クラスメイトKがドジっ娘の世界にて大暴れ!?   作:ちびっこ&ひばりの

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※注意 この話は雲雀恭弥誕生日企画として「ちびっこ」の『クラスメイトK』と「ひばりの」の『ドジっ娘は風紀委員長様のおきにいり!?』のコラボ作品です。2つの作品を読んでいなければ、話がわからないと思います。

 そして、時期系列が変というツッコミはなしでw


プロローグ・5月2日 am.7:00

今日もオレは空から見下ろす。毎日、毎日同じ繰り返しだ。

平和だ。平和すぎる。

オレの計画ではもっと面白くなるはずだった。

あいつが邪魔をしたのだろう。

 

オレはあいつが嫌いだ。

だからオレはあいつが好きな世界で楽しもうとした。

しかし、また邪魔をされた。

 

オレが捕まらなかったのはあいつは後だししか出来ないからだ。

それもオレが使った同じ力の量しか使えない。

おかげでオレは今ここに居る。

 

もしオレが直接壊せば、あいつに気付かれ今度こそ捕まる。

この世界を気にしなければ、あいつはオレより力が強い。

迂闊には手が出せない。

 

だが、何もしないわけではない。

オレにはまだ手駒が残っている。

もうあいつに気付かれてるだろうが、関係ない。

オレと違い、あいつは正しいからな。

 

そうと決まれば、手駒の力を解放させる。

平行世界ではない。

決して交わることがない似た世界と融合を起こす大きな力。

これはあいつでも簡単には元に戻せない。

 

もちろん力の軸はオレではない。

正しいあいつが手が出せないオレの手駒だ。

 

指を鳴らし、オレは封印していた力を解放させた。

 

さぁ、楽しませてくれ。

 

 

 

――――――――――

 

 

「たのもー!」

 

 相変わらずうるさい。兄にランニングを誘う笹川了平の声でまた起こされた。そもそも毎日毎日走りこみしてどうするんだ。

 

 いろいろ頭の中でツッコミながら、ベッドからしぶしぶ起き上がる。私が笹川了平の声で起こされることを、兄に文句を言わないのは、起きなければならない時間に近いからだった。更に兄のハイテンションに邪魔されることなく、準備が出来るのだ。多少のうるささは我慢できる。

 

 

 

 今日は運が悪かったらしい。今日も、の方が正しい気もするが。

 

「今日も可愛いよ、サクラ。さらわれないように気をつけるんだよ!」

「……ん」

 

 もう少し走りこみをしてくれてもいいのだが……。そう思いながらも返事をした。返事をしないと面倒なことになるからな。兄は私の気持ちに気付かないようで、嬉しそうに見送りしようとしていた。

 

「いつも思うけど、玄関でいい」

 

 兄はわざわざ外に出て、見送りするのだ。外でばったり会ったならわかるのだが、玄関で会ったなら外に出る必要がないと思う。

 

「サクラ、僕は好きでしているのさ」

 

 兄がそういうならば、そうなのだろうと納得した。そして、この後に続く言葉で納得したことに後悔した。

 

「僕のことを気にして何度も振り返る姿が可愛いからね」

 

 うっとりするような兄の顔を見て、もう絶対に振り向かないと心に誓い、学校に向かうことにする。兄が何か叫んでるが全て無視だ。気になって振り向くことになるからな。

 

「っ!?」

 

 急に後ろから腕を引っ張られバランスが崩れる。しかし、背中に何か当たり、転ぶことはなかった。見上げると兄の身体のおかげで転ばなかったようだ。ただ、先程まで家の前に居た兄がなぜここに居るのだ。……腕を引っ張ったのも兄な気がする。まさか無視をしたことで怒ったのだろうか?私の兄が?

 

「気をつけたまえ、サッカー少年! もう少しでサクラとぶつかるところだったよ!」

「わ、悪いっ」

「サクラ、怪我はなかったかい? 痛いところがあれば、僕に言うんだよ」

 

 兄は私のために腕を引っ張ったようだ。そのおかげで怪我はしなかった。だが、注意したくせに相手の反応を無視するのは止めろ。

 

「大丈夫。それと助かった」

「気にする必要はないのだよ。サクラを守るのは僕の使命なのさ!」

 

 兄の言葉をスルーし、ぶつかりそうになった相手を見る。兄の言うとおり、サッカー少年のようだ。ジャージにショルダーバッグ。それだけならばスポーツ少年なのだが、サッカーボールを持っていた。恐らく彼とボールは友達なのだろう。今度、雲雀恭弥を捕まえてみてくれ。

 

「……私も悪かった」

「あ、ああ………。俺の方こそなんか悪かった」

「仲直りの握手だね!」

 

 なぜそうなるのだ。そう思ったのは私だけでなく、相手も思っていそうである。そもそも私達はケンカをしたわけではない。いや、それ以前に初対面である。ツッコミする場所が多すぎて困る。とりあえず、拒否しよう。初対面の相手と握手するのは嫌だ。

 

「握手はしない」

「!? すまない、サクラ。僕としたことが……。サッカー少年よ、サクラに触れるなんて100年早い!」

 

 威張ってる兄の頭をスパーンとハリセンで殴り、サッカー少年にさっさと行けと手を振る。朝から災難だったサッカー少年にいいことがあればと少し願った。

 

 

 

 学校に着くと珍しく山本武からの挨拶がなかった。面倒なので私はないほうが嬉しいのだが、少し気になり教室を見渡せば、納得した。まだ教室に来ていないだけだった。

 

 しばらくボーッとしていると声をかけられる。

 

「よっ! 神崎!」

「……ん。はよ」

 

 遅れていただけで、彼はいつも通り元気だった。しかし、一緒に登校したのか、偶然会ったのかはわからないが、山本武の隣に居る沢田綱吉は元気がないようだ。両肩がさがり、いかにも憂鬱そうだからな。そのことに獄寺隼人も気付いたらしく、慌てて駆け寄ってきた。

 

「10代目! おはようございます!」

「う、うん。おはよう、獄寺君……」

「何かあったんスか? オレはいつでも力を貸しますよ!」

「ありがとう。獄寺君」

「で、どいつをシメればいいんスか?」

 

 私の席の前で話を続けるな。それも内容が物騒である。沢田綱吉が必死に獄寺隼人をおさえているが、彼らの前で一人だけ座り、黙ってる私が黒幕に見えそうなのだ。

 

「それで何があったんだ」

「……神崎さん!」

 

 沢田綱吉が嬉しそうな顔をした。恐らく話題を戻したから喜んだのだろう。正直なところ、私はさっさと話が終わってほしいだけなのだが。なので、場所を移動してもらえるのが個人的には1番嬉しい。ちなみに、移動してくれと言わなかったのは、獄寺隼人にキレられると予想したからである。

 

「さっき山本と一緒に先生に呼び出されて……この前のテストが赤点だからGWは補習だって……」

「……ああ。野球の練習時間が減るのは勘弁してほしーよな」

 

 沢田綱吉は練習時間じゃなく遊ぶ時間だと思うぞ。しかし、これは自業自得だろ。赤点をとった彼らが悪い。私はマンガを読む時間を減らしたくがないために勉強しているからな。

 

「はぁ……」

「頑張れ」

 

 あまりにも沢田綱吉が落ち込んでるため、本音は言わず、慰め声をかける。私は心が広いのだ。

 

 この時の私は知らなかった。関係がないと思っていた補習に参加するはめになるとは……――。

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