俺の幼馴染は転生者らしい   作:平凡

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 気まぐれに短編を書こうと思います。面白いかは知らん。


番外編
現世漫遊


 

 藍染謀反事件からそれなりに時が経った。

 管理職が大量消失して一時はバタバタとしていた護邸十三番隊もようやく落ち着いてきた。俺という犠牲のもとに(無理矢理隊長+幼馴染副隊長抜擢+隊長失った他隊の補助)。

 恨んでないよ? 恨んでないけど、ちょっと元凶の腹黒眼鏡に黒棺ぶちかましたい気持ちである。もう死んでるけど。

 とまぁ、隊長になってから1日も休みなく働いていたこともあってか、幼馴染からまとまった休暇をとってみればどうか?と提案された。

 俺としてもこのままだと頭おかしくなって、わたてんしちゃいそうと感じ、3日ほど休暇をとることにした。す

 いやはや昔は鬼のように厳しかった幼馴染も、俺の身体を心配するとは丸くなったではないか。身体はまったく成長しないのにな。

 そんなことを言ったら正拳突きされて意識を失った。

 やっぱり鬼だあの女。

 

 □

 

 そんなわけで俺は休暇を利用して現世に来ていた。

 何がそんなわけか分からないが、気にしないでもらおう。というか、以前から現世には興味があったのだ。ただ修行やら書類作業やら海燕を揶揄うやらで時間がとれなかったため、行く機会がなかったのだ。

 さっそく見て回ろうかと適当にほっつき歩いていると、キーンコーン、カーンコーンと鐘のような音が聞こえてきた。驚きながら音の方を見ると鉄筋の大きな建物があった。

 これは現世の資料で見たことがある。たしか現世の霊術院的な場所だ。

 写真では見たことがあるが、実物は初めて見るな。と、中を見ているとガラスの奥に見覚えのあるオレンジ頭が見えた。

 おや? あれはたしか?

 俺は門を飛び越えて、件の窓の階まで登る。

 

「おー、やっぱり黒崎一護じゃん」

「ぶー!!!?」

 

 俺の姿を見た一護は漫画のお手本のようなリアクションをとっていた。

 ちなみに俺は霊体できている。義骸は嫌いだし、何か食べたくて来たわけではないしな。

 だから俺の姿は一般人には見えていない。だから一護、俺の方を見てるとまずいぞ。

 

「おい、余所見すんな。黒崎」

「……す、すんません」

 

 納得できなさげに平謝りするのだった。ワロタ。面白いからもう少し揶揄うか。

 俺は窓をすり抜けて学び舎の中に潜入した。どうやらこのクラスは霊力が高い人間が揃ってるらしい。何人か俺の存在に気がついているようだ。そういや、あの3人は旅禍か。もう1人は知らないけど、まあこの連中がいるなら見える人の1人や2人いてもおかしくはない。

 そう自己完結した。

 

「何の用だよ?」

 

 一護はボソリと俺にだけ聞こえる声で聞いてきた。

 まあ、そんなに親しくない死神がいきなり自分の領域に来たら何かあったと思うよね。

 

「なんもないけど?」

「は?」

「休暇で現世に来てたんだけど、途中で偶々一護くんが見えたから嫌がらせ……挨拶しに来たんだ」

「おい、聞こえてんぞ!?」

「うるせえぞ黒崎!」

「……す、すんません」

「また怒られちゃった」

 

 てめえのせいだろうが!? という気持ちがこもった目を向けられる。

 そうだね、俺のせいだね。だからなに?

 

「まあ、ただ嫌がらせに来たわけじゃないよ。言いたいこともあったんだ」

「言いたいこと?」

「ルキアを助けてくれてありがとう。元ではあるけど可愛い部下だからね。俺たちは間に合わなかったし」

 

 腹黒眼鏡を倒したはいいものの、戦いの反動で俺と幼馴染はしばらく動けなかった。そんな中始まったルキアの処刑。万事休すかと思っていた時、卍解を習得した一護が間一髪ルキアを救出した。

 本当によかったよ。幼馴染も原作とやらを変えてしまったから、間に合うか不安だったって言ってたし。

 ちなみにその後、乱入した海燕率いる十三番隊組+α(京楽や日番谷など処刑に疑問を持っていた組)が援軍に入り、戦いが勃発。そこに霊力を回復した俺が天廷空羅を使って事態を説明して、ようやく争いが収まったのだ。

 つまり一護がいなければ、俺たちは罪のない隊士を無駄死にさせるところだったのだ。これは十分な恩義だ。

 急に真面目に礼を言われ一護は困ったように頭をかきながら。

 

「……別に、俺が勝手にやったことだ」

「それでもだ。……あ、そうだ。もう一つ言いたいことあったんだ」

 

 俺は一護の耳元に囁くように。

 

「ルキアとはどこまでやったの?」

「ぶふぉ!?」

「キスまではした? もしかしてせいこ……」

「何もしてねえよ!」

 

 何だ、力を失ってる間一緒に住んでたって聞いたから、てっきりそういう関係なのかと。もしそういう関係なら海燕(ルキアの保護者面代表)と白哉(シスコン代表)に言おうと思ってたのに。

 まあ、なくても言うんですが。

 

「何だ、つまんない。ちなみに君の目の前から殺気を感じるから、気をつけることをお勧めするよ」

「は? 殺気って……」

「あたしの授業中に散々騒いだ挙句に何もしてないとはいい度胸だな」

 

 どうやら、教師殿がご立腹のようである。

 まあ、今の一護は授業中に謎に騒いでいる狂人だからな。怒られて当然か(他人事)。

 とりあえず用も無くなったし次の場所に行くか〜。

 俺はその場を去った。その後、一護がどうなったかは知らない。

 

 





 彼と一護は騒動の後軽く会話をしています。なので顔見知り程度にはなってます。
 そして一護は2度死にます。
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