ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 しおりが一時 564(ゴルシ)件になっていて笑いました。いよいよ最後の一冠へ。


 最近見た馬でグラシーナのレースがあるんですが馬体重の増加が全レースと比べて55キロとかみて爆笑しました。やっぱり馬ってすごいなあ。現在も成長しているそうですし戦法が逃げ。ターボ師匠みたいに愛されてほしいです。


 ~パドック前~

 ケイジ『ほうほう・・・いやー今日はこの作戦で行きたいのよ』


 葛城「ふーむ・・・まあ、それでもいいのだが、松風君もそのやり方は経験を積んでいるし」


 松風(テレビ電話)『なら大丈夫ですよ。振り落とされないよう頑張りますし、やりましょう』


 ケイジ『あーりがとねん』


 葛城「念のためとボードを出したが・・・いやはや、今日はどうなるか。まあ、ここまでの栄冠をくれたのはお前の力あってこそ。すでに変則三冠は手にした。最後は思いきりやって来い!」


 ケイジ『おうよ!』


最後の一冠 菊花賞(GⅠ)

 『皆様、今日という日をどれほど待ち望んだことでしょうか! あの夏の大激闘!! 夏を過ぎて秋、紅葉が映える中始まりますクラシック最後の一冠菊花賞!! そしてKG対決最後の大舞台の場所でもあります! 勝つのはケイジなのか、ゴールドシップなのか、はたまたほかのライバルか! 間違いなく今日この時間、日本中、世界の目がここ京都競馬場に寄せられております!!』

 

 

 最後の一冠。秋の大勝負たる菊花賞。最も強い馬が勝つと言われるレースだ。いやあー長いような短いような。あっという間の夏休みだったなあ。

 

 

 ちなみに菊花賞の『最も強い馬が勝つ』の意味はこの日本競馬では俺ら3歳馬までのレース。菊花賞以外では3000メートル、それ以上の長い距離のレースはない。つまりは誰もが未知のエリア♂ なわけ。そして、皐月、NHKマイル、ダービーでは早熟で早く仕上がった馬が、あるいは枠順と運に恵まれた馬が勝つかもしれない。

 

 

 ただそのダービーから約5か月。サラブレッドの成長は早く、調教する時間もあるので晩成ゆえに春は仕上がらずに実力を出せなかった馬たちも磨きあがって真価を出していくだろう。ちょうどゴルシの祖父マックイーンとかな。

 

 

 だからこそその鍛える時間、成長してくるライバルたちと競り合い、淀の厳しい坂を二度も走り、そして未知の距離を耐えきる肉体のタフネスさ、それでも落ちない速度、この距離を走って闘争心、戦意を失わねえ精神力。そして自分の強みをしっかり出し切ることが求められるレース。ゆえに最も「強い」馬が勝つレースだ。

 

 

 これを手にしなきゃあ、皐月をとっても世代最強とは言えねえ。だから狙うぜ。そして皆の衆! お久しブリーフ。

 

 

 『それもそのはず! かつて日本を沸かせた不屈の帝王ことトウカイテイオーと最強ステイヤーメジロマックイーンのTM対決! 彼らから託された血のバトンは時代を超え、ミレニアムを越えて彼らの子と孫に託されました! そしてそれはなんと同世代でのクラシック三冠をかけての争いへ!! ターフの傾奇者ケイジ! 黄金の不沈艦ゴールドシップ! その二頭のKGクラシック対決最後の大一番にしてどちらが勝ってもおかしくない菊花賞はここ京都競馬場での勝負! 本場馬入場で早速そのうちの一頭が顔を見せました!』

 

 

 『まずは先日の神戸新聞杯を制して見事な走りを見せ、馬体を今日も仕上げてきました1番ゴールドシップ! 唯一といっていいほどケイジに迫り食らいつける葦毛の怪物! この淀の坂ではケイジを越えることが出来るのかあ!!? 馬体重は前回より+2キロの500キロ。かつてのターフの名優の面影を見せて今日もその快速船ぶりを見せてくれ!!』

 

 

 おおー相変わらずいい仕上がり。そしてますます白くなってきたなあゴルシ。気合も良さげ、楽しみだぜ。

 

 

 さてさて。今度は俺だな。

 

 

 「ヒヒン」

 

 

 『さあーそして彼もまたターフへと帰ってきました! 休養期間中に牧場を大脱走からの熊退治を達成し、自ら感謝状を頂戴した稀代の傾奇者! 健康診断、精密検査も全て問題なし。彼がいなければ今年の菊花賞はなかったと言えるほどです! 2番ケイジ馬体重653キロ! 日本ダービーの時より13キロ増量していますが弛みはない! 完全な仕上がりと言っていいのではないでしょうか! そして彼とゴールドシップの登場に既に会場が揺れるような盛り上がりようです!!!』 

 

 

 『まさしく割れんばかりの歓声ですねー、有名人も多くが今日を楽しみにしていてここに来ている人も多数。新規ドリフターズメンバーの題うってのコラボ写真でゴールドシップとケイジの顔芸が混ざっているのがもう面白くて面白くて!』

 

 

 わはは! すげえなー空気がビリビリきて手綱が震えている感じがするぞ。確か入場人数22万以上で、それ以上来たから仕方なく抽選にしたんだっけか。いやーやべえなあー時代が動いている感じがするぜ。特例中の特例でレース場の内側にすら客入っているもんなーアメリカの競馬場かっての。

 

 

 「ああ・・・いよいよ来たか・・・菊花賞・・・ケイジ、本当にお前はあれでいいんだな?」

 

 

 『おうよ。むしろあれしかねえ。あいつんとこの舞台でやるならこれがベストだ』

 

 

 緊張する松ちゃんも頬をバチバチと叩いて気合十分。よしよし、そうじゃなくっちゃ。よし、まずは松ちゃんの緊張取りとゴルシと最初の勝負。

 

 

 まずはバック走でゴルシに接近。バックします、バックします・・・ライダーの胸糞ゲゲル怪人思い出しちまったわ! ええいもう少し、もう少し。ハイ到着。そして喰らえゴルシ! 舌べローンの扇風機~

 

 

 『お久しぶりでゴルシ~むく・・・お返しじゃあぁい』

 

 

 『おおっとケイジ、いつも通りライバルで親友のゴールドシップのところへバック走で移動。舌を出しての振り回し。ゴールドシップも負けじと大きく口を開けてからの驚いた表情からの舌を出して顔を斜めに向けての舌ペロを披露』

 

 

 『・・・・・・・ぷふぅ。だ、だめだぁー・・・これでにらめっこは俺負け越しだなあ』

 

 

 うーむ、やはり顔芸の面白さは俺が耐性ないかあ。くそう、手札の数は顔芸百面相の面目躍如だが、俺の笑いの沸点の低さが負けを招いたか・・・今度は負けん。

 

 

 『もはやお決まりになっていると同時に両陣営もこの方が互いにやる気が出るとのことで運営もスルーしている恒例行事。にらめっこの方はゴールドシップに軍配が上がり、ケイジ顔芸百面相敗れてしまいました』

 

 

 うるへーやい。ま、いいかあ。しかし今日は皆来ているなあ。利褌のおやっさん夫婦にトモゾウ。あの老夫婦に国光君親子と爺様。蓮君にテキの嫁さん、わっか。藤井の親父と兄ちゃんはシャッター押しまくって、ムランルージュは・・・おおぉう。ドリームガールズの衣装とか攻めてんなア。そして鉢巻きにうちわってアイドル応援かよ。お、垂れ幕もある。『(かぶ)いていけ!! 漢ケイジ』 いいねえ、かっこいいーじゃーん。

 

 

 『お久ゴルシ。いやー顔芸は負けたがレースは負けねえぞ~?』

 

 

 『こっちこそ。もっとも強い馬が勝つってレースだし、ここでケイジに勝って最強の称号勝ち逃げしてやるもんニー』

 

 

 『わはは、秋の時間がより男を磨いたようだなア。でも今回も勝つのは俺だよ。勝たなきゃあいけねえ理由が増えたもんでな、ここも譲らん』

 

 

 うんうん、これはやる気の目だな。しかも何か考えついていやがるぞこの白饅頭。さてさて~? 俺も今日はちょいと松ちゃんとうちの陣営にクレーム来るかもな戦法取るし、いやはや。色々な意味で楽しみだぜ。

 

 

 ここからはファンファーレを聞きつつのゲート入り。俺とゴルシが番号的に先に入らなきゃなんだよなあ。俺はいいけど。

 

 

 『いよいよ発走の時を迎えましたクラシック最後のレース菊花賞。最後の一冠はケイジが手にするかゴールドシップが手にするか。それともほかのウマが手にするか。この世代のトップホースは多くがけがや故障に悩まされることが多く、走ることの難しさを思い知らされる時代となりました』

 

 

 そうだなあーなんやかんや、同期がもう多く脱落している。しかもそれは成績不足とかじゃなく故障が多いってんだからな。ほんともったいない。どいつもこいつもすげえやつらだってのに。

 

 

 『そんな厳しく、才能が集まったまさに戦国時代のなかここまでこぎつけた18頭の優駿たち。最後にマックリプがゲートに入りました』

 

 

 だが、ここは勝負の世界。走ると決めた場所では俺は遠慮はしねえ。さあ、未知のエリア♂でテイオー、ミホシンザンの分まで走ってやろうじゃあねえの。

 

 

 『・・・・スタートしました! まずは1番ゴールドシップいいスタートを切りましたがスッと下げます・・・何事でしょうか!? 2番ケイジ、いつものロケットスタートを決めずにゴールドシップと併走しています! 故障でしょうか!?』

 

 

 んースタートあえて遅らせるのは遅らせるのでちょいと厳しいのねん。そんでゴルシの下がり具合に吹くわ。まーずは最初の坂ー。おおー、みんな俺の前で壁張っているねえ。まあ、俺をここから逃がせばダービーみたいに逃げ切っちゃうよぉん。ほれほれー。

 

 

 『ケイジいつもの大逃げをしない! これには会場が啞然!! そして悲鳴と怒声がこだまします!! そんな中まずは第3コーナー、最初の坂に向かいます。そこへスッと前に出ますは11番ニッポンポン。ケイジ、前に少し出ますが馬群が壁となって抜け出せずにさらに外へと膨れます。一方先団はニッポンポンさらに1馬身のリード、そこにコスモアオソラが食らいついていきます。そして坂を下ります。800メートルの標識を通過』

 

 

 こいつぁ確かに角度がすげえなあ。なるほどこの坂での下手な仕掛けはタブーになるし、ここを愛したと言われるライスシャワーの化け物ぶりがうかがえる。ううーん、よし。角度も感覚も覚えた、問題ねえな。ってことでさらに外へ外へ。斜行じゃないレベルでじーりじり。

 

 

 『ケイジ、未だ馬群の後ろにつきゴールドシップとは離れて外側を走ります。そして先頭は依然ニッポンポン、コスモアオソラ。更についていきますは17番タカノアステロイド、18番マックリプ、4番フェイスホールド、外からフジサンコウテイ、更に14番リーフグランが外から走ります。さあ第4コーナーからスタンド前を走ります』

 

 

 おおースタンドの距離近いなあー改めて二回もここを通るってちょっと新鮮だわあ。で、うーん。すでに馬券を投げているおっさんとか、怒声がうるせえなあ。わはは、あれだなあーキングヘイローのダービーの時もこんなんだったかな? あっちは血統の方もすげえ良血だったし。

 

 

 『さあ拍手と怒声、激しい声が18頭を迎えつつ最初の1000メートルを通過。タイムは59秒2やや早めのペースになります。さあ、1番ゴールドシップは後ろから2番手で、その後ろに13番ハニージェラートがうかがいます。そして2番ケイジは後方から3番手。食らいついてこそいますがいつもの大逃げのキレはうかがえません。さあ第一コーナーをカーブして先頭はニッポンポン、2馬身のリードを持っています。その後ろにはマックリプが2番手』

 

 

 さてー・・・んー足の消耗はやっぱないなあ。気分的には800すぎたくらいの気分だし、エンジンは動いた分あったまっているから問題なし。

 

 

 「大丈夫か? ケイジ」

 

 

 「むふん」

 

 

 『問題はねえ。松ちゃんこそブーイング大丈夫かよ?』

 

 

 「・・・問題はない。それより、来たぞ」

 

 

 松ちゃんも俺の意図を相談して読んでくれていて変に制御したりしない分、俺の消費も少ないんだろうな、助かるぜ。そんで、やっぱ仕掛けていくかゴルシ。まだ坂の前、スタンドの向こう正面に来たくらいだってのに1500メートル以上をスパートしていくつもりかあ。

 

 

 『・・・後は14番リーフグラン坂の・・・おおっと! ゴールドシップが上がってきた! 1番ゴールドシップ、一気にユウヒセンシ、ジェネラルルートを抜いて前に行く! 坂の上りの前から仕掛けてきましたゴールドシップ! 坂の上りで先団を追って仕掛けてきましたものすごい脚です!』

 

 

 しかもまあ、俺の記憶よりもずっと早い。いいねえいいねえ・・・! 燃えてくるぜ!!

 

 

 『さあ二度目の坂越え! そして坂の下りへ入ります。既に先頭ニッポンポン、コスモアオソラ、マックリプを捉えて前に出ていきますゴールドシップ!! タブーを破って見事な追い込み!』

 

 

 俺も坂を上って、下り・・・ここだぁ! 行くぜ松ちゃん!! 今がチャンス!

 

 

 「行けっ!! ケイジ!」

 

 

 鞭が入って、松ちゃんの姿勢も力を込めて振り落とされないよう、低姿勢により変化。互いのギアとスイッチがかみ合う感覚。俺らが仕掛ける。差すときのそれだ。待ってろよゴルシー! その舌ベロいつまでもできると思うんじゃねえぞ!

 

 

 『さあ第4コーナーに入る前だが先頭は1番ゴールドシップ!! そのまま差し切って逃げてしまえるかゴールド・・・来た! 来た!! ケイジだ!! 2番ケイジ、超大外からぶん回して飛んで来たぁああ!!』

 

 

 ヒューっ!! 坂を思い切り走って加速するのたんのしぃー!! そんでえ! 周りのウマたちが俺を前に出すまいと広く横に広がったまま淀の坂越え2度もして、ハイペースで走った上でのゴルシにびっくらさせられてでヘットヘトなこの瞬間を待っていたぜ! プレッシャーを感じる余裕も体力も全部ゴルシにぶつけたかったんでな! もっともっとぶん回すぞ!

 

 

 『ケイジ不調ではない! 騎手との折り合い不足でもない! 隠していた! この差しの末脚を! 二振り目の名刀を隠し持っていた! 一頭二頭! 撫で切りにしてそのまま迫るは1番ゴールドシップしかいな・・・ケイジが消え・・・ていない! 超大外回りを使っての更なる加速を見せた!! 第四コーナーを曲がって直線に入る! 最内ゴールドシップ! 大外ケイジ!!』

 

 

 ブロックされるのも、道を塞がれるのもごめんでな! ひいじいちゃんよぉ! あんたの走りを、技を借りるぞ!

 

 

 『いざ直線! いざ勝負!! もはやこの勝負は2頭に絞られた!! そしてやはり最後はこの二頭だ!! ゴールドシップが鬼の豪脚のごときタブー破りをすればケイジが最強の戦士の大外回りで他馬を交わしての超加速! 何ということでしょうか! 三冠馬の走りが! 伝説がテイオーとマックイーンだけではなかった!! ミスターシービーが! シンザンまでもが京都競馬場に走りを通じて彼らとともにいます!!』

 

 

 さあ、最後の直線勝負! 俺に追い込まれるたあ思ってなかっただろゴールドシップ!! 俺だって差しは出来るんだ! お前との菊花賞のために隠していたんだよぉ! おらおらおらぁ!! 普段の逃げの分をぶち込んでやる!

 

 

 『互いに睨み合いながら直線勝負!! 父の届かなかった無敗の三冠までもう少し! 勝ってくれケイジ! 祖父の! 名優の愛したこの距離で負けるわけにはいかないぞゴールドシップ!! 並んだ! 並んだ! 差し切れケイジ! 伸びろゴールドシップ!』

 

 

 『負けねえぞゴルシぃいい!!!』

 

 

 『勝つのはオイラだケイジぃいいい!!』

 

 

 『並んだままゴールイン!! 睨み合いからの一気に切り替えての直線! 大外と最内ながらこれは分からない! 勝負の結末は写真判定へと託されます! 3着はスカイフィニッシュ、4着は・・・・・』

 

 

 ぶふぅー・・・あーちっかれた。そんですんげえ歓声。おうおう最初のブーイングはどうしたぁー?

 

 

 さてさて、息を整えつつポコポコ。勝敗はどちらに傾くのやら。思い切りやり切ったのは確かだし、ぶっちゃけマツクニローテしているより疲れた。やれることは全部ぶち込んだのは確かだ。ふぅー・・・負けも認めよう、受け入れよう。それだけ出し切ったし、同時にゴールドシップの強さもまた納得がいくもんだ。

 

 

 『写真判定の結果が出ました・・・・・・・・・・・同着!! 何と同着となりました! ケイジとゴールドシップ! KG対決最後の一冠は何と互いに分け合うというとんでもない結末を迎えました! タイムもなんと2分59秒8!! クラシック2冠を同じ年にワールドレコード更新という異常事態の目白押しイィイ!!!? 誰もが予想できるわけがない!』

 

 

 「ビヒわぉん!?」

 

 

 『同着だぁ!? わははははははははは!!! ああ、これはいいな! この方が最高だ! 最高におもしれえ!』

 

 

 『あらー? オイラとケイジおんなじ1位? こんなのあるんだねえ』

 

 

 『あるある。ただすごく珍しいけどなー』

 

 

 『おおーじゃあ1位おめでとうケイジー・・・・俺の1位を取るんじゃねえよ!?』

 

 

 『お前も1位じゃろがい!』

 

 

 互いに一呼吸ついてのんびりしつつこの歓声を浴びつつ感じる。ああ・・・・いやあ、やってやれたんだなあと。トウカイテイオー、ミホシンザン、シンボリルドルフ、シンザン。見ているかい? 御前さんらの血は、今の時代にもちゃんと届くんだぜ。

 

 

 『菊花賞同着という異常事態ですが、いよいよこれをもってケイジは無敗の三冠、いやNHKマイルカップを含めれば無敗の四冠!! そしてGⅠ勝利数は既に五連勝! ワールドレコードも既に二つを手にした皇帝の血筋、最強の戦士の血をひく傾奇者がここに爆誕!! その名はターフの傾奇者ケイジ!!』

 

 

 「ビヒィイ!!」

 

 

 『おうよぉ!! 俺こそがケイジ! お祭り大好きケイジだぁい!』

 

 

 『そしてそのケイジに食らいつき影を踏めた唯一無二の快速船!! 菊花賞を共に手にしワールドレコードも手にしました! 傾奇者の大逃げすらも沈まず、追いつける黄金の不沈艦ゴールドシップ! 見事メジロマックイーン、ステイゴールドの強さを引き継いでの大手柄を手にしました!!』

 

 

 「むふぁー」

 

 

 『歓声は嬉しいけど、それよりも早くあれをしたいでゴルシー』

 

 

 ますます歓声は盛り上がってもう声だけでマンガみたいに背景が歪んで見えるレベルの歓声。いいぞいいぞー! もっとやれー!!

 

 

 「・・・・お前は・・・本当に規格外だよ・・・ふふ」

 

 

 「ヒヒン。わふ。わぉあん」

 

 

 『まっちゃんこそ、最後のたたき合いは見事だったぜ。さてさて。やりますかあ』

 

 

 松ちゃんの涙を感じながらも悪いがもう少しだけ力を残してもらう。一緒にやることがあるんでな。ゴルシの手綱をグイグイ引いて引っ張る。

 

 

 『ゴルシもやるんだろ? 今日は疲れたし喉乾いたし、ファンサービスも兼ねてやろうぜー』

 

 

 『お、待ってました。あれやりたかったんだよねー』

 

 

 『これをもって今年は無敗の三冠馬ケイジ! そして牝馬三冠を手にしたジェンティルドンナ! 更には前年度に三冠を手にしたオルフェーヴルを含め何と三冠馬が3頭存在する時代へ突入します! シンボリルドルフ時代を超える時代を我々は今後目撃することになるでしょう! その幕開けと、この勝負の勝鬨を上げんと今二頭の菊花賞馬がスタンド前にゆったりと移動してきました』

 

 

 さあーそんな伝説の幕開けに、皆様ド派手な花火をお一つ出していただきたく。

 

 

 ゴルシもご一緒にー? 右へぴょーん

 

 

 「「「オウ!!!!」」」

 

 

 左へぴょーん

 

 

 「「「オウ!!!」」」

 

 

 首を下げての~?

 

 

 「「ビヒヒヒィイィイイイイイイイイッッッン!!!『『いぃいよっしゃぁああああああああああああ!!!!』』」」

 

 

 「「「ウォオォオォオオオオオオっっっ!!!! ケ・イ・ジ!! ケ・イ・ジ!!! ゴ・ル・シ!! ゴ・ル・シ!!!」」」

 

 

 『京都競馬場を埋め尽くすケイジコールとゴルシコール!! これはすごい! 我々の音声が聞こえるか不安なほどです! そしてそれも当然! この伝説のレースを見れた。当事者の一人となれた興奮はこれで収まるものではないでしょう! 時代を引っ張るであろう黄金世代の二頭! 今後の活躍が楽しみです!!』

 

 

 いうじゃねえの!! おうよこの時代こそ愉快な黄金時代! 98世代にだって負けねえように頑張るぜー。そんじゃ、皆の衆! 稼げていると幸いだ。ばっははーい。




 伝説の勝負はより伝説へ。なれていたら嬉しいですねえ。ケイジの脚質ですが 次の目標 でテキが追い込みも使えると言っています。ケイジもテキも、松風も使えるけどあえて使わずにここまで隠していました。


 ケイジ 変に逃げても淀の坂慣れていねーし距離長いしでゴルシ相手に集中できるようにできないかなあ。そうだ追い込みしよう。という感じで無敗の4冠馬達成。この後松風騎手と一緒にインタビューを受け、ジャスチャーで対応。最後に雄たけびを頼まれて思い切りやったら音声でかすぎてびっくり。マイクを壊して記者さんの耳がしばらくキーン状態に。

 この後オカマたちと厩舎の皆、牧場の皆にもみくちゃにされまくった。


 ゴールドシップ ケイジと一緒にケイジダンスをやれて大満足。滅茶苦茶伊馬波さんに褒められてご機嫌な一日に。後日滅茶苦茶飼い葉食べまくっていた。後日ケイジとゴルシの変顔写真集が出版。


 松風騎手 無敗の四冠騎手に。インタビューはしっかり答えたけど、実感がわいたのは翌日。嬉しすぎて起きてしばらくしてから号泣していた。後日ケイジにアニメDVDコンプリートボックスをプレゼント。


 葛城一家 父は伝説になりえる名馬を育てた調教師になり。ケイジも約束を果たしたので蓮君も奥さんもより父親を、旦那を尊敬するように。競馬のレースシーズンが落ち着いたらケイジに会いに行けないかを打診中。


 老夫婦 またまた大儲け。ウマ娘世界ではケイジの老執事、メイド長になっている感じ。


 利褌牧場長 ケイジの功績にたまげつつも一番喜んだ。そして皐月賞から菊花賞までケイジが稼いだ賞金の一部を東日本大震災復興への寄付することをインタビューで答える。「人を愛するケイジならきっとこうしたでしょうし、私もまた震災を乗り越え、ケイジを心から応援できるようになってほしいです」このインタビューでまたケイジ陣営が濃いと言われるように。


 神様 ケイジファンの皆で降りて変装してから競馬場で観戦していました。みんなゴルシかケイジに賭けていたけどみんな当たったのでみんなで居酒屋で騒いで心底楽しんだ。
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