とあるterrarianのお話   作:何気あるかもしれない薫製肉

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カズマさんプチ強化回。



墓場の前で

街から外れた丘の上。

キャベツ狩りから数日後、そこにある共同墓地へ、私たち一行は来ていた。

 

何のために来ているのかと言うと、共同墓地に湧くアンデッドの討伐の為だ。

何でも、ゾンビを生成するアンデッド、ゾンビメーカーらしき影が確認された為、そいつを討伐してほしいとの事だ。

 

 

そして、夜を待つために、私たちは墓地の近くでキャンプをしている。

 

 

ふむ。graveyard、と言うわけでは無さそうだな。

特に霧も出ていないし、異常にゾンビが湧いているわけでもない。

至って普通の場所だな。

 

…だとしても、うちの仲間は皆、緊張感がなさすぎではないか?

 

「ふははははは!アクア!初級魔法の恐ろしさを思い知ったか!」

 

「ぎゃああああ!目が、目があああ!」

 

突風を発生させたカズマが、手のひらに盛られた土をアクアにぶつける。

うわぁ。Darkness*1が発生しそうな恐ろしい事をしてやがる。

 

「おい、カズマ、やめてやれ。アクアに当たるぐらいなら私に当たれ。仲間を守るのが、聖騎士の本望だ。」

 

「黙れドMクルセイダー」

 

「はうあっ」

 

「何でカズマは本職よりも上手く魔法を使いこなしているのですか…」

 

…流石に気が抜けすぎだろう。

アクアが可哀想だったので、Water Gunを目に当てて砂を洗い流してやる。

アクアが無言で痛がっていたが、気のせいだろう。あれにダメージはないはずだ。

 

「魔法といえば、そういえば、terrarianは何か魔法を使えたりするのですか?」

 

めぐみんがこっちへと寄って来て、質問を投げかけてくる。

 

「魔法か…ちょっと待ってろ。」

 

さて、どの魔法にしようか…そうだ!やっぱここは威力や使い勝手よりも、カッコいい物を見せた方がいいよな!

 

ふふっ。爆裂とかが好きならこれを見せればきっとめぐみん驚くぞ…!

 

ポケットから杖を取り出す。

 

「唸れ、Meteor Staff!」

 

杖を振りかざす。

 

凄まじい爆発音とともに、数発の小さな熱を持った石が天より降り注ぐ。

 

「え…な、なんですか今のは!」

 

あたりに火の粉が撒き散らされる。

衝撃で、ダクネスの持ったコーヒーカップがブルブル震える。

 

カズマたちも口を開いて唖然としている。

 

「ふふ。今のはMeteor Staff。隕石を降らせる杖だ。使い勝手は微妙で、威力もそこまで高くはないが、見た目はかっこいいだろう?」

 

「い、隕石?」

 

「まぁ、星を降らせてると思えばいい。」

 

「か、か、…」

 

めぐみん、どうした?

さっきから震えているが。怖がらせてしまったか?

 

「カッコいいです!何ですか今のは!?紅魔族的には満点ですよ!ええ!最高です!」

 

「おお、分かってくれるかめぐみん!だろう、やはり魔法はロマンだろ!」

 

「せっかくなので、詠唱考えましょう詠唱!」

 

うわぁ、中二病がなんか盛り上がってるよ、みたいな目でアクアたちが見てくるが気にしない。

 

「でも、攻撃魔法か…俺もザ・魔法みたいなの使ってみてぇなぁ。」

 

「カズマは冒険者なんだろう?教えてもらえればどんな魔法でも習得できるんだろう?」

 

ダクネスがそう言うが、どうやらそこまで自由な訳でもなく、強力なもの程、指数関数的に本職と比べたスキルポイントの必要量も増えるため、何でもと言うわけにもいかないらしい。

 

「それに、terrarianの魔法って、明らかに何か特殊なものだろ?そういうのは特に必要ポイントが増えるんだよな…うわっ。Meteor 必要ポイント100だってさ。」

 

「…ちょっとまて。私の魔法が習得できるのか?」

 

あれは装備由来の技だから、無理だと思っていたのだが。

 

「あぁ。でも、必要ポイントが多くってなぁ。」

 

カズマが、少し残念そうな顔で言う。

そんな顔されたら、どうにかしたくなるじゃないか!

 

「よし、なんとか習得出来そうな魔法がないか探してやる。ちょっとこい。」

 

「え、ちょ、terrarianさん?ちょ、ま」

 

「ふふふ、仲間強化イベントか、楽しくなって来たぞ…!」

 

 

数十分後。

 

いやぁ。うん。まさかここまでポイントが多いとは。だが、三つだけ、習得させることはできたぞ…!

 

「ありがとな、terrarian。お陰で魔法らしい魔法が使えるようになったぜ!」

 

「ねー。どうだったのカズマー?ヒキニートのカズマの事でしょうし、無理でもしょうがないから気にしないよーにねー」

 

「いつものカズマさんならここでブチ切れてるとこだが、今は魔法が習得出来て気分が良いから許してやろう。」

 

ダクネスがコーヒー片手にこちらへ寄ってくる。

 

「で、カズマ。どうだ?どんな魔法が習得出来たんだ?」

 

「ふふ、見て驚け…!Sparking!」

 

カズマの手から火の粉が勢いよく放たれる。割と眩しい。

Wand of Sparking*2を基にした魔法。序盤の武器だから派手さはないが、安定性はあるぞ。

 

「えー。地味じゃない?」

 

「んじゃまぁ、もひとつ。summon little bee!」

 

カズマの手から、とても小さな蜂がほんの数匹放たれる。

Bee Gun*3を基にした魔法。いまのカズマでは連射は出来ないが、数匹召喚するぐらいなら出来る。

 

「ちょ、カズマさんカズマさん、地味にチクチクしていたいんですけど、ちょっとやめてほしいんですけど!?」

 

「誰の魔法が地味だって?」

 

「ちょ、謝るから待って、謝るから待って!」

 

「そ、そのプレイをぜひ私に!」

 

 

そして夜が来る。

 

 

 

 

 

You feel an evil presence watching you

 

 

 

 

 

 

*1
暗闇デバフ。

*2
放物線を描いて飛ぶ小さな火花を飛ばす。相手に炎による継続ダメージ

*3
蜂を連射する銃型の魔法杖




魔法武器で一番好きなのは、Meteor Staff!

ところで、Calamity modって、ストーリーがめちゃくちゃ作り込まれてますよね。

ボス戦終わりにそのボスのwiki風解説が

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