「おお、ケイジ。待っていたよ。今日の練習はよろしく頼む」
「来たかケイジ。まあ・・・しっかり練習を頼むぞ」
「ケイジちゃん元気―? 今日もアゲアゲで行きましょ♪」
「ヘーイケイジ―! また今度一緒にBBQしましょー!」
「やあケイジ君。ふふ、君の前ではこちらがポニーちゃんになっちゃうね。相変わらずの威風堂々。素晴らしいよ」
「お、ケイジさん。この前のジャガイモとステーキの組み合わせよかったよ。姉貴も泣いて喜んでいたしまた頼む」
「やあケイジ! よく来たねえ歓迎するよ! ・・・・・それとは別で、どうやってブライアンの野菜嫌いを治したんだい? そこら辺ちょっと詳しく・・・」
「やあケイジ。今日はどの距離で走る? ぜひ一緒に3000メートルを走らないか」
「今日も雄々しくも美しいねケイジ先輩。さあ、ボクと一緒に歌劇を盛り上げるために練習しようじゃないか! まずはミュージカルパートから」
「あ、ケイジ先輩! ぬるぬる相撲面白かったデース! アメリカの知り合いでも大うけでしたよ! あの変顔ももう最高デース!!」
「お久しぶりですケイジさん。今日もまたお願いしますね?」
「あははは。アタシは聖徳太子じゃないんで一人ひとりよろしく。そんでお願いするぜリギルの皆、一人での練習とは違う刺激が欲しくってな!」
この人が一人来ればリギルの空気の明るさが増す。その強さは誰もが認める。ケイジの練習の参加に皆があれをしたいこれをしたいとワイワイ集まる。
私、グラスワンダーもそうだ。正直な話、なんで好ましいかはわからない。
「よく来たなケイジ。此方としてもぜひその体力とパワーを貸してもらいたい。そちらのメニューにこちらから必要なメニューに合わせてメンバーをつけるので揉んでやってくれ」
「あいよおハナさん。そう固くなりなさんなって。その笑顔と女らしい体みたいに柔らかく笑顔笑顔♪」
「ケイジに言われると自信を無くすがな。・・・ふふっ。ええ、お願いするわ」
ことあるごとに暴走し、ゴールドシップらと一緒に馬鹿をする。晴れ舞台のウイニングライブの舞台も好きほうだい。挙句の果てには乗っ取る。伝統あるライブを自分のものに、新しく滅茶苦茶にすることもしばしば。
いざとなればその剛力を振るうことに躊躇はなく、火事場に身を突っ込んで人命救助、震災現場での長期ボランティア、人命救助、犯罪者を現行犯逮捕も良くするが、その際にボコボコになっている犯人も珍しくはない。夏場の合宿では海辺に逃げてきた鮫の群れを拳と銛ですべて仕留めていたりとウマ娘たる力を余すことなく使う一方でその危うさが不安になる。
「よっしゃ。そんじゃ、ストレッチをしてからにするとして・・・あー・・ふぐぁ・・・今はシリウスはナギコとアタシ以外皆海外遠征でジェンティルちゃんが引っ張っていっているしねえ。ナギコは休みだし、あはははぁー・・・んーところで、今日はどこでやるの? ダートは勘弁だぞ?」
「いやいや。今日は私とグラスワンダーと併せをしてほしい。大逃げの戦い方を学びたいし、ぜひコーナリングを仕込んでくれれば」
「あいよルドルフ会長。グラスちゃんもよろしく」
滅茶苦茶で問題児も問題児。だけど一方で豪快でさっぱり。エルが比べ物にならないほどの破天荒。怒ることもある一方で、なんでか親しみを感じてしまう自分の心が不思議でしょうがないのだ。
「お願いします。今後また天皇賞(秋)や宝塚記念でスズカ先輩ともぶつかるでしょう。遠征に行っている今のうちに鍛え直したいのです・・・!」
「はっははは! 異次元の逃走者相手に、あれを味わってひるまねえか。流石だぜ! いいぜえー~? あちらが異次元ならこちらは規格外! 3000メートルだって走れる分教えながら引きずり回すぞ!」
「ふふふ・・・久しぶりに燃えてくる。休憩を挟んだらぜひ私にマルゼン、ブライアン、オペラオーで長距離を頼んでいいかな? 私たちも海外遠征を考えているし、不慣れな場所でも戦える体力が欲しい」
「あいよあいよ。んーなら、今度うちのトレーナーのレポ渡せるか聞いておくわ。どうせ隠すもんでもねえ。リギルなら安心して渡せるだろうし」
規格外な背丈、それでいて豊満。絞るところを絞ったスタイル。美貌は言わずもがな、長い鹿毛の髪をポニーテールにまとめ額の髪の毛にある十字架を思わせる流星が映える。無敗の四冠にして海外GⅠにおいては負けは一切なし。ライバルになる。相手になるのはゴールドシップやジェンティルドンナとごく一部。
シンボリルドルフ生徒会長を超える器。シリウスの格を引き上げた傑物。なるほどこれはルドルフ生徒会長もたびたびケイジらを次期生徒会に入れようと気をもんでいるのもうなづけるというものだ。
「そんじゃあ行こうか。スタートとゴール板頼んだぜヒシ姐さんよ」
「あいよ! それじゃあ位置について! 用意・・・」
絵になるさまを見つつも私もスタートの位置について気を落ち着かせ、荒ぶる戦意に蓋をする。大逃げのケイジへのマーク。そしていかにしてそれに食らいつくか。足と戦意を爆発させるタイミングを頭の中で練りつつ、スタートの合図とともに地面を蹴りだした。
「ゼハー・・・・ゼハー・・・か、かふ・・・おっぐ・・・ふぅ・・・ふ・・・も、もう足がもたない・・・です・・・」
「っはーぁー・・・ああーいい汗かいたぜ。流石はリギル。みんなすげえなあ。タフだ」
無事一日の練習を終えて横で終始大逃げでペース壊しまくっていたので疲れ切ったグラスにスポドリを薄めたやつを渡しつつほぐし終えた体を座らせる。
軍や警察、消防で鍛えた、メニューも一部シリウスで採用しているトレーニングで鍛えているのにアタシも疲れが出るくらいには皆くらいついてきた。体力なら負ける気はなかったが、いやマジで速度や足運び、走りにおいてみんな強いのなんの。いい練習になった。
「なんで・・・・なんでそれなりの速度で3000メートル2本、2400メートル3本・・・その後に筋トレを平然とこなして最後の流しさえも・・・た、タフすぎです・・・タイキ先輩ももう横で撃沈していますし・・・」
「いやあーライスとかゴルシら相手と併せをしていたら嫌でもこの距離と数を毎日走るからねえ。最低基準で。アタシもあっちで鍛えられているってな」
「練習の密度が高いと聞いていましたが・・・ふ・・・これを血肉に変えられるのも才能・・・ですね・・・はふぅ・・・ありがとうございます。ようやく一息付けます」
まあ、実際頑丈さは才能だわなあ。オーバーワークですらも身体を壊さずに肉体を仕上げる。そういう意味では幼いころから漢方やらひいばあちゃんに軍やらに放り込まれて体を鍛えていたからこそだけど。それに優に追いついてくるライスとかうちのシリウスメンバーも大概な才能だよなあ。
グラスちゃんも、リギルの皆も付いていっている分十分に怪物だし、ほんと才能を努力で叩いて鍛えたみんなだからこそ。あー・・・あ? そうだそうだ。思い出したわ。
「ああ、そうだそうだグラスちゃん。グラスちゃん最近茶器に興味があるんだろ?」
「え? ええ。レースで稼いだ賞金もありますし、ぜひ茶道、その道も学びたいと思いまして」
「んならうちに余っている茶器とかいくつかあるし、自分のおニューの茶器をしっかり手入れ、長く使えるようにするためにうちのお古や余りでよければ貰いに来るかい?」
「いいのですか!? あ、失礼しました・・・でも、いいのですか?」
「いいのいいの。道具なんて使われてなんぼ。その役割をこなして、そしてちゃんと使ってくれるグラスちゃんなら構いやしねえ。今度のオフの日にでもうちに来なよ。ついでに何かあれば渡せるし」
アメリカ生まれ、育ちで留学できたのにここまで日本を愛している日本通ならということで余っていた茶道具があったので分けることに。いくつかはマナー教室や教養ってことで中央トレセン学園の茶道クラブに学園の家庭科に回したがそれでも余ったやつとかを渡すことに。
ついでにまあ、うちの家なら良くも悪くもグラスちゃんには楽しめるだろう。色々。
「ふふ。ではその際はぜひに」
「グラス、エル、ケイジ! ダウンに入るぞ! そして予定を伝えるのでその後全員集合するように」
「はいよー」
「オッケーでーす!」
「了解です」
この後はみんなでクールダウンして、いつの間にやら現れたゴルシの屋台で焼きそばをおやつにしてから解散。さーて、じいやに頼んで車まわしてもらうか。
「ささ、グラスワンダー様。着きましたぞ。どうぞこちらへ」
「は、はい・・・・はぁ・・・・ー・・・」
あの練習の後、よければ写真撮影もいいと言っていたケイジさんの意味が分からなかったがインスタントカメラとスマホのカメラの充電を確認しておき、数日後に執事と思われる好々爺の車の送迎を貰ってついた先は、まさしく絵巻物に出てくるようなそれは見事な日本屋敷。
美しい瓦の並びに整理された石畳。風に揺られてさわさわと鳴る草木の音が心地よい。ケイジさんの家が日本でも名のある名家だということは知っていたが、まさかここまでとは思わなかったと同時に、なるほどこれはぜひ写真に収めて眺めたりアメリカの日本通の友達に見せるにはちょうどいい。誰の家とは言わないが。
「お、来たねグラスちゃん。ささ、入った入った。茶でもしばきながらゆったりしようや。じいやもありがとう。ばあやがデートしようってめかしていたから10分くらい後に呼んでからエスコートしてやんな」
「ほほほ。この年でばあやとデートに行けるとは若返る心地ですわい。ええ、しっかりリードさせていただきます。それではグラスワンダー様。お嬢様とどうぞゆるりと」
「おお熱い熱い♪ 土産は肉まん頂戴。さてー・・・んふぅー」
そんな私を笑顔で出迎えるケイジさんも今日は普段のジャージ姿ではなく緩い和装。カランコロンと下駄をならしてからからと笑う姿がこれまた非常に絵になる。執事らしい老紳士。じいやさんにお土産の駄賃と言ってお金を渡し、返そうとするじいやさんにならお使いだと思ってもらってくれとねじ込む。
あれこれと軽く話をつけた後に背伸びをしてから屋敷に入っていくケイジさんの後を追い、屋敷にいる女中に挨拶を交わすケイジさんの後ろをついていく。木の優しい香りにイグサの香り。落ち着く空気と同時にまさしく純和風といったつくりに何度もカメラのシャッターを切る。ケイジさんも許可をしているのと前もって伝えてくれているのだろう。使用人の皆さんも笑顔で接してくれている。
「ここの砂利がな。川をイメージしたような作りになっていたり、その流れの先に池があるっていう作りなんだわ。で、ここの錦鯉がなあ、まあー長生きのくせにすげえ元気で」
「・・・美しい・・・それに、確かその鯉、ニュースになったものでは?」
「ああー震災の際にあれこれあって募金やら支援物資の資金繰りの際に一匹売ったからなあ。何億かいったっけ。ま、それでも何匹もいるし、こうして元気だけどねー」
玉砂利による美しい風紋や川をイメージして敷かれる石の芸術。あえて余計なものを置かないことでの詫び寂びを感じさせる場所もあれば、大きな庭にあるこれまた大きな池にそこを心地よさげに、悠然と泳ぐ錦鯉の美しさ。時折なるししおどしの音が心地よい。
レースのため、学業のためにと頑張る日々の中で知らずに疲れていたかもしれない心が癒され、日本の美を詰め込んだ屋敷に興奮が止まらない。写真を何枚も取り、鯉の動きを眺めては鱗の美しさとその身体で見せる芸術に思わず感嘆の息を吐いてしまう程。
「はぁ・・・これは本当に・・・凄い」
「気に入ってくれたようで何よりだ。じゃ、少し茶と茶請けを持ってくるから待っててくれ。何かリクエストはある?」
「いえいえ。ケイジさんに任せますよ」
了解だと言いながら移動していくケイジさんを見送り、しばらく屋敷の庭の景色をじっくりと眺め、たまにちらりと客間の様子に目が映る。
よく見れば家具も美しいし、使い込まれているが歪みや汚い汚れ、傷がない。大事にされているのもそうだが、これまた相当腕のいい職人が作ったのだろう。時代劇に出てくるような道具入れの棚などを見つめて面白くなる。
「誰だい! そこにいるのは!!」
ただ、そこに急に聞えた声とただならぬ殺気。そうこうしていたら目の前に一人の老婆・・・ウマ娘だろうか? が薙刀を振りかぶって此方にとんでもない速度で飛んでくる。
「泥棒なら容赦はしないよ! チェァアアアアア!!!」
「え!? え!? ひ、ヒェッ!!」
「うおっと!? ばあちゃん俺のダチ! リギルのグラスワンダー!! あんたいきなり何してんだこの動いたっきり老人!!」
私とその老婆・・・ケイジさんのおばあさん? の間に割り込んでトンファーで薙刀を受け止めたのがケイジさん。しばらくギリギリと音をたてながらつばぜり合いをしていたが事情が分かればおばあさんの方が刃をひいた。
「ああ。あの宝塚記念で大暴れしたグラスワンダーね。ふん。泥棒なら思いきりやっていたものを」
「おうこら前田ホテルの名誉会長大人しくしとけや。ったく、選手としても伝説だろうにヒサトモひいばあちゃんよ」
「ひ、ヒサトモ・・・!!? あ、あのセントライト、クリフジと並ぶ初代三強の一角。初代シリウスのリーダー・・・!!?」
ひゅんひゅんと薙刀をまるで棒切れみたいに振り回す方の名前を聞いてさらに驚く。ヒサトモ。今のトレセン学園にある日本最強格のチーム。リギル、スピカ、シリウス。その原型のチームを作った初代の三人。初代三冠ウマ娘セントライト。変則三冠王クリフジ。その二人と互角に渡り合った尽きぬ闘魂。暴風起こす走りと言われたヒサトモ。もう100を超えているはずの女傑は目の前で元気そうにケイジと軽口をたたき合い、同時に私の方に視線を向けている。
光栄であると同時に、その眼圧。眼にこもる力と威厳に背筋が自然と伸び、失礼は出来ないとこわばる。ケイジさんが壁になっているからいいがそれが無かったらどれほどのプレッシャーだったか。
「で? 今を時めくリギルの期待株。うちに来てくれるのは嬉しいが一体何の・・・ああ。そういえば余った茶器を渡す相手がいるって言っていた相手がこの子かい? ケイジ」
「おうよ。そこら辺の女の子よりもずっと日本の歴史や文化を知っていて愛してくれるいい子だし。そういう子に道具は譲るべきだろ? 茶とお菓子はあるし、二人同士で少し話しておきな」
「はいよ。そんなら茶でも貰おうかね。ふぅ・・・悪かったねえグラスちゃん。泥棒だと思ってしまって」
「い、いえ。それよりもヒサトモさんにあえて光栄です。その強さ、伝説はアメリカにいるころから知っていましたから」
茶請けとかぐわしい香りを漂わせる茶の入った湯飲みを置いてまた移動していくケイジさんと、薙刀を置いて一緒に縁側に腰かけるヒサトモさん。もう優に80年以上前の戦い。そして引退して30年後に見せた伝説のレース。そのタフネスぶり、その人情家、漢勝りなその生き方や戦いはアメリカでも大いにもてはやされた。
それゆえか前田ホテルに泊まりに行くことがアメリカのウマ娘でヒサトモさん、ケイジさんのファンにとってはいわゆるゲン担ぎであり、お守りやそういうたぐいを手にできればそれはもう羨ましがられるほど。ダービーウマ娘は多くいるけども、これほどのインパクトを残した選手はそうはいない。今もなお続くチームの原型を作り、世界に誇るホテル、旅館チェーンの会長。先ほどまでの怖さもあるのだろうが、いやでも内心舞い上がる。
「おや、あのレースの本場にもかい? この老骨のしょうも無い話よりもあっちはマンノウォー、セクレタリアト、多くの怪物がいるでしょうに」
「それでも、です。ヒサトモさんたち前田一族の成した話、戦いはもうみんな大好きですし、私の周りの大人たちも語っていましたから」
「嬉しいが、今まさに伝説を作ろうと頑張る子たちに目を向けてもらいたいもんだねえ」
「ふふ。それならまさにケイジさんがそうですよ」
「あんまりほめ過ぎてもいけないよ。あーのお調子者は何をしでかすか分かったものじゃない」
「あー・・・それは・・・」
うん。そこに関しては同意するほかない。学園でやらかした行動の多数にこの前も阪神で起きたビリケン様人質事件で犯人をとっちめるために警察官と一緒に通天閣タワーで大暴れしたこともあったし、本当に毎回のように出ていく先で変なことを聞かない方が珍しい。ヒサトモさんのひ孫娘のことでこういう反応は失礼だと思うが流石に反論が出来ない。
「ま、ただのおせっかい焼きだからね。甘える時は甘えて、叱るときは容赦なく叱ってやんな。あれくらいがあの子にはちょうどいい」
「だーれがおせっかいだ。ほれ。もってけグラスちゃん」
少しきつい言い方だが、優しい目と声色で空を見つめるヒサトモさんを見て、ああ、この人はこの人で心配している部分もあるんだろうなと思っていたらちょうどケイジさんが戻ってきていくつもの道具を入れたかごを渡してくれる。
「えーと・・・・あの・・・この茶筅・・・煤竹真天目立てでは・・・? それに、この茶碗。確か・・・かなり高級なものでは」
その中身だが・・・私のような浅学菲才の身でもわかるような有名処の道具ばかり。茶筅だけで2万。この茶碗に至っては利休の、茶聖のある流派に認められたものだ。これら一式だけでいったいどれだけになるのか、立っていたら間違いなくふらついてしまう。
「ああ、それアタシの自作。茶聖の流派の免許皆伝もらっているからねえ。あそこの流派新たに創作した茶器とかをよく使うからアタシも学んで一応ある程度の茶碗なら作れるしほれ、予備ももってけ」
「え、あ、あのこれだけで何十万・・・・い、いえそれい・・・」
「若いのに目利きがあるねえ。どれ、私からもプレゼントをしようか。確か村田刀でいくつかあったのと薙刀が余りがあったねえ・・・あ、ちょいと。蔵から村田刀と薙刀を持ってきなさい。この子にあげるわ」
「かしこまりました大奥様」
「・・・む、村田少将の作った名刀のものまで!? ま、待ってください色々もらいすぎて!」
「「好きな奴に、ちゃんと扱ってくれるやつにくれるんだから遠慮せずにもらいなさい!」」
・・・この後、しばらく記憶が飛んでいたが、寮に戻ってから手にしていた刀に薙刀、そして背負っていた風呂敷の中にある数々の名茶器、茶道具を見てこれらを貰ったことだけは覚えている。しっかり菓子と茶葉までつけられて・・・・・
ケイジさんのあの性格と振る舞い。間違いなく一因にはあの曾祖母が関わっている。フラフラ自分の部屋に戻り、プレゼントの数々とヒサトモさんのサインを丁寧にしまい込みつつそう思った。
ヒサトモ ケイジの曾祖母にして初代シリウスのチームリーダー。シンボリルドルフより強いと言わしめたクリフジ。そのクリフジですら同じ戦いぶりは出来ないと言われるほどの豪快な戦いぶりで世間を沸かせたスーパースターウマ娘。前田ホテルの名誉会長。過去にウマ娘たちに元気と可能性を見せるために50歳を過ぎて現役ウマ娘のいるGⅡレースに参戦。勝利を飾り怪物の異名をもらう。
超神田寿司の夏春都とは竹馬の友で浅草一郎にはたびたびホテルに出張させてイベントや料理を頼んでいたりで提携している。ひ孫のケイジ、ナギコ、キジノヒメミコはもう愛おしくて仕方ないがケイジは特に厳しく鍛え、愛しているので基本やり取りはいつもこんなノリ。メジロアサマを若いころから振り回しているのでなんやかんやケイジの曾祖母。
若いころの外見のイメージは名作デュエルマンガ デュエル・ジャック!! の主人公 火野 マナト のおばあちゃん 火野 トリ の若返った時の姿。
ケイジ 割と文化人で茶道は免許皆伝。実は桐生院とも交流があるので先代、先々代ともたびたびあっては茶をしばいている。グラスに自作した茶道具(茶道家からのお墨付き)と余った茶道具を渡す。
グラスワンダー 薙刀を手に入れた。刀を手に入れた。茶道具を手に入れた。ヒサトモのサインを手に入れた。色々もらいすぎたりケイジとヒサトモの喧嘩を見たところから完全に記憶が飛んだ。後日改めてもらったものの価値を知ってまた驚く。固有発動強化されました。