Reborn in ポケットモンスター   作:カチドキホッパー

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第10話

キンセツシティ、そこは電気タイプのジムリーダーに率いられるハイテク都市。

街全体を一つの建物とした、ある種のユートピアである。

当然ジムに挑む綱吉達。

が、ジムリーダーのテッセンが使うコイル、レアコイルとの戦いはアル、そしてキョウコのズーちゃんとの相性が良すぎたのか瞬殺してしまったのだ。

2人の次なる目的地はハヂヅケタウン、りゅうせいのたき。

そこに伝説の手がかりを探しに向かう途中だった。

というかむかっていたはずだった。

 

「ここどこぉ⁈」

 

綱吉の叫びが砂嵐に吸い込まれる。

話は一時間ほど前に遡る。

 

「え、ほのおのぬけみちが崩落した?」

 

「キョウコ、ほのおのぬけみちってなに?」

 

純粋に土地を知らない綱吉が尋ねる。

 

「ハジツゲタウンに行くのに通る道だよ。

 とても暑くて炎ポケモンがいっぱいいるんだ。

 そうなると…111番道路を通るしかないね。」

 

「よくわかんないけど、道はあるんだね?」

 

「そうだけど…」

 

歯切れの悪いキョウコの返事に違和感を持ちながらも、111番道路に足を踏み入れた。

しかしこの道は広い砂漠なだけでなく常に砂嵐が吹き荒れていて視界も悪いので、とてもではないが前を向いて歩けない。

 

「すごい砂嵐だ…キョウコ、だいじょう…ぶ?」

 

振り向けば綱吉は一人ぼっちだった。

 

「うそぉ⁈

 おれ方向とかわかんないよ⁈

 いや、でも超直感が…

 仕事しねえ!

 どうなってんだこの呪われた血は!」

 

やけになりすぎて日頃の鬱憤が爆発した。

 

そして現在…

 

「どうすんだよこれ…

 獄寺くん、山本ぉ

 せめてグローブがあれば空を飛べるのになぁ…」

 

泣き言を言う綱吉、だが

 

くぃくぃ

 

突然ズボンが引っ張られた。

 

「えっ、君誰?」

 

アルマジロのようなポケモンがズボンの裾を引っ張っていた。

 

「ついていけばいいの? 

 てか図鑑は…

 君はサンドっていうんだね。」

 

どうやらサンドが道案内してくれるらしい。

ついていくと5分ほどで道は開けた。

そして、

 

「おーいツナくん!

 はぐれた時は心臓止まるかと思ったよ…

 え、なにその子達は野生の子?」

 

キョウコもいたが、その言葉に引っかかる。

 

「ん?その子…達?」

 

足元には案内してくれたサンドしかいないし、自分の手持ちは外に出していない。

と、思ったらサンドの反対側にもう1匹いた。

青い四足歩行のやたら顔のでかいポケモンが。

 

「この方どなたぁぁぁ⁈」

 

「ナァゥ」

 

慌てて図鑑を見るとナックラーと表示されるポケモン。

しかし、図鑑のナックラーは色が茶色なのだ…

 

「…ツナくん、その子色違いのナックラーだよ。

 めちゃめちゃレアなポケモンだよ。

 もしかして、2匹ともついて行きたいのかな?」

 

「え、そうなの?」

 

2匹は綱吉のズボンにしがみついていた。

離れたくなさすぎるのがよくわかる。

ということで一気に手持ちが増えた綱吉でした。

 

そして灰が積もる道を抜けハヂツゲタウンに着いた。

りゅうせいのたきにつくまでにたくさんバトルした。

主に山男と。

滝の入り口に着いたとき綱吉はキョウコに慰められていた。

 

「怖い…山男怖いィィ。」

 

「全部の人がそうじゃなかったでしょ?

 そのぉ、あの2人は特殊だったんだよ。」

 

街から滝に着くまで山男との遭遇数は10人なのだが…

そのうちの2人が綱吉を見た途端

 

「はぁはぁ…

 君かわいいねぇ…

 おじさんと一緒に、いこうよぉ。

 こんな可愛い男の子見たことないなぁ」

 

鼻息荒く詰め寄られたのだ。

最初こそキョウコが言い寄られてると思い死ぬ気モード手前になっていた綱吉だが、狙いが自分だと気づくと死ぬ気になれず震えながらバトルしていた。

別に愛の形は人それぞれだというのが綱吉の持論だ。

その男たちのつめより方があまりにも強引で怖かっただけなのだ。

そうしていると洞窟の奥から争っているような声が聞こえた。

頭を切り替えて洞窟に入るとどこかで見たような光景が広がっていた。

白衣の男とアクア団が言い争っていたのだ。

 

「その隕石を返せ、研究に必要なんだぞ!」

 

「あぁん?

 そんなに大事なもんなのかこれ?

 だけどよぉ、おれらの計画にも必要なんだわ。

 これは返してやれねぇなぁ。」

 

言いながら入り口の綱吉たちに気づくアクア団。

 

「お、おめえは!

 頭の燃えたガキンチョ!」

 

「分かりやすい覚え方をありがとう。

 また悪さしてるなら懲らしめるぞ。」

 

しかし奥からやってきた男の登場で空気は一変する。

 

「ほぅ。

 そいつがお前らがコテンパンにされたガキか。

 俺はアオギリ、恥ずかしながらこいつらのボスなんかをやらせてもらってるもんだ。

 てめぇ、名は?」

 

「沢田…綱吉。」

 

「なるほどな、聞けよ沢田。

 俺たちはな、海を広げて水タイプのポケモンが住みやすい世界を作りたいって理想を持ってんだ。

 おめえにはただ悪事を働いてるように見えるかもしれんけどな、他ならぬポケモンのためにやってんだわ。

 だからよ、邪魔はやめてくんねえか?」

 

アオギリの放つ覇気に飲まれかける綱吉、だが、

 

「あなたたちの理想や目的はわかりました…

 でもあなた達はおれの友達を傷つけようとした!

 おれが戦う理由はそれで充分だ!」

 

「へぇ、なかなか良い覇気じゃねえか。

 報告は受けてるぜ、うちのバカどもが隣の嬢ちゃんにちょっかいかけたらしいな。 

 それに関しちゃおれの監督不行き届きだ、詫びるぜ。

 だが、次に邪魔してみろ。

 容赦はしねぇ。」

 

そういってアクア団たちはいなくなった。

 

「あいつら、あの隕石を使ってえんとつ山で何かする気なんです!

 トレーナーさん止めてください。」

 

白衣の男から頼まれた綱吉。

急ぎ向かうえんとつ山にもう一つの脅威が迫っていた。

 

「リーダー、アクア団が隕石を手に入れてえんとつ山に向かったようです。」

 

「そうですか…それでは我々もそろそろ動きましょう。

 この母なる大地のために、ね。」

 

 




アオギリ結構好きなんですよね。
初代サファイアの方ですけど。
さて、ツナの手持ちですが6匹以上になる予定です。
ホウエン編が終わるまでに何匹になることやら…
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