改めてこの時代、ほんと何処いってもやべーのしかいないという時代なんですよねえ。距離も性別も芝もダートも問わずに怪物しか居ねえ。
今回は説明回とのんびり行きまっす。
そういえばこの世界のクワイトファイン。テイオーの血が欲しいと代用血統。パーソロン、テイオーの血統保護ということで種牡馬として人気出そうですよねえ。代用血統で生まれた怪物の例としてはアメリカの三冠馬シアトルスルーなどが有名ですし。
日本の種牡馬で有名処だと確かブライアンズタイムはサンシャインフォーエヴァーの代用血統、種牡馬として入ってきての大成功でしたか。ミホノブルボンもマグニテュードもミルジョージの代り。スズカもそんな感じで生まれた名馬ですし、凄いですねえ。
ケイジの一口メモ 背丈が大きすぎれば体格もいいので女性向けの服、オシャレな服が買えないせいで私服が大体ビッグサイズ専門店でのシンプルなシャツやズボンばかり。なので自作したり、知り合いの呉服屋から買ったり、生地をもとに緩めの和装を作っているので部屋着や私服がTシャツか着流し、浴衣で過ごすことが多い。自作の甚兵衛は大きすぎるせいでちょこちょこナギコが毛布の一つやクッション代わりにしてしまう。
「おめでとうケイジ。これで晴れてお前も二年連続最優秀牡馬。そして初の年度代表馬になれたなあ」
「ヒヒン」
『だねえー、しかしジェンティルちゃんがとるかと思ったんだけどなあ。JCでオルフェをタックルで沈めてからの勝利と、同じGⅠを四勝だけどあっちは勝った相手がやばいしねえ』
どうもおはこんばんちは。ケイジだよん。年末の表彰式も無事に終わり、俺が最優秀年度代表馬に表彰されてから一度牧場に帰ることになった。何でも来年のローテの相談と放牧のためだとか。結構休み入れるのね葛城厩舎。
「どうにも無敗のまま前代未聞のクラシック4冠。そして有馬でも2着。それとワールドレコードを二つ出したのが評価されてだろうなあ。ただ、同じくらいジェンティルドンナに票が入っていたのも見れば彼女の強さをしっかり理解していることだろう」
だなあ。票差わずか2票だったし。ただまあ、負けた後馬房でエシディシよろしく泣いてスッキリしてからもう完璧に気持ち切り替わった後でこれを見れてみんな笑顔で見送れてよかったわ。松ちゃんも今年でクラシックのレース全部ゲットできたしで今後の騎乗依頼も困らないだろうし。
まあ、そんなこんながあって今は俺と利褌のおっちゃんは馬用と人用の温泉に互いに浸かりつつぼんやり月見でござる。ああーこれを明日にもう一度見たら新年かあ。そうなれば俺も2月の後半生まれだしすぐに4歳。早いなあ。色々と。
「・・・夢のような一年だったよ、ケイジ。お前のおかげで俺は本当に夢を見れた・・・松風君もまた挨拶に来てくれるみたいだし、あのルドルフの、テイオーの子どもでまた夢をつかめたのが嬉しいよ。ありがとうケイジ。お前は最高だ」
「むふん」
『おやっさんこそ最高の漢だぜ』
思えばそうだなークラシック全勝ちして、有馬記念までいけて、二着。古馬を交えてもやれたのが嬉しいなあ。勝ちではないが、大きな実りある負けだったかもだねえ。ゴルシに今度は勝ちたいが。しかしまあ、一億円以上をPON☆と寄付したおやっさんもさすがだぜ。ありゃあ痺れたね。
健康診断も大丈夫だったし、来年以降も頑張らないとなあー・・・・ああー夜風の冷たさと湯船のあったかさの対比が心地いい・・・はふぅ・・・ああ、ほっとリンゴウマウマ。その後に冷えた水を入れたボトルをグビ。ぷはぁーたまらん。
「さて・・・そろそろ上がろうかな。ケイジも今夜は体を拭いたらそのまま休むんだぞ。松風君からもらったアニメが楽しいからって夜更かししないように」
『わかっているぜ。おやっさんこそ湯上りの晩酌飲みすぎて女将さんに怒られるんじゃねえぞ? 本番は明日なんだからよ』
俺もおやっさんも風呂場で水を一杯飲んでからおやっさんが身体を拭いて着替えた後に俺の身体を拭いてくれてからの就寝。ああーやっぱ温泉は・・・最高だな!
「ふすー・・・・すぅー・・・」
『・・・きな・・・! お・・・・さ・・!』
『んふぇ・・・あー・・・? だれぇ・・・? 予約は牧場を通して・・・』
『何を言っているのよケイジ!』
『ぶふぇっ!? あはぁーん・・・ジェンティルちゃんじゃねえーの。おはよぉー・・・ああーそんなに急いて起こしてくれるってことは、笑っていいとも! の時間かあ。今日のゲスト誰だったかなあ・・・』
『知りませんわよそれ。なんですのよ!?』
『おぶち!』
んー・・・新年あけて、放牧のなか原っぱの真ん中で読書をしつつ寝ていたらジェンティルちゃんにハリセンでしばかれて起こされた。ってか・・おれがドリフターズからもらったハリセンを俺以上に早く使いこなすんじゃないよジェンティルちゃん。
バチバチ馬の聴覚でハリセンの音を間近で聞けば嫌でも目が覚めるのでよっこいせと体を起こす。おいこらスタッフはどこだ? 牡馬の俺の放牧場に牝馬のジェンティルちゃんを入れた阿呆は。
「かふぁー・・・むふぅん」
『オッハー・・・ジェンティルちゃん。どったのこんなところに』
「ヒヒン。むふ・・・ぶふぅー」
『まあ、こぢんまりしていますがね。わたくし、しばらくここでご厄介になりますのよ。調教と放牧両方を』
『ええ? なんでまた。お前さんらの陣営ここ以外にもいい場所多いだろうによぉ。にしても・・・』
まあいいやということで後でスタッフもいるだろうしもう一つのピコピコハンマーでしばきながら問い詰めるとして、んーやっぱあれだなあ。
『どうしましたのよ?』
『いやいや。綺麗になったとな。淑女としての成長と色気を感じるぜ。はははは。東京の戦いで女磨きをしたせいだろうな。雪景色と日差しが引き立てらあ』
感性の一部が馬の方にやや引っ張られているのもあるんだろうけど、いんやあー美人になったねえ。まったく戦いが女を磨くというのを見られるとはこれまた競馬冥利に尽きるってものか。ジェンティルちゃんもハリセン落としちゃってどうしたんだろかい。
『・・・・ふん。当然ですわ。貴方さえいなければ年度代表馬はわたくしになれたほどですもの』
『はっはっは。流石にそう簡単には譲れない勲章なもんでな。大人げないが頂戴つかまった。ああ。それと明けましておめでとう。今年もまたよろしくね』
『あけましておめでとうございます。・・・これ、人間の挨拶でしょう? それと、後ろの二頭はどちら様で?』
いやあ、挨拶を忘れるとは寝ぼけていたとはいえこいつは失礼だ。後でおやっさんからデけえバナナでも振る舞ってもらうようたのも。で、後ろ?
『ケイジー・・・そこの女誰だしー・・・』
『ケイジお兄様・・・そこの女は一体』
おおう。ナギコとジーナが睨んで・・・だからなんで俺の放牧エリアに牝馬をぶち込んでいるんだ。つーかナギコいつの間に帰ってきた。
『俺の親友で練習相手のジェンティルドンナだ。ついでに言えば今年の世界トップレベルを倒した最強候補だな。ジェンティルちゃん。尾花栗毛の方がナギコ。黒鹿毛の子がジーナ。あー・・・ある意味妹分みたいなもん。ま、仲良くしてやってくれ』
『なるほど? ではでは、どうも御二方。わたくしケイジの『パートナー』のジェンティルドンナ。ケイジと同じ三冠馬にして天馬の娘です。お世話になりますわね?』
『・・・ナギコ。まだデビューしていないけどケイジと同じ牧場出身』
『ジーナです・・・むぅ・・・』
おーおーなんでかバチバチやってんなこいつら。女の縄張り争いか? 俺の放牧地なんだけど。ったく、せっかくここは雪解け早いからって読書にいいのに、まあったく。今は火花散らすのなんて見る気分じゃねえっての。
『ナギコ。お前とジーナでジェンティルちゃん連れて出口あたりにいろ。温泉にでも入って話をすればいいよ。ほれ、サンデーサイレンスとディープインパクトの話をしただろ? ジェンティルちゃんその孫娘であり、娘だから色々話が弾むと思うぞ』
『マジ? かしこまり♪ それじゃ、ケイジが呼んでくる間にウチがこの牧場の事を教えるし』
『ええ、お願いしますわ。でも、ケイジはどうやっ・・・ええ・・・・・・』
さてと、ひょいさっと柵を飛び越えて牧場の休憩所の大広間に移動。人の匂いも音も集まっているしな。しかし、新年だからか? やったら多いなあ。車も多い。ん? 平野調教師とひげ熊厩務員のおっちゃんの車もある。あーだからナギコいるのね。
「ではお願いしますよ平野さん。ナギコのこと、よろしくお願いします。私からも預かる牧場先にはロック&ヘリントンファームに頼んでおきますから」
「ありがとうございます・・・・・! ナギコの才能は間違いなくアメリカクラシック、トリプルクラウンを優に狙える才能です! それを日本の、2歳のレースは少なく、しかもあのホッコータルマエ相手につぶし合いをさせるのはあまりにも酷・・・! それよりは日本のダートの怪物たちの結晶ともいえるあの子を世界に知らしめて、栄冠を持たせてやりたいのです!」
んー? ナギコのローテか・・・しかしマジか。アメリカトリプルクラウン。つまりはあの激烈過酷なローテのレースを狙えると。少なくても一年近くナギコを見た平野調教師がこうもかあ。こりゃあ、しばらくここも騒がしくなりそうだな。
二人して土下座してでも頼み込むとは。いやあーナギコ、愛されているし見込まれているなあ。まあ、それはそれとして、ジェンティルちゃんの調教師と厩務員もいるのでちょうどいいやと窓を開けて顔を出す。あけおめ。
「うおっ!!? け、ケイジ!?」
「おおーどうしたケイジ。正月の特番アニメは夕方だぞ?」
「ケイジ相変わらずだなあ。というかどうやって出てきた。え? 柵越え?」
ジェンティル、ナギコ陣営は驚いているけど流石にここの牧場と俺の陣営は驚かんな。話が早いぜ。久保さんも俺のジェスチャーですぐに柵越えしたとわかってくれたようだし。
「で、どうしたんだケイジ? 新しい本が欲しいのか?」
『いやいや、温泉に女性陣入れてほしいのよ。流石にジェンティルちゃんは監視が欲しいだろ?』
近くにあったタオルを畳んで自分の頭に乗せて緩んだ顔を見せて少し顔を下げる。その下にあった女将さんが作ってくれていた温泉マークの看板を咥えればみんな理解してくれた。
「なるほど、悪いけどトモゾウ。ジェンティルドンナちゃんとナギコ、ジーナをお風呂に入れてあげて。ジェンティルドンナちゃんは馬温泉初めてだろうし、まずは浅めの少しぬるめに」
「了解です」
「じゃあ俺も手伝いに・・・」
「あ、久保さんはここに。ケイジの今年のローテのほうで牧場長からの話したいみたいですし。ケイジ、お前もどうせ聞くだろう? 大人しくしておくんだぞ」
トモゾウとひげ熊厩務員が出てくれたので問題はないか。それとトモゾウ。それはフリか?
「ふむ、まあケイジもちょうどいいから聞いてほしい。昨年のJC、有馬記念の結果を見て、ドバイのこの人が手紙をくれてな」
『おうおやっさん、これマジかよ。ドバイの王族、その本家筋の人の直筆じゃん。テレビで見たぞ』
「実は私の知り合いで、たびたび日本のサンデー産駒の牝馬とかで繁殖用、血統入れ替えの事もあって交流をしていたんだが、私の牧場からケイジが出ての昨年の結果。同年代にジェンティルドンナちゃんも三冠牝馬。しかもその年の凱旋門賞馬に凱旋門賞二位、2011年の三冠馬オルフェーヴルを下したこともあって是非日本の三冠馬コンビをドバイで走らせてほしいという推薦状だ」
うん、まあサンデーを生み出した牧場と知り合いの時点であり得たけどさ。コネがえげつねえよ。ドバイの王族にアメリカの名門牧場って、なんで社爛の末端も末端の所で牧場してんの? 独立しちまえるだろ。パトロン候補いるし。
「いやはや・・・とんでもない話ですなあ・・・」
「ドバイワールドカップデーのどれかでいいから二頭とも出せばその出てくれたレースの賞金は弾むし、牧場や輸送機の手配はしてくれるようだ。ははは。ありがたい話だし、そこを目指していたジェンティルドンナ陣営の皆さんにもちょうどいいでしょう?」
「渡りに船ですよ。温泉で疲労を抜きつつ体を冷やさないように過ごせる。ケイジと調教、併走が出来るということがすでにありがたいのに更には推薦まで・・・ありがとうございます」
「いえいえ。此方こそナギコとケイジのいい経験になりますし、放牧の期間がちょうど重なってよかったです。狭い牧場ですが、温泉とケアでしっかりジェンティルドンナちゃんを仕上げるお手伝いをさせてもらいます。で、ケイジ。俺たちの予定だが、相当にお前のファンらしくてな。ジェベルハッタにも出てほしいそうだ。結果がどうであれ私たちの出るレース。ドバイDFには出してくれるそうだし、気楽にドバイデビューしないか?」
「ワンワン。わふぅん! ムフゥーッ!!」
『おうおう! 楽しみだし、燃えるじゃねえの!! こいつはおもしれえ。やってやろうじゃん!!』
いやはや、新年早々グッドニュース!! ジェベルハッタといえば2012年。つまりは昨年に国際GⅠになった大レース。そこで闘えるってことはシンボリルドルフの目指しても届かなかった海外のGⅠレース制覇。そのままドバイDFも勝てれば国際GⅠ二連勝を狙えるってことじゃんかよ!! 最高だぜ!!
『そうと決まれば柔軟しておくわ! わはははは! 次の目標は海の向こう! 世界最強格が集う芝の戦場!! いいねいいねえ! ゴルシらと戦う前の修行であり、これもまた大一番! 温泉入って雪かき分けての訓練も楽しみだぜー! 幸太郎呼んでくれよ! いっちょ海で走るのもいいな!!』
「待てケイジ!! その前にお前は暫く休めー!!」
『今日はKARATEの稽古の日なのよ!!』
ケイジの次回の出走場所はドバイのGⅠレース。ジェベルハッタ芝1800です。3月9日に開催。その後にドバイDF芝1800へ。どちらもケイジは4歳なのでOK
ケイジ 無事年度代表馬を獲得。次の目標が決まってウキウキ。ゴルシに勝つ前の過激修行と思っている感じ。でも全力で戦うために放牧中だってのに自主練開始。
ナギコ アメリカトリプルクラウン狙うこと確定。暫くしたら早速デビューをアメリカで行うことに。ジェンティルドンナと仲良くなる
ジーナ しっとり度更新中。ケイジが帰ってきて一番喜んでいた。
前田牧場長 馬主、牧場長。らしく色んなコネを持っている。けどそれをあまり頼りすぎずに小さな牧場主として過ごしていました。この世界でのドバイの王族にケイジのファンがいて推薦状を貰ったのでならばと挑戦させることに。
PCが急に電源落ちたりで色々暫く更新が出来ないかもしれません。返信も遅れる可能性が高いので申し訳ありません。皆様の感想は本当に楽しく読ませていただいています。