とあるterrarianのお話 作:何気あるかもしれない薫製肉
※雪将軍は、そのままの方が全然強いです
ダイナマイトが起爆し、Cryogenの体が粉々に砕け散る。
あたり一面に氷のカケラが飛び散り、空を舞う。
爆風によって雪が舞い上がる。
「ふぅ。何とかなったか。」
ポーションを口に含み、一息つく。
爆風によって舞い上がった雪煙が晴れると、その中には純白の甲冑を身に纏った者が刀を支えに立っていた。
「はぁ!?あれ受けてもまだ生きてんのかよ!?」
カズマが驚いたように言う。
「いや、カズマ。あれは多分…さっきまで戦っていた氷の化け物とは別の何かだな。氷の化け物の中にこれとよく似た何かが囚われているのを見た。」
多分雪精が解放して欲しいと訴えかけていたのはこいつのことだろう。
甲冑の側へ近寄る。
「お、おい!」
カズマが引き止めるが気にしない。
ある程度近づいてきた時、頭の中に声が流れ込んできた。
『人の子よ…大地に愛されし者よ。感謝しよう』
聞き慣れない声だったので、周囲を見渡して、これは甲冑から出ている声だと気がつく。
「こいつ…脳内に直接!?」
…カズマにも聴こえていたのか。
『このままでは、守らなければならないこの土地を自らの手で滅ぼしてしまうところだった。これも全て…奴の悍ましい術式に囚われていたからなのだ』
甲冑がわなわなと震えながら語る。
…そういえば。
「あー。ちょっといいか。とりあえず、名前だけ聞いておきたいのだが。」
『我々精霊は名を持たぬ。ただ、人には雪将軍、と呼ばれているがな。話を続けていいか?』
「あぁ。もちろん」
『…続けよう。この土地に、白衣を纏った男が現れたのだ。その周りに金属でできた悪魔を侍らせながら。そいつは、雪精を次々と捉え、その魂を破壊していた。それを止めようと立ち向かったのだが…駄目だった。』
…こいつの言う術式に囚われていたとはいえ、さっき戦った感触では少なくともプランテラ以上の強さは感じたのだが…それでも勝てない相手か。油断しないようにしなくてはな。
『そいつは…』
「こんな見た目をしていた、のではないかね?」
聞き覚えのない声が聞こえた。
全身の毛が逆立つような感覚。
思わず全力でその場を飛びのいてしまう。
「ふ、ふ、ふ。驚かせてしまったかな?」
白衣を纏った、顔を金属製のフルフェイスヘルムで覆った男が両手をポケットに入れて宙に浮かんでいた。
『こいつだ…こいつが、こいつが!こいつは、全てを破壊する者だ!こいつは、全てを弄び、犯し、壊し、狂わせる!』
ドレイトン…!あの屑が…!まだ、まだ早いのよ…!
雪将軍の怒りと、自分の中に蠢く何かとが共鳴する。
『今代の
「おやおや、怒らせてしまったかな?」
この男を見ていると、ただただ気持ち悪い、嫌悪感しか浮いてこない。
「まぁ、実験体の君たちを逃す意味も理由も無いんだがね。まぁ、きなさい」
『言われなくとも!』
雪将軍が、音を置き去りにする程の速さで男の側へ近寄り、刀を振るう。
見えなかった…!私の目でも、一切捉えられなかった
それほどの速さで振われた刀は、男が突き出した指一本で止められていた。
「どうだね?私が開発した新しいパワードスーツの防御力は?」
そのまま男は指を思いっきり振る。
雪将軍の刀が嫌な音を立てて折れ、そのまま勢いよく吹き飛ばされる。
脳の理解が追いつく間もなく、男は次の行動を起こす。
男が両手をパン!と叩くと背後から2体のThe Destroyerが現れる
まるで展開についていけない…いけないが…こいつを殺さない限り逃げることもままならないだろうな。先程から携帯電話*1も反応しない。
「雪将軍!これを使え!」
刀が折れ消し飛んだのを見たので、雪将軍が吹き飛んだ方向へFrostbrand*2を投げる。
そして続け様にカズマに弓を投げて渡す。
「カズマ!お前弓使えただろ、Daedalus Stormbow*3とHoly Arrow*4だ!デストロイヤー、一体は任せたぞ!」
「え、ちょ、ま!」
カズマが何か言っているが、正直気にしている余裕がない。
「そっちがこの気ならこっちもやるまで!現れろ!デストロイヤー!」
こちらもベルティア戦の後も開発を続けていたデストロイヤーを呼び出し、残り一体のデストロイヤーに当たらせる。
質量と質量、暴力と暴力がぶつかり合う。
「ふむ。一騎打ち、と言うことかね?」
横を見ると、雪将軍がカズマの援護をしている。一人では荷が重かっただろうから助かるな。
「あぁ、そういう、ことだ!」
バックから取り出したInflux Waver*5を全力で振るう。
男は避けようともしなかった。
(クライオジェンは、本来より滅茶苦茶強化されています)
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