とあるterrarianのお話 作:何気あるかもしれない薫製肉
「俺たちと合わない間に、一体何があったんだ…?」
カズマが心配そうに質問を投げかけてくる。その頃には頭痛も治り、意識がはっきりとしてきていた。
「何かあったかと言われれば、菌糸に汚染された森に行ったりドラゴンに死ぬ一歩手前ぐらいまで痛めつけられたりと色々あったが…そういうことを聞きたいんじゃないってことはわかるぞ。」
「これはいつも通りのterrarianですね。間違いありません。」
おいめぐみんそれはどういう意味だ。
「そういえば、ゆんゆん、あなたterrarianと一緒にクエストに行っていたんですよね?何かわかるんじゃないですか?」
「そんなこと言われても…」
記憶を一つ一つ思い出そうと、ゆんゆんがうんうんと唸っているが、特に何も思い当たる節はないようだ。
めぐみんたちが話している中、急にアクアがこっちへ向かってきて、頭に手を当ててくる。
「おい、アクア。どうした?」
「ちょっとだけじっとしてなさい。」
アクアが私の頭に触れている手に力を込める。
頭に激痛が走る。頭の中に鋭い鉄の棒が差し込まれたかのような感覚。急に眩しい光がアクアの手から放たれ、何も見えなくなる。
っ…!何かが頭の中で蠢いたかのような感覚が…ぁ…。
「…ぃ、おい、今何をした、アクア。」
「いや。さっきのterrarianからよくない気配を感じたから、何か憑いて精神に干渉しているんじゃ無いかって、確かめてみたのよ。
この世界には精神に干渉するモンスターもいるのか…それは恐ろしいな。
「私も、特に
「ふーん。ならきっと興奮しているだけでしょ。」
「そういえば、激しい戦闘のあとは気分が高揚してテンションがおかしくなるっていうからな」
「なんだよそれ、バーサーカーかよ」
少し話した後、
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湖の浄化クエストの報告をしているカズマたちの隣で、今回のクエストであったことを報告する。
隣でアクアがぎゃーぎゃー騒いでいるが、気にしない。
「…はい。確認しました。山を溶かすほどのブレスを吐くドラゴン、ですか…にわかに信じがたいですが、嘘を感知する魔道具にも反応は無いようですし、幻惑魔法にかかった痕跡もない…それに、菌糸に森が覆われていたと。前回派遣した冒険者からの報告では汚染されていたのは洞窟の内部だけでしたのに…」
受付嬢は、何やら魔道具を操作したり、書類にメモをしたりと、忙しない。
「あぁ。森は真っ青に染まっていたぞ。まぁ、それもドラゴンに山ごと破壊されたがな。」
「はい。私がterrarianさんを助けに行った時、山の方に少し行きましたが、山がそれこそ硝子のように溶け出していました…」
ゆんゆんが少し震えながらも、そのことを受付嬢に話す。
「そうですか…まるで伝説に出てくる竜のようですね…」
「伝説って?」
「…この手配書を見てください。」
「なんだ?…竜のシルエット?」
「この手配書は、数百年前に栄華を誇った魔導大国を、一夜にして灰へ帰した竜の手配書です。…といっても、一回も存在が確認されていないため、もはや形骸化していますが。」
…その魔導大国とやらがどれほどのものかは知らないが、国一つ一夜で燃やし尽くす竜か…月並みな感想でしかないが、恐ろしいな。
「全く姿を見せないせいで、そもそも竜の存在は伝説で、機動要塞デストロイヤーが本当は魔導大国を滅ぼしたのが真実だ、というのが通説になっていますがね。」
ゆんゆんが落ち着かない様子で手に持った短杖を弄りながら答える。
「この手配書を制作したのは、命からがら魔導大国から逃げ延びた旅人の制作したものなのですが、その方はこんな言葉を残しているんです。
『その竜、紅蓮の炎を身にまとい、空を引き裂いて現れん。彼の竜が吠えるとき、空は燃え、地は溶け出す。一言で言うと俺のいた国一撃で滅ぼされたんだけどなにこれ無理ゲー?』
と。terrarianさんがであったと言うドラゴンは、まるでその話に出てくる竜のようですね。」
「途中まで伝説っぽかったのになんだ最後の一言。」
これまたつなぎ回。多分次の話から6話ぐらいは戦闘回が続く気がする!
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