下着ドロで何回も捕まってたらなんか最終的に街みてーなとこに入れられた件について。 作:萩村和恋
なんてテンション上げてたら通報されて捕まりました。しかもなんか連行されてます…………。
「ちょっとちょっとちょっとちょっと!まってよハルちゃん!おかしいじゃん!今回も牢屋とかじゃないのかよ!」
山道を走る車の中に、背の低い青年と可愛らしい少女の二人がいた。青年は手錠と足枷を付けられながら少女に”ハルちゃん”と呼び自身の今後について訴えている。…そう、青年、つまりは俺は今現在何処かに連れていかれる途中であった。
俺の名は
「で、ハルちゃんさ。マジでどこに連れてくつもりなん?あ、まさか…!」
「貴方が考えてるような展開は無いですから、残念ですね。」
「そ、そんなぁ…!」
「今貴方が連れていかれているのは牢屋でも刑務所でもありません、
ハルちゃんが淡々と説明していく、その様子から嘘ではないとわかる。
「そりゃあ逃げ出せないようにはなっていますけどね。中のことは中の職員さんに聞いてください……と、着きましたよ。」
「あーい。」
ハルちゃんは運転席から降りると後ろの扉をあけて俺を担ぐ。少女に担がれるのは普通はなかなかに堪えるもんがあると思うが……俺はそんなことは無い、楽しいし安定感あるので。
「えーっと…あぁありました、祭さん、この書類の記入をお願いします。手錠は外しますので。」
そう言われて差し出されたのはプロフィールを書く紙と下敷きだ。あの紙止めるのがタイプのやつ。
「んーOKー。ちと待ってすぐ書くわ。」
担がれたまんま書き始める、なんだこのプロフィール紙自分が過去に犯した罪書く欄あるぞ……まあ常習犯を集めるとこらしいし当たり前か。えーっと…年齢20…身長158センチ…体重52キロ……っと、罪は…下着泥棒………よし、全部書けた。
「ハルちゃーん書けたー。」
「ではお預かりします、……本当に身長低いのね…。」
「身長気にしてんだからそこだけは言わないで…大体ハルちゃんもそんな変わらないっしょ。」
「私は160です、2センチ違いますから。さて入りますよ。」
「んーおけおけ。」
また手錠を付けられて担がれていく。そして街の前、大きな建物へと入っていった。
「ようこそいらっしゃいました、春子姉さん。…そちらが今回の?」
「秋ちゃん!そう、この人が今回のよ。下着泥棒常習犯下布祭くん。」
「うぃーっす世話になりゃーす。」
「しっかり挨拶なさい!」
「これからお世話になります下着泥棒常習犯下布祭。下の布で下布、後はお祭の祭で下布祭と申します好きなパンツは14~23歳の履いたパンツです。」
「察熊秋です、ここ常習街の職員をしております。貴方のような変態は正直いって嫌いですが罵っても喜びそうなのでやめておきます。」
汚物を見るような目と蔑むような声色でそう言ってくるアキちゃん、オイオイ泣くぞ。
「まずは書類の方を確認しますので…姉さん、書類頂戴。」
「ええ、これを。」
「ふむ……フッ、身長低いですね。」
「ゴハッ!?お、お前なぁ!気にしてんだよ俺ァよォ!酷いよ!流石に泣くよ!」
「泣いてどうぞ、私男が泣くとこ見るの好きなの。」
「なあハルちゃんー!なんでこんなサディストがここの施設の職員やってんだよ!もっとこう…優しくて甘々なおねーさんとかいねぇのかよォ!」
「いませんよ……。」
「クソォ!」
「ほら茶番なんかしてないでとっとと行くわよ変態。」
こうして俺は常習街の中に連行されて行った。
常習街の中は本当に街のようだった。コンビニ、書店、ファストフード店に美容室…あと何故かラブホなんかもあるし学校もあるようだ。
「なあ察熊。」
「なによ下布。」
「学校あったんだけど、この中って子供もいんの?」
「たまに来るわよ、まあでもほとんどはまともに学校に通えなかった奴らが行くとこ。アンタは……必要なさそうよね、頭は普通なんでしょ?」
「ほーん…。あ、あともうひとつ聞きてぇんだけどさ。俺らってどんなとこに住むの?」
「何個か種類があってね、洋風の『ジョージマンション』、和風の『雨見荘』、和洋折衷な『音山アバート』、あとは一軒家……まあ一軒家は気性が気難しいヤツら限定だからアンタは入れないわね。丁度いいわ、どれがイイ?」
「選ばせてくれんのな。んー…なら『雨見荘』で。」
「そ、ならまずは『雨見荘』に向かうわよ。」
「いや今までどこ向かってたんだよ…。まあお願いするわ。」
ええ、と短く返事をしながら歩く察熊に、俺は着いていった。
「着いたわよ、ここが『雨見荘』。管理人さんには事前に連絡してあるから部屋に案内するわよ。」
「んー。」
着いた建物は三階建ての大きな建物だった、部屋の数も多く中の広さもおそらくそれなりにあるだろう。『管理人室』と書かれたプレートがかけられた部屋を通り過ぎ、1階の1番奥、『105号室』まで連れていかれた。
「ここがアンタの部屋、『105号室』ね。はい鍵、部屋の中は勝手に見といてよね。私そろそろ持ち場に戻らなきゃだし。」
そういって手錠を外されて鍵を渡される。
「あんがとな、わざわざ着いてきてくれよ。」
「別に、規則だし。それに街中には女性だっている訳、いくら囚人でもアンタのようなやつに襲わせる訳には行かないのよ。」
「そーかい。んじゃな。」
「はいはい、じゃあね。」
察熊に挨拶をして見送ってから鍵を開けて部屋へと入った。
「ほーん…一人で住むのにゃ充分な広さじゃねぇの。」
部屋に入った俺は早速探索していた。台所、リビング、トイレ、それと冷蔵庫とテレビ、冷暖房完備のエアコンもあった。風呂はないが…まあ後で管理人に聞いてみよう。それとリビングの真ん中にあった円卓(おばあちゃんちにあるようなやつ。)には何故か携帯があった。一緒に置いてあった紙を見る限りだと常習街の中での連絡手段らしい、一応最初から自分を連れてきた警察官の連絡先だけは入っているらしく、俺の携帯にもしっかりとハルちゃんの連絡先があった。
「取り敢えず今日は疲れたし寝るかぁ〜…。」
家の鍵を閉めてから畳に寝っ転がり、そのまま目をつぶった。
「起きて……起きて…。」
……ん………?……なんだ……?誰か俺を揺らして…
「そろそろ起床時間…貴方は初めてだから…、皆に挨拶しないといけないの………。」
…てか待て、おい、オイオイオイ。
「不法侵入かァ!?」
「…っ。」
「っと…君は……誰だ?」
近くにいたのは美少女…恐らく11歳くらいの子供がいた。
「貴方のお隣さん……、名前は…
そういった茅野の表情は、ジト目の表情はどこか脅えているようだった。
「ん…あいよ。なら茅野…チー助って呼ぶか。チー助さぁ、なんで俺の部屋いる訳?鍵閉めて寝たと思ったんだけど俺。」
「鍵は……簡単に開けれるから。えへへ。」
「えへへ。じゃないんだわなーにはにかんで有耶無耶にしようとしとるんじゃ。いいか?俺が善良な犯罪者だから何もされてないがこれが強姦常習犯だったら今頃犯されてるんだぞ?」
「?おかすってなに?」
…あー、まあ11歳なら知らなくても仕方ねぇよなぁ。
「なんでもねぇよォ、んじゃいこーぜ。挨拶しねぇとなんだろ?」
苦笑を浮かべて曖昧に濁す、流石に純粋無垢な少女に教えるようなもんじゃねぇし。
「?うん。…じゃあ行こ。」
彼女に手を引かれて部屋を出た。
「ガッハッハッ!オマエが新入りかァ!オレは
「私の名はァ!
「僕は
「
「そして!拙僧こそがこの『雨見荘』管理人!名を
「オレは下布祭!常習罪は『下着泥棒』、主に14~23歳の女性の下着を狙っていたぜ!……って違う、違う!おいチー助なんだよコイツらァ!キャラ濃すぎるだろ!」
「そう?皆普通。まだここにいる人たちは普通だしマシ。」
「これ以上がいるのかよ……恐ろしすぎるだろ。」
チー助に連れてかれた場所に居たのは年齢も性別もバラバラの男女5人組だった。曰く彼らが主に生活を共にするヤツららしい。これ以外にもいるが人付き合いが苦手だったりするタイプが多いので全然会わないのだとか。
「祭は下着泥棒かぁ!まーたおもしれぇやつが来たな!なぁ桜音!」
白髪が特徴的な男性、源三郎は笑顔で話す。
「ええ、そうですね!変態系は中々少ないですし!」
とやはり笑顔で答えたのは桜音、筋肉質で長身なのが特徴的な女性だ。
「変態なんて朝露姉さんくらいじゃん、探せばいるだろうけどさ。下布兄さんが男性対象の変態じゃなくて良かったよ。」
と気だるげそうに言ったのは赤い目が特徴的な少年の暁久だ。
「私達相性良さそうだよねぇ〜、露出狂と下着泥棒、どう?面白そうじゃあなーい?」
なんて冗談めかしていったのは舞乃、軽いウェーブがかかったふわふわの黒髪が特徴的の少女だ。
「面白そうではあるけどなぁ、痴漢犯かなんかいやぁ完璧だな。」
「ねー。」
「さてさて下布殿!早速で悪いのですが、仕事とかしません?」
と話を切り出してきたのは2mはありそうな身長が特徴的な男性、管理人の藤原さんだ。
「働く気は無いっすねぇ、暫くはだらだらしたいし。」
「まあまあ、実は今子供たちの面倒を見てくれる人を探していまして。下布殿はイケメンですし子供受けするでしょう!どう!です!かな!?」
「うぉっ圧がすげぇ!?そのガタイで迫って来ないでくれません!?」
「いいえいいえ!YESと言うまで引きませぬ!」
「わ、わかりましたわかりましたよ!やりますよ!」
「では早速手続きをしに行きましょうぞォ!」
「い、嫌だァ!どうして今すぐなんだァァァ!に、逃げる!逃げてやる!」
全速力で逃げ出す…が、何故か足が動かない。ていうかなんか宙に浮いてるんですけどぉ!!
「は、離せよ!クソォ!」
「離しませんぞぉ!もっと鍛えてから抵抗しなされ!」
「鍛えると聞きまして!」
「反応するんじゃねぇ筋トレバカ!」
「筋トレをバカにしてはいけません!筋肉こそ至高!筋肉こそ神!筋肉は世界を救います!」
「なあこの人いつもこうなのか!?さっきから筋肉のことしか話してねえよ!精神が汚染されてないか!?」
「あっはっはっはっは!何を言っているのですか!ちなみにここでは働かざる者食うべからず、大人は絶対に働かねばならないのです!かくいう私もしっかり働いていますので!」
目がキラッキラしてやがるこの女………。
「えぇい誰でもいい、助けてくれ!」
手足をじたばたさせる、が全然抵抗出来ない。無力だ………オレは…無力だ……。
「うぅ…絶望した…!えぇいもうこうなりゃどうにでもなりやがれ!」
「では!お望み通り!」
フハハハハハ!と大声で笑いながら藤原さんに俺は連行された。
下布祭
読み:しもぬのまつり
年齢:20
身長:157cm
体重:52キロ
常習罪:下着泥棒
部屋の番号:『105』号室
黒髪の短髪に黒の瞳のどこにでもいる背の低いお兄さん、ノリがよく爽やかなバカ。勉強なんてやれなくても何とかなるが心の信条。
茅野雪月
読み:ちのゆづき
年齢:11歳
身長:126cm
体重:30キロ
常習罪:傷害
部屋の番号:『104』号室
黒のロングヘアに涼やかな青い瞳のロリ、態度と言葉には出にくいが表情がわかりやすいところは子供らしい。
名前で呼ばれることを拒み、苗字を好んでいる。
鷺川源三郎
読み:さぎかわげんざぶろう
年齢:46
身長:181cm
体重:86キロ
常習罪:詐欺
部屋の番号:『202』号室
無精髭と白髪が特徴的な男性、豪快に笑うが腹の中は真っ黒である。
詐欺の内容は当たり屋に近いものをやっていたらしい。今はもう捕まっているのでやっていない。
八野桜音
読み:やのおうね
年齢:23歳
身長:173cm
体重:64キロ
スリーサイズ:98/83/90
常習罪:器物破損
部屋の番号:『205』号室
筋肉質な身体を持つ女、声がデカく脳筋、ちなみに胸もでかい。ケツもデカい、タッパもでかい、だが中身が残念。
常習街内の学校で体育教師をしてるらしい、生徒からはかなり人気のようだ(馬鹿さ加減が)
火山暁久
読み:ひやまあきひさ
年齢:10歳
身長:132cm
体重:36キロ
常習罪:放火未遂
部屋の番号:『201』号室
黒のポニテに赤のジト目のショタ、普段は気だるげだがテンションが上がると口調が悪くなり年頃のクソガキ感が出てくる。
尚料理ができるので基本的に料理は彼が作っている。
朝露舞乃
読み:あさつゆまの
年齢:16歳
身長:153cm
体重:不明
常習罪:露出(公然わいせつ罪)
スリーサイズ:104/76/91
部屋の番号:『103』号室
軽いウェーブがかかった薄い茶色の髪、優しい茶色の目の美少女。着痩せするタイプらしい為、八野以上の胸を持つ事を初見は分からない。その素晴らしい肉体を露出する癖があるが今は落ち着いて……いない!落ち着いてなど!いないのだ!そう、初見だからわからなかったのだ!下布が地獄を見るのはこれからである。
藤原平道
読み:ふじわらひらみち
身長:205cm
体重:110キロ
常習罪:誘拐
部屋の番号:彼は管理人室に住んでいるので番号は『000』
子供好きなイケメンの長身もとい超身のお兄さん、髪は腰までありいつもニヤニヤした顔はまるで不審者。まあ実際不審者なのだが。
体格の良さが最早プロの格闘家レベルなのだが何もやってなかったらしい。ちなみに誘拐の対象は女子中学生。