ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 目指すは世界の大舞台。戦うは最強と最高の集うつわものたち。ケイジなら燃えないわけがない。レース破壊の専門家(ウルトラマン風)のケイジが来たことで日本代表オルフェとユウジョウはどうなるか。


 前にライスシャワーのテーマソングに劇場版ウルトラマンティガ&ダイナのテーマソングが合いそう。と言ったんですが、ケイジの場合だと馬の時代は漢唄以外にも真ゲッター 世界最後の日 のOPとか似合いそうですよねえ。どちらのOPでも


背負って、歩いてきたからこそ 凱旋門賞(GⅠ)

 「よーし息を入れてー」

 

 

 『はいよー』

 

 

 「よし、そのまま仕掛けてー」

 

 

 『ほいさー』

 

 

 よっすよっす。最近オルフェとユウジョウがトライアルレースに行っちゃったので俺と大竹騎手。いやタケちゃんでいいかね。気さくに接してほしいと言っていたし。話を戻して、一緒に大逃げの練習中。

 

 

 俺の場合は基本スタミナとスピードで今までぶん回してきたんだけど、今回はちょいと都合が違うそうな。

 

 

 「うーん。問題ないし、このまま行けるとは思うが、まあ、まだ時間はある。焦らずじっくりと行こう」

 

 

 『あーいよ。はぁーんいい汗かいた』

 

 

 というのも、凱旋門賞の舞台パリロンシャン競馬場。コーナーが緩いので俺のコーナリングで差をつけられるのが他もさほど膨らまない、減速しづらいのでそこで距離を開けるのが難しく、加えて最後の直線が長いので前回のアスコット競馬場よりも早仕掛けのキレと息の入れ方を練習することになった。

 

 

 ここにきてまさかの事態だが、それは俺だけで周りはしっかり知ったうえでの対策。幸いなのは時間はそれなりにあること、そしてここの経験があるタケちゃんが教えてくれるのでこっちもそれ対策がしやすい。俺のスタミナと脚使いはここ欧州の、重い馬場であるアスコットでも文句なしの走りと疲労を見せなかったことで今回も逃げ切れるというのは太鼓判を貰ったが、それをより高めて十全の勝ちを狙う。そのための用意だ。

 

 

 何せ挑むは凱旋門賞。前回のKGⅥ&QESもそうだが世界中から怪物たちが集まる。気のゆるみ一つが命取りという訳よ。

 

 

 「お疲れ様です大竹さん。どうです? ケイジの仕上がりは」

 

 

 「・・・正直、怖いぐらいですね。今まで海外遠征は何度かしましたがやはり馬は気性が荒い、暴れる時があっても根っこは繊細。だから消耗しますし、不慣れな場所は嫌がります。だけどケイジはそれがない。それゆえにスタミナも落ちることがないですし、速度も技術もある。

 

 

 ・・・・・・スズカの技術とディープのスタミナ、剛力。そして、もしもですが古馬になってさらに成長したキンカメの可能性を併せているように私は思いますよ。もう少し重い馬場を走らせるか、距離を50メートルづつ伸ばしてスタミナと欧州芝をよりモノにするため、そして僕とケイジの呼吸を合わせていけるようにできるか、そこもできればやりたいです」

 

 

 「了解です。でもその前に少し休んでからにしましょう」

 

 

 「もちろんです。幸いにしてケイジも欧州の芝の走り方を覚えている。微調整の方に時間を割けるのが本当にありがたい」

 

 

 『よせやい』

 

 

 俺もタケちゃんも互いに互いの走りやスタイルを合わせることが出来ているんだが、改めてわかるタケちゃんのすさまじさ。

 

 

 松ちゃんの騎乗スタイルも朝日杯あたりからは軽いし俺も問題なかったのだけど、タケちゃんはすぐにそれに届いて、更に今はそれ以上に軽い。というか負担がない。世界一美しいモンキースタイルと言われるのも納得。後はまあ、うん。癖馬にも多く乗っていたからだろうなあ。ステゴとかエアシャカールとか、ほんと時代の名馬かつ癖馬には何かと縁のある人だし。

 

 

 「おお、お疲れ様です大竹騎手。そして葛城さん。紅茶を用意しましたがどうです?」

 

 

 「た、ただいま戻りましたーケイジ君の馬房の掃除と寝藁を新しくできました~・・・」

 

 

 お、利褌のおやっさんと真由美ちゃん。ドイツから戻ってきたかあ。確かトモゾウも一緒に探し物していたんだっけかあ。真由美ちゃんは俺の馬房の掃除当番。お疲れちゃーん。

 

 

 「いただきます。ふぅ・・・ジャムと一緒に味わうのはロシアでしたっけ?」

 

 

 「ですな。スコーンもありますが騎手は食事制限がきついでしょうし、ヘルシーでおいしいとあったものをチョイスさせていただきました。

 

 

 ああ、ケイジ。お前さんの新しい嫁さん候補探してきたぞ。まあ、うちの馬房今は湯治に来ている馬が多いし、社爛さんも預託料まけるから馬房は開けてくれってことで会うのはしばらく先、引退後になるかもだがな」

 

 

 『ほへーマジで俺と海外馬での交配で日本の主流血統が全くない異系を生み出そうとしているのねえ。あ、血統表みせてー』

 

 

 水をごくごく飲みながら見せてくれーと動けば利褌のおやっさんが血統表を見せてくれた。ほへー今回は二頭かあ。

 

 

 「ドバイの皆様が先に牧場に送ってくれるそうだし、今回は甘えたよ。そして、これは掘り出し物だぞお」

 

 

 『んー・・・ああぁ・・・・? まーじかよこれ。ドイツの名種牡馬アカテナンゴの孫とマンハッタンカフェの母系の系譜の娘ミレーネに、こっちは日本でいえば地方競馬の子どもだけど・・・名前はブラウトちゃんね・・・・キンチェム系の直系じゃねーか!!』

 

 

 「え・・・き、キンチェム系の直系牝系!?」

 

 

 「お、おおー・・・しかも父方からとはいえリボー系も少し入っている。・・・・・・これはゴールドシップとケイジ、前田さんの牧場だけで日本、アメリカ、ハンガリー、ドイツの大牝系の血筋が入ることに・・・」

 

 

 うわーマジかよ・・・54戦54勝。適正距離はレースを見るだけでも約950メートルから4200メートル。あの時代での過酷な遠征をむしろ楽しんでいるわ斤量77キロ担いだレースでも圧勝。時の大国の皇帝や王族すらも惚れこませたまさしく怪物の中の怪物。でも可愛い。そんなキンチェムの子孫かあ。

 

 

 何がやばいって日本だと明治7年くらいの馬の血筋で、しかも自身の子どもは5頭だけ。その5頭全員がダービー制覇とかの結果を残して今なおガッツリ欧州中央競馬の中に血が残っているんだよなあ。2013年の今もだぜ?

 

 

 『・・・・あ。まさかおやっさん・・・あんた昨年の英国二冠。17代目キンチェム系直系のアルトリアが種牡馬入りしてからこの子と組み合わせるつもりじゃねえだろうな? 牝系のクロス起こすために』

 

 

 「はぁー・・・これはこれは・・・しかし高かったでしょう。これほどの牝系とは」

 

 

 「なに、どちらも安かったですよ。どちらの親も言い方が悪いですが・・・結果が出せなかったということや、血を残したいのか安く売ると言ってくれたので。・・・少し、それに色を付けて即決買いしたので、また帰ったら怒られそうです」

 

 

 「ば、馬主さんは大変ですねえ・・・」

 

 

 まーた女将さんに怒られるくらいの出費をしやがったか。こりゃあまた頑張って稼がんとなあ。しかし、まさしく大牝系の血だし、スぺちゃんやゴルシが引き継いでいる血。日本やアメリカの根幹牝馬の血と掛け合わせればうまくいけばそれこそエアグルーヴのような名牝が生まれるかもしれないし、おやっさん、ほんと牝系を大事にしているねえ。

 

 

 「そういうわけだケイジ。俺が怒られないためにも、もしくは少しでも火を鎮火させるためにも出来ればいい結果を凱旋門賞で出してくれ!」

 

 

 おうこら四冠馬馬主。情けないこと言うんじゃないよ。ちゃんと一着狙うし無事に帰ってくらあ。周りの皆も笑っているし。うーん。いい空気だしまあいいや。

 

 

 チキショーそれにしてもジャム美味しそうだなあ・・・添加物とか、そこら辺の配慮もあるから食べられないし・・・くそう。後でしこたまリンゴ貰ってやる。そのために調教で腹を減らしておかにゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ほうほう。無事にフォワ賞を勝てたかあ。ユウジョウも結果を残せたし、これでどちらも凱旋門賞行けるねえ』

 

 

 『う、うん。いやあー頑張ったよ。それに早めにここに戻りたかったしね』

 

 

 『凱旋門賞かあ・・・世界一の舞台、頂点を決定する場所だっけ。どうなるかなあ』

 

 

 調教調教。なんやかんやこの期間調教をこなす時間って久しぶりかもしれん。そうこうしていたらオルフェにユウジョウがそれぞれトライアルレースを勝ってきてここに戻ってきた。後は最終調整をしながら凱旋門賞に挑むのみ、俺だけだった馬房が一気ににぎやかになる。

 

 

 『ほへーなんで?』

 

 

 『だってケイジ君面白いし。ジョーダンさんとも仲いいんでしょ? いろいろ話してくれたのを思い出したんだー』

 

 

 『なぁーるほどねえ。あのひ・・じゃねえ。馬も愉快な奴だしねえ。俺のダチ、ゴルシとよくケンカしているそうで。ユウジョウも大丈夫よ。為せば成るというし、おそらくだけど俺は大逃げするし、周りをかき回すからお前さんらはどっしり構えておきなさいな』

 

 

 『そうするよ。ってゴルシ? オルフェの弟でいいんだっけ?』

 

 

 『あーゴルシかあ・・・羨ましいよねえいつも元気で思いきり生きているし』

 

 

 あーやっぱ話題なのかあゴルシ。まあ、天皇賞とかちらほら奔放、喧嘩を売りにいったエピソードあるし、それがあちこちに伝わっているのか。そんで、オルフェは羨ましいのねえ。

 

 

 『いやーアイツの場合はほんと奔放すぎるからなあ。見ていて面白いけど。お二人さんもあれは真似しすぎると厩務員さんや調教師さんも苦労するからほどほどにね?』

 

 

 『うん。僕は大丈夫だよ。レースや練習が終わった後に思いきり身体を動かせば上から池沼さんが降りてくれるし』

 

 

 『オルフェ、それは振り落としたというんじゃ・・・』

 

 

 『だ、だってそれでもよしよししてくれるし・・・』

 

 

 『まあ、しないほうがもっと甘やかしてくれるかもな。おおー来てくれたんだねえ』

 

 

 ・・・オルフェもなんやかんや甘え方がステマ組は独特だなあ(遊ぶとシャツを破く。甘えるためにレース終了後に振り落としていく)と思っていたらお久しぶりな濃厚なあのメンツ。

 

 

 「ケイジちゃーん応援に来たわよ。あら。オルフェにユウジョウまでここにいるなんて。三冠馬コンビがまた戦う戦友が同じ馬房とは燃えるわぁん」

 

 

 「ふふ。夢の舞台に挑む。最も可能性のある最強世代。日本中はこれで大騒ぎ。全国紙でも話題にされるくらいよ。もう。色男たちの戦いが待ちきれないって」

 

 

 『何だこのおっさん!!』

 

 

 『ひえ!? な、なんだこの匂い・・・? 変な香りがするよー』

 

 

 『あー香水ね。大丈夫。悪い匂いじゃないよ。そんでいやはやご足労ですなあムランルージュの皆々様』

 

 

 いやーあの警備の皆さんに良く捕まらずにこれたよなあこのオカマたち。まあ、俺やナギコの権利を一部持っている馬主さんだし、利褌のおやっさんから顔写真と一緒にこの人らは大丈夫だからと教えられたのかねえ。慣れない香水の香りにオルフェは不安がるし、ユウジョウは面食らう。

 

 

 慣れている俺の方が変わっているのね。

 

 

 「いい仕上がり。ふふ・・・頑張ってねケイジちゃん。日本では古くはシンボリルドルフが挑もうとして、その前のたたきのレースをアメリカでして故障して欧州に挑めないまま引退。ディープも戦ったけど届かなかった。ナカヤマフェスタやそこにいるオルフェちゃんたちが2位を取ってくれてようやく距離が縮まってきたの。今回はディープ級の馬にこれまた実力者がそろったいいメンバーでこれているわ」

 

 

 「中にはこの凱旋門賞が届かないのを日本競馬の呪いと言われることもあるの。ケイジちゃんたちならその呪いを蹴り砕いてくれると思う。頑張って頂戴。勝ったらキスをあげるわぁ♪」

 

 

 『場合によっちゃあ特大デバフやめーや。まあいいぜ。やってやろうじゃねえの。日本斬り込み部隊の実力を見せてやるからしっかり観客席で見てろよー?』

 

 

 「この調子なら問題なさそうね。あ、これ差し入れ。後でみんなで食べてねー。それじゃ、ぶほほ」

 

 

 最後にバケツ一杯のリンゴとにんじんを警備と久保さんに渡して去っていくムランルージュの皆さん。この後も藤井の兄ちゃんやマタギのおっちゃん。国光君とか蓮君も来てくれたりで大賑わいの時間を過ごしていた。

 

 

 そういや、蓮君すげえ背が伸びて180近くまでなっていたなあ。おかげで夏の大会はレギュラーとして全国でもそこそこ活躍で来たとか。俺も負けないように頑張らないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『(現地にきた日本のアナウンサーさんです)皆さまお待たせいたしました! 歴史と伝統、そして賞金を懸けた欧州三冠最高峰のレース凱旋門賞! 今年もここに最高の優駿たちが世界中から集結! 誰もかれもが優勝を狙える怪物たち!! その戦士たちがいよいよわれらの前にお目見えだ!』

 

 

 とうとうここまで来たぜ凱旋門賞。世界各国にある最強、最高峰のレースは数あれど、国際レースの中でも歴史と伝統、知名度という意味ではおそらくこのレースがその中でも頭一つ抜けているのではないだろうか。多くのドラマが生まれ、そして挑むもの達にとっては今までの集大成を世界に見せつける花舞台。

 

 

 だが、今年は違うぜ。今回の主役は俺ら。日本遠征軍団の大暴れする舞台。日本の悲願を頂戴する。

 

 

 『さあ、先のKGⅥ&QESでも好走を見せましたケンタウルスホイミ、今回も仕上げばっちり。国を選ばず距離を選ばずに必ず掲示板、馬券内に入り込んでくるその万能ぶりと油断できない強さはいまだ健在! 今回も怖い相手になります! 続けてフランスのダービー馬にして最強格モントレー。馬体重も少しの増量。より筋肉をつけて挑みに来ます。そして次に・・・・

 

 

 来たぞ来たぞ! 日本メンバーの登場だ! まずは6番オルフェーヴル! 昨年度の凱旋門賞では惜しくも二着! 日本が誇る黄金の暴君は今度こそここを制覇して見せるとやる気十分! フォワ賞で見せた走りをここで見せ、今度こそリベンジなるか!!』

 

 

 ちなみにだが、凱旋門賞は3歳以上あたりからは斤量のハンデがつくのだが、それが確か3キロだっけな? くらいあるので、このレースを取るのであれば3歳の乗りに乗った新生をぶつけたほうがいいという意見も多いそうな。そういう意味では、まさしくこいつは期待の新星と言える。

 

 

 『続けて14番ユウジョウ! 日本のダービーを制した新進気鋭の期待株! 金色の王と共にこの最高の舞台を征してやろうと。新時代を作ろうとやる気がみなぎる! その返し馬の様子からも期待できるか!』

 

 

 うーんいい感じ。こいつは手ごわそうだ。斤量ないのも相まってこの芝さえ慣れておけばやばいかもなあ。俺? ぶっちゃけ斤量よりも自分の馬体重の増加の方が重いんで意味がないなあ。だって斤量+しても今回のために絞っておいたから結局合計ではマイナスの合計重量。むしろ、このくらいの重さの感覚でやれるのがいいわってくらい。

 

 

 さあーいこうやタケちゃん。今日はちょいとサービスもしてやるしな。

 

 

 いざ、日本艦隊の先鋒の登場だ!

 

 

 『そして、オルフェーヴルと同じく、いやそれ以上の期待を背負って登場だ16番ケイジ!! ワールドレコードを3つ所持! 無敗の四冠を手にした王者であり、先のKGⅥ&QESでも大勝ちをもって英国を虜にした侍ボーイ! 今回は日本最強の騎手と共にここへ堂々参戦! 名前のモデルはあの花の慶次! 私も大好きです!』

 

 

 おおーフランスの実況の方でも話していたし、俺が出たらなんかあの前田慶次のシャツやら旗を振ってくれる現地の皆さんも。あれ知っているのかあ。流石日本の漫画を愛読してくれる方々が多いフランス。いいねえ。通だねえ。そんなら少しサービスサービス。

 

 

 「おおっ。これもやるのかいケイジ。っふふ。僕以上に気負いがないねえ」

 

 

 「ヒヒーン・・・むふ」

 

 

 『あったり前田のクラッカー。日本の王者の血筋であるアピールにも、ちょっとした盛り上げにもちょうどいいだろう?』

 

 

 『おっと、ケイジ軽やかにステップを踏んで楽し気にパリロンシャンの芝を進んでおります。これは彼の父親トウカイテイオーの魅せたテイオーステップ! フランスで日本の不屈の名馬のパフォーマンスをお披露目だ! 流石は生粋のショーマン。会場を盛り上げるのが大好きなようです!』

 

 

 『おうよ♪ さあさあフランスの皆さんおはこんばんちは。日本の競走馬三頭目にして、好き放題やる予定のケイジだ。ちゃんと賭けておいてくれよなー』

 

 

 オッズの方は・・・3番人気の2,7倍。オルフェや地元フランスへの期待が大きいけども三番人気でこのオッズはこちらも勝利があり得ない人気ではないって感じか。期待度は高いねえ。

 

 

 「さあ、いよいよよケイジちゃん! おじいちゃんの果たせなかった凱旋門挑戦! そして勝利を飾ってきてえ!!」

 

 

 「日本競馬内で一番可能性があるのは貴方ヨケイジちゃん! すべて蹴散らして大勝ち取ってきなさーい!!!」

 

 

 「ああ・・・私の方がドキドキしちゃうわ・・・ルドルフ、テイオー、シンザン、ミホシンザン・・・力を貸してあげて・・・!」

 

 

 「ウォオオオ!! ケイジちゃーん! かましてやりなさい!! 大逃げでも追い込みでも世界最強のケイジちゃんならいける行ける!!」

 

 

 「ケイジー! 頑張って来いよー!!」

 

 

 「ケイジ君、気張りや! もういつでも号外出せるよううちの新聞社スタンバってんでー!!」

 

 

 『カブキボーイの登場とステップに何とアウェーのはずのここでもケイジコールが飛ぶ! 今回はますます混迷を極める、激闘が予想されます凱旋門賞! 世紀の大一番がもう少しで始まります!』

 

 

 「・・・ふぅー・・・・・よし。うん。ケイジ、作戦はあれでいいよね? 僕は問題ないし、そのために技術と連携は仕上げてきたから君が無事であればどんな結果も受け入れる」

 

 

 『おうよ! あれで問題ない。あれで行けるぜ! しっかしまー実況が言及しなかったが、相変わらずというか現地でオカマ友達増やしているじゃねーかムランルージュの皆さん。一部の空気がすごいし違いすぎるわ。

 

 

 ・・・・・・・・・んあ? あー・・・なーるほどねえ? よしよし。これなら尚更にこれで行くしかねえな』

 

 

 観客席も相変わらずの混沌というか、フランスでムランルージュのカオスな応援と日本の応援団。国光君や蓮君の声を聞けるとは思わなんだ。だからこそ気合が入る。そしてまさかのサプライズにもうやる気が滾る。こいつは俺も応えなきゃあいけねえ。

 

 

 『うぉう・・・やるぜ・・・俺はやるぞ! 今度こそここで勝ってやらぁあ! フー! ブフゥー・・・!!』

 

 

 オルフェもスイッチが入っていわゆる暴君モードに突入したし、うんうん。こいつはいいね。やれそうだなあ。さてさて。綺麗なファンファーレを聞きつつのんびりとゲート入り。

 

 

 俺の出番になったのでゲートにする。うーん。狭い。真面目に肉の付き具合どうにかせんとなあ。

 

 

 このレースが終わったらテキや利褌のおやっさんとも相談しないと・・・そのためにも、行くぜ!

 

 

 『スタートしました! さあまずはケイジが勢いよく飛び出して先頭を奪いリードを伸ばす! これは・・・大逃げだ! ケイジこの凱旋門賞で選んだ戦術は大逃げ! そのまま馬群を形成しているグループを置き去りにして日本最強コンビ悠然と前をいきます』

 

 

 まあねー馬群に飲まれちゃーめんどくせえ。それよりは大逃げで周りを思いきり引きずり回しながら走るに限る。あちらさんのやり方に付き合う理由もねえ。

 

 

 さあさあ。スローペースなレース運びにかつて日本最強ステイヤーメジロマックイーンもジャパンカップで翻弄されて負けたが、今度はそちらが日本の名馬たちの武器、大逃げに翻弄されてもらおうじゃないの。

 

 

 『ケイジ大逃げで先頭集団から4馬身のリード。そしてオルフェーヴルは馬群のなか。先頭に立ちますはイギリス、そしてカナディアン国際競争何方も勝っていますジョセフが馬群先頭に。ゴーイングサムソンが中盤に。グッドダディー真ん中を走る。ユウジョウは後方、最後尾から3番手で様子を伺います。おっとオルフェーヴルのそばからイギリスダービー馬ルーラーベルセルクが上がって横につきます』

 

 

 ほんほん。いやーやっぱすげえなあ。メンツが。ま、とりあえず今は様子見でいいでしょって感じだろうね。大逃げはあちらではラビット。他陣営のペース崩しみたいなものだし、焦らずという感じかあ。

 

 

 『ケイジ一足先に坂を上り、降りていきます。足色は衰えずに高低差10メートルの坂を駆け抜けつつコーナーへ。そこは淀の坂を直下降したケイジ。このくらいではものともしません。ケイジの後を追う先頭集団も馬群が伸びてきたぞ。先頭はケンタウルスホイミ、二番手にルーラーベルセルク。

 

 

 三番手にトレヴン、オルフェーヴルが続いて内ラチ後方にゴーイングサムソン変わらず。グッドダディーは少し前につけようと外から伸びようとしています。先頭から後方まで13馬身。既に1300メートルを通過してケイジと先頭集団の差は6馬身へと伸びています』

 

 

 ただまあー・・・あははは。坂を上ってコーナーでと少し消耗しているかもだが、俺の場合は息入れつつで距離をつけていることに気づいているのかねえ~? 馬たちの方もオルフェの気迫と、俺の様子を感じてかちょいかかっているかもだぜー?

 

 

 「・・・一部は焦っているというか、ケイジに追いつこうと馬がしているのかな・・・? パーマーとヘリオスに付き合ったテイオーを思い出すな・・・いいぞケイジ。少し馬身差を縮めてもいいから今は少し力を残そう」

 

 

 『あいよ了解。ただ、最後の方は早仕掛けするからな』

 

 

 『さあフォルスストレートに入りましたケイジ。一呼吸遅れてルーラーベルセルクが馬身差をつめようと猛追。馬身差を4馬身まで詰めてきました。いよいよこの長い最後のコーナー、ゴール前の直線への道も半ばを過ぎます。

 

 

 オルフェーヴル早めに仕掛けた! ユウジョウも外から馬群を交わして飛んでくる! 日本組が仕掛けていく! 800メートルスパートをかけるつもりなのかこの二頭! おおっとケイジもさらに加速をしながら最終コーナー目指して突っ走る! 距離をつめてきていたルーラーベルセルクを引き離す! トレヴン、ケンタウルスホイミも仕掛けていきますが足が重い! ケイジの大逃げに知らず知らずのうちに付き合ってハイペースで走ってきたつけがここに来たかぁ!?』

 

 

 もう仕掛け時。ここからの直線も長いんだ。あちらさんが加速する前にこっちから仕掛けてコーナーでさらに引きずり回すぞタケちゃん! クライマックスへの準備は出来ているかい?

 

 

 オルフェもユウジョウも流石大逃げやらやたら個性派ぞろいの時代を戦い抜いた怪物。いい感じに俺の後を付いてきていやがる。だけど勝つのは俺、そしてタケちゃんだ!

 

 

 「行くぞケイジ! 得意の早仕掛けと、スパートだ!」

 

 

 『いよっしゃぁぁあ!! まかせろい!』

 

 

 タケちゃんも理解したか俺に鞭を入れて姿勢をよりがっちりと最後の加速用に備える。さあ、見せつけようぜ! これが俺と、タケちゃんと! ここに来るはずだった松ちゃん! そしてタケちゃん相棒、ライバルたちの戦ってきた技、大逃げからの差し! サラブレッド究極戦法の一つよぉ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ケイジがフォルスストレートの後半で加速した瞬間。時間の流れも、何もかもがゆったりとなった。

 

 

 集中が極限まで達したのだろうか、それは分からないが、いやに周りの状況がよくわかる。歓声も、実況もじっくりと聞けるし、聞き分けもできる。同時に、今のレースの状況も。大逃げからの差し。しかも残り700メートルからの、最終コーナーからの猛加速に誰もが振り切られてそのまま一人ぽつんと直線に入って更に差を伸ばす。

 

 

 揺らめくケイジの鬣、会場の光、日差しがゆったりと、線の形で捉えてしまえるほど。世界の時がスローモーションになったようだ。

 

 

 「最高だよ・・・ケイジ・・・君と凱旋門をとれる。そして・・・この景色を、戦いをしてくれてありがとう。優しい子なんだね・・・」

 

 

 思えば、ケイジは本当に優しかった。どうしてもスズカやディープを重ねてしまう自分だけども、ケイジを尊重して、その戦い方でいい部分、噛み合う部分をケイジに教え、練習していくうちにケイジの方から自然とディープやスズカの戦い方をしてくれるようになった。

 

 

 まるで「戦友だし、サービスしてやるぜ」と言わんばかりに僕と相棒たちが目指したスタイルの極致を見せつけ、僕に合わせてくれる。・・・・・・競馬界の皇帝、最強の一族は伊達ではないということだろう。差が広がる。後ろから追いかける足音が重なるがそれも遠くなる。もう勝ちは確定したも同然。ケイジの心音も、息遣いも、足の回転も落ちる予兆すら見えない。鈍るようなそぶりさえ見せない。

 

 

 行ける。凱旋門も。日本競馬の悲願・・・・いや、世界中のホースマンなら一度は夢見て仰ぐこの大舞台でこんな勝ち方が出来る・・・早くそれを味わいたい。けどこのケイジと乗って見える景色を見ていたいと自分の中で思っている中。何かが聞こえた。

 

 

 「――――-・・・って」

 

 

 「・・・少し・・・」

 

 

 「・・・・るな!」

 

 

 人の声だ。だけど、それを聞いた瞬間。僕と一緒に戦ったあの戦友たちを思い出す。異次元の逃亡者が、名優が、女帝が、頭の中を真面目に見てみたかったじゃじゃ馬が。生きている子も、天へと旅立った子たちも。皆、皆の声が、ありえないはずなのに聞えてきた。

 

 

 「頑張って、大竹さん。貴方と一緒だったから最後も怖くなかった。ここまで頑張ってきたからこそ今も勝てるの。もう一押し、頑張って!!」

 

 

 「ミスもあったし、負けも、悔しい思いも悲しい思いも味わって、見てきて、それでも愛してくれたからこそ届く栄冠!! 私たちの分まで取ってきて!! 大竹さん!!」

 

 

 「あの時代のなか、女帝と言われ、認められたのも貴方のリードあってこそ・・・・・勝て! 新時代を作れ! 私たちの時代を越えてくれ!!」

 

 

 スズカ、マックイーン、エアグルーヴ・・・ああ・・・きっと、ここに来てくれているのか。応援してくれているのか。天に旅だってなお、僕を見守ってくれていたのか・・・・・幻聴かもしれない。興奮が過ぎたゆえのものかもしれない。だけど・・・

 

 

 「ケイジ! もっと出せるのなら頼む! 一緒に・・・・一緒に新時代の幕開けをしてやろう!!」

 

 

 「ヒヒィン!!!」

 

 

 『おうよぉ!! その言葉を待っていたぜ!! やるんならとことんやるべきよなあ!! 落とされんなよ最強ジョッキー大竹ちゃん!! 今から日本最強じゃねえ・・・・世界最強ジョッキーに大変身するんだからよぉ!!』

 

 

 ケイジの嘶きと同時に聞こえてきた声。その後にさらにギアが上がり、文字通り飛ぶような走りを見せた。ああ・・・凄い。逃げて差す・・・まさしくそれの完成形だ・・・こんな名馬に乗れる・・・嬉しいことはない。

 

 

 だからこそ世界に見せつけてやろう! 日本の戦士がここでももう勝ち切れない存在じゃないんだと! 見せてやろう! 日本古来の戦士の結実が、今の時代の先をいく血統にも、名馬たちにも負けないんだと! そして・・・苦しい、悲しい時があっても、それでも馬が好きで、一緒に戦ってきた。

 

 

 僕の相棒たちが、ライバルたちが血と戦いのバトンを繋いでくれたからこそここに立てる僕が出来るのは、一緒に戦ってきた皆がいるからこそこの最強の傾奇者と走れるんだと、ケイジに世界最強の栄冠を届けるために、皆に見せるためにもっと・・・見えているスピードの向こう側、世界の頂へと・・・

 

 

 ゴールが見える。後ろにいる馬たちも追いつきやしない。この景色に、スピードの向こう側へと入らなければ今のケイジと僕には勝てない。だんだんと、視界と感覚の時間が元に戻っていく・・・

 

 

 

 『・・・・・ォオオーーーーーーールッッッ!!! 何ということだ! これは夢か幻か!!? 大竹騎手とケイジコンビ! 二着オルフェーヴルに4馬身をつけての大圧勝!! しかも、しかもしかも場所はパリロンシャン競馬場! 凱旋門賞のレースで!! 日本人、日本馬初の・・・! 長く・・・長く願うも届かなかった凱旋門賞の勝利の栄冠を持ち帰りましたぁああ!! タイムはなんと2分19秒5!! 自身のワールドレコードを更にコンマ2秒更新ンンッ!! 

 

 

 皇帝シンボリルドルフが挑めやしなかった!! 日本の名馬たちが挑んで、距離を引き戻すもあと遠い一歩。そこを確かに踏みしめて、手にしたのはケイジ! 皇帝の孫が日本最強ジョッキー大竹騎手を凱旋門ジョッキーに、あのサイレンススズカの得意戦法逃げ差しでつかみ取ったぁあああ!!』

 

 

 思わず驚くような大歓声に身を震わせ、ケイジの様子を見て首を撫でつつもすぐさま掲示板を見る。

 

 

 そこには確かに16番の文字がはっきりと示されていた。眼をこすっても、ケイジや僕を呼ぶ声が確かにそれを現実だと教える。届いた・・・ディープやフェスタ、オルフェーヴルですら届かなかった世界一の芝の舞台の一つで・・・ケイジが、皆が導いてくれたんだ・・・

 

 

 「ありがとう。ケイジ・・・・・君に凱旋門ジョッキーにさせてもらったね」

 

 

 「むふぅ。ワォン」

 

 

 『気にすんねえ。それより堂々としてなさいな。世界のジョッキーでありこのレースの勝者。勇姿を見せつけてしまいな』

 

 

 まだケイジの声が聞こえる気がする。だけど、多分嘶きの意味は同じことなのだろう。悠然と構える。どうだ俺たちを見ろと言わんばかりの態度。ああ。松風君が言っていたのは本当だ。この子は夢を背負い、そして仲間のために全力で戦ってくれる。漢の中の漢だ。

 

 

 『そしてなんとなんとぉ!! この凱旋門賞で1着から3着まですべて日本馬!! 2着オルフェーヴル、3着はユウジョウ! ほかの馬たちは皆ケイジの大逃げに振り回されて三頭以外の馬身差は3馬身以上! 規格外の大逃げに翻弄されつくし、日本メンバーは大逃げとの経験があった故にこの明暗が出てしまったのかあ!!? ますますもってこれは驚きを隠せない!!

 

 

 日本競馬の新時代を作り上げたターフの傾奇者ケイジ!! 日本競馬界を引っ張ってきた大竹ジョッキーのコンビによる凱旋門制覇は前代未聞尽くし! わたくし、この実況を出来たことに涙が止まりません!!』

 

 

 歓声を、実況を聞き、このレースを戦ったジョッキーたちと軽い握手をしながら改めて思う。たった二度、しかしその二度で欧州二冠を手にし、相棒たちと目指した景色を見せてくれた。こんな名馬と離れることが惜しくなってしまう。

 

 

 松風君には申し訳ないと思うも、これはある意味ホースマンの性なのだろう。こんな怪物とまだまだ戦ってみたいと若い松風騎手のやるべき屋根を一時的に担っている状況なのにそれを考えてしまうのだから。同時に、この二戦を自分に託してくれた松風君に陣営。頼み込んでくれた的矢さんに岡崎さん。背中を押してくれた前田牧場の皆さんへの感謝の気持ちがあふれて、ケイジと出会えたうれしさが止まらない。

 

 

 「さあ、やろうかケイジ。君の勝った時のパフォーマンスをこのフランスでも生で見せてあげよう」

 

 

 「ヒィン」

 

 

 ケイジの声は聞こえなくなったけど、きっと了解してくれたのだろう。ポコポコとスタンド前に移動し、僕も振り落とされないように涙を拭き、しっかりと手綱を握って脚に再度気合を入れる。

 

 

 目の前で行われるケイジダンス。大咆哮に応える観客たちに自分のこぶしを突き上げて応えつつ、ふと見えた観客席の一角。

 

 

 (まさか・・・・ね)

 

 

 何かを感じつつも、ケイジと一緒にスタンドを離れ、無事にレースを終えることが出来た。その日の酒は、食事は何もかもがおいしすぎてついつい食べすぎ、飲みすぎてしまい気が付いたら眠っていた。

 

 

 ありがとうケイジ。人生最高の日を、勝利を、あの景色を見せてくれて。ありがとう。僕と戦ってくれた皆。みんなと戦って、ジョッキーとして頑張れたからこそ、ここ凱旋門にも届いたよ。




 大竹さん夢をかなえる。世界に雄飛する世界レベルの騎手へ。なお来年は最低でも強化ゴルシとジャスタウェイが乗り込んでくる様子。


 ケイジ 逃げ差しで圧勝。ドーピング検査も引っかかるはずもなし。どんなもんじゃいどや顔しようとしたけど結局笑いを取ってしまう。ある意味芸人根性も付いてきた。神様たちがいたのに気づいて察したのでいつも以上に気合を入れた大逃げかまして勝利。勝利後にレースで使った蹄鉄は大竹、ケイジ、葛城、利褌でそれぞれわけあった。


 オルフェ 見事にケイジの大逃げに食らいつくも、届かなかった。ゴール直後にキレそうになったけど大歓声で驚いていつもの調子に戻り、ケイジの勝利を祝福するも自身は勝てなかった悲しさに何かを考えている。


 ユウジョウ 3着になるも悔しいとなってしまう。そしてケイジ世代らの滅茶苦茶さにやっぱやばい先輩なんだなあと再認識。


 大竹騎手 凱旋門賞で大逃げで勝利。聞えて来た声に何かを感じる。この後思わず痛飲。食べすぎで二日酔い気味に。ちなみに、後にキタサンブラックと出会うのでまだまだ逃げ、大型馬との縁は続くようで。


 藤井 涙でぼやけつつもシャッターを切りまくり、急いで原稿を書き上げて新聞社に電子メールで送った。その後に涙ながらに描いていたせいで誤字脱字が多かったと突っ込まれつつもよくやったと会社から社長賞。最優秀記者賞をいただきました。親父さんからは「歴史の証人となれておめでとう」と飯に連れていかれ、カメラの部品を一緒に買いに行った。


 ムランルージュの皆さん フランスでカマ友が増えて一緒に応援。大勝利の結界涙も鼻水も垂れ流しの大はしゃぎ。フランスの友達たちも日本馬初の歴史的快挙に一緒に喜んでくれてこの後飲み明かした。


 神様 前回より参加メンバー増えてのフランスへの応援団結成。今回はサイレンススズカ、エアグルーヴ、メジロマックイーン。エアシャカール。生きている子たちも分身というか分霊的なノリで連れてきました。ルドルフとシンザン、テイオー大号泣。神様も大快挙に思わずガッツポーズ。


 欧州ホースマン、競馬ファンの皆さん 大逃げでこの勝ち方とかマジかよ。ドーピングもまるでない。こんな怪物がいたのかと唖然。同時にロマンの極みともいえる大逃げでの圧勝に興奮と賞賛は送り、どうにかここに連れてこられないかなあと模索中。
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