ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 遅れましたがイラスト完成記念での話し。サポカイベとかで起こり得るワンシーンって感じで。


 本当はまだまだハジケリスト世代のメンバーでイラストを用意したいので、今後また出来たときは皆様見てくださると幸いです。ほんと ゆなまろ さんの描いてくれたケイジのイラストをプレゼントされてから私のケイジへの愛は一層深まりましたよええ。


ウマ娘エピソード 37 メジロのはぐれもの

 「あー・・・もー耳がまだ変な感じー・・・ちゃんと追試は点数取ったんだし先生もあんなに怒らなくてもいいのにー」

 

 

 「そいつは普段のちゃらんぽらんっぷりと、追試を終えたからって時間内で寝ていたブレイズが悪いっすよー」

 

 

 「えーだって早く終わったんだし待つ間休んだっていいじゃん? 合宿に遅れてまでやらせるものだから少しくらいねー?」

 

 

 いんやー私以上に地頭はいいのに、いっつも勉強しないで赤点を取るし、GⅠ戦線いける実力あるのにその素行を海外にお出しできねえわってのはどうじゃないっすかねえ?

 

 

 オレンジ色の長い髪をくるくる回してほっぺを膨らましてもそりゃしょうがねーわ。

 

 

 「もーちょっとケイジさんくらいにやる時はやっておかないと駄目っすよ~ブレイズ。私も無事に終えているのにクールダウン兼ねて一緒にいたからいいけど、本当に~」

 

 

 「わかっているわよ。ちぇー。ちょっと教科書読んで勉強すればすぐ出来たんだしいいのにね。まあー・・・でも、一応ありがとライトニング。お陰でおばあさまからも逃げられたし♪」

 

 

 メジロブレイズ。国内よりも国外のレースで戦うことが多くGⅠもコックスプレート。BCクラシック。国内なら大阪杯に確保しているミドルディスタンスから長距離辺りまで戦える幅広い戦場で戦える天才。

 

 

 気分次第で帝王賞やかしわ記念でも好走をしたりと基本短距離からマイル。ミドルディスタンスがせいぜいの私よりも幅広く戦えるのは誰が呼んだか「メジロ家のジャンボリノ」メジロ家の、私ら現役アスリート組では私の次に英国の女王陛下から勲章を授与されて、その戦場の選ばなさからそう呼ばれているっす。

 

 

 いやー要人を運ぶ航空機に例えられるとは嬉しいっすね。普段はこのとおり生意気盛りなガキンチョっすけど、その器は本物。

 

 

 「いいっすよ。こっちも第二外国語で怪しいところ教えてもらえたし。んでー・・・あー・・・あそこっすかー」

 

 

 そんなウチの可愛い妹分が遅れてやってきたのはチームシリウスとリギル主催の合同夏合宿第二部。ケイジ記念を越えて残暑厳しい中にもう一度じっくりと学園以外で海で鍛えたいメンバーたちを集めてやるものっすけど。今回は特にケイジ記念で前田家、URAの稼ぎがすごく良かったそうで前田家のプライベートビーチを貸し切ってのご提供。

 

 

 豪気な振る舞いだけどそのなかで特に黄色い歓声が上がる場所。基本美少女、顔面偏差値高めのウマ娘の中でそれが起こるのはまあーあの人っすよね。

 

 

 「ふぃー・・・泳いだ泳いだ・・・ん・・・おーライトニング、ブレイズ。お前らも来たか。待っていたぜ~?」

 

 

 「おやおや来たねえメジロのおもしろコンビ。ほれ、駆けつけフランクフルト一本どうだい?」

 

 

 「はぁあ~・・・・あ、ライトニングちゃん。ブレイズちゃん。二人も来たんだね。お疲れ様! 一緒にジュースでも飲む?」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 相変わらず水も滴る美しさを見せているケイジさんに、明るい笑顔を見せながら私らにフランクフルト。自分等の分を惜しげもなくあげてくれるヒサと・・・マエダノキズナさん。そしてケイジさんにぞっこんぶりが隠せていないキタちゃん先輩。

 

 

 いやーこの三名なら。ダービー制覇ウマ娘。海外GⅠも制覇している美少女三人ならそりゃあ周りの声も黄色いものっすね。あと一部奇声を上げて鼻血で空を飛んでいる変態が見えた気がしたけど気にしねーっす。

 

 

 「ケイジさーん♪ うふふ。泳いでいたの? ブレイズと一緒に泳ごう?」

 

 

 「お疲れ様っす御三方。フランクフルトもいただきます。もぐ・・・んふー・・・いやーうまい」

 

 

 「落ち着けブレイズ。「みニャッ!」いやーいい波だったし、泳いできな。私等は飯でも食うけど、その後で泳ぐか?」

 

 

 ケイジさんに抱きついてすぐにげんこつを貰いピヨるブレイズを見て苦笑しつつフランクフルトをもぐもぐ。あーキタちゃんのお弟子さんとこの出店っすか。いやー数百名の、しかも食べ盛りのウマ娘が来ているんでそりゃ儲かるでしょうなー。

 

 

 「んふー・・・うまい。いいジュースだ。ありがとキタちゃん。で、お前ら飯はまだか?」

 

 

 「あーまだっすね。昼にゃ早いけど、一緒いいっすか?」

 

 

 「もちろん。奢ってやるよ。さーいくよ。私等も今日は飯のほうが自由でね。気楽なものさ」

 

 

 「私、席を取っておくので皆さんどうぞあとに!」

 

 

 「あ、私も行くっすよキタちゃん先輩」

 

 

 流石に先輩だけに席取りをさせるわけにゃいかねーんで一緒にいって焼きそばとジュースを頼んでおいてセッティング。いやー普段の合宿では拝めない攻めた水着姿の先輩らと一緒に過ごせるのは役得&眼福っすねえー

 

 

 

 

 

 

 「ズゾゾゾ・・・んひぇー・・・? んくっ・・・おめえーさんら。相変わらず今年は外国行くのか?」

 

 

 「私はダイヤちゃんと一緒に欧州に行くし、ケイジさんも同行。キズナさんはナギコさんたちと一緒にBC荒らしを企てているようですけど、二人ならどこでもいけますよ!」

 

 

 「こら。せいぜい勝利して賞金かっさらうのを目標にしているだけだよキタちゃん。んまーそういうことだ。お前さん等はどうするんだい? この合宿にいるってことは、ある程度マスコミには見せないようにしつつ動きたいんだろう?」

 

 

 「いんやーそこはちょっと。ね?」

 

 

 「おーいしー♡ うーん。そうだねーブレイズは今年は国内の年末を狙っているの。ちょっと挑戦。なのかな?」

 

 

 一緒に焼きそばにラーメンにステーキに焼きおにぎり、山盛りのサラダ。それを文字通り吸い込むように食べているのになんでか口元も汚れていないケイジさん。物騒なことを言っているキタちゃん先輩。そんで肉を野菜でサンドして豪快に貪るキズナさん。そして後ろでエアグルーヴ先輩と野菜たちに貼り付けにされているブライアン先輩。

 

 

 私ものんびり焼きそばと皿うどんをごちそうになっているっすが。ブレイズの言う通り。

 

 

 「今年は私とブレイズはマイルCSを狙っているんスよ。もちろん秋天の方も。一応おばあさまへの、メジロへの義理立てってやつっすけど」

 

 

 「流石にパパとかが挑戦だけはしてくれって泣きつかれちゃってー。ジャパンカップも気になるけど、今回はこの二つを狙うかな?」

 

 

 「へえー・・・今年のマイルCSをねえ? わははははは!! いいじゃんいいじゃん。こいつは盛り上がりそうだなあ。アタシもゲストとして放送席にでも行くかねえ? 欧州の方は女王陛下も連れてきて日本に呼ぶよう考えるか」

 

 

 「まーたお前さんは。この前もアラブのゴウ陛下を日本に半ば拉致ってきて園田を世界の社交場兼レース場にしたのに、今度は秋の大レースを・・・いや、上皇陛下との再会も出来そうだしいいのか?」

 

 

 「ほへー・・・んふー。それなら、ぜひその勢いをつけるためにもがんばりますよ。お祭り騒ぎになるのなら、このキタちゃんも応援に行きますからね!」

 

 

 いやー秋天には初挑戦っすけど、せっかく挑戦権が有るのにこの秋の大レースシーズンを宙ぶらりんで過ごすわけにはいかないということで。

 

 

 ついでに、んまあ、基本メジロ家の中では遠戚の部類っすけど私等のほうが今は海外のコネとかも多いんでメジロの中でも海外遠征、その顔が国内のレースを出すことで国内外問わず戦える古き良き名家としてのイメージをより押し出したいんでしょうね。

 

 

 「しかし、そいつはちょっと残念。アメリカに行く際はナギコとか以外にも通訳できるやつが欲しかったがブレイズは国内かあ。しょうがないねえ。あ、土産は何がいい? ジャーキー?」

 

 

 「ブレイズちゃんは外国語が堪能ですものねー。スゴイですよ。私なんてフランス語とか、イギリス英語はカタコトなのに」

 

 

 「にひひ~メジロ家の中でも語学は一番だよ♪」

 

 

 「アタシが睡眠学習法叩き込んだらあっちゅーまにプロ並みだもんなー。引退、卒業後はプロアスリート専属の通訳やりゃいいんじゃねーの?」

 

 

 キズナさんがやれやれと苦笑するように、ブレイズはすごく語学が堪能。ケイジさん張りのトリリンガルでフランス語と英語はプロ並みの読み書きもできればある程度のなまりやイントネーションも理解するほど。

 

 

 マックイーン先輩からビクトリーズの外国人選手とサインを貰ったり話す際は通訳してすごく喜ばれていたりしていたっす。まあ、そんな感じなので将来はいい感じにプロアスリートやそのチーム所属の通訳としてもわりかし食っていけそう。

 

 

 「そうしよっかなー一応トレセン学園で第二外国語教師をやろうかなとも思っているんだけどー」

 

 

 「生意気な気性を叩き直しな」

 

 

 「ちょっと天才肌な部分から倫理的な思考をつけとけ」

 

 

 「ちょっ! キズナさんにケイジさんひどーい!!」

 

 

 思わずキタちゃんと一緒に笑うっすがまあ事実なんで否定はしない。いやーほんと、この天才肌相手に物を遠慮せずに言えて反論させないのは二人だからこそっすよ。

 

 

 「はふぁー・・・んぁー・・・ま、才能は有るから教え方だな。私でもちったあ真面目に教えきれるんだし、いけるだろ。キズナ。アタシもカンパすっから。キタちゃん。ちょーっち日陰で休むけど一緒に番してくれねえ?」

 

 

 「もちろん!」

 

 

 「ごちそうさまでした。と。んー私はちょーいと海で歩いてくるかしらねえ」

 

 

 「あ、じゃー私も少し休む。ライトニング。日焼け止め塗ってくれる?」

 

 

 私に蠱惑的に誘うよりもケイジさんに・・・いや、はちみつ塗られるか、サンオイルを逆に塗られるのがオチっすか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふっふっ!!!」

 

 

 「はぁああああ!!」

 

 

 「ぜひ、ちょ、はやっ、ガボバッ!」

 

 

 食後の休憩を終えて早速遠泳の練習にキタちゃんとブレイズと一緒に泳いでいるがまースタミナのあるアタシとキタちゃん。背丈も有る分手足の長さを生かしてグイグイ泳ぐからまーだそこをひっくり返せるパワーのないブレイズは遅れ気味。

 

 

 とはいえ、基本中・長距離が主戦のアタシら相手について来れる、しかもまだトレセンに入って時期も浅いと考えれば大した才能だけど。

 

 

 浜辺から300メートル先の岩をぐるりと回ってからの折り返しを終えて一息。しょっぱい口の中に入れる麦茶が染みる。

 

 

 「おつかれぇーいふたりとも。いい泳ぎだったし。ブレイズは基礎ができている。今年の冬、年越し頃にはいい感じになっているだろ」

 

 

 「もぎゅっ! えへへ~♡ は、はい。ケイジさんも今は休養中なのにスゴイです!」

 

 

 「む、胸で溺れる・・・! ふぐ・・・でしょでしょ? スイーピーちゃんに、フラワーちゃんにも負けないからねブレイズは!」

 

 

 キタちゃんの頭を小脇に挟んで撫で回し、ブレイズは私の胸で受け止めてやる。おーおーキタちゃん顔緩んでいるぜー? 気持ちいいのかー?

 

 

 ブレイズも自分と歳の近い。飛び級で入ってきたあの子等が気になるか。いやー特にスイーピー。あいつは才能なら歴代でもずば抜けているだろうなあーただ性格がどこまでその才能を磨くのを拒むのか。ふふふ。

 

 

 「そんならもう一本いくか。今は体を絞って筋肉をつけねえとやべーぞー? いまからマイルCSに向けて鍛えていくぞ!」

 

 

 アタシの予想が正しければ今年のマイルCSは地獄だからな! 勝つためにゃ負荷を少し増やしていかねえと。後ろでヒンヒン言っているブレイズをもう一周。キタちゃんとは後でイチャコラしよ。




 メジロ家だけど前田家とのほうが相性がいい二人。まーウマソウル的にね?


 メジロブレイズはややメスガキ寄りの性格。学校の成績は飲み込みは早いけど好き嫌いでの成績の差が激しい。語学は問題なしなのでむしろ教えるレベル。ケイジは尊敬すべき先輩として珍しい敬意を払う対象。らしい。


 あとケイジの言っていたやばいマイルCSのメンツは 最低でも タイキシャトル、ダイタクヘリオス、キジノヒメミコ、オグリキャップ、メジロパーマー、グランアレグリア、デュランダル、ダイワメジャー、ドリームジャーニーが参戦すること確定。ここにメジロライトニングとメジロブレイズも殴り込みに行きます。
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