Reborn in ポケットモンスター   作:カチドキホッパー

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深海篇 終

「カイオーガって、あのアオギリがいってたやつー⁈」

 

夢の中に出てきた伝説のポケモン、突然の出来事に処理の追いつかない綱吉。

 

『かっかっかっ、ワシは刀の材料に宿っていた力の残留思念みたいなもんじゃ。

 本体はまだ海の底で眠っとるよ。

 しかしお主、ワダツミに勝つとはやるのぉ。

 彼奴と真っ向でやれるやつがおるとはな。』

 

「ワダツミはあなたを甦らせて暴れさせるのが目的って言ってますけどそんなことできるんですか?」

 

綱吉は思い切って聞いてみた。

 

『まぁ、ホウエンは沈むだろうなぁ。

 わしは力を発するだけで災害的な雨を降らせるからのぅ、暴走すれば将来的には無理じゃないのう。 

 じゃから起こすでないぞ。』

 

何事もないように恐ろしいことを口にする伝説の存在。

 

『ワダツミもええ子なんやけどなぁ。

 ワシの力で破滅主義に傾いてしもうたからな。

 坊主、悪りぃが刀折ってくれ。 

 ついでに浄化してワシの思念消しといてくれや。

 お前さんの炎ならできるじゃろ?』

 

「えぇ、ワダツミそんな感じなの⁈

 てか、なんで俺の炎のこと知って…いや、それよりけしちゃっていいんですか?」

 

綱吉は殺し、滅ぼし、消すことを嫌う。

思念とはいえ躊躇いも生まれる。

 

『構わんぞ。

 あの子を暴走させ取るのはグラードン憎いと思うとる負の感情じゃ。

 別に消したところでわしは死んだらさんから安心せい。

 それでお前の力のことは…おっと、時間じゃ。

 頼むぞ、時の眷属、大空の御子よ…』

 

そうして夢は醒めていく…

 

 

 

目を覚ますとXバーナーに焼かれたワダツミがかろうじて立っていた。

 

「この、世界を…美しい海に」

 

うわごとのように呟くワダツミに近づき刀に手を添え大空の炎で浄化していく。

刀を覆うオーラを浄化し切ると手刀で刀を叩きおった。

 

「これで、カイオーガから頼まれたことは全て…な⁈」

 

折れた刀から青黒い水が浮かび上がり凶悪な魚の形を作り出す。

 

「浄化しきれない負の感情か。

 水を纏っているならこっちのもんだ。

 死ぬ気の零地点突破・初代エディション」

 

綱吉が触れた水の魚は徐々に凍りつき、地面に落ちて砕け散った。

その時部屋の外から足音が聞こえ、アクア団のイズミが入ってくる。

 

「な、アンタは沢田綱吉⁈

 ワダツミは…焦げてる⁈

 え?え?」

 

混乱するはずだ。

目の前にいるのは炎を額に灯しているがか弱い少年、しかし倒れているのは暗殺部隊最強と言われた男、理解できるわけがない。

 

「ワダツミは俺が倒した。

 死んでないから仲間なら助けてやれ。

 これ以上攻撃してくるなら相手になるぞ」

 

グローブに炎を灯し問いかけてみるがイズミは首を振り後から来た部下にワダツミとカイリを回収させる。

 

「あんたには元とはいえうちのもんが迷惑かけたね。

 この男は昔のあたしの同僚でね、あたしがけりをつけるつもりで来たんだけど、借りができちまったね。

 この借りはいつか返すよ。」

 

そういってイズミは船を後にした。

綱吉は次に戒めの壺を浄化し、砕いた。

 

「フーパ、これでお前はどこにでも行ける。

 心配ない、キョウコを助けてくれようとした今のお前なら、何も傷つけたりはしないさ。」

 

そう綱吉が言うとフーパは笑ってリングを広げて綱吉とキョウコを甲板まで連れて帰ってくれた。

 

「ツナありがと。

 フーパ旅してみる、困ったらいつでもよべ!

 友達助ける!

 それじゃ、バイバイ!」

 

そしてフーパはどこかへ飛び去っていった。

そんなタイミングで目を覚ましたキョウコ。

 

「あれ、ここ外?」

 

寝ぼけたキョウコをかわいいと思いながら綱吉は笑顔で伝える。

 

「全部終わったよ。

 フーパも世界を見に飛び出したよ。

 俺たちも行こう!」

 

そして甲板から降りると予定より早くハギが迎えにきていた。

 

「お二人さん、予感がしたから迎えにきたぜ。

 お、おつかいも無事達成してくれたみたいだね。

 君たちに頼んでよかったよ」

 

頼まれていた荷物を渡すとハギはそう言った。

もしかして

 

「あいつの呪いは解けましたよ。

 これから世界を見て回るそうです。」

 

そういうと、ハギは一瞬だけ驚いて

笑顔に変わった。

 

「そうかぁ、そうかぁ。」

 

ただ満足そうに笑い舟を発進させた。

これで、とある魔人の物語はおしまい。

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