Reborn in ポケットモンスター 作:カチドキホッパー
ちょっと間が空きましたが、再開です!
『ほんとに頭が燃えてやがる。
飛んだびっくり人間がいたもんだな。』
部下から報告を受けていたアオギリだがやはり実物を見ると驚かずにはいられない。
それ以上に感じたのは綱吉の覇気だった。
「炎以上にてめーの雰囲気がさっきまでとは別人だ。
二重人格ってやつか?
まぁどうでもいい、おれに楯突いたことを後悔しながらイっちまいな。」
アクアジェットの高速移動により何匹ものサメハダーが当たりを泳いで食らいつくように見える、獲物に喰らいつく肉食魚の群れのようだった。
しかし綱吉は
「ヴェル、左後ろにリーフブレード」
サメハダーの動きを捉え確実な指示を出した。
綱吉の死ぬ気モードに呼応するようにヴェルもしんりょくをはつどう、左後ろに渾身のリーフブレードを放ち、飛びかかる寸前のサメハダーにぶちかました。
吹き飛ばされたサメハダーは隕石が設置されたマシンに直撃、そのまま倒れた。
「はっ、やるじゃねえか!
てめえが燃えるとポケモンの動きも段違いだな。
今日はこいつしか連れてきてねえから、おれの負けだ。
ここでの実験も済んだし目的も達成だ。
だがな沢田、まだ立ちはだかるってんならアクア団のボスとしてテメーを潰す。
仲間になりたきゃいつでも言えよ、おれは個人的にてめーのことは気に入ってんだ。」
そう言ってアオギリは立ち去っていった。
「やれやれ、行きましたか。
しかしあのアオギリに一目置かれるとは、君もなかなかやりますねぇ。
私はマツブサ、マグマ団でリーダーをしています。
アクア団とは目的の違いから対立しています、何せ我々は陸を増やし、生物の生きる環境を拡大させるのが目的だからです。
君はどうやら特別な力をお持ちのようだ、もしまた縁があればお会いしましょう。
その時敵となるか味方となるか、楽しみですね。」
そういって意味深な笑みを残してマツブサも姿を消した。
超直感でわかったことがあった。
それは間違いなく敵として再び2人と出会うこと、そしてまだ本気をかけらも出していないこと。
もっと強くなることを決意した綱吉はキョウコの元へ走り出した。
「へぇ!
あのアオギリさんのポケモン倒しちゃったんだ!」
ことの顛末を伝えるとキョウコは驚いていた。
「え、あいつのこと知ってんの?」
「私もついさっき思い出したんだけどね、15年前くらいの記事だったかな?
リーグ四天王クラスの実力者特集に載ってたの!
荒波の男、紫のサメハダーを持ってて当時少し有名だったんだよ。
あ、四天王ってのはこの地方のチャンピオンに次ぐ実力者のことね!」
綱吉は話を聞いて自分が戦ったサメハダーは青色、つまり本気の相棒を使ってなかったということを実感した。
「もっと強くならなきゃ…」
「まずは山を降りてフエンジム戦だよ。
炎タイプのアスナ、新人ジムリーダーだけどすでに難関って言われてるんだけど、どう戦うつもりなの?」
「まぁ、見ててよ。
こんなところで止まってられないんだから。」
そしてフエンジム、ジムの前には赤い髪の女性が待ち構えていた。
「沢田綱吉くんとオダマキキョウコちゃんね?
あたしはアスナ、ここのジムリーダーよ。
あなたたちのことはリョウヘイから聞いたわ。
そろそろ来るころだと思って待ってたのよ。
さっ、バトルしましょ!」
どうやらキョウコの兄、リョウヘイとは仲がいいらしい。
そして綱吉のジム戦がはじまった。
いつも通り2対2のバトル。
マグマックという溶岩とカタツムリをミックスしたポケモンを出してきた。
「なら、頼むよジャラ!」
綱吉はサンドのジャラでたいこうする。
マグマックはかえんほうしゃを放ってくるが、もともと素早いジャラは難なく避ける。
「ジャラ、穴を掘る!」
ジャラはモグラ叩きのモグラのように何箇所かから顔を出した後、マグマックの真下から飛び出し強烈な一撃を与えた。
マグマッグが戦闘不能になったがアスナは余裕の笑みを絶やさない。
「なかなか面白い戦いをするね
期待以上だよ、この子に勝てるか楽しみだ!」
アスナの2匹目はコータス、カメのようなポケモンだった。
「コータス、のろいだ!」
コータスの動きが急に遅くなり、チャンスと思い仕掛ける。
ジャラの穴を掘るが決まって倒れる、かと思いきや
「そんな、あんまりきいてない⁈」
「のろいはね、早さの代わりにそれ以外の力をあげるのさ!
さてこっちの番だ、コータス、穴の中にかえんほうしゃ!」
ジャラが開けた穴から炎が噴き出る。
当然中に潜っていたジャラは燃えながら飛び出てきた。
「決めるよ、オーバーヒート!」
炎タイプの大技オーバーヒート。
タイプ相性の有利を無視し、ジャラは戦闘不能に追い込まれた。
「ちなみに言っとくけど、水タイプのポケモンですらこの子に勝つのは難しいよ。
リョウヘイから聞いたけど、キミジュプトルとワカシャモがいるんだって?
悪いけどその子達じゃ、私には勝てないかなー。」
絶望的な一言にキョウコは戦慄する。
だが綱吉は目を伏せ、そして
瞳をオレンジに染めていた。
「アスナ、たしかにジャラはやられた。
リョウヘイと戦った時の手持ちでは勝てないだろうな。
あの時のままならな。
見せてやるぞ、スピル!」
そして出てきた2匹目は、オレンジ色のビブラーバだった。
「色違いのビブラーバ⁈
初めて見た…でも珍しいってだけじゃ勝てないよ!」
「スピル!
ちょうおんぱからの、すなじごく!」
コータスは混乱し砂地獄に囚われる。
「まじ⁈
コータス、オーバーヒートで吹き飛ばせ!」
しかし混乱して自分に向けた技を放つコータス。
そして…
「スピル、穴を掘るだ!」
渾身の穴を掘るがコータスに直撃、じわじわ削られていたところにとどめの一撃、流石にコータスも耐えれず戦闘不能となった。
「うはぁ、参った!
いやぁ、あのリョウヘイがバカに褒めるからどんなパワー馬鹿かと思ったらめっちゃ戦略家じゃん。
はい、ヒートバッジ。」
無事バッジを手に入れた綱吉。
キョウコも苦戦しながらもラグラージに進化するという奇跡を起こし無事バッジを手に入れた。
「これで四つ、ってことは次はセンリさんとのバトルか」
いよいよセンリとのバトルがはじまる…