歴戦のレシピ 作:ミッター
「ミッターさん、今日何曜日でしょう?」
「金曜だろ?」
「はい。金曜ですよね。」
「金曜だったら何があるんだよ。」
「金曜といえばほら!」
「解った。解ったから…」
こっちにきてからと言うもの、俺がつけた習慣で金曜といえばカレーと言う流れになっている。どこの海軍と言いたいが、週休制度忘れて久しい我が隊は結構、重宝するシステムだったりする。
ただ、説明はしたものの、盛大な勘違いをされている。
“極東の島国では金曜はカレーを食べると決まっている”
と思われている。一部の組織だけのはずが、どうにもみんな食ってると思い込んでいる。
まぁいいや。
「バーモントカレーは無いぞ。と言うかカレー粉しかないな…ちょっと時間くれ。」
「ミッター、俺はカツカレーがいい。母国で流行ってるんだ。」
「ストーンの提案は魅力的だが、豚が手に入らん。」
「とりあえず今日はカレーですね!」
ストーンの意思表示は金と同じくらい貴重だが…ブリトンじゃカツカレーが流行ってるのか…とりあえずカレー粉と小麦粉、バターはある。ブイヨンが固形しか無いのが痛いな。
うーむ…
「ところで何かスカッとする事無いかねぇ…ここんところ暇だ。」
「ストーンさんのスカッとする事って何ですか?」
「完全犯罪」
「ポリ公のジョークはキツいな。」
「ガースキー、警察だからって真面目腐ってるわけじゃねぇぞ。」
「ダメだ。暑さでストーンがイカれちまった。」
「ストーン、落ち着けよ。とりあえず温い水でも。」
「ミッターさん、そこは冷たいのを。」
そんな日常。確かに我々が暇なのはいいことだ。死人がでない。
そう言えばこの前、H&K MARK 23を手にいれて、それぞれホルスターの位置が別れた。
イヤリク分隊長とガースキーは心臓のあたりに1挺、ゴードンとイワコフは両足の太ももに、ストーンは左脇に1挺と右腰に1挺。
なるほど。特殊部隊と軍隊、特殊部隊でも警察と軍隊で違うんだなと。
俺?2挺とも後ろの腰にホルスターを着けている。
これはねぇ「フェイス・オフ」の影響ですね。むしろそのまんまフェイス・オフですね。キャスター・トロイがカッコいい。
それだけ。
あとは色々とつけてみて体のバランスが崩れなかったと言うのが大きな理由でもある。左右対称にしてないと体の変なところに負荷がかかって、謎の痛みに繋がりかねない。
なんやかんや使うことが無いことを願いたいがそうもいかなかった。
後日、言い渡されたのだが、別の分隊で1人拐われたとのことだった。