ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 ※この作品はフィクションであり、実在の人物、団体、事件には一切関係はありません。


 そして、感想の件で粗相をしてしまいまして大変申し訳ありませんでした。今後気を付けていきますゆえ、よろしければこれからもこの作品を見ていただけると幸いです。


 そういえばですが、もし余裕が出来たら、皆様がいいのであればですが、二度目の凱旋門挑戦あたりのウマ娘エピソード、震災が起きた際のケイジのとった行動をしようかと思っております。両さん、冴羽も出てくるかもです。そしてたぶんちょい重め。




 ~アメリカでのナギコ~


 ナギコ『ぬぁああーー!! いくら、いくらクラシック三冠があるからと言っても、ウチ牧場に返さないのは無しでしょ平野ー! ひげ熊!! お風呂、温泉! 暖かいのが欲しいの! ぬるいシャワーだけなのはこりごりなんじゃー!!』


 ビリー「おお!? ナギコちゃん暴れすぎ! 牡馬までビビっているじゃないか。落ち着いておち・・・アッー!!!♂」


 平野「ぬぅ・・・お風呂しばらく入っていないし、この寒さ・・・羽織るものは着せてあげているが、そういうのじゃないんでしょうなあ・・・ってビリー牧場長!?」


 ひげ熊「見事な頭突きでしたなあ・・・うーん・・・そうだなあ・・・サウナというか、それに近いことをしてみるのはどうです?」


 ナギコ『はぁあー・・・せっかくケイジも今頃牧場に帰ってきて、ヒメっちも来て久しぶりの再会にお風呂・・・ぁあー・・・アメリカに来たのに憂鬱なんて―・・・』


 ビリー「元気だなあ。無敗のままGⅠ勝利。3日前にレースをした後の牝馬とは思えない。で、サウナ??」


 ひげ熊「馬房を閉めて、ヒーターをたくさん置いて暖かい中で湯を浴びせてやるんですよ。温室と湯で出来る限りあっためてやって、ヒーターを切りながら身体を拭いて冷えないようにしていくのはどうです?」


 平野「お風呂の心地よさがないのがストレスになっているんだろうし・・・物は試しだ。やってみよう。ナギコ。お風呂なんだがこういうのは・・・・・・・」


 ナギコ『ほうほう・・・おお? 蒸し風呂って程ではないけど、温室でのあったかシャワー? なら許す! でもいつか蒸し風呂入ってみたいな。サウナっていいものらしいとケイジからも聞いているし』


 ビリー「人の言葉を理解しているんだねえ。そしてお風呂好きの美人・・・よし。君のあだ名はしずかちゃんだな」


 ナギコ『ウチ黒髪じゃないしバイオリンを音波兵器にしないし―! もっち美人になってケイジを振り向かせるんだから、ばっちりケアして鍛えてよ!? 代わりに三冠とってくるから!』


歴史が壊れるわ

 『・・・うぅ・・・いい話じゃないか・・・ウマゴン。誇れる相棒と怖くてもガッシュたちのために戦いを決意してこんなに強くなって・・・』

 

 

 『かっこいいです・・・ただ、名前の方が少しかわいそう・・? 馬の怪獣だからウマゴンって・・・』

 

 

 『サンビームさんいい人ですね。ふふ。これは惚れる女性も出てくるでしょうに』

 

 

 『アニメも、良いものですわね。音量も調整すれば問題ないですし』

 

 

 『だろー? 今後もどんどんかっこいい、いぶし銀の助けをしてメンバーを支えるからなあ。いいもんだぜー』

 

 

 もう1月も半ば。雪解けの速い温泉の近くの放牧エリアで今日はみんなでガッシュのアニメを見ていたんだわぁ。千年前の魔物編あたり。ビクトリーム大好きだし、レイラにパムーン。大好きだなあ。個人的にこの後のファウード? の時に封印されていた時の謎の建造物の正体をキャンチョメが見抜いたときのゾクッとした話の衝撃はすごかったけど、これみんなで見たらパニックにならないよな?

 

 

 「テレビの前に固まってアニメを見る馬かあ・・・ケイジのせいで本当に色々変な事になっているなあ。おーいケイジ、ジャスタウェイ。二人のローテがとりあえず決まったぞー」

 

 

 『漫画も読めるように俺の愛用のトングを・・・お? トモゾウ。それ本当~? おせーておせーてー』

 

 

 『あ、僕もなんだね。どうなるんだろう。ドバイに行くことは決まったけど』

 

 

 トモゾウが人参スティックを俺らの分用意しながら来てくれたので移動し、柵から人参ポリポリ。え? テレビはどうしているかって? 小型発電機を繋いで放牧エリアまで持ってきたんだわ。てか、なんでまた牝馬まで牡馬と一緒にさせているんだ陣営さん。

 

 

 「よしよし。皆人懐っこいし、穏やかでいい子だなあ。ケイジは除いて」

 

 

 『おう柵越えしてからの頭突きの刑を数年ぶりにしてもいいんだぞ? あ、うまーい』

 

 

 「ケイジ、柵越えは雪があるとはいえ駄目だぞ? で、だ。今年もジェベルハッタに挑むが、ケイジはそれだけで、このレースを終えれば結果に関係なく国内に戻って天皇賞(春)に挑みに行く。ジャスタウェイ君は昨年のケイジと同じローテを少しする。つまり、ジェベルハッタを挑んでからのドバイDFに行く形になったそうだ。

 

 

 今の仕上がりならこのローテも行けるだろうというのと、ドバイの方からもケイジ世代がこんなに来るのならぜひドバイミーティングの前からも盛り上げてほしいというお達しでね。代わりに賞金1億上乗せするって」

 

 

 あら。太っ腹。でも、俺はまたドバイに挑めるのか―しかもジャスタウェイと2000メートル以下での距離で激突。面白いじゃないの。しかし、GⅠに上がって早々にジャスタウェイが来てくれるとか絶対未来でみんな喜んでいるぜ。レースの格を上げてくれた名馬だったって。

 

 

 『勝負だね。ケイジ君』

 

 

 『ああ。負けるわけにはいかねえなあ?』

 

 

 『僕だって。今度こそ君に勝って僕もこの時代のライバルの一頭だって見せてやるんだ』

 

 

 『ふふ。熱いのはいいことですが、それでDF前に燃え尽きないようにですよ?』

 

 

 ヴィルシーナちゃんの言う通り。ドバイミーティングは同じ日に世界中の名馬たちが集まって沢山のレースをするぶん注目度が段違い。俺としてはぜひそこでジャスタが快勝してこの時代の怪物の一頭なんだと世界に知れ渡ってほしいからなあ。

 

 

 そんで、ヴィルシーナちゃんらもまたその舞台の一つに挑みに行くんでしょうに。そっちもみっちり鍛えてやるからなぁー?

 

 

 『・・・・・やる気と元気をもらえましたし、少し走るのを付き合いなさいなケイジ。ジャパンカップは貴方に阻まれましたが、シーマクラシックは必ず連覇する! そのためにも練習しますわ! 走るだけでもあなたの技を盗めますもの!』

 

 

 『あ、お兄様私も! もう少し教えてください! そしてなでてください!』

 

 

 『わかった! 分かったから小突くな! トモゾウ! 各陣営のスタッフ呼んでくれや。ちょいと本気で走る。具体的には65%くらいで』

 

 

 「モテモテだなあケイジ。うーん・・・俺ももう少し貯金して余裕出来たら嫁さんさがしたほうがいいのかね。ま、走るのなら調教師さんたち呼んでくるよ。馬と人の視点で調整を見れた方がいいだろうしな」

 

 

 ステップみせてみると流石トモゾウ。すぐに理解してくれて助かるぜ。目指すは世界の舞台に行く。大事なデビュー戦のために力を蓄えるやつらなんだ。大切に。大切にね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『うーん。ヒメ、お前さんの走りだがな。緩急をつけたほうがいい。あと俺の走りを真似しすぎるのもきついな。ヴィルシーナちゃんはちょいと地面をかく力、動きを覚えないといけねえ。あっちの芝は日本よりもちょい重だから』

 

 

 『うーん。ケイジさん達みたいに地面を思いきり蹴り飛ばす感じですよね?』

 

 

 『何でですお兄様? お兄様のコーナリングはすごい凄いと的矢さんたちも絶賛していたのですが』

 

 

 で、早速併せ練習。今回はジェンティルちゃんとジャスタで組ませてジェンティルちゃんがドバイで走る際の技術を教える形にして、俺は俺でヴィルシーナとキジノヒメミコの様子をチェック。幸太郎は狩猟シーズンなので今現在山にいるとか。鹿がたくさんとれたそうで、マタギのおっちゃん肉をお裾分けに来ていたなあ。

 

 

 陣営の皆さん鹿のステーキ好評だったし、購入もしていたっけ。

 

 

 閑話休題。で、まあ二人ともハイレベルなんだがじっくりここしばらく付き合っての指導で見えてきたものがある。

 

 

 『そうそう。どうしたって芝が重い、日本以上に生えているから足を取られる。それを振り切る走り方とパワーが必要になるんだわ。あと遠征で疲れるだろうし、ここで肉とエネルギーをため込んで備えるのがヴィルシーナちゃんの課題。

 

 

 で、ヒメ。お前さんと俺は違うものが多すぎる』

 

 

 『違うもの?』

 

 

 『まず俺とヒメでは足の形が違うから無理に俺の走りをまんまやりすぎると負担がでかい。そしてもう一つだが、身体が仕上がっていない中で俺の技を使うのは大変だ。だから加速はして、コーナーでは少し力を落としながら走るといい。それでもお前はそこいらのやつらに負けない程のコーナリング技術がある』

 

 

 俺の走りの場合コーナーの際は姿勢をちょいと低くして体重と馬力で外に膨らむのを抑え込んでいる部分もあるからなあ。それも出来上がってきたのは2歳の後半になるかどうか。デビューが今年の6月で、体重も450キロあるとはいえ下手に無理させてもなあ。

 

 

 後脚の形が違うのに、少しの誤差ならまだしもヒメの場合はサンデーレベルで脚の形が違う。同じフォームを無理にさせれば今までは馬体の軽さが負担を抑えていたけど今後が怖い。

 

 

 『そうなのですねえ・・・お兄様と同じ技を使えるものかと』

 

 

 『まあまあ、でも俺の技はしっかり覚えているし、その上でそっちに合わせた技術への変化をすればお前さんだけの技になる。今は守破離の内の守は来たし、破の部分だ。長く、しっかり戦えるように技を覚えようぜ?』

 

 

 『はい! 的矢さんにも恩返しをしないとですし、頑張ります!』

 

 

 『麗しい兄妹・・・いや、血筋はないんだっけ? でもいい関係。うーん・・・ケイジさん。もう一度走るのを見せてもらっていいです?』

 

 

 『あいよ。おーいジャスタにジェンティルちゃん。もいっちょ走るのみせるから。お前さんらも横から走りながら見てくれー』

 

 

 この後、皆でわちゃわちゃしたり、走ったりして柔軟性とフォーム矯正に努めていった。お礼にと各陣営から人参貰えて万々歳だ。皆で分けたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さて・・・お集りの皆さん。今日は本当にお忙しい中来てくれてありがとうございます」

 

 

 そろそろドバイに出立の準備となる中、何やら人が多く集まってきたので気になって俺も窓からひょいと顔を出して話を聞く。休憩の時間だし、トモゾウもそばにいるしで許可もばっちり。

 

 

 集まっているのはムランルージュの皆に、GENBUグループの社長と会長。まあ、スーザンママの息子と奥さんだけど。あとヒメの共同所有権を持つ地元の自動車整備工場の社長阿部さん。藤井親子に社欄のトップ。マタギのおやっさんにビリー牧場長。岡崎さん。

 

 

 見慣れていないとぱっと見何の集まりかわからんけど、間違いなく競馬界に関わっている面々がそろっておやっさんと話している。なんだろうなあ?

 

 

 「まず初めに、タイキシャトルとミホミサトの子が生まれればミホミサトは社爛さんが3億の値段で買い取ってくれることが決まりました。このような小さな牧場にここまでしてくれることに感謝を」

 

 

 ああーそうそう。おふくろ。社爛さんが買い取ったんだよな。で、空いた馬房にミレーネやブラウトちゃんをようやくうちの牧場に入れることが出来る。最初は驚いたけど、日本でも数少ない血統かつサンデーもノーザンも入っていないレベルだし、やっぱりお金や施設でいえば社欄に敵う訳もなく。同時にその力や施設でしっかりお袋を大事にしてくれるだろうし、寂しいけど同時に有難い話でもある。

 

 

 なにせ元は乗馬用だったおふくろが繁殖牝馬として3億の値段がついて、子供たちもうまくいけばかなり稼いでくれることだろう。ここが安宿だとしたら超高級ホテルにずっと住める。確かまだ7才だったはずだし、お母さんとしても末永く、穏やかに過ごしてほしいぜ。

 

 

 「そして、皆様の支援と協力。手回しも相まって欲しかった血統に素質馬。場所も用意できました。有志も集い、後は少し時間をかけてしまいますが、必ず表舞台に出てきてくれることでしょう」

 

 

 はえーまだうちに馬来るの? でも素質馬ってことは牡馬かねえ。ライバル・・・になるころには俺引退してそうだし、俺が引退する際の次の競走馬ってことかね。場所は・・・分場牧場? スタッフも来てくれるんなら幸いだ。

 

 

 ステゴとおふくろ。そしてお袋の子で既に6億近く稼いでいるし、もう一つ冒険するのかしらねえ。

 

 

 「ヘイ、ミスター前田。もったいぶるのもいいが、早く話してくれ。ワクワクしてもう興奮が止まらないよ」

 

 

 「ふふふ・・・いやあー今度はどんなことが起こるのか。休みをもぎ取ってきてよかった」

 

 

 「おおっと失礼。私も心の準備が整いましたので。では・・・・・・皆様にだけ先にお伝えしましょう」

 

 

 「いまここで・・・メジロ牧場を復活させます!」

 

 

 マジかよこのおやっさん・・・・! この時代にメジロの名前がまた競馬界に、しかもレースに出てくるウマたちの中から出てくるのか・・・!? わははははははは!! 最高じゃねえの!!

 

 

 これには皆も一度固まり、そしてすぐさま起動してここが牧場かつ、俺も窓から顔をのぞかせているのを忘れて絶叫と興奮。うるせーよ!

 

 

 「これはいい! メジロの血が出てくれる、牧場が復活だと!? アメリカの仲間に呼びかけて素質馬と芝のステイヤー(2400メートルくらい)の血筋の産駒を用意させて安く売るぞ!」

 

 

 「ビッグニュースやで!? ゴールドシップが暴れているこの時期にメジロの復活! 最高や! でも前田さん。メジロの子たちはどうするんです?」

 

 

 「中国に渡ったメジロアルダン。その産駒でビビッっと来た子を2頭。ノーザンの血をひいている牝馬と、入っていない牡馬の1歳児を用意。あと、タイキとミサトの子に、青森に根付いた地方血統の牝馬とマヤノトップガンでいい子を用意できたのでその子を譲ります。どの子もまだ1~2歳になったばかりでレースに出るのはまだですが・・・・・私の私見ではどの子も素質があると思います。

 

 

 そして、オグリキャップの母の血をひいている子に、エアグルーヴの子どもたち、長距離を得意としている子との組み合わせでいい子を用意できました。中距離もこなせる長距離ステイヤー軍団メジロ家。テイオーの血筋はケイジが復活させた。彼らももう一度、日本を盛り上げるために集まりました。皆で支え、頑張っていきましょう!」

 

 

 ほうほう。素質馬は既に日本や中国で集めてきたし、社爛さん預かっていたのね。しかし・・・何気にあの女帝の子どもの直系に、変幻自在の撃墜王マヤノトップガンの息子。地方の血統でありながらオグリを代表に重賞馬を生み出した名牝の血もこの時代に来るのかあ・・・ノーザンの血をあえて持ってきたのはあれかね。サンデーとノーザン系の相性がよかったし、ステゴ、ディープ産駒の子たちとの組み合わせで再度それを狙えないかって感じかしら。

 

 

 中国じゃあ今ノーザン系が主流だし。ちょいと前の日本と同じ・・・・・・・・・あれぇ? これ、あっちにサンデーの血を放り込んでやればあっちでもスぺちゃんレベルの怪物がたくさん生まれるかも? アジアの競馬レベルガン上げになるかもなあ。

 

 

 なんにせよこれは一大ニュース。母方からとはいえマックイーンの血も入れることが出来るし、母系でメジロ直系の血もいる。牝馬に関して言えばほんとあちこちから集めているし、アメリカのビリー牧場長も社欄も協力して名牝を可能な限りまわしてくれるともいう。

 

 

 なははは。いいじゃんいいじゃん。こういう元気の出るニュースは好きだし、俺もその助けにひと稼ぎしないとだぜ! トモゾウも呆然としていないで。飯食べて、休んでから走りにイクゾー




 いよいよケイジのせいで牧場長もやべーことバンバンし放題。競馬界にとってもあの名門中の名門のノウハウや経験が復活するのでプラスになるという。これもあってケイジ達前田家とメジロ家はウマ娘ワールドでもかなり関りが深いです。


 次回はもしかしたら葦毛組とのウマ娘エピソード。マックイーンとシゲルスミオになるかもです。
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