ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 のんびり休みたい。2か月くらい。その間にこの作品書きたいわぁー


 誤字訂正、お気に入り人数80人突破! そして高評価をありがとうございます! 夢がかなってまた次の夢を見せてもらっているような気分です。これからもコツコツやっていきます。


続・ケイジの夏休み

 「さてさて、今日はお前も一緒だなあ。しっかりお参りするんだぞ?」

 

 

 「ヒフ」

 

 

 あの祭り? の後日、マスコミやら記者が押しかけたりで大変だったが藤井親子、そしておやっさんの知り合いのゼネコン超大手、そしてスーザンママらの『牧場に迷惑かけるってんなら金は出さないし、アドバイザーもやらん』の鶴の一声で見事にぴたりとやんだ。そして藤井親子や信頼のできる記者たちだけが来ては真摯に対応しているのを俺も見つつ変顔したり、空いた時間に記者さんらと一緒に温泉に入ったりマンガ読書会の日々。

 

 

 そんで夏競馬も熱くなって来たりとある程度熱が収まってから俺とおやっさんは祭りのあった神社に向かって一緒に歩いている。というのも貰った金一封。後日祭りの運営委員会からも貰い、地元の市役所からも害獣駆除のお礼でなんやかんやちょっとしたボーナスくらいの額になった。

 

 

 で、牧場長。もとい利褌のおやっさんおよび牧場のスタッフ一同の意見が「今回ばかりは完全にケイジのほぼ一人手柄だし、思わぬボーナスだし、ケイジの意見に合わせて使おう」ってなった。で女将さんとトモゾウが思いつく限りのお金の使い道をイラストにしたものを用意して俺が頷けばそう使う。首を横に振ればそういう使い方はしないという感じで相談会。

 

 

 結果は3割は募金、1割は俺、おふくろ、ナギコ、ジーナのリンゴとか人参購入、3割は牧場に、残りの3割は馬の神様を奉る、神仏習合なのか馬頭観音様もいらっしゃる神社に収めようとなった。で、俺も一緒に行くぞ、出ないとまた脱走するぜー? って感じでジェスチャーしていたら出してくれた。やったぜ。

 

 

 以前は外で調教するたびに一緒にお参り行っていたけど、ここ最近はずっと東京の厩舎にいたせいで行けなかったしな。報告も、感謝も山ほどあるってもんよ。

 

 

 「さてさて・・・と。スロープで馬でも優しく登れるのがいいな。じゃ、手を洗って・・・ケイジは口だな。ほれ」

 

 

 「ペロペロ・・・グビ、れー・・・」

 

 

 手水舎でおやっさんと俺は手を洗い、俺は口をすすぐ。そんでお金を入れた封筒をくわえ直してもらい、首には人参やりんご、芋とか野菜を入れたかご。これがお参りの際にお布施でいいのかね。で、賽銭箱の前に到着。お金の入った封筒を賽銭箱に入れ、野菜の入ったかごを賽銭箱の前に置き、鈴を鳴らしてから二礼二拍手・・・は出来ないので前足でトントンと石畳を軽く踏むだけにして、最後に一礼。

 

 

 『(神様。どうにかこうにか頑張って最後の大舞台に挑めるように、そして競馬界がおもしれえくらいに賑わっています。これも神様の繋いでくれた縁あってこそ。感謝します。そして、話を聞いてくれてありがとうございました)』

 

 

 「・・・・・・よし、ケイジもちゃんとできたか?」

 

 

 「ヒン」

 

 

 「じゃ、帰ろうか。ナギコもジーナも待っているぞ」

 

 

 『ああーそっか。平野調教師、また来ているんだっけ、相当ナギコを買ってんなア。俺の時よりもVIP待遇じゃん』

 

 

 互いに神様への言葉を心の中で祈り、終わったのでのんびり桃やバナナを買いながら帰宅。で、案の定俺と幸太郎で二頭の訓練を開始。そんでまた平野調教師は砂にまみれて、今度は海に突き飛ばされて、それを俺と幸太郎は爆笑しながらも引っ張り出してやった。ナギコの悪戯だろうが、ゴルシ思い出すなおい。尾花栗毛のくりくりお目目の美馬だってのに。

 

 

 で、最後になんだかジーナの視線がしっとりになってきている気がするんだが気のせいか? 前より接しやすくなったけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「フスー・・・フスー・・・」

 

 

 『ぉお・・・うぉおお・・・やめろゴリラ局長。そのダークマターを食べたらぱっつあんみたいに目が悪く・・・・はッ!? あれ?』

 

 

 夜中、ナギコとジーナの調教が終わり、のんびり風呂に浸かってご飯を食べて、俺のボーナスのリンゴをシャリシャリ。そして爆睡していた。

 

 

 この世界ではゴルシと俺も銀魂のジャスタウェイの話に出ていたのを見たせいでヘンテコだけどアニメにありそうな悪夢を見ていたら雲の地面に桃園まみれの場所に俺は寝ていた。あれ? 俺いつ死んだっけ? にしたって川がないんだけど。奪衣婆さんはどこだよ。もしかしてここ界王様いないかなあ?

 

 

 『うーん。なんか独特な場所だが・・・いい香りに空気、天界ってのはこういう場所なんだろうなあ』

 

 

 『やあ、久しぶりだね。いや、今日あったかな?』

 

 

 『あんたは・・・神様! ご無沙汰して・・・あれ? 今日??』

 

 

 どっちにしてもいい場所だなあと思っていたら、俺を馬に転生させた神様が。頭を下げていると今日という言葉に首をかしげる。

 

 

 『ほら、参拝したでしょ? 神仏習合して神様も仏様も奉っている神社に』

 

 

 『ああーあの。いやあ、今まではせいぜいが人参一本、5円とか500円だったもんで、ちゃんとお参りとお布施を渡せて満足ですわ。んで、今日は如何様に?』

 

 

 『ふふ。あれはいつもにんじんチャンプルーにして食べていたり、麩菓子を買っていたよ。いやあー君の珍道中。もう高天原も馬に関わったみんなが爆笑していたりでね。同世代、先輩世代らの活躍もあって今日本の競馬に神仏みんなが注目、楽しみにしているんだ。そのお礼をしたくて来たんだ。私の予想以上の活躍に敬意をこめて。この子とか・・・この武将が・・・この馬が・・・』

 

 

 しれっと言っているけど、日本競馬に天界が注目しているとかマジかこれ。お伊勢参りもしたほうがいいのかしらん。そんで語られる天へと旅立った名馬たち、武将たち、ホースマン、神様仏様らの話を楽しそうに話す神様に自分も嬉しくなってずっと聞いていた。

 

 

 いやー歴史好きな分ほんとこういう話を聞けるって最高だぜ!

 

 

 『それで、もう匈奴や島津の武将たちがぜひ一度乗ってみたい、松風騎手そこ代われとレース中に何度も言っていたり、シンザンとシンボリルドルフが私のひ孫だ私の孫だと周りに自慢したり大げんかしたり、トウケイニセイもナギコちゃんが活躍しそうなのに涙を流したりで・・・おっとと。話が長くなったね。で、ケイジ。君には私から稀代の頑丈さ、胃の強さ、種の強さを与えた。ちゃんと種牡馬として大成できるように。

 

 

 ・・・・それ以外の馬体、パワー、スタミナ、柔軟性。勝負根性、は全て君が私すら予想しないレベルで手にして、そして変則三冠という偉業を成した。それのプレゼントとして、もう一つプレゼントを渡したいんだけど、何がいい?』

 

 

 『ああ、それならいりませんわ』

 

 

 『え?』

 

 

 いろんな話を聞いて、一緒に桃をかじりつつ本題の俺にくれる能力の話で俺はいらんと一言。だってなあ・・・

 

 

 『もう俺はたくさんのものをもらった。神様がくれた無事是名馬のギフトを。この馬生になっての沢山の愛を、期待を、声援を、そして友たちとの友情を。もうこれだけでお腹いっぱいなのにもっと食べたくなる。だのに眺めていたくなるような宝石のような、至高のご飯みたいなものをたくさんくれた』

 

 

 そう。人から畜生、経済動物になってこの愛を、素晴らしい時をくれた。これだけでも最高なものだ。それに加えて、まだ俺はたくさんもらった。

 

 

 『そして、どこまでも楽しくなれる青春を、夢を追いかける旅路をくれる時に、この生きている時間に恋をしちまうほどだ。神様、貴方のおかげで俺は最高の恋愛をしている。命短し馬にこんな最高の青春を、燃えるような恋をくれたんだ。そしてそれは必ず俺が競争人生を終えても輝き続ける最高の宝だ。これをくれた。だから俺はもういらない。それ以上もらっちゃあ、宝物が多すぎて一人じゃあ抱えきれませんぜ』

 

 

 『・・・・・・・ははは。君は本当に、面白いよ。でも、私も私で君にプレゼントしたいんだ。笑いも熱さも、本当に愉快な時間をくれた。どこまでも夢を追いかける姿に、愉快に過ごす日々に、子供のために命かけるその姿に。そして果てしない激闘を征した武士に褒美を与えなければだよ』

 

 

 愉快な、そして燃えさせて、笑わせてくれるダチ公。俺を支える愛おしいホースマンの皆。牧場で俺を見守り、そして今は休ませてくれる換える場所の皆。沢山の愛を、夢をくれた。元気も活力も何もかんもをくれる皆に、応援してくれる大ファン。俺を見込んでくれたオカマバーの皆。こんなにたくさんの素敵な馬生をくれたんだしな。もうこれ以上は俺には勿体ねえ。

 

 

 だけど神様も引かないし、うーん。武士に恩賞の話となれば確かに乗らなきゃもったいない。なら・・・・・

 

 

 『そんなら、俺以外の皆に神様が俺に今渡すはずだった分の力を幸運に変えて、あるいは何らかのギフトを上げてくださいや。今の俺は一人で、一頭でこうなったわけじゃない。俺を支えた、俺が挑む気をくれたみんながいる。その皆に祝福を。それが回りまわって俺の幸せになりますし、助けになるでしょう。更に言えばそのほうがきっと大きな幸せをみんなでわけあえる・・・どうですかねえ?』

 

 

 『うん。それならいいよ。了解だ。ふふ。菊花賞。メジロマックイーンの血が強いゴールドシップ相手だから何か必要かと思っていたけど、大丈夫そうだね』

 

 

 『もちろん、不利と言われるでしょうけどもだからこそ燃える。だからこそ挑む。俺の名はケイジ。不利なレースでこそ燃えるってもんだ。そして神様。見ていてくれ。貴方様の認めた漢があの稀代の大天才にどう挑むか、しっかりとみんなで見ていてくれれば。それが俺に今貰える最高の褒美だ。あ、もちろんコーラとポテチ持参で』

 

 

 『もちろん。それじゃあ、またねケイジ。私の見込みは間違いじゃなかったよ』

 

 

 『ありが・・・もにゃ・・・お、おおおぉ・・・なんだ・・・あふわ・・夢の中でねむ・・・』

 

 

 「ヒヒン!?」

 

 

 「おおっ!? どうしたケイジ。悪夢でも見たか?」

 

 

 「・・・ヒィ・・・ン?」

 

 

 『あ、夢かあ・・・長くて今でも覚えている夢だったなあ・・・まあ、本当に出会っていたんだろうけどね。神様と。どったのトモゾウ?』

 

 

 目が覚めて、起きるとトモゾウが馬房の回りを掃除していてびっくりしていた。いやーすまんすまん。3年ぶりくらいに神様にちょっと会いまして。これだけ聞くとどこぞのちきゅ育ちのサイヤ人みたいだな俺。

 

 

 「まあいいか。ケイジ、お前が熊退治で手にしたボーナスでな、なんとラジオを馬房のそばに置くことになったぞ! あとはアニメのお前の好きな曲を詰め合わせたCDをみんなで作っているから、ここにいる間はこれでリラックスして、アニメが見たいときはいつもの場所で見ような」

 

 

 「ビヒィ! ヒヒン! ヒーん!」

 

 

 『マジで!! いぁやったー!! これでますます暇とはおさらばだー! アニメの曲を聞きながら漫画読めるとか最高かよ!』

 

 

 『うるさいしー・・・どうしたのよケイジにトモゾウー・・・もにゃ・・・』

 

 

 あ、すまんすまんナギコ。いやしかしとうとう俺の馬房には本棚、新聞置き場、そしてサインと賞状。いよいよラジオも来るかあ。感慨深いぜ。

 

 

 「ふふふ。喜んでくれてよかった・・・お? この桃、どうしたんだケイジ? すごくいい香りだけど、昨日利褌さんとお参りの際に買ってきたのか?」

 

 

 「?? ムフ? ・・・わふ」

 

 

 トモゾウと一緒ににっこり笑っているとトモゾウが何やら首を傾げ、俺も? っとなっていると確かにかぐわしい、嗅いだことのある香りがするので首を下げると俺の馬房の扉のそばには一つの桃が。でも昨日の晩御飯のおやつの桃は全部食べたし・・・この香り、もしかしてこれ、神様がくれた餞別代りか?

 

 

 ふーむ・・・一つしかないし、トモゾウには悪いがウマ組で分けるか。トモゾウーカットしてー

 

 

 トングをつかんで包丁に見立てて桃を4等分するジェスチャーをしてからトングを置いて桃を咥えてトモゾウにひょい。俺と付き合い長いし、もうわかるでしょ。

 

 

 「ああ、はいはい。ミホミサトに、ケイジ、ナギコにジーナの分に分けてほしいってことね、了解。ついでに朝ごはんの時間だし、オードブル代わりに食べようか。にしてもいい香りだぁー・・・・利褌さん相当いいもの買ったんだろうなあ」

 

 

 利褌のおやっさんにはちょっと悪いが、まあ伝わったとしても分からんだろうしなあ。言わんとこ。

 

 

 この後、滅茶苦茶うまい桃にみんな騒いで馬房がうるさくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『いやー! 牧場離れるなんてイヤダシー!! 離せ! 離せ平野のおっさん! このっ! このっ!』

 

 

 「ぐふっ! ふぐぁ! な、ナギコ、ちゃんと入りなさい。怪我しちゃうから! あぶな!」

 

 

 すっかり夏も過ぎ、秋になろうかという、残暑残る季節になりました。ナギコは基本ここで調教をして秋ごろに入厩するという形でようやっと平野厩舎に入る・・・んだけど、まー荒れているのなんの。まあ、ここ温泉もあるしなあ。温泉じゃなくてシャワーだけの生活とか引き取られてすぐにここで過ごしている温泉大好きナギコには辛いよなあ。

 

 

 「ヒィン。わむ、むふぁ」

 

 

 『おーおー荒れているなあ。ナギコー頑張って活躍すればここに帰ってきたときにもっとゴージャスで、フカフカな場所になれるし、行先でもリクエストできるぞー』

 

 

 「ヒヒン!?」

 

 

 『ウソッ!? あれよりもよく!? 本棚にテレビ、志村さんとの写真とかも!?』

 

 

 「ムフッ。ビヒ、わぉん、きゃふ」

 

 

 『出来るできる。もっとすごい大物との写真とか、面白いことになるかもだぜー』

 

 

 ナギコも大分本好きになったからなあ。ちなみに探偵もののにはまっているらしく、マープル、ホームズの作品を大いに読み込み、日本作品だと明智小五郎が大好きな文学少女になった。活字を読む速度は俺より早いんじゃないだろうか。

 

 

 なのでそういうこともできるぞーと言えばナギコのやつぴたりと止まって大人しく。よしよし。もう一押し。

 

 

 『それに、俺が鍛えられてこの筋肉もりもりマッチョマンになったのは競馬で鍛えられているからだ。ナギコも頑張れば最高のスタイルと美貌を手にできるぞー』

 

 

 『なら行くし! 女磨きしてくるし! ほら何しているの平野のおっさん! 入るし入るしー!』

 

 

 「ええ・・・入るのか・・・ありがとうケイジ君。今度梨あげるね」

 

 

 「ムン」

 

 

 『気にするな。ナギコの事よろしくぅ』

 

 

 急いで馬運車に入って自分から扉を閉めるナギコに驚きと呆れを見せる平野調教師を見送り、ひげ熊厩務員の運転する馬運車がとことこ牧場を出ていった。ナギコも調教、そんでデビューか。

 

 

 でも、2歳馬のダート路線って日本じゃ芝メインなのもあってとことん数少ないしなあ。あ、だから入厩の時期を遅らせたのかね。秋競馬が本格的になって忙しい時期だし。いやでもあの頻度で東京から北海道に出向いて褒めちぎっているし期待度は高いよなあ。

 

 

 ちなみにだが、蓮君は無事に小学生野球日本一を達成。最優秀セカンドポジションとなんと盗塁王、バント多数使用してなのに最優秀打者としての三冠で表彰されるということに。マジかよ俺に続いて三冠取りやがったな事態でスポーツ新聞にもちょっと載っていたりしていた。

 

 

 まったく。日本一のチームで一つ優秀なポジションとして表彰されるだけでもやべえってのに。蓮君はそれ以上を見せた。そしてテレビ電話で俺にこう言った。『ケイジ、次は君の番だよ』だってさ、燃えるじゃねえの。四冠一番乗りを果たして見事にやってやろうじゃねえか。漢同士のお約束、果たさないとなあ。

 

 

 『ナギコお姉さまも花嫁修業の旅に・・・ジーナはまだですが、その分ケイジお兄様と一緒・・・うふふふ』

 

 

 『そうだなあ。もう少し練習頑張ろうか。あ、でも俺もしばらくしたら出るぞ? 秋競馬、冬の大一番が待っている』

 

 

 『そ、そんな・・・! ケイジお兄様との時間が一番楽しいのですのに!!?』

 

 

 んで、ジーナは俺らに大分心を開いてくれて、一緒に調教、併せを頑張って、毎日細かく起きずにぐっすり最低6時間睡眠。ご飯もりもり温泉ぷかぷかした結果黒鹿毛の毛並みは芸術品。身体はこれが病弱で細かったのが嘘のようなレベルの馬体へ。

 

 

 後ろ脚の歪みもサンデーサイレンスとかに比べれば軽い方だしで足回りもムッチムチで故障も起きづらいだろう。この短時間でいい感じに成長したものだ。で・・・ん。マジで俺になつきすぎじゃないっすかねえ。すっげえショック受けているみたいだし。

 

 

 『始まるんだよ。秋の大一番、俺にとって一番大事な戦いの一つがな・・・ま、テレビで見れると思うから、そこで応援してちょ』

 

 

 『私も行きたい・・・でも絶対止められる・・・ぐぬぬ・・・わ、分かりましたわ。テレビで全力で応援します!!』

 

 

 ちなみに、ジーナも漫画教育はしていて、女将さんが昔見ていたアタックナンバーワンとかガラスの仮面、エースをねらえなどなどの少女漫画の文庫本版を嗜んでいる。たまに夜更かしそうなら声をかけるが、気持ちは分かるぜ。

 

 

 そして始まるのは最後の一冠をかけた勝負。赤い糸が俺たちの命をそこに運ぶために張りつめて音を立てる。その糸は、その行先は何よりも濃く、赤い血の色で、紅葉以上に燃え盛る炎の色。燃え上がる戦場だ。

 

 

 『おう。さあ・・・・・勝負だぜ。ライバルの皆、ゴールドシップ・・・!』

 

 

 菊花賞。三冠最後の一つにして俺たち3歳馬にとっては未知の距離にして史実ではゴールドシップの得意とする距離。俺にとってはミホシンザンが、テイオーが王手をかけて尚届かなかったクラシック三冠を手に入れる大一番。

 

 

 ターフでの激闘が、あいつとの再会と勝負がいよいよ、始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~ケイジに関して語るスレ996~

 

 

 677:名無しの競馬おじさん

 

 皆の衆! 財布とコールの用意はばっちりか!

 

 

 678:名無しの競馬おじさん

 

 >>677

 もちろんです! ケイジ将軍にどこまでも付いてく所存です!

 

 

 679:名無しの競馬おじさん

 

 >>677

 隊長! 秋に入って漢を磨いたケイジとゴルシ、淀の坂で漢勝負始まるのにその用意を怠る不届き者はおりませんぞ!!

 

 

 680:名無しの競馬おじさん

 

 ケイジのいない秋競馬は笑いが少なかった。熱気が無かった。だが、それも全てはこの大一番のために! 秋の最強決定戦! 大勝負を彩る傾奇者が帰ってくるぞ!!

 

 

 681:名無しの競馬おじさん

 

 子供を守るため熊を蹴り殺し、牧場の次世代をも育てる武将の鑑ケイジ。厩舎に帰るだけであたりの厩舎がざわめき、大殿の言うことすらも聞かない我が道を行くこれまた奔放な服破り、鹿もビビる不沈艦ゴールドシップの勝負。いやー待っていたぜ!

 

 

 682:名無しの競馬おじさん

 

 しかもその夏を越えて秋にぶつかるレースが「もっとも強い馬が勝つ」と言われる菊花賞。常に前線で戦い力と経験を積んだゴルシか、一度休みつつ力を蓄えたケイジが勝つか。帝王と名優のTMから傾奇者と不沈艦のKG対決へとバトンが・・・もう気が狂うほど気持ちええんじゃ。

 

 

 682:名無しの競馬おじさん

 

 実際、ケイジにとってはここまでは前哨戦。ライバルのゴルシは血筋、そして今までのレース展開を考えるとマジで菊花賞が分からないんだよなあ・・・テイオーと同じく菊花賞は手にできるかどうか、一番ドキドキする。

 

 

 683:名無しの競馬おじさん

 

 そうなんだよなあ。マックイーンに似ていると言われるゴルシ、だとすれば本格的に仕上がるのが今ぐらいだし、レースも皐月、ダービーごとにケイジに距離をつめてきている。ラップタイムや末脚の速度、3ハロンの速度はケイジも距離が増せば増すほどに早くできているけどそれに追いついて差を縮めている。

 

 

 早熟と言われている部分もあるし、勝ってほしいが同時にゴルシの成長を見て此方も応援したくなる・・・ああ、もどかしいがワクワクする!

 

 

 684:名無しの競馬おじさん

 

 マイル、ダービーでケイジに食らいついていたジャスタウェイは距離が長いってことで出走はしないみたいだし、本当にこの二強対決。国営放送でゲストが激論を交わしたり、週一で競馬の特番が普通にテレビでやっているとかすごい時代になったもんだわ

 

 

 685:名無しの競馬おじさん

 

 既に経済効果百億近くいきそうで、ぬいぐるみとか飛ぶように売れているんだろ? いやーダービーとマイルで手にした最初のぬいぐるみ、シリアルナンバー1桁を手にできた時は舞い上がったし馬券は儲けたしでウハウハですわ。ぬいぐるみは金庫に入れて保管して、愛でる用を購入したし。

 

 

 686:名無しの競馬おじさん

 

 >>685

 なん・・・だと・・・

 

 

 687:名無しの競馬おじさん

 

 >>685

 シリアルナンバー2桁は既にプレミア値段でファンからは数万~数十万で取引されるレベルだぞ! おめでとう! そして爆ぜろ! くっそー!! 俺のぬいぐるみのナンバーは101だったしよぉー・・・!!

 

 

 688:名無しの競馬おじさん

 

 >>685

 あれ? もしかしてこの前ムランルージュでスーザンさんと話していた人? 確か一緒にシリアルナンバー1桁を手に入れたねって言って互いに奢り合っていた。

 

 

 689:名無しの競馬おじさん

 

 >>688

 もしかしてそういうあなたはケイジとゴルシ、ジャスタウェイの3連単、ワイドでかけて大あてしていた人では? かなり豪快に飲んでいたような

 

 

 690:名無しの競馬おじさん

 

 まさかの顔見知り候補がここ掲示板で出会うとはたまげたなあ。

 

 

 691:名無しの競馬おじさん

 

 >>689

 そうなんですよ! 大儲けしたのと初の3連単あたりだったので祝いにと。菊花賞は行きますか?

 

 

 692:名無しの競馬おじさん

 

 >>691

 行かないわけがないです! ケイジの晴れ舞台を! ライバルのゴールドシップの対決を生で見ないのはうそです!!

 

 

 693:名無しの競馬おじさん

 

 >>692

 なら一緒に応援しましょう!私は「ケイジ応援団」って名札付けておくので

 

 

 694:名無しの競馬おじさん

 

 >>693

 なら私は「ケイジ応援団2号」と名札をつけるので! 一緒に語り、応援しましょう!

 

 

 695:名無しの競馬おじさん

 

 馬で繋いだ縁がどうなるか、いやはや気になりますなあ。熱い友情が続いてほしい。

 

 

 696:名無しの競馬おじさん

 

 志村ヘンさんらドリフターズ! 明石家トンマ! 歴代ライダー主人公俳優! 大物演歌歌手のサンちゃんも来る京都競馬場! お前ら早めにいけよ! ダービー以上の盛り上がりと客が入るのは間違いない! 有給申請、お財布の用意、そして帰る分の路銀は持つように!!

 

 

 697:名無しの競馬おじさん

 

 それでは皆の衆2週間後の京都で会おう!サラダバー!!




 いよいよKGクラシック対決も最後の一つに。次回はウマ娘エピソードにするべきか菊花賞を優先するべきか。



 ケイジ お参りして神様にともがらたちの幸せと祝福を願い、桃を餞別にもらった。体の仕上げよし。最後の一冠、無敗の4冠を目指す。戦意はゲッターメンバー張りに滾っている。菊花賞用に用意したある技を松風騎手と相談している。


 ゴルシ ケイジもいないしでつまんないでゴルシ~しながら神戸新聞杯を勝利していたのだが菊花賞でケイジが出ると聞いて練習を珍しく頑張って周囲をびっくりさせた。伊馬波さんと例のCMを見て、話を聞いてぺかーと何か思いついた。


 ナギコ(CVイメージ 東山奈央 様)無事? 入厩。馬体重460キロまで成長していたり足元不安もないしでダートの期待株。ケイジとは一緒の厩舎じゃないことに後でもう一度荒れた。多分ウマ娘になるとしたらきららに近い外見かも。


 ジーナ(CVイメージ 種田梨沙 様)ヤンデレの素質開花し始めた。後馬体もしっかりして来たり走り方をケイジから教えてもらってすっかりコーナーワークの技巧者に。とはいえデビューはまだまだ先なのでしばらくは幸太郎と一緒に海辺で調教。適性は芝向き、1200から2400メートルが適正範囲だとか。


 神様 ケイジにプレゼントしようとしたら周りにそのプレゼント分の幸せをくれてほしいと言われてますます気に入る。けど何もあげないのは何なので桃をプレゼント。どこぞの斉天大聖が食べた桃ではなく普通に超おいしい、みずみずしくシャキシャキの桃。滋養強壮にいいぞ! 周りの神様からも期待株を良く出してくれたと褒められている。聖☆お兄さん的なノリ。


 ケイジファンの皆様 ライバルのゴルシ、ジャスタウェイも大好き。またケイジの盛り上げの際には必ずテイオー、マックイーンの名前が関わるのでそこから競馬史をより調べたことでゴルシらにも敬意を持つし、応援する。オグリや競馬の悲しい部分も知っているので基本マナーはいい。


 掲示板で知り合った二人は後日一生の親友になりますた。
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