドラレンジャー「ピースオルフェノクシリーズ?あれを知っているのか?」

 

ドラレンジャーは、キリンオルフェノク(飛)がピースオルフェノクシリーズと呼んだオルフェノク達を指差しながら、そう聞いた。

 

キリンオルフェノク(飛)「ああ、あいつらはピースオルフェノクって言う、人造オルフェノクだ。その中でも、ポーンと呼ばれる奴らだ」

ドラレンジャー「人造オルフェノク…ポーン…」

 

ドラレンジャーは、ピースオルフェノク(ポ)を見ながら、そう呟いた。

 

キリンオルフェノク(飛)「でも、ポーン何て正直、唯の雑魚と変わんねぇから大丈夫だ。それにしてもポーンだけか…。珍しい事もあるもんだな」

 

キリンオルフェノク(飛)は、そう呟きながらピースオルフェノク(ポ)達の前に降り立った。

 

ドラレンジャー「お、おい、大丈夫なのか⁈あの数だぞ⁉︎」

キリンオルフェノク(飛)「大丈夫、大丈夫。さっきも言ったが、ポーンは雑魚だから僕だけで十分だ」

 

そう言うと、二枚のコインを取り出し、両手でそれぞれ上へ弾く。そして、キリンオルフェノク(飛)はネオフォトンブラッドを含んだ電撃を発生させる。

 

キリンオルフェノク(飛)「見よ!これが、ひたすら練習を重ねて物にした技!その名も」

 

弾かれたコインが、落ちてくる。キリンオルフェノク(飛)は、そのコインを弾き出す。

 

キリンオルフェノク(飛)「超電磁砲だー‼︎」

 

すると、弾き出された二枚のコインが電磁加速により、物凄いスピードで飛んで行き、ピースオルフェノク(ポ)達を次々と貫いていった。貫かれたピースオルフェノク(飛)は、青い炎を上げながら灰化して行く。

 

ドラレンジャー「すげえな…」

 

ドラレンジャーは、その様を見てそう呟いた。キリンオルフェノク(飛)は、更に超電磁砲を放つ。それにより、ピースオルフェノク(ポ)の数が半分くらい減った。

 

キリンオルフェノク(飛)「よし!お次はコレだ!」

 

キリンオルフェノク(飛)は、右手を前にだす。すると、キリンオルフェノク(飛)は身体の周りに電気を発生させ、溜める。身体の周りの電気がドンドン大きくなっていく。そして、電気を限界まで溜めた。

 

キリンオルフェノク(飛)「十万ボルト!」

 

右手から、溜めた電気を一気に電撃として放つ。十万ボルトは、ピースオルフェノク(ポ)達に命中すると、ドンドン広がって行く。そして、十万ボルトが命中したピースオルフェノク(ポ)は、青い炎を上げながら、灰化して行く。それにより、数が更に減っていった。

 

ドラレンジャー「ポケモンか…」

キリンオルフェノク(飛)「ラスト!」

 

キリンオルフェノク(飛)は、灰色の細形の長剣“天叢雲剣”を作り出す。そして、身体に電気を帯電させながら、天叢雲剣を真上に向ける。すると、空に雷雲が発生しそこから落雷がキリンオルフェノク(飛)に落ちて来た。その落雷を受けながら、雷のエネルギーを溜めた天叢雲剣をピースオルフェノク(ポ)達に向ける。

 

キリンオルフェノク(飛)「トールハンマーブレイカー‼︎」

 

すると、天叢雲剣からピースオルフェノク(ポ)達に雷が放出されて、それを受けたピースオルフェノク(ポ)達は青い炎と共に灰化する。これでピースオルフェノク(ポ)達は全滅した。

 

ドラレンジャー「…」

キリンオルフェノク(飛)「ふぅ〜。これで全部か?」

 

驚きで声も出ないドラレンジャーを他所に、いい仕事したとばかりに額を拭う仕草をするキリンオルフェノク(飛)。が、そこへ、

 

ドラレンジャー「!後ろだ‼︎」

キリンオルフェノク(飛)「‼︎」

 

ドラレンジャーの警告で、その場を飛び退くキリンオルフェノク(飛)。すると、さっき迄いた場所に大鎌が振り降ろされた。そこに居たのは、灰色の身体にピエロの様な帽子と顔、格好もピエロの様で胸には十字架の模様があり、足の先は反り上がっており、手には先程振り降ろされた灰色の大鎌があった。

 

キリンオルフェノク「ちっ!ビショップ…、成る程。そうゆう魂胆か…」

ドラレンジャー「どうゆう事だ?」

キリンオルフェノク「つまり、さっき迄のポーンは全部捨て駒で、倒しきって消耗した僕を奇襲で倒そうって事だ」

ピースオルフェノク(ビ)「…、正解だよ。まさか、こんな簡単にバレるとは思わなかったよ」

ドラレンジャー「しゃ、喋った!」

キリンオルフェノク「ああ、言ってなかったな。こいつらピースオルフェノクは、普通は自我を持ってはいない。が、ごく稀にそうゆう個体が生まれるケースがある。そして、そうゆう奴らは総じて能力が極めて高い」

ピースオルフェノク(ビ)「そ。だから今迄の出来損ないと一緒にしない方が良いよ」

 

キリンオルフェノクは、通常形態に戻りながらピースオルフェノクの解説をする。そして、その解説をピースオルフェノク(ビ)は、肯定する。

 

キリンオルフェノク「で、目的はやっぱり」

ピースオルフェノク(ビ)「君の捕獲だよ」

キリンオルフェノク「相変わらず、しつこいな。嫌になってくるな」

ピースオルフェノク(ビ)「じゃあ、さっさと僕達に捕まってくれないかな?」

キリンオルフェノク「何が哀しくて、自分から進んで実験動物なんかにならなくちゃいけないんだよ。お断りだ」

ピースオルフェノク(ビ)「そう。じゃあ、無理矢理にでも連れて行くね」

キリンオルフェノク「くそっ!やっぱそうなるか!」

 

キリンオルフェノクは、忌々しそうにそう吐き捨てると天叢雲剣を構える。と、そこへ、

 

ドラレンジャー「俺も戦わせてもらうぜ」

キリンオルフェノク「くっ!本当は僕の問題だから巻き込みたくは無いが、今回ばかりは頼む」

ピースオルフェノク(ビ)「ん?まさか、君も戦うの?冗談でしょ?」

ドラレンジャー「冗談でも何でも無く本気だぜ」

ピースオルフェノク(ビ)「いやいや、死にたいだけなら後で殺してあげるからさ。落ち着いたら?」

ドラレンジャー「…これを見ても、その台詞が言えるか?」

 

すると、ドラレンジャーはベルト“イプシロンドライバー”を取り出し、腰に当てる。するとベルトが現れ自動的に装着される。そして、少し変わった携帯“イプシロンフォン”を開き、1、2、4、6と入力し、ENTERキーを押す。

 

《Standing by》

 

イプシロンフォンを閉じ、右手で構える。そして、右手と左手を交差し、

 

ドラレンジャー「変身!」

 

ドラレンジャーは、右手を右側に伸ばしイプシロンドライバーにセットし、倒す。

 

《Complate》

 

すると、イプシロンドライバーから緑色のフォトンストリームver1.5が全身を駆け巡り、そこからスーツ“フォトンフレーム”が形成される。

 

ピースオルフェノク(ビ)「これは…」

 

全身を駆ける緑のフォトンブラッドver1.5、青色のアルティメットファインダー、そしてギリシャ文字のYを象った様なライダー“仮面ライダーイプシロン”だ。

 

イプシロン「さて、これでお前と戦えるぜ、ピエロ野郎」

ピースオルフェノク(ビ)「…そうみたいだね」

 

ピースオルフェノク(ビ)は、イプシロンから放たれる雰囲気から強敵と判断した。故に、警戒を引き上げた。

 

イプシロン「さて、これで二対一だな」

キリンオルフェノク「いや、それは無い」

イプシロン「何故だ?今は、俺とお前であいつと戦えば二対一だろ」

キリンオルフェノク「どうせ、ゲスでセコイ奴の事だ。このまま、僕達とまともに戦う訳が無い」

 

イプシロンの言葉を、キリンオルフェノクが即座に切り捨てる。

 

ピースオルフェノク(ビ)「酷い言い草だね。まあ、その通り何だけど」

 

ピースオルフェノク(ビ)がそう言うと、キリンオルフェノク達の後ろに、三体のオルフェノクが現れた。灰色の身体で全身を覆う鎧、頭部は馬の頭で、手にはロングソードを持っている“ピースオルフェノク(ナイト)”だ。

 

キリンオルフェノク「やっぱり、いたか」

イプシロン「くっ!」

ピースオルフェノク(ビ)「行くよ!」

 

キリンオルフェノクとイプシロンが構えると、ピースオルフェノク(ビ)が斬りかかってくる。二人は、それぞれ別の方向に避ける。ピースオルフェノク(ビ)は、イプシロンの方を追って行く。キリンオルフェノクは、襲いかかって来たピースオルフェノク(ナ)と交戦する。

 

ピースオルフェノク(ビ)「はあ!ふ!やあ!」

イプシロン「うお!くっ!ええい!」

 

ピースオルフェノク(ビ)が振り降ろした斜めに振り降ろした大鎌を、イプシロンは屈んで避ける。更に、そこから斬り上げられた大鎌を左に跳んで避け、右薙ぎに振るわれた攻撃を後ろに飛び退いて避ける。

 

ピースオルフェノク(ビ)「うーん、中々当たんないな〜。でも、避けてばかりじゃあ勝てないよ?」

イプシロン「じゃあ、攻めさせて貰うぜ!」

 

イプシロンは、ミッションメモリーをイプシロンフォンから外すと、オートバジンver.2の左ハンドルに差す。

 

《Ready》

 

そして、左ハンドルを抜くと輝く緑色の刀身を持つ剣“イプシロンエッジ”になる。

 

イプシロン「さて、行くぞ!」

 

イプシロンはピースオルフェノク(ビ)に接近し、イプシロンエッジを振るう。だが、それは大鎌によって受け止められる。イプシロンは、それを気にせずに左薙ぎ、袈裟斬り、左切り上げ、刺突とどんどん攻める。が、ピースオルフェノク(ビ)は、其れらを全て難なく受け止め、躱す。

 

イプシロン「くっ!せりゃあ!」

ピースオルフェノク(ビ)「ぐっ⁉︎うわぁぁ!」

 

イプシロンは、再度攻撃を仕掛ける。それは、大鎌によって受け止められるが、イプシロンは相手の腹に前蹴りを放ち、更に後ずさったところにミドルキックを放つ。そして、態勢が崩れたところにイプシロンエッジで連続で切り裂く。

 

ピースオルフェノク(ビ)「中々やるね。なら、これはどうかな!」

イプシロン「はあ!」

 

イプシロンが斬りかかる。が、その時、ピースオルフェノク(ビ)の姿が消えた。

 

イプシロン「な、何⁉︎」

ピースオルフェノク(ビ)「此処だよ」

イプシロン「!うわぁぁ!」

 

消えたピースオルフェノク(ビ)を探していたイプシロンは、死角から現れた、ピースオルフェノク(ビ)に大鎌で切り裂かれた。

 

イプシロン「く!くあぁぁ!」

ピースオルフェノク(ビ)「ハハハハハ、どうしたの?さっきみたいに攻撃して来なよ」

 

ピースオルフェノク(ビ)は超高速で動き回りながら、イプシロンの死角から斬りかかる。イプシロンは、それを防ぐ事も躱すことも出来ず、唯々それらを喰らい続ける。

 

イプシロン「くそ、嘗めるな‼︎」

 

イプシロンは、左腕に着けているリストウォッチ“イプシロンアクセル”からアクセルメモリーを外すと、イプシロンフォンに差し込む。

 

《Complate》

 

すると、胸のアーマーが展開し、アルティメットファインダーが緑になり、フォトンストリームは銀色のシルバーストリームへと変化する。これが、イプシロンの超高速形態“アクセルフォーム”だ。イプシロン(ア)は、イプシロンアクセルのスイッチを押す。

 

《Start Up》

 

すると、イプシロンアクセルからカウントが開始されて、イプシロン(ア)の姿は消えた。

 

イプシロン(ア)「見つけた!」

ピースオルフェノク(ビ)「な、何だって⁉︎」

 

超加速したイプシロン(ア)は、同じく超高速状態のピースオルフェノク(ビ)を見つけ、走り出す。ピースオルフェノク(ビ)は、突然の事に驚きを隠しきれない。

 

イプシロン(ア)「はあ!ふっ!おりゃあ!」

ピースオルフェノク(ビ)「うっ!くっ!うおわっ⁉︎」

 

イプシロン(ア)は逆袈裟に斬るが、大鎌で受け流される。が、更に刺突を繰り出し、それを喰らったピースオルフェノク(ビ)は火花を散らし、よろける。そこに、袈裟斬りを放ち、それを喰らったピースオルフェノク(ビ)は更に火花を散らしながら後ろへ吹っ飛ぶ。イプシロン(ア)は、腰のイプシロンフォンを開き、ENTERキーを押す。

 

《Exceed Charge》

 

すると、イプシロンエッジにフォトンブラッドが注入され刀身が一際強く輝く。それを構えるとイプシロン(ア)はピースオルフェノク(ビ)に向かって駆け出す。

 

《Three》

 

ピースオルフェノク(ビ)も、大鎌を構え走り出す。

 

《Two》

 

イプシロン(ア)「はあー‼︎」

ピースオルフェノク(ビ)「ふっ‼︎」

二人の距離が一気に縮まる。

 

《One》

 

そして、お互いがすれ違う瞬間にイプシロン(ア)はイプシロンイプシロエッジで切り裂く“アクセルイプシロンスラッシュ”を繰り出し、ピースオルフェノク(ビ)も大鎌を振り抜く。

 

《Time Out》《Refomation》

 

制限時間を迎え、イプシロンは通常の形態に戻る。お互い、己の得物を振り抜いたまま微動だにしない。そこだけ時間が止まったかの様な錯覚に陥りそうなほどだった。と、その時、

 

カラン

ピースオルフェノク(ビ)「…」

 

ピースオルフェノク(ビ)の大鎌の刃の一部分が斬れ、下に音を立てて落ちる。ピースオルフェノク(ビ)は、それを暫く無言で眺めていたが、

 

ピースオルフェノク(ビ)「…は…はは…はははは…ははははははははははははははははは‼︎」

イプシロン「⁈」

 

突然、ピースオルフェノク(ビ)が、狂った様に笑い始めた。

イプシロンは、それに驚き思わず振り返る。そして、笑い続けながらも此方を向く。それを見て、再び驚く。それは、その瞳には先程迄には無かった筈の確かな狂気の光が見て取れたからである。やがて、ピースオルフェノク(ビ)が口を開く。

 

ピースオルフェノク(ビ)「いやぁ、驚いたよ。Δデルタ以外にも僕とまともに戦える奴がいるなんてね。しかも、武器まで破壊する何て…。まだ、こんな奴がいたとは嬉しいよ。それに、本気では無いとは言え、僕のあのスピードと同じ速さで動ける何て全く。楽しいったりゃ、ありゃしないよ。これだけ殺し甲斐があるやつなんて早々出会えるもんじゃ無い。」

 

イプシロンは、ピースオルフェノク(ビ)の正気とは思えない台詞を聞きながら、気になる部分を見つけた。

 

イプシロン「(本気のスピードじゃ無い…だと…。じゃあ、何だ奴のスピードは、アクセルフォームを超えるとでも言うのか…)」

 

アクセルフォームは間違いなく現状での最速の形態で、スピードもあれが限界の筈だ。だが、そのスピードを持ってしてもピースオルフェノク(ビ)の全力には届かない。それが示す物はつまり、全力のスピードのあいつの前には、アクセルフォームは効かないと言う事だった。

 

イプシロン「(不味いかもしれないな…)」

ピースオルフェノク(ビ)「さてと、本当だったらまだまだ君と戦いたいけど、本社から通達でね。今日のところは撤退しろだってさ。全く、上の連中は頭が固い上に臆病な奴ばかりだよ。これじゃあ、成功する物もしやし無い。まあ、仕方ないや」

イプシロン「お、おい!」

 

ピースオルフェノク(ビ)は、そう言うと止めようとするイプシロンの声を無視して、背を向けて歩き始める。が、何かを思い出した様に此方へ振り返った。

 

ピースオルフェノク(ビ)「あ、そうそう。まだ君の名前を聞いてないや。何て言うの?」

イプシロン「…イプシロン、仮面ライダーイプシロンだ!」

ピースオルフェノク(ビ)「ふ〜ん。イプシロンか、よし憶えた。じゃあ、僕も」

 

ピースオルフェノク(ビ)は此方に身体を向けて、刃の一部分が欠けた大鎌を肩に乗せながら言った。

 

ピースオルフェノク(ビ)「僕はブレインガード社製ピースオルフェノクシリーズ、特異体CMー03ビショップだよ。じゃあね」

 

そう言うと、ピースオルフェノク(ビ)はその場から消えた。否、高速移動でこの場から撤退したんだろう。それを確認すると、イプシロンは安堵の息を吐く。

 

イプシロン「ふぅ〜。何とか終わったな。そうだ!Δデルタは…」

キリンオルフェノク「喰らえ!ボルテッカー‼︎」

 

キリンオルフェノクは何処かで聞きたことがある様な技名を叫びながら、身体に電撃を纏いピースオルフェノク(ナ)の最後の一体に向かい突撃する。そして、その突撃がピースオルフェノク(ナ)を弾き飛ばすと、ピースオルフェノク(ナ)は青い炎に包まれながら灰化した。

 

キリンオルフェノク「よし、上手く出来てるな」

イプシロン「おーい」

キリンオルフェノク「ん?おお、無事だったか」

 

キリンオルフェノクは、イプシロンの無事を確認しながら手を振った。

 

イプシロン「まあな、そっちは?」

キリンオルフェノク「見ての通り、楽勝だ。にしても、凄いな。あの特異体のビショップ相手にあそこまでやるなんて」

イプシロン「見てたのか?」

 

イプシロンは、戦闘中にそんな事出来るキリンオルフェノクに驚きながら聞いた。

 

キリンオルフェノク「ああ、ぶっちゃけこいつ等そこ迄だから、余所見しても余裕だった」

イプシロン「そうか」

キリンオルフェノク「いやー、本当に凄いな。あいつはブレインガードの中でも、かなり上位に位置する奴なんだよ」

イプシロン「なあ?あいつも言ってたが、ブレインガードって言うのは何だ?」

 

そこで、キリンオルフェノクはイプシロンにブレインガードの説明をいていない事に気が付く。

 

キリンオルフェノク「あ!悪い悪い。色々、一度にあり過ぎて説明するのを忘れてた」

 

そう言うと、キリンオルフェノクはブレインガードについて説明を始めた。

 

キリンオルフェノク「ブレインガード社って言うのは、この世界にある企業の名前だ。ブレインガード社は工業、商業、出版、芸能、貿易など様々な事をやっていて、今や日本に大きな影響を与える事が出来る程の大企業だ」

イプシロン「へぇ〜」

キリンオルフェノク「まあ、それはあくまで表の企業としての顔だけどな…」

イプシロン「ん?」

 

イプシロンは、キリンオルフェノクの意味深な発言に首を傾げる。

 

キリンオルフェノク「表の企業としての顔なんて唯の隠れ蓑だ。本当の正体は、軍事兵器や薬などを製造してる軍事企業だ」

イプシロン「何⁈それは、本当か⁉︎」

キリンオルフェノク「ああ、間違い無い。裏の世界の人間じゃあ、まず知らない奴はいない。それ程迄に、裏で色々やってるって事だ」

イプシロン「マジかよ」

 

イプシロンは、大企業のかなりブラックな事実を聞いて驚いていた。

 

キリンオルフェノク「更に、不味い事もある」

イプシロン「不味い事?」

キリンオルフェノク「ああ、どうやら彼奴ら、人造の怪人を作っているらしい」

イプシロン「それって…」

キリンオルフェノク「ああ、さっき襲って来たピースオルフェノクシリーズもその中の一つだ」

イプシロン「ん?一つ?どうゆうとこだ?」

キリンオルフェノク「簡単だ。彼奴らが手出してんのはオルフェノクだけじゃ無い」

イプシロン「何だって⁉︎」

 

キリンオルフェノクの言葉にイプシロンはかなり驚いた。そもそも、怪人と言うのは種類にもよるが大半が人間の技術では手が出ない物ばかりである。霊石を体内に埋め込んだ超古代生命体や、闇の力より生まれし超越生命体などがその最たる例だ。そんな奴らを自分達の手で作り出しているた聞けば、驚くのも無理はない。寧ろ、驚かない方がおかしい。

 

キリンオルフェノク「僕が確認してるのだけで、グロンギ、オルフェノク、魔化魍、更には改造人間やらもいた」

イプシロン「…」

 

イプシロンは、もう言葉が出なかった。そして、先程自分が相手にした敵の黒幕の強大さを知った。

 

キリンオルフェノク「さて、僕が分かるのはこれ位だ」

イプシロン「そうか…」

キリンオルフェノク「それより、早く行って戦おうぜ。僕、明日から学校あるから次いつ時間取れるか分からないし」

イプシロン「そうだな。じゃあ、行くぜ」

 

そう言うと、二人は目的地に向けて出発した。本気でぶつかり合う為に。

 

 

 




ドラえもん「…ねぇ、作者」
な、なんでせう。←郎夜にボコボコにされた
郎夜「あのよ、何だあれは?」
あ、あれとは?
ドラえもん・郎夜「本編中のパクリ技の数々だよ、駄作者‼︎」
ドラえもん「何だよ、あれは⁈何でそうなったんだよ⁉︎」
いや、電気技って言ったらあれが真っ先に浮かんで来た。
郎夜「じゃあ、せめてアレンジくわえろよ!なんで、モロパクリ何だよ」
いや、あのー、ですねー
ドラえもん・郎夜「あぁん⁈」
僕の頭じゃあ、あれが精一杯で
ドラえもん「だったら」←ジャンボガン2丁
郎夜「そのカス程も役に立たない脳みそ」←エクスプロージョン嵌める
ドラえもん・郎夜「一回ぶっ壊してやらぁ‼︎」←全力全壊で攻撃
わぁーーーーーーーー‼︎死ぬーーーーーーーーー‼︎
セワシ「あれ?おじいちゃんは?」



のび太「ねぇ、大丈夫?」
奈々「うん…、あ!のび太くん…」
のび太「やっぱり気にしてる?」
奈々「うん。だって私の所為で…」
のび太「あれは君の失敗なんかじゃ無いよ、あの馬鹿のミスだよ」
奈々「でも…私…」
のび太「君が何時も一生懸命なのは知ってるよ。それに、人間なら誰でも失敗位何度もあるよ」
奈々「のび太くんも…?」
のび太「そりゃあ、もう数え切れない位に」
奈々「そうなんだ…」
のび太「でもさ、そう言う失敗とか嫌な所とか全部含めて自分なんだよ」
奈々「全部含めて…」
のび太「そう、だからいつ迄も引き摺らずに前、向こうよ。その失敗も受け入れてさ」
奈々「…うん。わかった。私、頑張る!」
のび太「うんうん、やっと元気になったね」←奈々の頭を撫でる
奈々「あっ////うん!/////」
のび太「よし、もう大丈夫だね」←手を離す
奈々「あっ…うん」←寂しそうな表情
のび太「うん?どうしたの?」
奈々「あ、あの、もっと、その〜、な、撫でて欲しいなって…」
のび太「?こう?」←再び頭を撫でる
奈々「ふぇっ////うん!ありがとう///////」
のび太「これ位なら別に良いよ」
奈々「////えへへ♪////」



郎夜「うんうん、上手く行ってるな」
ドラえもん「中々、良い雰囲気だね」
セワシ「じゃあ、今日は、こっちだけで予告やろっか」
ドラえもん・郎夜「異議無し‼︎」
セワシ「よし、じゃあ郎夜さん」
郎夜「応!何とかブレインガード社の刺客を退けた二人。その二人が今度こそ激突する!一方、その頃ブレインガード社では?次回、番外編-後編-。皆、次回もヨロシクな!」

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