Reborn in ポケットモンスター   作:カチドキホッパー

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遅筆で申し訳ないです
もう何話かで終わりますので気長にお待ちください


深海篇7

時雨蒼燕流

それは戦乱の世に多くの人間を葬ってきた暗殺剣。

その流派は常に流派を越えようとすることから完全無欠最強無敵の剣と謳われ、事実雨の守護者山本武は別の継承者を倒した剣士を新たな技を生み出して倒したほどだ。

綱吉が最もよく知り、また頼りにしている流派の名を目の前の敵が口にしたのだ。

自分はその継承者であると。

異世界の剣術の継承者が敵として現れるなどイレギュラーすぎる。

 

「さて、流派を名乗る以上はあなたをいきてかえすつもりはありません。

 死んでいただきましょうか。」

 

そしてワダツミは刀を鞘に納め、腰だめに構える。

綱吉は気づいた。

これは山本の得意技時雨蒼燕流八の型

篠突く雨

相手の懐に入り込み上方に鋭い斬撃を放つ技だ。

なら対応策は一つ低空飛行で距離を取ること、グローブから炎の逆噴射で距離を取る綱吉。

しかし

 

「そんな逃げ方でいいんですか?

 なら、こちらも

 時雨蒼燕流攻式八の型…

 

 秋雨!」

 

ワダツミは5メートル以上離れていた綱吉の後ろに刀を振り抜いた姿勢で立っていた。

炎でガードしていたもののダメージそのものは防ぎきれなかった。

 

『秋、雨?

 あの構えは篠突く雨のはず…

 それにその名前どこかで…?』

 

そこで気づいた綱吉

それはボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアーとのボンゴレ継承者の座を賭けたリング争奪戦の雨の守護者戦で、敵の守護者スペルビ・スクアーロの言葉だった。

山本の父とは別の継承者が生み出した型の名前。

それこそが、秋雨…

 

「篠突く雨?

 そんな型はありませんよ。

 ですが君は五月雨や逆巻く雨を知っていた…

 なんとも不思議な話ですが…関係ありませんね。

 君は危険だ、残りの型で消えてもらいましょうかね。」

 

そういって牙突のような構えをとるワダツミ。

 

「攻式9の型、春雨」

 

綱吉は次の瞬間10ヶ所以上から血を流し倒れていた。

 

「秋雨は必殺の居合い斬りで、威力が高い。

 しかしそれもわずかと言えガードしてしまう君を倒しきれないならば、威力は低いが最速で連撃の突きを放つ秋雨で散ってもらう方が効果的でしたね。」

 

血まみれで倒れる綱吉を見下ろしながら淡々と語るワダツミ。

そこには勝利の喜びもない。

自らの責務を果たしたかのような当たり前とすら言いかねない表情だった。

 

「さて、邪魔者も消えましたし。

 魔神様、儀式へ戻りましょうか…

 おい、女。

 魔神様をこちらに渡せ。」

 

振り返ったワダツミが見たのは恐怖で話せないもののフーパを渡すまいと必死に抱きしめるキョウコの姿だった。

 

「い、いやよ!

 ツナくんが体を張ったんだもの、何もせずあなたにフーパくんを渡したらそれこそ死んでも死に切れないわ!」

 

「なら、刀の錆となれ。」

 

上段から一気に刀を振り下ろすワダツミ。

覚悟を決めて目を瞑るキョウコ。

次の瞬間痛みと血飛沫が…

 

 

いつまでもやってこなかった。

 

「えっ?」

 

そこには体を震わせながらグローブで刀を受け止める綱吉が立っていた。

 

「ツナ君、やめて!

 それ以上戦ったらほんとに…」

 

「キョウコ、世界が変わってもいつだって俺が守るよ。

 俺の命に変えても!」

 

綱吉の覚悟に呼応するように純度と出力が増す死ぬ気の炎。

 

「あぁ、やっぱり君はここで殺します。

 秋雨と春雨を受けて生きている人間は君が初めてだ。

 だから、私の型で葬って差し上げますよ。

 光栄に思ってください、この技を見せるのはあなたが初めてです。」

 

そう言って刀身に左手を添えるワダツミ。

始海牙から青いオーラが溢れ出し超圧縮され9つの水の玉が周囲に浮かぶ。

 

『多分これがやつの奥義…

 なら、アレしかない!』

 

「オペレーションX」

 

そう呟くと綱吉は後方に右手の炎を逆噴射し左手の握り拳を構える。

 

「わかりますよ、それがあなたの最大の奥義ですね?

 それでこそ斬り甲斐があるというものです。

 行きますよ!

 終の型、根源の雨・波動斬り!」

 

ワダツミは水の玉を高速で突き、袈裟がにその場で刀を振り抜くとそれぞれの水の玉から鋭い斬撃が飛び出し最後の一太刀と合わさって巨大な圧縮された水の斬撃になる。

それに対して綱吉も

 

「Xバーナー!」

 

左拳に貯めた高圧の死ぬ気の炎を放つ

二つの攻撃がぶつかり合って…

その場を光が包み込んだ。

 

 

 

気がつくと綱吉は暗い洞窟の中にいた。

死ぬ気モードが解けていたが、直感でこれは夢だと感じる。

 

『お前さんが今代の時の王の眷属か。

 なるほど、前任者とそっくりだな。

 あいつ同様、強い力を秘めてるのがわかる。』

 

声の方を見るとデカくて青いシャチがいた。

 

「えっ!

 魚がしゃべった…」

 

『誰が魚だ!

 我が名はカイオーガ、海と雨を司る王だ!』

 

 

 

 

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