ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 とりあえず知り合いの方々に凱旋門賞の話をかいてみたら? ということで外伝。本編とはケイジたちに絡んでいなかった佐岳メイが出ますよ。あと、ケイジ達はアオハル杯後に更に暴れていたらということで世界線としてはウルトラマンマックスみたいに微妙に違うかも。くらいの感覚で見てくださいな。


 あ、それと今回は軽い説明会なので、ぽへーとみいてくださいな。








 その始まりは、一人のもの好きのビッグマウスから始まった。


 「アタシは、シンボリルドルフを超える。超える伝説を作る! そして、その始まりの場所はこの場所、このライブからだ!!」


 その声は、ロマンはその想像を超えていく


 「日本史上初! 無敗の4冠制覇! 二人同時に菊花賞バが誕生!! 傾奇者ケイジ、黄金船ゴールドシップ! ともに前代未聞の大記録とレコードを打ち立てましたぁああ!!」


 傾奇者とその好敵手たちは日本にとどまることはなかった。


 世界は私達の庭。世界は遠い事なんてないと暴れまわり続けた。


 「ドバイDF連覇! 世界一のミドルディスタンスの強者ジャスタウェイ! 再び黄金の勝利を白銀の末脚でつかみましたあ!!」


 「ふふふ。シップ達には負けられないものね」


 「ドバイシーマクラシック三連覇! 何ということでしょう! 最強の皇女は日本のみならずドバイでも三度目の君臨! もはやドバイミーティングは彼女の庭園に過ぎないというのでしょうか!!」


 「ふん。ライバルたちがいるのですもの。これくらいはしませんと」


 「何ということだゴールドシップ! 年齢宣言解除のイギリスダービーを見事制覇して遅れたクラシック二冠目をまさかの海外で戴冠!! 黄金の国ジパングからやってきた金色の不沈艦は我々にその美しさを与え、その対価にダービーを持ち帰るようです!!」


 「イェーイピスピース!」


 「日本からやってきたロコドルガール、ホッコータルマエまさかのBCターフ大差をつけての大勝利! アンビリーバボー! 日本のダート、アイドルの実力は我々の理解を越えている! これが試される大地のパワー! これがホッキ貝パワーなのか!!」


 「皆~ハスカップを是非是非味わってほしいべ~試食会、後でするべよ~」


 「香港ヴァーズ連覇! 彼女は戦場を選ばない! 最強世代一角を手にする万能女王ヴィルシーナ! 美しきその輝きがまたもやここに花開きます!」


 「ふー・・・ほっとします。この瞬間は。勝利したとわかった時は」


 何よりも、その奮起を一番引き出すのに、一番周りを発奮させるケイジは


 「届くのか! いやもう決まった! これはゆるぎない! 届いたアァアアあ!!! ケイジ! なんと、なんと・・いくことでひょうひゃ!! は・・はふ・・お、欧州二冠、三連覇ァアアアァア~~~~~~っっっ!!!!!

 前人未踏! 誰も想像できない大記録を打ち立てたのは我らがケイジ! 凱旋門賞に日本の旗が、歴史に名を刻む大偉業とともに立ちました!」


 「どぉーよ。にっひひひ♪」


 誰も届かなかった欧州二冠三連覇を手に。全レース海外メンバーには4バ身以上をつけての勝利で一度も負けを許さない。その光景に誰もが熱狂し、そして一人の少女に火をつけた。


 「あたし様は佐岳メイ! チームシリウス、スピカのその強さ、ロマンに惹かれてきたものだ! 是非、一緒にこのプロジェクトl'arc  に力を貸してほしい! いずれ凱旋門賞、いや、海外のレースを戦えるような人材を日本で出すために!」


 「えーやだ」


 「なっ!!?」


 「今すぐ出すんだよ。というわけで、うちの新世代たちと海外飛び回ってもらうからはいよろしくぅ!」


 「は!? え! な、いやまて! いつの間にあたし様のパスポートを!? 行先アメリカ!? 凱旋門賞は・・・・放せェええええええ!!!」


 そんな出会いから、メイは魅せられた。金色の暴君に、砂の怪獣王に、青薔薇の姫騎士に、雷爆の襲撃者に、ブラックライトニングに、ワンダーウーマンに。凱旋門賞のみならず、世界中で距離を問わず戦えるウマ娘たちとの出会いと育成、そして交流。


 プロジェクトl'arc はメイの予想を大きく上回る結果を見せていき、そして。ケイジの愛弟子キタサンブラックが凱旋門賞を制覇してメイの目標をかなえ、そして現在


ウマ娘エピソード 外伝プロジェクトl'arc 次世代

 「さて、三度目のプロジェクトl'arc  となるわけですが・・・」

 

 

 「今回の目標は凱旋門賞のみに絞る分、確実に取りに行きたいと思います」

 

 

 もはや世界中に名を知らしめたプロジェクトの会議。そこに呼ばれるトレーナーたちも中央トレセン学園に在籍する秀才、天才たち。だが、その空気は決していいものじゃない。

 

 

 (うーん・・・やっぱり、そうなるかあ)

 

 

 「そのために今回は前もってトレーナー諸君に声掛けとこの子ならという志願をしたいのですが。皆さんどうですか?」

 

 

 佐岳メイさんのその声に皆苦虫を噛み潰したような顔、あるいはどうしたものかと悩んだ顔を見せる。元リギル所属、今はトレセン学園の職員として生徒として、アスリートとしての視線と成長した職員の視線で今の生徒たちを見れるシンボリルドルフ、エアグルーヴも同様だ。

 

 

 ここまで皆が重い顔を見せるのはその成果を確実にしたいほどに今の世間の期待は重く、同時に認識のずれがある。

 

 

 「あまりいい声はなさそうですね。とはいえ、私の方も同じなのですが・・・」

 

 

 「うちの方でもキズナ。あーマエダのほうね。そっちはアメリカに行くということでそっちの勝負になるでしょうし、凱旋門賞はいかないでしょうしなあ」

 

 

 「ふむ。またシリウスに聞くことになるが松風さん。そちらにマエダノキズナ以外での有望株はいないですか?」

 

 

 「松風でいいですよルドルフさん。いやー流石に今のまま凱旋門賞にいくには資格も成長も手にしていないので」

 

 

 樫本理事長代理もこうして声をかけるも自分も同じと自嘲気に息を吐き、ルドルフさんからも声をかけられるも利褌さんと僕の意見は同じ。元ヒサトモ、現マエダノキズナはアメリカのBCシリーズ連覇を狙っていて凱旋門賞に興味はなく、素質を見込めるマエダアトラス、ミコト、マエダルージュ、マエダカレン、メジロトリガー、メジロブレイズらはまだデビュー戦もしていない子たち。リギルから移籍してきたオジュウチョウサンも障害は行けるが芝はGⅡがせいぜいとみんなが言う。

 

 

 僕らの言葉に皆一様にがっかりしている。正直な話ウマ娘に何らかの形で脳を破壊されたり、担当大好き、推しまくりのトレセン学園のトレーナーたちで自分の子ならいける。という言葉が素直に出ないのはそれほどに凱旋門賞の壁の高さを身に染みているのと、今の時代にその勝利を確実にできる逸材はいるかと言われると怪しいからだ。

 

 

 「困ったものだ。世間ではもはや凱旋門賞は自分たちのもの。いや、世界の大レースも手にできるウマ娘のアスリート大国としてのイメージが着きつつある。日本のウマ娘レースのレベルは遅れているというイメージを払拭は出来た。海外遠征も大成功した」

 

 

 「ですが同時に大成功をしすぎた。とも言えます。あの世代。まさしく怪物、伝説となるメンバーがそろい過ぎたあの時代に世間の意識と、今の学園のウマ娘たちのイメージさえも捻じ曲げてしまいかねないほどに」

 

 

 そう。このプロジェクトl'arcが始まる前にまずケイジ達の世代が世界中で暴れに暴れ、その無類の強さを誇るメンバーが国内で勝った負けたを繰り返す。まずケイジの欧州二冠連覇、ジェンティルドンナのドバイシーマクラシック連覇。ヴィルシーナのアルクォズスプリントから香港ヴァーズという1200~2400の自在な距離適性でのGⅠ勝利。ジャスタウェイがケイジを負かしてレコードも更新して世界ランク1位に。そのメンバー全員に勝利経験のあるゴールドシップ。フェノーメノ。

 

 

 海外のウマ娘を国内外でも軽く一蹴するメンツが国内のライバルには負け、そのライバルもまた強烈なメンバーばかり。そこで始まったプロジェクトl'arcが始動して以降はさらにその勢いは止まらなかった。

 

 

 アメリカトリプルクラウン、二冠、欧州、アジアのマイルをクラウン、ティアラ問わず確保。世界最高峰の障害レースグランドナショナルを連覇。欧州の有名なレースを荒らしまわる雷爆と金色の暴君。イギリスダービーを制覇後、オーストラリアでもメルボルンカップを手にし、ジ・エベレストも手に。ダート大国アメリカでも日本のダート娘たちが暴れて日本ウマ娘たちが交流戦をするようになって久しい。

 

 

 「まさかあたし様でもあの時代のチームシリウス、そしてスピカの二人がここまで規格外だとは思わなかったよ。世界中を飛び回り、そこで確実に成果を持って帰りそれはおまけと言わんばかりにレースでは周りをねじ伏せながらのデッドヒート」

 

 

 「一つのチームとそのライバルだけで1200~6907mの距離のGⅠを手に、芝も、ダートも、障害も制覇して世界各国のエースたちをまとめてねじ伏せた。更には歴史でも類を見ない同期で欧州二冠三連覇、ドバイシーマクラシック3連覇、阪神大賞典、宝塚記念4連覇。4レース全てを連覇と偉業を立て過ぎた。そのせいで今や世間では海外レースも日本のレベルなら軽く取れるという風潮もあるほどです」

 

 

 「それをいまさら違うというのはアスリートとして期待にこたえきれないということを自白するのに等しい。かといって応えようにもそのレベルに達することが出来る子がどれほどいるか」

 

 

 「しかし、今の学園に来る生徒とそのレベルの向上、レース興行やこの人気を落とさないためにも最低でも凱旋門賞だけに絞ってでも確保したい」

 

 

 「ええ・・・頭の痛い話ですが。この流れを断ち切るのはあまりにもったいないものであり、頑張ってきた生徒たちにも期待をかけてくれるファンの皆さんにも申し訳ない」

 

 

 「何より、ケイジの弟子のキタサンブラックも凱旋門賞を取ってこれで4年連続日本に凱旋門賞の勝利を届けている。5年目も。という声もありますしなあ。うちの娘が迷惑をかけていや申し訳ない」

 

 

 謝る利褌さんの顔は笑顔が隠し切れず、周りのトレーナーの皆も微笑えんで空気が和む。今は大変だが、あのメンバーでの珍道中と滅茶苦茶な成果に元気づけられた皆なのと、愛娘を愛する父親の顔はほほえましい。話は変わるが僕らはケイジ達と海外を飛び回ったせいで航空会社のポイントがたまりまくって休暇の旅行の際の旅費を大幅に節約できたので土産を買い込みすぎたりという一幕もあったがそれは置いておく。

 

 

 「コホン。まあ、なのでできれば今からでもいいので凱旋門賞に挑むウマ娘を選抜したいのです。以前のように皆に声をかけて我も我もとくる子たちも参加させたいのですが、今回ばかりは一点集中、少数精鋭で行きたいところですが」

 

 

 「あーそれなら一ついいです?」

 

 

 樫本理事長代理の言葉に手を挙げたのは沖野トレーナー。チームスピカのトレーナーであり、たった一人でリギル、シリウス、ファーストと戦えるウマ娘を育て上げる天才トレーナーだ。うちと良く練習している間柄だが、何かを考え付いたのか少しにやついた笑顔が浮かんでいる。

 

 

 「どうしましたか沖野トレーナー」

 

 

 「うちの子で一人今回の凱旋門賞へ挑戦する子を出したいです」

 

 

 その言葉に一同がどよめくも、沖野トレーナーのメンバーならと納得もいく。キタサンブラックが凱旋門賞を取っているし、ゴールドシップ、ジャスタウェイ、ダイワスカーレットにウオッカと海外遠征の経験も豊富。その彼が選ぶ子ならと皆明るい顔を浮かべた。

 

 

 「おお! その子は誰です? キタサンブラックを再度出すのです?」

 

 

 「いえ、サトノダイヤモンドに挑ませたいです。彼女ならきっと凱旋門賞でも行けるはず。ただ~・・・ちぃっとばかし条件というか、頼みがありましてねぇ」

 

 

 頭をかきながらキャンディーを咥えるトレーナーにメイさんも樫本理事長代理も興味深そうに耳を傾ける。

 

 

 「内容次第ですが可能な限り受け入れます」

 

 

 「どうも。じゃ、まず一つはチームシリウスからトレーナーの協力をしてほしいです。はっきり言って海外遠征のノウハウとその人脈の広さはすごいですし、俺も助けられましたから」

 

 

 「こっちは構わないよ。うちのメンバーも今は海外遠征がない分落ち着いているし、どんどん協力しようじゃないか」

 

 

 「私の方で事務などの雑務は請け負うとしよう。リギルにシリウスにも私は恩もある」

 

 

 一つ目の内容は僕らチームシリウスのトレーナーを貸してほしいとのこと。これに関しては問題がない。チームシリウスの特徴は利褌さんを中心に多くのトレーナーがいて海外遠征に対応できるのと、細かなケアが出来る。そもそも一緒に長く行動をしているのでその申し出も何ら問題ない。

 

 

 そしてそこにルドルフさんの申し出も助かる。ぶっちゃけた話、アスリート、アイドル、生徒会の仕事を一気にやっていたころより心なしか肌艶がいいのはいい伴侶がいる以外にも学生時代よりも仕事が減ったからだと僕は思う。

 

 

 「それじゃあ、二つ目ですが・・・ケイジを呼び戻して、ダイヤに指導をしてください」

 

 

 「「「「!!!!」」」」

 

 

 二つ目の発言にはみんなが驚いた。ケイジを呼び戻す。今の日本のウマ娘レースの人気を作り上げた世界最強。そして僕の相棒。真由美ちゃんとつなげてくれたキューピッドにして、どこまでも大きな贈り物をくれたターフの傾奇者。彼女がまたトレセン学園に来てほしいという発言に樫本理事長代理とメイさんはしばらく考え込み、ルドルフとエアグルーヴは嬉しそうな顔。利褌さんは爆笑。他は驚きつつも内心納得。

 

 

 僕も同時に嬉しく思う。引退後すぐオリンピックでも障害物競走部門で金メダルを取り、最近ではマジシャン、アーティスト、ダンサーとして世界中を飛び回っているケイジにまた会える。ハチャメチャな日々と、それ以上に楽しかった思い出、僕たちみんなの栄光の日々が目に浮かぶるようだ。

 

 

 「ケイジが・・・」

 

 

 「いや、キタサンブラックにオルフェーヴルたちの才能を見出して、あのラニを矯正させたケイジなら・・・?」

 

 

 「はぁ・・・警察とマスコミの対策のマニュアル。今の生徒会と照合して動かすべきだな・・・胃薬と頭痛薬の用意もしておくか。まったく・・・あのたわけは元気しているのか」

 

 

 「ふーむ・・ケイジの弟子がまた。となるかもしれないが・・・」

 

 

 「沖野トレーナー、あたし様は賛成するが、あなたほどのトレーナーがなぜケイジを求める? はっきり言って、サトノダイヤモンドの育成とバックアップを十二分にするのならチームシリウスの面々のノウハウと知識、サポートがあれば十分だと思うが」

 

 

 様々な意見が飛ぶ中メイさんの声に沖野さんも難しそうに顎を撫でながら少し難しそうな顔をして口を開いた。

 

 

 「んまあーダイヤの才能ならきっと凱旋門賞は行ける。才能は行けるんですがその引き出し方がどうにも思い浮かばなかった。こう~俺やシリウスの皆さん以外に足りないものがある。その刺激があったほうが彼女の宝石のような才能を磨きあげられると思うんですよ。何より、ケイジの指導力と、今のダイヤに足りないものを俺が考えるよりもズバッと出してくれそうな気がして」

 

 

 この言葉には皆一応の説得力を感じたようでなるほど考える。実際、問題児のラニを鍛え上げてアメリカのクラシック二冠を取らせたり、ライスシャワーの才能を開花。キジノヒメミコとメジロライトニングのコーナリング技術と逃げはケイジが叩き込んだ。

 

 

 そして基本練習はさぼる、奇行に走るゴルシですらケイジがいる時はやる気満々で練習に挑んで互いを磨き合い、弟子のキタサンブラックはGⅠ10勝目を上げてと絶好調。他のチームへ与える影響でいえばリギルやファーストもまさしく好影響を受けている。

 

 

 「ふむー・・・・・・彼女の機転なら・・・・・・ですが、問題は」

 

 

 樫本理事長代理も以前のアオハル杯でケイジがうまい具合に根回しなどがあって現在の地位とチームメンバーを守り、自分の考えに惹かれた生徒たちを鍛えている日々。だからこそケイジの参加によるダイヤちゃんの強化に踏み切りたいのだろう。

 

 

 「基本海外を飛び回ってるケイジが捕まるかどうか。予定が確保できるか。ですよね。ちょうどいいので今連絡してみましょうか」

 

 

 樫本理事長代理の懸念を見抜いた利褌さんがスマホでケイジの電話番号を出してスピーカーにして机に置く。しばらくのコールの後、通話がつながった。

 

 

 『あぁんらぁ~お父ちゃん。あんたも好きねえ~』

 

 

 「ちょっとだけよぉーん。って言わせんなケイジ。元気しているかー?」

 

 

 『こちとら何時でも元気マシマシよぉ! そばにアラ殿下いるけど話す?』

 

 

 「いやいや、殿下に時間を取らせるわけにはいかないしね。確かドバイでのショーだったか。まあーいい。一つ話があってね。ケイジ。トレセン学園で今からサトノダイヤモンドを鍛えて日本に5度目の凱旋門賞を取りにいかないか?」

 

 

 『わぁーお単刀直入♡ いやトレーナーらで頑張れ。松ちゃんにルナねえ、樫もっちゃんにおハナちゃん、沖ちゃんいりゃあ親父と変態共でやりゃあすぐ行けるだろ。アタシこれからベガスとニューヨークでショーの予定なんだよ』

 

 

 なんというか、男の声と女の声を出せる謎の声帯に相変わらずすぎる行動範囲に懐かしく思うが、ケイジもどこか引いている。そりゃあそうだ。自分の時代は終わり、次のスターたち、キタサンブラックやその後輩たちにバトンを託してレースからは身を引いたのにまた呼ぶというのはケイジからしてもなんだかなあーというのは。

 

 

 「もしもしケイジ。久しぶり」

 

 

 『おー松ちゃん久しぶり。いい加減真由美ちゃんと子供出来た? それと親父説得しといて』

 

 

 「ま、まだそこまでは・・・・じゃなくて。ぜひケイジ。もう一度だけトレセン学園に来てほしい。ケイジたちの作り上げた大炎を消したくない。つなげるためにケイジが必要なんだ」

 

 

 『だーかーらーよーキタちゃんがちゃんと凱旋門賞取って、ダイヤ以外にも才能ある子たちは来ているんだろ? そいつら鍛えればいいじゃねえの。天下の中央トレセン学園だし、アタシは気儘なOBとして遊びに来るくらいがいいんだがな』

 

 

 「ケイジ。私からもぜひお願いしたい。ケイジの言うことはもっともだし、大人がそろって頼るというのも恥ずかしい話だが君の生み出した流れと、それを絶やさないために。もう一度だけ君の台風のような暴れっぷりとその力、元気を貸してほしい」

 

 

 「私も助けてもらった身ですがお願いします・・・今から凱旋門賞にいく、いえ、確実にあそこで勝利できるという算段まで鍛え上げられる最後のピースが貴女です。どうか、お願いします」

 

 

 『・・・・・・・・・・・はぁー・・・分かった分かった。やってやろうじゃねえか。ダイヤちゃんを凱旋門賞を取らせる。ね。まったく女の頼みにゃ弱いのに。んなら松ちゃんに親父、樫もっちゃん。学園の方でもアタシの好き勝手やらせてもらうからな。

 

 

 まず栗東寮のフジねえに連絡とってアタシが来るのとアタシの知り合いの業者を入れることの許可、それとトレセン学園の食堂に連絡。前田グループの力でちょいと協力することがあるから。今から茂美社長とばあちゃんに連絡するからこれでな。長期休みが合宿になりそうだ』

 

 

 やる気になったケイジの返答にみんなワクワクした顔になり、メイさんも笑顔が浮かぶ。このプロジェクトが成功するかもしれないという希望。なによりあの台風のような思い出と元気をくれる彼女が帰ってくることに。なにより、僕が一番ワクワクしていた。またケイジに会える。それが何よりうれしい。

 

 

 『あー・・・それと、頼みがもう一つある』

 

 

 「なんだいケイジ?」

 

 

 『親父もみんなも、アタシをトレセン学園でしばらくかくまってどこにいるか教えないでくれ・・・特にうちの連中に』

 

 

 そういって電話を切ってしまうケイジの事情は後で利褌さんがケイジを狙う女性陣でいろいろ騒ぎが起きるのが嫌という返答に微妙な空気になった。頑張れケイジ。百合ハーレムを作るのか襲われるかはケイジ次第だと思うよ。




 ということで主役はダイヤちゃん。次回から出てきますがどうなることでしょうか。あとはまあ、あれだけ暴れまわればそりゃあ日本のウマ娘レースのレベルの認識も狂うよねって話。ケイジ達の世代も先輩世代も後輩世代もまさしく怪物だらけだったのとみんなでレベルアップしていたので。


 ケイジは現在キタサンからも色々な意味で狙われているので大変。下手にケイジがトレセン学園にしばらく滞在するとわかればケイジを慕うメンバーが突撃してきて学園内で百合園が開かれます。


 フジキセキ、ヒシアマゾンは寮長から寮母に。色々学生の性癖壊していそう。いや開発か。

ケイジの新しい勝負服 どんなものがいいでしょうか?

  • ランプの魔神風
  • ビキニ&パレオ
  • バニースーツ
  • ボーボボの服
  • その他
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