評価人数300人到達ありがとうございます! いつも応援、感想も大変励みになっております。
あ、それと最後にプチアンケを用意しますので良ければご意見くださいませー
「はむ・・・んー・・・! このバケットとソースすっごく美味しいですケイジさん! サトノ家のシェフ以上ですよ!」
「スープもすっごく染みて・・・はぁー・・・癒されます」
「おーどんどん食べろよー低カロリー高たんぱく。栄養もばっちりの飯だ」
ダイヤちゃん凱旋門賞への改造計画も進んで秋から冬になるころ。ダイヤちゃんも河川敷ジグザグダッシュやひねりに強い体づくりで根を上げることなく過ごせるようになってきて飯もたくさん食べてくれてと好調な勢いをキープ。
「いやー・・・俺までご馳走にあずかって悪いなあ」
「気にすんな。タッパーと鍋にスズカの分も用意しているから持って帰っておいて。あっためなおせば問題ないし」
そして沖ちゃんも飯を食わせつつ嫁のスズカの分のスープと料理をそれぞれタッパーに鍋に突っ込んでおいておく。この手合いの野郎は仕事とウマ娘を育てることに突っ込んで私生活壊れるから真面目に自分の教え子かつ嫁で私生活も幸せとある程度財布に余裕持たせるように縛っておくようスズカにけしかけて正解だった。
四人でがつがつ飯を食いつつ一息入れるころ合いになったのでお茶のおかわりを用意してと。
「さーてと。ここからはダイヤも何んとなーくで聞いてほしいがあたしとキタちゃん、シリウスの補助メンバーはあくまでもダイヤちゃんの凱旋門賞へ行けるために実力をつけるための助っ人。だからそれまでのローテに関しては沖ちゃんとダイヤで決めてほしい」
「まあ、それに関しては最初から言われていたからな。とりあえず冬はダイヤは有マ記念、キタサンは香港に挑んで、そこからは1~2月まではレースはない。3月にドバイミーティングにダイヤは参加して、キタサンは大阪杯に出走させたい」
ほーん。キタちゃんは国内で鍛えて、ダイヤちゃんに関してはまず国外の大レースでアウェーの大舞台での経験を積ませていくと。ドバイなら芝質もまあ日本勢はある程度戦えるレベルだし。
しいて言うのなら、欧州のメンツはあんまり出てこないからあっちの敵情視察をできねえのが残念だが、欧州のライバルがいない分いいと考えるかあ~
「で、宝塚記念にも参加するか?」
「ああ、ただしそこに出るのはキタサンブラックだ」
「はい! あ、でもダイヤちゃんは?」
「ダイヤはケイジ記念に出てもらう。キタサンは昨年勝っているからというのもあるが、出来る限り万全に整えてから一度欧州に挑む前にどれほど仕上がっているかを見たい」
「・・・・・・・ゴクン。んむ・・・はい! 頑張ります!」
「嬉しいけど、そうなると春三冠はキタちゃんが、ドバイからケイジ記念まではひたすらに煮詰めていくと。大分大事にしていくねえ。安田記念は出したら? いくら弟子とはいえ贔屓しねえから実績は積んでおかないとはじくぞ」
「ふーむ・・・そうするか。試合勘を鈍らせるのももったいないしな。ダイヤ。行けるか?」
「もちろんです。ケイジ記念は世界中からの怪物、天才がやってくるレースですもの。凱旋門賞に負けないほど頑張りますから」
よしよし。これなら休みが開いている分色々私の仕込みと用意も活きてくるな。中川の兄ちゃんに頼んでおいたやつも使えそうだし・・・
「うっし。それならだが、2月までは新しく用意した特別コースを使用する。休憩時間は増えるけどその分練習強度と密度は上がると思え。
で、4月くらいからは北海道で過ごしてもらう。レースの移動の際はうちの方で手段を用意しておくのと、宿泊費、用意諸々学園が負担してくれるから気にすんな。とりあえず基礎に関しては松ちゃん達からも聞いているがアタシから見てもいいー仕上がりになっている。
だから次のステップに進んでいくからそのつもりで。沖ちゃんはスズカにしばらく家を空けることを話しておけよー」
イカのサイコロステーキをつまんで指パッチンで火をつけてアロマをキセルで一服。んー・・・オレンジ味。抹茶味にしておくべきだったかなあ今日の気分。お? 終わったか
「じゃ、今日の話はこれでおしまい。細かな日程は後で松ちゃんや親父とすり合わせていくけど何となくこの感じで行くから。
さー今日のおやつはガトーショコラとアップルパイ。ダイヤとテイオーの好きな紅茶な。お代りもいいぞー」
「「ヤッター!!」」
「うぉー・・・いい香り。これもタッパーに詰めていいか?」
大喜びするキタサトとスズカへのお土産に欲しがる沖ちゃんを見てアタシは笑顔になる。ばあちゃんからホテル稼業に関わってほしいと言われているけど、料理関係なら関わろうかしらねえ。ふふふ。
「えーと・・・時間どおりに来ましたけど。キタちゃん何か聞いています?」
「ううーん? 授業終わったらドリンクとか道具用意しておいてッてだけケイジ師匠から言われていて」
「大丈夫だよ二人とも。そろそろ来るはずだから」
ケイジさんから言われて始める新メニュー。いつものジグザグダッシュもせずに授業終わりにすぐに練習道具とドリンク、蹄鉄の交換を用意してといわれて学園の門でキタちゃんと松風さんと待っています。
「おまたぁー♡」
目の前に泊まるワンボックスカー、そこから顔を見せるのはケイジさん。にっこにこで手を振って微笑んでいます。
「さ、荷物もお前らも詰め込んでのったのった。少し遠出するから。松ちゃんもアタシがいない間運転できるように道を一応覚えておいてね。あとこれカードキー」
「ありがとうケイジ。まさかケイジに運転してもらう日が来るとは。それとカードキー?」
「新品の香りです~ケイジ師匠の新車です?」
「内装も豪華ですね~ふふふ」
「スーザンママからシリウスとスピカにプレゼントで貰ってな。まー息子の会社の宣伝にもなるから気にせず乗り回す。じゃ、いざしゅっぱーつ」
みんなで荷物を詰め込んで車に乗ればケイジさんの運転で車が走って東京を走っていきます。
しばらく進んで都会を抜けてから何か門でカードキーをかざして開いた門から入ってさらにしばらく車を走らせますがずっと木々と道路だけというまるで山間を走るような道に。ん?? この道、どこかで行ったような?
まだまだゆられていく中、さらに豪華な門と後ろにそびえたつお城より大きな豪邸。そして門には中川の表札。
え・・・まさかここって・・・
「いよっ。中川の兄ちゃん。今日から暫く厄介になるぜー!」
「お疲れ様ケイジ君。ダイヤちゃんキタちゃん、松風さん。皆さんお久しぶりですよ」
やっぱり! 中川財閥の若社長にして警察官の中川さんじゃないですか! え、ってことはここ昔パーティーで来たあの豪邸!?
「あ、ああ・・・あ、あの。お久しぶりです。いつもサトノ家もお世話になっています」
「私もおじいちゃんやお父さんとも度もお世話に」
世界でも指折りの超巨大財閥の一角を担う傑物とのまさかの再会にジャージ姿で出会うことが失礼だったかと思っちゃう。勝負服を一緒にもっていけばよかったでしょうか。ケイジさんのコネは相変わらずですが流石にサプライズが過ぎますよ!
「いえいえ。僕の方もお世話になっていますから。そして、僕も先輩や部長たちとみんなで応援しているからね」
「お世話になります中川社長。今日の機会を与えてくださって本当に。そしてケイジもお世話になっています」
「ほいほい。社交辞令はこれくらいにして。ささ、練習の内容を見せていこうか♪ ついてきてくれーあ、それと兄ちゃんの欲しがっていたやつね。はい」
「ありがとうケイジ助かるよ」
何か封筒をケイジさんが中川さんに手渡しつつ手を叩いてついて来いとジェスチャーして歩いていく。庭から少し歩いた先にあったのは・・・・
「わぁ・・・・!!」
「レース場ですか!?」
「あれ? しかもこの形状は・・」
「わはは。あらっー感づいちゃったぁ松ちゃ~ん。そ、ロンシャンレース場を可能な限り再現。芝も土の柔らかさもそのままにして作ったダイヤちゃん専用の練習場だ!」
そう。ロンシャンレース場。凱旋門賞の開かれる場所であり私の目指す場所。何度も見てきたレース場の形状そのままに、ゴール板に機材もすべてがばっちりと揃っているこの光景に私たちは圧倒される。
「僕の庭に下町の庭師、園芸業者の人たちで作ってもらったんですよ。僕もケイジ君と先輩の伝手で下町の技術者、中小企業や個人経営の人たちと縁が作れて有意義な取引になりましたよ」
「どーしても外野の目がうるせえのと海外勢に練習の様子やデータを取られて余計な警戒をされるのが嫌だったもんでね。体の基礎は出来ているからしばらくここで実際に走って感覚を養ってもらう。ここに下手にパパラッチや部外者が入れば何されても文句言えねえから思うままやれ」
まさか私のためにレース場一つを私有地に作る話をしていたのが驚くほかないです。ケイジさんと中川さんはそれ以外にも互いに利益になる取引をしていたようですが、それを差し引いてもこれは贅沢というもので有難いもの。
この期待に応えるために私がやるべきことは・・・
「キタちゃん。ウォームアップしよう! 松風さん。準備をお願いしていいですか? すぐに走りたいです!」
「うん! よーし。ここで鍛えて香港でもドバイでもへばらないスタミナを作るぞー!!」
「それじゃあ、軽く流しながら走ってもらって、その後アップが終わったらまずは併走で感覚をつかんでいこう。ダイヤちゃんも気合を入れすぎず。キタちゃんは経験がある分前に出てペースづくりを。ケイジ、追い込みで二人のペースを小突いていく用意を」
「おうさ。その後は1000メートルタイムを計ったりレース場の勉強しつつ休憩を。私は今晩の飯をここで作らせてもらうからな」
そう。思いきり悔いなく鍛え上げて凱旋門へ準備をしていくのみ。凱旋門賞へケイジさんやキタちゃんがこじ開けた道を塞がないように私も穿ちぬける走りをしないと!
「よーし。一通り走ったな? それじゃあ、早速ロンシャンレース場での気をつけるべき点を見ていこうか。で、中川社長も聞くんですか?」
「ええ。僕のグループのウマ娘教室とか、一応親族にいずれ欧州のトレセン学園に入る子がいまして。そのためにある程度は知っておこうかと」
ウォームアップ、併走。1000メートルタイムの計測ともう一度流してみてとレースの実感を少しづつ掴んでから休憩しながら座学の時間。ホワイトボードに描かれたレース場を見ながらみんなで芝生に座って青空教室です。
「おほん・・・それじゃあ、まずレース場の坂に関しては最初にすぐあるものでまずここで最初から飛ばしていくというのはなかなか厳しい。しっかりウォームアップしてもその負担の大きさは足がしびれかねないほど。山登りで最初から飛ばしたらすぐばてるという感じだね。ケイジもキタちゃんも大逃げや逃げを使ったけど、最初はそこはある程度無理せず速度を落としているからね
で、そこからはローペースで走っていく中で後半に勝負。となるわけだけどそこで問題点がある」
「フォルスストレート、そこの前後のコーナーですよね」
「その通り。ここに関しては日本メンバーの強みが逆に足かせになりかねない」
練習中に仕掛け場所として覚えていたフォルスストレート。日本のコーナーではまずないほどの直線と言えるほどの緩やかなカーブ。ここはケイジさんは平然と加速をして800メートル以上のロングスパートを仕掛けての勝利をしていたりと欧州でも常識破りな勝利をしたが走っていてその異常さがよくわかる。
深い芝は地面と靴をかみ合わせてくれず、柔らかい地面はその芝も相まって滑りやすい。下手に速度を出してしまえば遠心力も関わって大きく膨らんでしまえばいい方で、最悪転んでしまいクラッシュになりかねない。
その中でぴったりとコーナーについたまま周りを引き離しての大勝利をするほどの加速とコーナリング技術。それをできるほどのパワーと体幹、技術。改めて疑似ロンシャンレース場を走ってその凄まじさが身に染みてしまいます。
「下手に速度を出してしまえばレース場に水をまかれることが多いロンシャンレース場だと滑りやすい。だけど下手に欧州のレースペースに合わせてしまえばあちらの切れ味とスタミナで一気に引き離される。少なくとも前目につけて戦う方がいいけどどっちにしろ早仕掛けをするにはリスクが大きい。そこは分かったね?」
これらに対応するための河川敷ジグザグダッシュ。砂場や河原でダッシュ。パルクールと一見遊んでいるような練習で対応力をつけていたと。
「坂も厳しければフォルスストレートを利用しての仕掛けをするにはまず世界最高峰の体幹と足で地面をつかんで走れる技術とパワーが求められる。改めて数ある世界最高峰のレースの中でも名誉と勝利の厳しさがよくわかりますね」
「その通りです中川社長。しかもそのフォルスストレートを越えての直線も長く、末脚がどこまで長く使えるかもまた問題です」
「うーん・・・私は確かにケイジさんから散々最後のひと伸びを鍛えられたけど、実際に欧州の皆さん最後の切れ味がすごくて、距離があっても凄くひやひやしました」
キタちゃんと松風さんの言う通り。フォルスストレートで早仕掛けを成功させてもその勢いを常に切らさず、むしろ最後まで伸ばし切るくらいに鍛えないと駄目。基本スローペースのレースが多い欧州レースはそれゆえに差し、追い込みの技術や練習が凄まじくキタちゃんも実際に逃げで8バ身をつけて最後の直線に挑んで加速していても最後は3バ身まで追い詰められていました。
その時の加速も鈍っていない、日本でのレースにそん色ない脚を使っていたのに、スピードなら世界有数の速度と言われる日本代表でもそれを斬り捨てかねない末脚の切れ味があるのが欧州の強さ。文字通り爆発力、スタミナのすさまじさは基礎が違う。
「つまり・・・フォルスストレート、最後の直線。最後の1000メートルあたりでどこまで勝負を仕掛けて、その勢いを絶やさずに走り抜けるかが私の勝利のカギであり問題なんですね」
「その通り。明日からはもっとレース場に水をまいてから走ってもらうから着替えも多めに用意しておくように。足りないのなら休みの日に多めに汚れていい運動用の服を買っておいてよ」
「アタシやゴルシたちで世界中のレースで暴れまわったが、メルボルンカップやBCシリーズ、香港、ドバイなどなど色んなレースはあるが、坂がない、あっても傾斜が緩い、複雑な形状もさほどないと対応はしやすい。だがここに関しては真面目に地面も形状も全部が敵だ。
欧州勢とそのほかではまずこのレース場を体で知って、走っている、データの蓄積量自体がすでにハンデになっているからな。そこを今後は埋めていくことになる。飯に関しての対応と足元の基礎は出来てきた。今度はこっちを攻めていくぞ」
プロテイン入りスコーンを焼いてきてくれたケイジさんが入ってきてにっこりとほほ笑む。私も練習も次のステップに進めた。ここからは疑似とはいえ限りなく欧州のレース場に近い環境で走り、戦える。そう思えば気合が入ります!
「あふー・・・サクサクで甘い♪ ココアの味が紅茶とマッチしています♪」
「うーん・・・・香ばしいロイヤルゼリーの香りに・・・アーモンドの食感も混ざって素晴らしい。少し渋めの紅茶があう」
「あ、キタちゃん中川さん私の分も残してくださいよ~!」
でもその前におやつの時間。ケイジさんの食事をここ数か月ずっと味わっているんですが、もう本当においしくておいしくて・・・筋肉についているんですがお腹周りは毎日太っていないかチェックをそろそろしないと・・・鍋とかも用意しているようですし。
~トレセン学園~
樫本「あの・・・ケイジさんから中川財閥の協力の感謝とお邪魔するという声が」
たづな「ええ・・・・ケイジさん、何をしているんですか一体・・・さすがの事態に理事長も混乱していましたし」
メイ「毎度の話だがケイジの伝手はどうなっているんだ? シンボリの爺様もヒサトモさんに昔散々振り回されていた、メジロも同様にあきらめた反応だったし」
沖野「あの・・・これ請求書とか今回の費用大丈夫なんですかねえ・・・?」
樫本「・・・5年連続凱旋門賞制覇を今は考えましょう。今のこの道中のあれこれはもう考えると頭が痛くなるか思わず止めたくなるかもしれないので」
皆「「「賛成」」」
~~~~~~~~~
「着きましたね日本! うぅー・・・意外と寒い・・・!」
「アスリートが身体を冷やすことはしないように。ここからは電車で移動になるが気を付けるように」
やってきました日本! 世界最高峰の怪物たちがいた国! 師匠と一緒に練習のために来たんですが観光もしたいですよ! フジヤマ、ゲイシャ、ニンジャ、マンガ! 美味しい食事も我が国の料理を魔改造したりとネタに事欠かないのでワクワクしていましたが、いやー思ったより寒いですね。
「はい! でもその後はぜひ観光もしましょうよ! せっかくの長期滞在なんですし、日本土産みんな喜びますよ絶対」
「まあー・・・休日はあるからその日にな。まずは日本トレセン学園につくことが第一。日本人は時間にうるさいと聞く。ルーズな対応をしてはあちらに礼をかくのでな」
「はぁーい」
そういわれて師匠と一緒にトランクケース二つを引っ張って電車に乗ってフチュウにあるというトレセン学園に。あの人もいるというし、本当にこのタイミングで行けるのが幸い。神に、この交流を許可してくれたヴェルサイユトレセン学園に感謝しかないです。
しばらく電車に揺られてついたトレセン学園はとても大きく豪華。装飾は少し少ないですが花畑やその設備の多さがすごい!
たづなさんという人にあいさつをして短期留学の許可を取ってから私たちも寮で荷物を下ろしてから早速グラウンドに。
「にしても師匠。何でここに?」
「ああ、ケイジが今はここに住んでいる。いや、泊まり込んでいるといえばいいのか。そう聞いていたからね。ぜひ練習相手にと思っていたのよ。何度も何度も煮え湯を飲まされた相手だが、だからこそその手助けは頼もしいはず」
やっぱり! 世界を魅了した大スターウマ娘ケイジ! あの人に会えるなんて! 師匠は愚か世界中のダービーウマ娘も、国最強とうたわれたウマ娘誰もが彼女に負けを与えられずに日本メンバーだけが唯一相手になった怪物。
どんな大レースでも、場所でもケイジたちが来ればアウェーも何も関係なく戦っていけるその強さ、カリスマは私にとっても目標の一つ・・・! 生で、近くでまた会えるなんてこれだけで日本に来たかいがあるってものですよ!
「ふむ・・・ー・・・ここにいるとメールで書いてあったのだが・・・どこだ?」
「ボンジュール。ああ、はい。今日私たちはここに来まして」
挨拶してくれたウマ娘の皆さんにあいさつしつつ師匠はケイジさんを探してきょろきょろとあたりを見回す。あの背丈と雰囲気ならすぐに分かりそうなものですが。
・・・・・・ん?
「あー・・・師匠・・・えーと・・・・・あれ・・・・は?」
「ふむ・・・?」
何か一つ騒がしい場所があったのでそこを指させば
「もごごぃーぉーー!! むぐっ、ぶへぁー!!」
何やら木につるされたケイジさんが野菜たちに襲われて口に野菜を詰め込まれたりボロボロにされているというあり得ない光景が。
・・・・白昼夢でも見ているのか、悪夢か何かでしょうか?
「次日本産の野菜を断ったらただじゃ済まねえ・・・よっしゃ行くぞ野郎ども!!」
しゃべる巨大な人参はそう言ってケイジさんを木からおろして野菜の入った段ボールで囲んでから周りの野菜と一緒にバイクに乗ってどこかに行きました。
「・・・だって・・・・フランス料理と食材になれるためには一部トレセンに入れるしかないじゃん・・・・・・・・ぐふっ・・・!」
「ケイジさーん!!」
「師匠・・・・・・・あれがケイジさんです・・・?」
「・・・・・・誠に遺憾だがそうだ・・・そして大体いつものことだ・・・ハァー」
ぼろぼろのケイジさんに駆け寄る淡い鹿毛の女の子・・・えーと・・・サトノダイヤモンド? を見つつ師匠にあれがあの世界最強のウマ娘ケイジなの? と首をかしげると非常に苦々しい顔とあきらめの何かが混じった顔でそうだといいつつ歩いていくので私も後をついていく。
「久しぶりだなケイジ。お前はなぜいつも不思議な光景に巻き込まれているのだ?」
「んぉ? いい女の声。おーマンジュー。久しぶり」
「モンジューだ! 全く・・・相変わらず鍛えているようだな。一線を退いたというのは嘘なのか?」
「もうレースからは身を引いているわ。後輩たちのためにちょいとね。そして、相変わらずすげえ覇気と実力。前より強くなっているんじゃねえの? で、そこの可愛い子は?」
むっくりと立ち上がれば2メートル越えの背丈と美しい黒と赤の混じる髪に鋭くも美しい瞳、そして文字通りのダイナマイトボディは弛みもなく現役時代のままだ。その美貌も覇気も間近で見れば威圧される。ただ、その覇気の反面、笑顔はとてもやさしく柔らかい。
師匠と握手をしてニコニコ笑いつつキセルに指パッチンで火をつけて、確かアロマ? を吸いつつ私の方に目を向けてくれば一歩前に出て自己紹介。
「ボンジュール。ケイジさん。私はヴェニュスパークです。モンジュー師匠と一緒にしばらくトレセン学園に厄介になります!」
「いい返事と、あー確か二度目の凱旋門賞に挑んだ際に私に手を振ってくれた子か。大きくなったなあー。私はケイジ。もう引退したが元競争ウマ娘だ。で、隣のかわいい子は私の弟子のサトノダイヤモンド。可愛い子だろ?」
「サトノダイヤモンドです。モンジューさん、ヴェニュスパークさん。お会いできて光栄です! そしてこれからもよろしくお願いしますね!」
うわっ、まぶしい笑顔に柔らかい雰囲気。すっごく可愛いしいい子のオーラ! すごいなあーお嬢様と聞いていたけど仕草が本当に貴族のそれだあ。同時に、強い・・・体幹のブレのなさもだけど、筋肉のバランスもすごくいい。
ケイジさんの弟子だとキタサンブラックさんやメジロライトニングさんが有名だけど、この子も弟子・・・私のライバルになるかもしれない。負けないつもりだけど油断できなさそうと内心思いつつも笑顔で握手。
「こちらこそ。この前の有馬記念の勝利と、キタサンブラックの香港ヴァーズ優勝おめでとう。凄い大盛況だったみたいですね。あの強さ、まさしくダイヤの輝き以上だよ」
「うふふ。感謝します。でも、どうして日本に? 日本だと今の季節って国際規模の大レースないですよ?」
「あーそれは私も気になっていたな。そもそも欧州のウマ娘レース自体がオフシーズン。だってのにこの新年早々日本に来るってことは・・・そっちも何か動いてやがんな?」
「ああ。私達欧州でも動いていてな。そのためにケイジ、少し貴女の実力とバカさ加減の刺激をもらいつつ世界を取ろうと思っている」
そう。私と師匠が来たのはそのため。その発言にケイジさんはキセルを咥えたままニヤリと嬉しそうに瞳を細め、ダイヤさんは驚いて目を丸く。周りの皆も思わず耳を傾けて空気が少し硬くなったのを感じました。
真面目に可愛いヴェニュスパークちゃん。いつか育成してみたい人も多そう。そして私生活のずぼらさ加減が面白い。
後最後にケイジの言っていた欧州レースのオフシーズンはリアル競馬の方でも欧州の競馬は基本的に4に始まって10月くらいに終わる半年開催でして日本の様に年がら年中規模は問わずともレースがあるということ自体が世界でも珍しいそうです。なのでモンジューたちがお正月に日本に来るのはオフシーズン中に年中バリバリレースしまくりの日本で何かしに来たの? っていう疑問につながると思ってくだされば。
なので欧州の競走馬はその半年でかなりレースを出すことになるので場合によっては一昔の日本のレースプランで走る子も多いようです。
ケイジ 中川に頼んで馬鹿でかすぎる庭の一角にレース場を作ってもらった。負担は中川の全負担。車に関してはスーザンママの息子(スーザンが作った日本有数の車会社の二代目社長)からもらった。別の仕込みと用意に関しても現在用意中。
中川 ケイジの申し出を受けてタダで庭の提供とレース場の用意。昔両津に下町の強さを教えるとかで会社に大損害を与えられたことがあるので下町の人たちとは業務提携の話を持ち掛けるきっかけをくれて互いに助け合える。仕事を都合できる関係にできたケイジには感謝している。
ダイヤ ケイジ達に鍛えてもらっていてバリバリ成長中。同時にケイジの料理、前田ホテル最高級の味を毎日堪能しているので舌が肥えまくった。有馬記念無事勝利
キタサン ダイヤと一緒に更に成長して現在はGⅠ荒らし中。香港ヴァーズでは大差をつけての大勝利。
沖野 スズカと新婚さん。プロジェクトに参加して負担が減ったのと流石に貯蓄を覚えたので最近懐が温かい。それはそれとしてケイジからスズカに料理を教えてもらうか模索中。
松風 比較的新人なのに既に凱旋門賞に4度関わって3回は自分の教え子(ケイジ)を優勝させたのも相まってレースへの理解度は日本一。なので基本ケイジの教え方も意味が理解してるから基本はダイヤのケアに集中。
ヴェニュスパーク ケイジの強さと自分の国を震災からすぐにたち直させた、希望を与えたその歩みにあこがれと敬意を持つ。モンジューも師匠として大好きだし超えるべき壁で尊敬しているがケイジもまた同じ。この後サインをねだるためにコンビニに走った。
モンジュー 何度もケイジに煮え湯を飲まされているが同時に一番顔見知りで強さも知っているので今回欧州で考えているプロジェクトの先遣隊としてヴェニュスパークと一緒に日本に。日本にも前に来て、その際にケイジ達のハチャメチャさを知っているので今回はゴルシがいなくてよかったと内心安堵している。
関東野菜連合 最近ケイジからの野菜の注文が落ちているので聞いてみたらフランス産の野菜を取っているということで日本の野菜を舐めるなと絞めた。後日理由を聞いたのとトレセン学園から注文が増えて許すついでにニンジンヘッドは鍋にぶち込まれた。
あ、アンケですがナギコの外見はアクション対魔忍のエミリー・シモンズをウマ娘化して少し幼くした感じです。
ケイジと一緒に描かれる子は誰がいいですかね
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キタサンブラック
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サトノダイヤモンド
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ヴェニュスパーク
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ナギコ
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マエダノキズナ(ヒサトモ)