ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 最近ハジケられていない気がする今日この頃。ケイジはハーメルンのオリジナルウマ娘の中でもハジケていられるように頑張りたいですね。


 それと、支援絵募集していまーす! 真面目に欲しいです!



 ケイジの珍道中 著 松風守


 ~一部抜粋~


 誰もが早枯れだと、まぐれだと言っていた。だけど彼を見て、その目に宿る炎に僕は胸を焦がされ、触れた瞬間脳に電流が弾けた。ああ、こいつはモノが違うと若年の僕でもわかる。こいつはやばい。何か違う。それが僕がケイジに感じたものだった。

 そしてそれは乗ればわかる。文字通りのモンスターマシン。いうことは聞くしその意味も理解して自分で調整もする。むしろ聞きすぎるし理解できるほど。少しの手綱と鐙で込める力の変化でケイジはすぐに意図を読んで加速も維持も減速もこなす。振り回されているのは僕の方。吹っ飛ばされないように力を込めて気合を入れての全身全霊の練習。でも、何かがはがれて洗練されるような気持ちもある。まさしく夢中。最高のアトラクションを恋人と一緒に乗っている気分だ。

 最高のF1マシン。最高級の外車になびく鬣、普通の馬よりも重厚な肉体から感じる熱はふつふつと僕の情熱を湧き立たせる。ああ、ケイジ。君は最高だ。テイオーやルドルフ、シンザンたちのような時代の名馬になれる。そんな彼の助けになれる。歩めることに僕は神様に感謝をした。

 ただ、その後で僕はすぐさまケイジと一緒にむち打ちの練習をさせられた。ケイジに。情けない鞭裁きまで教えてくれるとはケイジ。僕は君よりも競馬の世界に長くいるだけのひよっこ。君の血に流れるその強さと本能と才能の前では赤子なのだろう。だから鞭を強く古い練習をする。打ち据える木を自分に見立てて、ケイジにではなく自分にカツを入れるために自分を打ち据えた。最高の鍛錬の日、出会い。この後はケイジの気が済むまで全身を撫でまわし、一緒にバナナをつまんだ。


ウマ娘エピソード 33 お盆と収穫祭

 ハロウィン。世間ではある意味仮装パーティー扱いといってもいいかもだが、その始まりは古代ケルトのいわゆる収穫祭と人ならざる者も返ってくる日本でいうところのお盆に近いものを合わせたものだという。

 

 

 なので前田家、前田グループでは神棚にお菓子とご飯を飾り、海に感謝と大漁を祈るとか。とはいえ、やはり世間では仮装イベントとお菓子をもらえるお祭り。ここトレセン学園でもそのイベントを開催しつつ学園敷地内を一般開放してのファンとの交友会を開いている。

 

 

 そうなれば必然チームシリウスも交友イベントは大きなもの。その準備で一番期待と不安が同時に来るケイジたちの方に向かうのだが。

 

 

 「用意してくれた衣装。着けてくれるかしら・・・」

 

 

 ケイジとお揃いで用意した吸血鬼ドラキュラを思わせる男装の麗人風の衣装。普段は私服ですら和服か緩いもの。普段とは違う魅力や似合うはずなのでと押し付けたがケイジならそういう気持ちをむげにはしないのと同時に暴走を抑えきれるはず。と思いたい。

 

 

 「ケイジー、ジャスタ~、ゴルシ。準備が出来・・・・」

 

 

 「「「はーよいしょよーいしょよいしょよーいしょ~」」」

 

 

 ドアを開ければ、サルのお面にたいまつをもって何やらワニの被り物を囲んで謎の踊りを踊っていた。

 

 

 「何の儀式をしているのよこの三バカー!!」

 

 

 「「「おわぁー!!」」

 

 

 思わずハリセンでしばき倒して吹っ飛ぶゴルシとケイジ。全く・・・! 松明の方は玩具だとわかっていたからいいけども何の邪神を呼ぶのよこいつら!

 

 

 「何ってそりゃあ儀式よ儀式。この祭りが上手く行くようにといずれやるであろう笑っていけないシャドーモセス島のために」

 

 

 「その特番は後にしなさい! そんな変態仮装大会にしても訳が分からん酔っ払いの夢になりかねないわよ!」

 

 

 「あ、葦毛神にささげるためのものですのにひどいですよジェンティルちゃん」

 

 

 「そうよ! カツオ神にささげる祈りが! アタシの新焼きそばの成功のための儀式が!」

 

 

 「全くだ。ハロウィンとアタシらとシリウスメンバー、ドリジャプレゼンツの新笑っていけないシリーズ成功への儀式が」

 

 

 「三人そろってばらばらの儀式をしているじゃないの! 全くかみ合っていないわ!!」

 

 

 も一発ハリセンでしばき倒す。全くこれだ。止めなければここからそれぞれこの謎の儀式の事での議論で話がさらに遅れていただろうに。ケイジからもらったやたら派手な音が鳴るハリセン。いいものだがそれを渡した本人に一番使う羽目になるのが頭が痛い・・・

 

 

 「しょうがない。ならシットロト踊りを・・・」

 

 

 「だから松明を持って踊るんじゃないわよこのおバカ! あとパプワ島か高知県室戸市に帰りなさいこのハジケリスト! ああーもういい加減にしてよもぉお!! 私たちのナイトロードエリアでケイジ貴女イベントするんでしょうが! ゴルシも! ジャスタはアナウンスや案内出入り口に行くんだから早く!

 

 

 真由美ちゃんとか松風さんも仮装しているのとイチャイチャするのを見るんでしょうが! あとあの濃いメンツの対処あんたらじゃないと無理なのよこの変人コレクター共が!」

 

 

 三人の首根っこをつかんで荷物を持たせてから引きずっていく。あのオカマの軍団とシリウスチームのエリアの仕掛けを自分ですると言っていたのだから早く動いてもらわないと半分何もできないんだから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「似合っていますよ~真由美さん♬ うふふ。これは・・・思わずうらやんじゃう」

 

 

 「う、うぅ・・・でもこんな服装・・・!」

 

 

 ケイジとキングちゃんの用意した魔女の服装。真由美さんの長髪のウェーブと少し紫がかった色。スタイルに美貌が噛みあってハロウィンの魔女そのもの。

 

 

 「スミオちゃんみたいに着こなせる自信が・・・うぅ。こういう時はウマ娘の皆のおしゃれさをうらやむ」

 

 

 ふふふ。でも真由美ちゃんも松風さんもきっと互いにいい顔しそうだし、後は他のメンツが・・・

 

 

 「ホワァアアア!! スミオちゃーんめっちゃ似合っているわ~! 素敵、素敵♡!」

 

 

 あ、ジャスタちゃんがどこかの海賊団のコックみたいな動きで飛んできた。私もジャスタちゃんも一緒にミイラの仮装しているんだけど、お揃いだー♪

 

 

 「ジャスタちゃーん。そっちも似合っているよ~」

 

 

 「あぁーもう一時も会えなかったのが寂しかった!」

 

 

 「私も♬ うふふ」

 

 

 抱き着いてくるジャスタちゃんを抱き返していると

 

 

 「「この泥棒猫・・・!」」

 

 

 「お義母様!」

 

 

 「母親何人いるのよ!」

 

 

 「ブルァアア!!」

 

 

 「オギャーン!」

 

 

 家政婦的な格好のケイジとゴルシ。そこにドロップキックで吹っ飛ばすジェンティルちゃん。うん。シリウスの日常だね~スピカだともっとツッコミは穏やかだし。うふふふ。

 

 

 「はぁー・・・あ、スミオちゃんお疲れ様。似合っているのと、シリウスチームの手伝いも本当にありがとう」

 

 

 「いいのいいの。私とトレーナーさんチーム所属じゃないからこういうイベントでワイワイやれるのもいいなって思っていたし、ケイジの負担が減ればそれがいいし」

 

 

 「おースミオ。いやあありがとうね。ステージの用意とかも助かったし。これで思いきり暴れるぜ!」

 

 

 「お、お菓子を配ろうね? ケイジちゃん」

 

 

 「真由美ちゃんもなー後松ちゃんからもお菓子と悪戯でスパムの山盛りでもらえ。ポークタマゴおにぎり朝ごはんにいいぞーというわけでほい」

 

 

 頭にたんこぶをこさえたケイジが何事もなかったように真由美ちゃんに大きなカバンにパンパンに詰まったお菓子の詰め合わせを渡してにっこりとほほ笑み、肩をポンポンと叩いて微笑む。うーん。どっちが大人やら。

 

 

 「ほらほら。いい男がワチャワチャしていたらスーツが崩れるっすよ」

 

 

 「い、いやあこういうピシッとしたのはなんか怖くて・・・おふっ!」

 

 

 そう思っていたらオルフェちゃんが松風さんの脇腹にワンパンしつつ引きずってくる。えーと? デュラハンをイメージしているのか騎士風の服装に首筋にはタトゥーシールで首の縫い目を表現。ここはたしかライトニングちゃんの特殊メイクもあるけどすごいわね。リアルすぎて怖いくらい。

 

 

 で、まじょこすの真由美ちゃんと普段はワイシャツとズボン。レース前にスーツくらいの松風さんだけどびしりと決めればやっぱり柔和なイケメンがより洗練されてかっこいい。まあ、私のトレーナーさんには負けるけど!

 

 

 「え、えーと・・・そ、その皆似合っているよ。凄く奇麗。僕が異物に思えちゃう」

 

 

 「いやいや! 松風さんもすごくかっこいいですって! ほら周りの声も」

 

 

 「「「キャァアアー!! 松風キューン! ケイジちゅぁーん!」」」

 

 

 そして響いてくるのはオカマの皆さんの野太い声。思わずこけそうになるけど、そうだった。この人らもスタッフなのよね。警備で。化粧だけで仮装もいらずにお化け扱いされていることにはいいのかなあと。

 

 

 「イヤッホー皆! ケイジだよぉん。アタシの相棒は譲らねえぞ~ウマ娘になって出直すか、青髭消して花束持ってきな!」

 

 

 「あらぁーいけずなお人・・・♡ でもそんなところも素敵よ☆ うふふ。トレセン学園の素敵なファッションにこれは眼福眼福」

 

 

 「何よ! ゴル美こそが今日の女王でヒロインよ! ハロウィンクイーンの座は譲らない。お菓子戦争してやるわよぉ!」

 

 

 「あ、ちょっとゴル美先輩ずるいわ! ヒロインは私のもの! リギルもシリウスも超えた人気で一面を飾るんだから!」

 

 

 「どちらかといえばそのまま変な騒ぎで一面を飾りそうだけどね~もう。ゴル美ちゃんったらその衣装は野球場でしよ? ジャスタちゃんも過呼吸になっているよ。はーい紙袋~」

 

 

 バスッ! という擬音が聞こえてきそうなウィンクといつの間にかチアガールコスになっていたゴルシちゃんと負けじとろくろ首になっているケイジでのヒロイン合戦。いや、今回シリウスとスピカでほぼ合同だけどね。その分スぺちゃんたちとかはイベントのもてなしとかではなくお客さんとしてフリーだし。

 

 

 「はい。ハッピーハロウィン。いやあ、ありがとうございます」

 

 

 「はっぴーハロウィンですぅ。え? このお菓子です? どうぞどうぞ~」

 

 

 「おぉう。流石・・・助かるわスミオちゃん。いやあ、オカマの皆さんも本と松風さんは捌くのがうまいし」

 

 

 オカマとウマ娘といろいろとできた列にお菓子を配る二人をしり目に、疲れていた顔のジェンティルちゃんに飲み物を渡しつつ様子を眺めてほほ笑む。ふふふ。ケイジは元気だもんねー。それに周りも濃いし、いつも一番に私たちの意見を代弁してくれてありがとう。

 

 

 さてさてー・・・モンスターロード? だっけ。あれどうなるかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 「はぁー・・・まさか、ここまでガチとは・・・」

 

 

 「凄いねーキングちゃん! お化けだらけだー!」

 

 

 今年のトレセン学園のハロウィンの交流イベント。チームを持つところは特定のエリアを好きに装飾したりしつつイベントを不定期に起こしては奥にいるメンバーたちとひょっこり交流してお菓子をもらうというもの。

 

 

 リギルは美麗な吸血鬼や可愛らしいフランケンシュタインなどなどでファンとの距離が近いのだけどスピカとシリウスのエリアの方は装飾も雰囲気もお化け屋敷どころではなく文字通り何かがいてもおかしくないと感じてしまうほどのもの。

 

 

 ハロウィンではあの世から怪物や幽霊も出てくる日といわれているけど・・・そこでのエリアを歩いた後にシリウス、スピカのメンバーたちとの触れ合いとお菓子のプレゼント。まま、まあ・・いい出来よね?

 

 

 「えーと? ほうほう。ソウルケーキ? がトリックオアトリートの元ネタなんだ。美味しいのかな?」

 

 

 「どうかしらねえ。昔の、家のご先祖への弔いや祈りをささげた人へ渡すものといっていたけど、昔のパンは固いっていうからクッキーかもしれないわよ?」

 

 

 「ケーキなのにクッキーなの? フランスパンみたいに固いのかなあ。食べてみたいね!」

 

 

 エリア前にフリーで取れるハロウィンの由来とこまごまとしたトリビアが書かれたものを見つつ、やはり秋の収穫祭というのもあって食べ物のトリビアが多い。ジャック・オー・ランタンのかぼちゃ。あれが元はカブでやっていたというのは興味深かったし、もしそのままだったらかぼちゃのお菓子じゃなくてカブのスープとかをもらっていたのかしら。

 

 

 しかし、秋だから冷えるとはいえ、この寒さとか、雰囲気が本当に怖い! お化け屋敷みたいに変に暗くしたりとか恐怖をあおらないのになん・・・

 

 

 「うぇ!? 悲鳴!!? キングちゃん、何かあったのかな?」

 

 

 「え・・・あ・・・ウオッカさんにダスカさん!?」

 

 

 急に聞こえてきた悲鳴の先から猛ダッシュできたのはウオッカさんとダスカさん。お化けでも見たか・・・それとも・・・何かあったのかしら?

 

 

 「だいじょーぶ? 二人とも。何かあったの?」

 

 

 「め、目が・・・目だけが光っていた・・・!」

 

 

 「か、怪物か何かがいた・・・か、カフェ先輩の時の怪異かもしれねえ!」

 

 

 目? 眼だけが光っていた? 何かしらね。そういう怪物とか妖怪は聞いたことないけども・・・

 

 

 「きっと明りを見間違えただけよ。変に明るくない分ライトをそういう間違えしただけよ。このキングがいるんだから安心なさい。ほら、ハロウィンだしお菓子をもらいに行きましょう?」

 

 

 

 「い、いやいや・・・さすがに何かわからないですし」

 

 

 「でもハロウィンだよ~大丈夫大丈夫! あ、ところで目ってこれ?」

 

 

 「「「え・・・?」」」

 

 

 ウララさんがダスカさんを支えてあげつつ、何かに気づいて指さす方向を見ると

 

 

 「・・・・・ハッピーハロウィーン・・・・」

 

 

 「・・・・コフゥー・・・」

 

 

 プレデターと、エイリアンが左右から挟んでこちらをじっと見ていた。

 

 

 この後、思いきり悲鳴が上がって、私の喉にどこにこんな声があるのかというのと走り出すのがほぼ同じだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いやぁああああ!!? 何でプレデターがいるのよぉお!!」

 

 

 「いたぞお! いたぞおおお!! 何でお化けじゃなくてそっちなんだよぉお!! ってかダスカはえええ!!」

 

 

 「あ、でも二人も追いかけてくるよー鬼ごっこだー♪」

 

 

 透明になって気が付けば後ろに猛追したりするプレデターに、わけのわからない足で猛追してくるエイリアン。しかも後ろから何かがちゅぃんちゅぃんと飛んできて背筋が凍るけど、後ろを見たら絶対動けない!  何でウララさんは平然として楽しんでいるの!? ケイジ記念、東京大賞典、BCクラシックを勝利してから胆が据わり過ぎ!!

 

 

 「ぶっ! 何かあた・・・あれ? 飴?」

 

 

 「キャッ! あつづ・・・あれ・・・タブレット・・・?」

 

 

 「おぉー狐の絵柄。あ、もしかして? ねーねー! エイリアンさーん、プレデターさーん!」 

 

 

 乱射するように飛んでくる何かを必死に背を低くしながら逃げていたけど、当たったものは思った以上にいたくなく、よくよく見てみると、自作らしき飴玉に、ハロウィン限定商品のラムネ。これを確認するやウララさんは立ち止まり、猛追していた彼らに声をかけると、プレデターたちも止まる。

 

 

 「トリックオアトリート!」

 

 

 「・・・・・・・・ウララ。マイフレンド・・・」

 

 

 そしてハロウィンのお決まりの言葉を言えばプレデターは腕につけていた籠手のような物からスティックキャンディーを取り出し、エイリアンは後頭部がぱかりと分かれて中から板チョコを人数分渡してくれる。

 

 

 ・・・・・・・もしかしてこれ、チームシリウスの出し物?

 

 

 「あ、ポケモンもいるよー! あ、でもエアグルーヴさん怪我したのかな・・・大丈夫かなあ」

 

 

 目の前のエイリアンたちの仮装している犯人がもう目星がついたが、怒る気力さえも失せ、半分腰が抜けて座り込みそうになるのを絶えているとそばで泡を吹いて気絶しているエアグルーヴ副会長をポケモンの仮装をした恐らくシリウスのメンバーが担いで移動している。

 

 

 ミミッキュにラランテス。サマヨール・・・ああ、おそらくラランテスで気絶したのね副会長は。確か大の虫嫌いだったし・・・

 

 

 この後に聞こえてきた第二の悲鳴と、いつの間にか目の前から消えていたエイリアンとプレデターに新しい犠牲者が・・と内心手を合わせつつ、何やら内またになって顔を真っ赤にしていたダスカさんとウオッカさんを休ませるために移動。

 

 

 ああ・・・もう。心臓に悪すぎるハロウィンだわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ニシシ。ハロウィンイベントだけど、ここは日本のお化け屋敷みたいな空気があるねえ」

 

 

 「ですわねえ。恐らくルートを二つ用意したとのことですし私たちが選んだのは和風だったのでしょうか?」

 

 

 スピカとシリウスの合同でハロウィンイベントで私とテイオーもイベントを楽しむ側に回ることが出来ました。

 

 

 ケイジさん曰く「マックイーンちゃんらはその可愛さと美しさを振りまきつつ楽しんでりゃあいいのよぉん」とのことで私は魔女。テイオーさんは赤ずきんの仮装であちこちを散策してお菓子をもらい、ここにも足を運んだということです。

 

 

 「しかし、あちこちで悲鳴が上がっていたり幽霊じゃなくてエイリアンがいたとか怪物だのとかの言葉が聞こえたけど、反対のエリア。何を用意したんだろう?」

 

 

 「うーむ・・・武器人間とかブロブでしょうかね? メジャー処だとウーズ、スキャグデッド。あ、クリーチャー的なのでしたらフィーストとか」

 

 

 「半分以上がマイナー映画とかじゃん。ウーズとかはみんなでゲームしたけどさ。でも納得かも。僕はレギオンとかかなあーと」

 

 

 「小型のものですか? いくらケイジさんでもそこは・・・・無理。とは言い切れませんよねえ・・・」

 

 

 あの人の才能の多彩さとその深さは文字通り物が違う。いつもの魔法のような手品に振る舞いもだがどこで知っているのかといわんばかりの知識の広さにはいつも舌を巻くし、それを活かしての世界各国でのライブやショーは文字通り私たちのウイニングライブや、競争ウマ娘のレース以外でのアイドル部分の幅を広げた一人。

 

 

 滅茶苦茶を、しかもゴールドシップさんも一緒なら多少の事は通る。何か騒ぎがあった場合、最悪を想定して足りない。常にその最悪の斜め上かブーメランのような動きをするのがあの人だ。

 

 

 そうこうしながら歩いていたらぽつんとついた広いエリア。やけに暗いのだが私たちがついたらパッと周りが明るくなる。

 

 

 『チャレンジャーの可愛いお二人さぁーんようこそようこそ~! ハッピーハロウィーン! ということだがそのまま素直にお菓子を配るのはもったいないよぉ~』

 

 

 ケイジさんの七色の声で男性の声でのアナウンスが流れ、見えてきたのは何か奥行きのある部分と、突如転がってくるのはサッカーボール・・・? 燃えていますが、熱くない? どういうものでしょう・・・?

 

 

 『ということでせっかくだから二人のその可愛い脚に秘めたパワーを使ってお菓子をつかみ取り、余計なジャマを入らせないためにイベントをしよう! モンスターストラックアウトー!! 今から向こうの場所から流れてくる怪物たちをその火の玉サッカーボールで倒して道を切り開いてくれ~制限時間は1分!

 

 

 その中で流れてくるモンスターたちを10体以上倒せば合格。それ以下なら不合格で残念賞だ』

 

 

 「楽しそう♬ なら、たっぷりお菓子をもらうために負けられないね~」

 

 

 「・・・野球での方が自信がありましたが。ですね。しっかりと勝ってみせましょう」

 

 

 こういうイベントなら確かにサッカーもですが蓮選手、国光選手の幼馴染に命の恩人。一緒に野球観戦をした刑事さんなら野球の方が気合も入りましたのに・・・いや、わがままを言ってもしょうがない。

 

 

 美味しいお菓子。ケイジさんの言うそれなら、料理上手が多数のシリウスのメンバーなら普段は節制で食べられないものもたんまり・・・! 負けませんわ!

 

 

 『だーけ~ど~もちろん今日はハロウィン。怪物たちもお菓子が欲しくて妨害するそれをうまくタイミングを読んでシュートを決めろ!』

 

 

 それを言うや、ちゅぃん! と何かが地面に当たる音と、ストラックアウトのある場所の上、角からグラサンを付けてスーツに身を包んだ・・・ナギコさんが出てきた・・・

 

 

 「妖怪「狙撃手」だ」

 

 

 「「妖怪スナイパー!!?」」

 

 

 「落ち武者も来ちゃったよ~」

 

 

 「「落ち武者!?」」

 

 

 

 キジノヒメミコさんもロブロイさんと一緒に地面から登場・・・いやいやいや!? どうやって地面から出てきたんですの!?

 

 

 その後に飛んでくる弾丸と弓矢は・・・お菓子だった飴細工?

 

 

 「「「ハッピーーハロウィン・・・・///」」」

 

 

 「妖怪たちの方が優しいですわ!?」

 

 

 「もはやハロウィンか何なのかワケワカンナイヨー」

 

 

 

 『さあ、彼女たちは君らの放つシュートを弓矢に弾丸で逸らそうとしてくる。競争ウマ娘の鍛えた脚とその細やかな脚遣いで切り抜けてくれ。ゲーム・・・・・・スタートォ!!』

 

 

 

 

 

 「中々歯ごたえのあるイベントでしたわね」

 

 

 「でもどうやって地面から出てきたりしていたんだろう? 今度聞いてみよ。悪戯に使えそう」

 

 

 イベントをクリアし、飴細工やお菓子をもらい既にたんまり。なのだがもう少し先がゴールなのでせっかくなので歩いていく。

 

 

 この飴たちは保管が聞くそうですが・・・うーん。大量ですし、ラモーヌさんやライアン達にも分けて、おばあ様にも渡しましょうか。秋の収穫祭もハロウィンの側面ですし。喜んでくれるかも・・・?

 

 

 「1まーい・・・2枚・・・」

 

 

 歩いている中聞こえる声。気が付けば学園の外のエリアに出ていたのだが、その一角の緑色の土管から聞こえてくる悲しい声。

 

 

 番町皿屋敷!? と思ってみれば。

 

 

 「皿が足りねえぜ・・・なんてこった・・・! 今日の試合で必要なのに・・・!」

 

 

 「「プロレスラー!!?」」

 

 

 プロレスラーコスをしていたケイジさんが皿が足りないと嘆いていた。

 

 

 「ちょっとケイジ」

 

 

 「ゴル美先輩!」

 

 

 「今日の興行は大事なもの。あんたその道具を忘れるとか覚悟と気合が足りないようね・・・」

 

 

 「ヒィいい・・・・! ごめんなさーい・・・!」

 

 

 「なんか変なの始まった!?」

 

 

 先輩ポジらしい。これまた覆面レスラーコスのゴールドシップがケイジさんにビンタをかまそうとしている。なか、何かが止めに入った。河童だ。・・・・河童!?

 

 

 「まあまあお二人とも。このお皿以外でもさりげなく道具をリングの中に仕込んでおけばいいですし、この枚数でもインパクトはありますから。ほら、10枚目のお皿はここに隠していたのか―! とか」

 

 

 そういって二人の仲裁をしている河童。でもよく見ると頭のお皿が・・・

 

 

 「「お前が犯人じゃねーか!!」」

 

 

 「ばれたか―!!」

 

 

 見事なクロスボンバーを決めて河童をKOした二人。10枚目の皿を河童の頭から手に取ってご満悦。

 

 

 「いやーよかった良かった。これで安心ですよ」

 

 

 「こっちこそカリカリして悪かった。相手が相手だ。気は抜けん。お? おっと。ファンの皆さんにもサービスを使用か。よいしょ・・っと!」

 

 

 「ぎゃぁああああ!!?」

 

 

 「河童の甲羅が割れたー!!?」

 

 

 「うぇ!? お、お菓子にケーキだらけですわ!」

 

 

 ニコニコの二人だが私達を見ればファンサービスと称して倒れていた河童の背中の甲羅を手刀で開いて大量のお菓子を取り出して文字通り風呂敷でパンパンになるほどに渡して移動していった。

 

 

 プチケーキに飴玉にチョコにクッキー、豆菓子に芋菓子。ソウルケーキと色とりどり。それに目を奪われていたが、河童はどうなっているのかと見れば。何やら溶けて河童らしいものしかない。

 

 

 ・・・・・・・何だか知らないですが良しですわ! そう考えてとりあえずシリウスエリアから無事抜けて別の場所でテイオーさんと休憩とお菓子を食べました。この後心底疲れ切ったスカーレットさんとウオッカさんが来たのでお菓子を分けつつ目の前の百鬼夜行な光景を楽しんでいましたわ。

 

 

 

 

 

 

 

 「サーてさてさて皆の衆! ハロウィンを楽しんでいるかーい!!」

 

 

 たくさんの仮装でみんなに刺激とお菓子をばらまいて、まさかのエアグルーヴ他数名が気絶する事態になったがすぐに復活させたのでそのまま次のイベントに移行。ついでに葦毛の皆様の多様な表情を見られたので眼福眼福。

 

 

 普通ならこれだけでもいいのですが仮装パーティーとはいえファンとの交流で、アイドルの側面もあるトレセン学園のウマ娘。「そんならライブも必須ってもんよ!」ということでケイジはすぐさまライブ会場でケイジの十八番メドレーにハロウィン風の振り付けに演出も盛り込んだものでやるとのこと。

 

 

 黄色い歓声と野太い歓声が混じりながら始まるケイジのライブ。急にテーブルを出してそこに無数の料理を出せば、あるいは煙と共にドラゴンの着ぐるみをつけて炎を吐き出し、その炎の中から踊り子衣装で登場。

 

 自分の耳を手で隠して出すときには自分以上の大きなものになって取れて、それが次の瞬間には長い巻物になっていく。それでファンの視界を隠したと思えばドラゴンの着ぐるみと踊り子衣装のケイジと勝負服のケイジで踊っていたりとでまさしく魔法のような縦横無尽。

 

 

 かと思えば次の瞬間には空模様を仕込んでおいた天幕を展開してプラネタリウムで満天の星空を。かと思えば百鬼夜行を演出。

 

 

 曲が変わればそれに合わせて文字通りステージも客席も姿も変える。傾奇者はアイドルという側面だけではなくアーティストとしてもマジシャンとしてもやりたい放題。それに魅了したと思えば突如ステージから消えるケイジ。

 

 

 後は私の出番。とはいえ軽いアナウンスだけど

 

 

 『さぁ皆様! 続いて本日最後のイベント。皆様ご存じヘンダーランドのオーナーにして多くのウマ娘の楽曲を作曲しましたマカオとジョマ氏対! ケイジ、ゴールドシップによる追いかけっこ! ケイジ達の握っているカードをゴールに届けたときはなんと今回イベントに参加している皆様のなかから31名にヘンダーランドの無料チケット!

 

 

 負けてもヘンダーランドで次回の新発売スイーツを抽選で31名に試食です! ではスタート!!』

 

 

 この合図で同時に学園の屋上から飛び出すシップとケイジ。そしてマカオとジョマのオカマ魔女コンビ。空中からのドローンと望遠レンズで臨場感ある演出で見せていく追いかけっこ。

 

 

 カードを即席で別のものでごまかしたり、ワイヤーアクションで飛び回ったりとコメディと化け物じみた動きで大盛り上がり。

 

 

 最後はケイジが無事にカードをセットしてケイジ側の勝利で花火が上がり今年のトレセン学園のハロウィンイベントは無事終了。

 

 

 後日。やたらオカマが多いので百鬼夜行トレセン学園と一部の新聞やテレビでは報道されていたのに笑うほかなかったけど。

 

 

 

 

 

 

 

 「あっはははは! いやー愉快愉快。やっぱ祭りはこうでないと」

 

 

 「何名か気絶や泡吹いて楽しむ処じゃなかったけどね・・・不審者とかを捕まえたりとかほんと大騒ぎだったわ」

 

 

 祭りが終わり夜も冷え込む時間。片付けも終わり寮への帰り道。ジェンティルちゃんとの買い食いしながら冷えないようにコートを羽織ってふーらふらってね。

 

 

 「まあま。いいじゃんいいじゃん。あれくらい愉快なくらいが本来の祭りよ。で・・・さ」

 

 

 「?」

 

 

 祭りではずっと仮装しまくり走りまくりの時間だったから。これを付けることが出来なかったんだよな。

 

 

 コートを脱いでからジェンティルちゃんとおそろいのドラキュラ衣装。わざわざ宝飾までもしっかりとして派手だが、その目立つ宝石の数がアタシのGⅠの勝利数でそろえているのがほんと気合入っているわ。

 

 

 胸は潰してある程度ラインをと思ったけど、そこも合わせてくれているし・・・割とこれ礼服としても使えるよね。

 

 

 「トリックオアトリート。ふふ・・・お菓子、ある?」

 

 

 「っ・・・・! え、ええ・・・ほら・・余り物だけど、早く言ってくれれば渡すものもいいのあったのに」

 

 

 そういって渡してくれるカップケーキ。アタシの拳よりも二つ大きくデコレーションも大量。ったく。こんないいものをねえ。ならまあ、私も残していたのを渡さないとな。

 

 

 「いいんだよ。ちゃんともらえたのが幸せってね。戻ったらココア用意するから食べる」

 

 

 「じゃ、私からもトリックオアトリート」

 

 

 「ほいさ。それじゃあ。皇女様への捧げものをどうぞってね」

 

 

 ジェンティルちゃんも微笑んでトリックオアトリートを言ってくれたので、全身から飴細工に棒を刺したものを無数に出して花束のようにしてジェンティルちゃんに渡す。

 

 

 「わぁ・・・おお・・・凄い・・・あら・・・全部妖怪とか、怪物とかお化け?」

 

 

 「全部アタシプレゼンツの自作。湯に溶かしてもおもしれーし美味しいぞ」

 

 

 湯に溶かすと中のラメとエキスが広がってちょっとしたジュースになるし、キラキラ輝いていいんだよな。試した甲斐がある。

 

 

 「なら、ココアを溶かす際の湯をもらっていいかしら?」

 

 

 「おうよ。足湯も用意しておくから、あったまろうな」

 

 

 吸血鬼の格好で二人でニコニコ寮への時間。美味しい楽しみと時間が増えて幸せなハロウィンだわ。




 ケイジがこの祭りで騒がないわけがないというね。ちなみにラランテスはオルフェがコスプレしていました。


 後明日以降に加筆しますがケイジとジェンティルちゃんの祭りの後の後日談を乗せまーす。いやあ、今回はいつも以上に急ぎ足で申し訳ないです。


 そして、どうにかこの話でこれを見せられます! あの甘糖連合 様に頼んで描いてもらいましたチームシリウスの募集ポスターです! あ、無断転載はNGです。


 
【挿絵表示】



 こんなノリのポスターを毎年ケイジが作ってはばらまいております。メジロライトニングは全シリーズコンプしているし、ファンの間ではこれの本物のビラを手に入れるのが目標の方もいるとか。


 あ、馬のケイジがウマ娘になったおまけは次回に回します。それと次回はまたこち亀を絡めようかなあと

ケイジの新しい勝負服 どんなものがいいでしょうか?

  • ランプの魔神風
  • ビキニ&パレオ
  • バニースーツ
  • ボーボボの服
  • その他
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