Reborn in ポケットモンスター   作:カチドキホッパー

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第13話

深海の暗殺者を倒して二日が過ぎた。

いよいよ綱吉のトウカジムへの挑戦が始まる。

 

「待っていたよ綱吉くん。

 約束通りジムバッジ4つ手に入れてきたんだね。

 約束通り真剣勝負と行こうじゃないか。」

 

ジムリーダーセンリとの勝負、一つの大一番であることは間違いない。

センリの一匹目はヤルキモノ。

2本の爪が輝くノーマルタイプだ。

こちらの一匹目は

 

「アル、いくよ。」

 

二日の鍛錬でレベルアップは果たしたもののワカシャモのままのアルだった。

 

「ヤルキモノ、ビルドアップ」

 

「上がり切る前に倒せ、二度げり‼︎」

 

アルの二度げりが急所に当たったヤルキモノは壁際まで吹き飛ぶ。

一気にトドメを刺すべく迫るアル、だが

 

「ヤルキモノはかいこうせん」

 

カウンターの破壊光線が決まる。

 

開始1分も経たないうちに両者ボロボロ、残り一撃がやっとの状態だ。

 

「一匹目から燃える戦いをさせてくれる…

 だが1勝目はいただく。

 ヤルキモノ、気合パンチ」

 

ヤルキモノが一気に距離を詰める、が。

早さならば

 

「アル、ニトロチャージ」

 

もうかも発動したアルに追いつけるものはいない。

 

ヤルキモノ戦闘不能。

これが意味することは二匹目、エースの登場。

キョウコのデータによればセンリのエースはケッキング。

指示を怠けることもあるらしいがその攻撃力、防御力は高い。

一撃一撃が致命傷となりうるポケモンだ。

だがセンリが出してきたのは

 

「さて、二匹目か。

 久しぶりに暴れろ、ミミロップ‼︎」

 

「な、事前情報と違う⁈」

 

思わずうめく綱吉、その言葉を聞いてセンリは落胆する。

 

「綱吉くん、君はデータがないと熱い戦いができないトレーナーなのか?

 他のジムリーダーから聞いた話とは随分違うな。

 聞いたのは最後まで諦めない土壇場で奇跡を起こす熱いトレーナーの話だ。

 だが君にその気がなくてもこちらは全力を出さねばならない、これはそういう試練なんだよ。」

 

そしてセンリは右袖をめくり腕のバングルを天に掲げる。

 

「俺のキーストーンよ、我が友と結びし絆をここに示せ‼︎

 メガ進化!」

 

バングルのストーンとミミロップの持つ石が光で繋がり

新たな姿を浮かび上がらせる。

 

「メガミミロップ、悪いが俺の最強の相棒だ。

 君に勝ち目は、ない。」

 

次の瞬間メガトンキックがアルの腹につき刺さり戦闘不能になる。

 

「く、ヴェル‼︎」

 

ジュプトルのヴェルで勝てるのか?

その一瞬が命取りだった。

 

「君の迷いが手に取るようにわかるよ。

 そんな心で俺に勝てるとでも?

 舐めすぎだよ、冷凍ビーム。」

 

効果抜群の攻撃、しかもメガ進化状態の一撃。

詳しくはわからないが間違いなく強化されていることは一目瞭然だ。

 

『だめだ。

 勝ち目が…ない。』

 

思考を放棄し虚になった目が捉えたのは前線で相手を睨みつける相棒だった。

そして綱吉を睨みつける。

俺はまだやれる、勝つための指示をくれ。

相棒の心が伝わってくる。

 

『そうだこのまま諦めて負けたんじゃ』

 

「死んでも死に切れねぇ‼︎」

 

そして額に、リングに炎が灯る。

ヴェルも氷を振り払い、新緑を発動させ最高の一撃を放つ用意をする。

 

「これを待ってたんだよ、メガトンキック」

 

「ヴェル、リーフブレード‼︎」

 

渾身の一撃がぶつかり合い

 

 

 

 

ヴェルが倒れた。

センリの勝利が叫ばれた瞬間自分が負けたことを悟る。

 

「最後は悪くなかったが、まだまだ未熟すぎる。

 友を信じられない奴にトレーナーを名乗る資格はないし、その程度じゃ俺のメガミミロップは倒せない。」

 

その酷評を聞き終えた途端目の前が真っ暗になった。

目を覚ました時はポケモンセンターのベッドだった。

 

「あ、起きた?」

 

横にはキョウコが座っていた。

あの後のことを聞くとセンリが運んでくれたらしい。

アルとヴェルは今は回復中だそうだ。

キョウコはジム戦を勝利したそうだ。

キョウコの時はケッキングが出てきたそうで、理由を聞いたが「そういう試練だから」としか言われなかったらしい。

悔しかった。

初めての敗北だった以上に途中で諦めたことと信じきれなかったことが悔しかった。

 

「くっ」

 

涙が止まらなかった。

今だけはキョウコに見られたくなかったし、慰められたくもなかった。

出ていってくれと言おうとした時

 

「おや、泣いてばかりなんかビューティフルじゃないね。」

 

「そうったい、男なら負けん気出さんとね。」

 

2人組の男女が入ってきた。

男の方は続け様にこういった。

 

「僕の父さんは強かったろ。

 だけど負けたまんまでいられないっていうなら、僕たちが君の先生になってあげよう。」

 

「あのあなたたちは…」

尋ねようとするとキョウコがようやく口を開いた。

 

「お姉、ルビーさんなんでここに⁈」

 

「え、知り合い⁉︎」

 

そういうと男女は自己紹介を始めた。

 

「僕の名前はルビー、お察しの通りジムリーダーセンリの息子だ。

 彼女はサファイア、僕の奥さんでキョウコちゃんのお姉さんだよ」

 

「え、え、えぇぇぇぇぇ⁈」




ポケスペの彼らとは関係ないです。
パラレルワールドの別人感覚です。
年は2人とも21歳でポケスペ同様80日間でそれぞれの目標をクリアしています。
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