ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 誤字報告、高評価、感想、いつもありがとうございます。本当に各時間がない故に走り書き気味になるのでああいう見事な訂正は助かります。


 毎日12~14時間労働は辛いっす・・・繁忙期とはいえ限度がある。


 皆様どうか来年も良い年を。そして、ハジケリスト世代だろ! をどうぞこれからも応援よろしくお願いします。





 ~ドバイに行く前に~


 ケイジ『よしよし。今日もきれいだなあここの神社は』


 ジャスタウェイ『ほえー趣ある、いい場所だねえ・・・ここに僕たちの神様がいるの?』


 ケイジ『そうそう。俺らを守ってくれる観音様と神様のいる社だ。初の遠征だし、一つお参りしてゲン担ぎと安全祈願をな?』


 利褌「よし。口も足も洗ったね。ささ、行こうか。お賽銭は・・・お金と・・・人参とリンゴ、バナナの詰め合わせを・・・よし」


 ジャスタウェイ『頭を下げて神様に願えばいいんだよね?』


 ケイジ『そうそう。今挨拶と話を聞いてくれるためのお賽銭はおやっさんが入れてくれたから、ジャスタウェイもぜひ願っちゃいな』


 ジャスタウェイ『ありがとうケイジ君。利褌さん。・・・・・(どうか、ドバイで勝って、皆と並ぶ強さになれますように)』


 ケイジ『(ジャスタもライバルたちもみんな万全でレースに臨んで、無事でありますように。そして、話を聞いてくだすってありがとうございます)』


 利褌「・・・・・・よし。それじゃあ行こうか。いよいよ二度目のドバイと、ジャスタウェイの初海外遠征。此方の経験で助けていきつつ頑張ろう」


2014年レース始動 ジェベルハッタ(GⅠ)

 『御久しブリーフ。ってことで出合い頭のハリセンビンタよ!』

 

 

 『いきなりおじさんにハリセンかました―!? どうみたってすごい身分の人なのにいいのケイジ君!?』

 

 

 どうも皆さんおはこんばんちは。ジャスタウェイと一緒にこれまた牝馬の皆さんより先んじてドバイにつきましたケイジとジャスタ。

 

 

 そんで早々に王族の皆さん来たのでご挨拶のハリセンでの脳天へのツッコミを披露。スパーンといい音が鳴ったぜ。

 

 

 で、まああちらもそれをむしろ来いよ! と構えていたので笑顔を見せて俺らを撫でてくれた。あーそこそこ・・・

 

 

 『ええ・・・なんでこの人たち嬉しがっているの?』

 

 

 『ある意味お笑いの恒例行事みたいなものだから。あ、これお土産のサイン入り法被と扇子です』

 

 

 で、まあ毎度の挨拶をテキのおやっさんと利褌のおやっさんが話しつつ、用意していたお土産。ドバイ、もといアラブ語字幕編集した年末の俺ら世代、その親たちの歴史や激闘、血のバトンを解説、紹介した年末特番のDVDと騎手たちの対談番組。

 

 

 そんでまたまた志村さんからもらいましたドリフターズのサイン入り法被とバカ殿で使用したサイン入り扇子。これらを渡してのんびりゆったり。

 

 

 『ほうほう・・・おおージェベルハッタそのまま賞金上がったままで行けそうなんだねえ。これならドバイミーティングのステップレース、トライアルのノリに近い感じでありつつも賞金も稼げる。賞金も名誉も、次の勝利も見込める大レース。いいねいいね』

 

 

 『あーケイジ君暴れたせいで、かなり名馬たちが集まってくれそうなんだ。ゲン担ぎかつ賞金も狙えるとなればそうなるよねえ』

 

 

 で、聞いているとジェベルハッタ。GⅠレースにグレードアップして早々に俺が走り、20年近く更新されなかったワールドレコード更新。そんで後で俺凱旋門賞を取る&ワールドレコードまた更新。というのもあって運営側も各陣営もここを縁起のいい、名馬たちが成長する場所と考えてここに挑もうとする人が増えそうだとか何とか。

 

 

 今年は俺もいれば、更にはドバイシーマクラシック制覇のジェンティルちゃんを破ったジャスタウェイも来るとあって客入りもかなり見込めそうらしい。景気のいい話は聞いていて耳が心地いい。そんで秘書さんも周りも俺らの土産に興奮している。志村さん直筆だもんなーしかも実際に番組で使ったものだし。

 

 

 『そんなレースに挑むのは俺とジャスタだ。今回も勝って賞金かっさらいに行かないとなあー』

 

 

 『勝つのは僕だよケイジ君。いや、むしろここは勝たないといけない。君とまた適正距離内でぶつかれるチャンスなんだから』

 

 

 『上等だ。ま、今はのんびり疲れを抜けよ? 飛行機の移動は慣れないだろうし』

 

 

 『あー・・・うん。そうだねえ・・・何でケイジ君元気なの? 普通にアニメを見て、読書して、空の景色を松風さんと一緒に眺めていたり・・・』

 

 

 そこは人間の感性の方が馬の本能を凌駕しちゃっているからなあ俺・・・ま、そのせいでただでさえ心臓がでかい分セクレタリアトとか言われているのにキンチェムかよとか言われる始末だが。ふざけんじゃねーよ! 直系の子うちの牧場にいる上に俺既に3敗以上はしているんだぞ! 無敗のキンチェム大先輩に及びすらしねえわ! あと親友は猫じゃなくて犬だし。

 

 

 ちなみに幸太郎は今回もうしばらくうちの牧場で調整をしている牝馬メンバーの手伝いとして過ごしている。バイト代は毎日のご飯とお風呂。マタギのおっちゃんに少しの御駄賃だとか。おっちゃんとしては狩猟シーズン過ぎても駆除隊にもいるし狩りや依頼を受けて動くんだが、やはり狩りのシーズン直後はシカやイノシシは少ない。

 

 

 その間も運動させてくれることが助かると言っていたし、互いにいい関係だねえ。

 

 

 『今年も護衛と警備、設備は全部いいもの回してくれるってよジャスタ。人は多いがみんないい人だし、顔見知りも多いから何かあれば俺に聞け。初の海外遠征に、うちの牧場で鍛えもしたんだ。いい結果を残そうぜ!』

 

 

 『うん! いやー海外のにんじんの味、楽しみだなあ』

 

 

 水は多分日本がいいかもだけどね。利褌のおやっさん水をトラック単位で王族の皆さんにプレゼントしていたし。後緑茶の茶葉ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「久しぶりのプールだが、すっかり泳ぎがうまくなったなあケイジ。水をかく動きがいい。足首も鍛えてきたな?」

 

 

 「ひひーん」

 

 

 『温水プール楽しいぜー♪ そして正解。砂浜や雪のなかで柔らかい場所を蹴る動きをしていたら覚えてなあ。鍛えてようやくここまでこれた。まあ、馬の水泳レースとかあっても出ないけど』

 

 

 そんで、温水を用意してくれたプールで久しぶりにテキのおやっさんと真由美ちゃんも一緒にプール調教。おやっさん。蓮君が二年生になればすぐレギュラー確定というのもあってうっきうき。『プロを目指すと言っているが厳しい世界。今のうちに思いきり力をつけて悔いのないよう挑んでほしい』と言っていたが、頭のなかぜってえプロになった蓮君を想像しているぜ。

 

 

 「うふふ。ケイジ君は本当に元気だね♪ 暖かい場所で休んで、無理なく過ごそうかあ。今日は飼い葉多めがいい?」

 

 

 「うーん。ケイジもいい感じだが、こいつ遠征疲れや減量がない分太りやすいものなあ。飼い葉を多めにしつつ、飼料を減らすか。真由美ちゃん。代わりにリンゴとかまだストックあったよね?」

 

 

 「もちろんですテキ。ケイジ君沢山食べるから、私も多めに買っています」

 

 

 おお―有難い。今日はのんびりもしゃもしゃしたい気分だったし、真由美ちゃんも俺の気分を分かってきてくれて有難いなあ。そして。女としてもまあ奇麗になっていく。恋が女を磨いたかあ。そして愛が実ればいいけども・・・リンゴ買いすぎちゃあだめだぞ? 女の子は色々物入りだってわかるし、激務している分稼いだ分は自分に使いなさいや。

 

 

 テキのおやっさんもそう言っているのだが『推しのケイジ君で、且つ稼ぎ頭を労いたい私の気持ちですので問題ないです!』と可愛く鼻息荒く言う真由美ちゃんに押されていた。もう24? くらいだが、可愛いなあー美人でスタイルも凄いいいし、くっそー松ちゃん羨ましいぜ。早く幸せになりなさいよお二人さん。

 

 

 「しかし・・・今回はどのような作戦で行くか・・・あのジャスタウェイ相手でしかも彼らの距離だ。追い込みで行けばかつてのハーツとディープのように逃げ切られて終わりもあり得る」

 

 

 「NHKマイル、日本ダービーでもケイジ君相手に食らいつけていましたし、大逃げも見ている分対応もできるでしょう。かといって幻影逃げではあの爆発力に一気に振り切られる・・・うぅーん・・・」

 

 

 で、話の話題になるのは今回の俺の最大の壁になるであろうジャスタウェイ。そうなんだよなあージャスタの親父さんの血が濃いジャスタ相手にそれは難しいし、先行よりの幻惑逃げではすでにジェンティルちゃんが天皇賞(秋)であの大外からの爆発力で振り切られた。

 

 

 距離が長ければ俺のスタミナと加速力が生きてくるのだが、2000メートル以下での爆発力は間違いなくあちらが上手。しかもゴルシからも情報を得ているだろうしそもそも俺が牧場で技術教えているからなあ。まず化けている大物を更に強化したようなもんだ。キレる手札もどれも通じるか怪しい。

 

 

 追い込みは逃げ切られてしまいかねない。幻惑逃げではヨーいドンの勝負であちらに加速力が分があるしスタミナすりつぶすにも距離が短い。

 

 

 ・・・・・・・・大逃げかねえ。

 

 

 「松風君は大逃げでやって爆発力を少しでもすり減らしてケイジのスタミナに賭けていくのがいいと言っていた。少しでも体調を維持しながら減量。大逃げの負担を減らせるようにいくほかないか」

 

 

 『だねえ。それに、ほかのライバルたちもまた油断できねえ。そちらさんも対応するなら不慣れな大逃げで磨り潰すのがベターだろ』

 

 

 「はい・・・あ、ちなみに目標重量は?」

 

 

 「マイナス1~2キロかな。減らしすぎても逆に駄目だし、少し軽い。そう感じてくれれば万々歳だ」

 

 

 「改めて、海外遠征して減量を目指すうちって一体・・・・?」

 

 

 「・・・ケイジが特殊なんだ。こいつはもう競走馬だが私は軍馬か戦馬、どこかでキンチェムの血をひいてきていると思えてしまう」

 

 

 『おやっさん。あんたもか』

 

 

 いやまあ、ゴルシとか遠征少ししたらすごい体重落ちたりしたし、今回はジャスタも少し体重落ちたみたいだけどさ。胃薬のお世話になったことすらないもんなあー俺。

 

 

 そんなこんなで、ヘルシーに穏やか減量とレースの相談をしながらプール調教をしていましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 (※現地のアナウンサーさんです)『さあー皆様! 今年もこの季節がやってきました! ドバイミーティングの前に行われるGⅠレースジェベルハッタ! 今回も世界中から多くの名馬たちが、ホースマンたちが我こそ栄冠をつかんで見せると。ドバイミーティングも取ってやると気炎を燃やして参戦!

 

 

 しかししかし! 今年もそれを狙う有力候補が日本から二頭もやってきました!』

 

 

 あっという間に時間は過ぎてやってきましたジェベルハッタ。賞金が増えたこともあってこれは美味い! ぜひともやってやるぜと言わんばかりにレベルがぐんと上がっている。多くの名馬たちの紹介を終え、いよいよ俺たちのお披露目。

 

 

 『まずは14番ケイジ! 馬体重は650キロジャスト! 今回はマイナス2キロの馬体重となりました。昨年の制覇から何とKGⅥ&QES、凱旋門賞、ジャパンカップを手にしGⅠ制覇数10勝以上を上げた怪物! 今年もドバイに参戦!』

 

 

 『おおーすげえ歓声だぜ。今年は多いなあ。オーストラリア? にアメリカ、フランスにドイツ、イギリスにイタリアと世界中から人も来ているなあ。国旗の模様が入ったシャツがあって分かりやすい』

 

 

 「ケイジちゃぁーん!! 応援しているわよぉーう! ジャスタウェイちゃんと一緒に頑張って!」

 

 

 あれー? フランスで見たオカマさん。ここにも来ていたのねえ。結構裕福な方なのかしら。

 

 

 

 『そしてそして! 昨年のドバイシーマクラシックを制覇した日本の牝馬三冠馬ジェンティルドンナを昨年破った同期のライバルも今回来てくれました! 15番ジャスタウェイ!! 馬体重はマイナス3キロ。しかしその毛並みや動きからして調整は文句なしでしょう。傾奇者とどう戦うか注目です!』

 

 

 ジャスタウェイの紹介にフランスかな? の皆さんからの歓声がすげえことに。海外でも銀魂人気なんですねえ。嬉しい。嬉しい。ライバルであり親友が応援されている光景はやっぱ元気をもらえる。

 

 

 『さーて・・・賞金たしか1億7000万。そしてGⅠ制覇をして松ちゃんを連覇ジョッキーにしてやるぜ・・・負けねえからな? ジャスタ』

 

 

 『2400以上で君を相手すれば確実に僕がもたない。だけど、この距離では負けたくない。マイルとダービーの借りもここで返すために、勝つからねケイジ君!』

 

 

 互いに戦意を燃やした目で一瞥してからゆったりゲートへ移動中。うーん。やっぱ・・・ゆったりした時間もいいけど、こういうひりつく時間もいいと思うあたり、俺の本能は馬の闘争心が強く出ているなあ。

 

 

 「久しぶりだねケイジ。ライバルも多い中だが頑張ろう。無事に勝って、天皇賞へいざ鎌倉だ」

 

 

 『おうさ! 目指せナンバーワン! 中距離?マイル?のここも勝って、ステイヤーとしても今年で改めて実力を見せるためにも勝つぞ!』

 

 

 「しかし、テキとも話したが、あの爆発力一つでケイジの手札を二つも捨て札にさせていく判断をさせてしまうあの加速力・・・本当に厄介だ」

 

 

 『それなーある意味ではサンデー、ハーツの切れ味をばっちり受け継いだ、サンデー一族らしいともいえるが、あれはちょいと厄介ってレベルじゃねえ。真面目に距離を絞ればラスボスよラスボス』

 

 

 

 まあ、同時にこれが世界に挑む、大レースに挑む者たちがもつ武器であり、それを活かしているからこそ勝てる。その勝利も重いものになるわけだしなあ。

 

 

 ジェベルハッタ。数年後にはどれほどの格になっているか楽しみだぜ。

 

 

 さてさて、そんなこんなでゲート入り。変顔? 奇行? 今回はキャンセルだ。そういう気分じゃないのよん。日本で見せるかもだからこうご期待ってね。

 

 

 『全頭ゲート入り完了しました・・・・・・スタートしました! まずはケイジが先頭を奪ってそのまま独走! 世界を取った大逃げを、昨年ここを制覇した大逃げをまたもや披露! 二番手にソースナイス、三番手にクッキーベリー、四番手にジャスタウェイがケイジから3馬身程離れて馬群の先頭集団を形成。今回もまたハイペースなレース展開となっていきそうです』

 

 

 スタートダッシュは問題なし。ジャスタは先行集団の・・・・中ほどか。内にもよっていないが外でもない。ダービーもいけるスタミナはあるし、あちらとしては及第点の滑り出しって感じか。

 

 

 こちらはいつもながらいい感じ。場所どりもここは何度か走った分大丈夫だし、順調順調。

 

 

 『第一コーナーをカーブして依然先頭はケイジ。パプワ、タスマニアバードも叩いて先頭を狙い馬群の先頭集団はタスマニアバード、続いてソースナイス、三番手は少し上がってジャスタウェイ。ほぼ真横にクッキーベリーとなっております。ケイジとの差は5馬身。それを維持しながら進む形となりました』

 

 

 んー・・・俺の加速、速度とレースの距離を鑑みて・・・ややくらいついている感じかな? 俺の戦いを研究しているだろうし、今回はみんなスタミナ重視の最後の少し前からハイペースなたたき合いをするかもしれないなあ。確か今回のレース、多くの馬たちがステイヤーの血を持っているみたいだし。

 

 

 日本でもここらへんで7馬身つけられるのもあるし・・・早仕掛け、どうするかねえ。最初はチョロチョロ中ぱっぱは米炊きのやり方だっけ? 早仕掛けはするが、直線への体力とパワーの比率残しておくか。

 

 

 『さあいよいよレースも半ば! ケイジ一人1000メートルを通過。タイムは57秒2 相変わらずのハイペースに観客も驚き、そして瞬きすらもったいないとレースに食らいつくように見ております! そして仕掛けてきた! 松風騎手の鞭が一つ飛ぶ! ここからが本番だと言わんばかりのケイジの動きにほかの馬たちも速度を上げていきます!』

 

 

 ちっ、やっぱみんな対応していくか。コーナー前での加速は遠心力に引っ張られて膨らむが・・・それよりも俺を野放しにできないと踏んでいるなこりゃあ。

 

 

 そして・・・まあ、そうなるよなあ。お前さんらの祖父の持つ技を教えたんだ。血のつながりも相まってそりゃあこうなるわ・・・・ジャスタウェイ!

 

 

 『第三コーナーから第四コーナーで移るなか馬群を抜け出したのはジャスタウェイ! とんでもない加速で早仕掛けをしていたケイジにあっという間に食らいつく! あの最強の皇女を倒した爆発力を何とコーナーから披露するという凄まじい戦いぶりだ!

 

 

 ソースナイスも粘るが足が鈍い、いやコーナーでの加速が距離を伸ばしてしまう! 後ろからマリネーヌ、サイダーミントが追い込みを仕掛けるが既にケイジとジャスタウェイは最終直線に乗り込んだ! 二頭のたたき合いに誰も付いてこれない!!』

 

 

 『連覇がかかっているんだ! 譲らねえ! 御前さんが相手でもだ!』

 

 

 『僕もだ! ・・・・・・・シルバーコレクター、二番手だの言われて・・・悔しかった! でも誇りたい! 自分でいいたい! 見せつけたい! 僕だって君たちの世代であり! 頂点の君たちに並ぶ・・・ライバルなんだって!! だから勝利は貰うよ・・・ケイジ!!』

 

 

 マジかよ・・・7馬身つけたリードさえも埋めていくのか、その上で俺を越すような加速をしていくのかよ・・・!! 改めて、いや、牧場でも何度も見た動きを見て分かっていたがまざまざと見せつけられていく。

 

 

 ジェンティルちゃんを、あの覚醒した最強格を大外からぶん回して勝つあの派手な戦いぶり。俺よりスタミナがないが、あのとんでもない瞬発力と勝負根性で勝ってしまうその強さ・・・納得してしまう。こいつはまさしく世界最強格。その一頭だ!

 

 

 『それでもだ・・・! 御前さんくらいやばいライバルだからこそ勝利が欲しい! 松ちゃんのためにも・・・連覇を貰うんじゃい!』

 

 

 『負けない! 君にも、皆にも並んでやる! そのためのもう一勝・・・取ってやるぞおお!!』

 

 

 『ジャスタウェイ抜けた! ケイジを引き離していざ先頭! 1馬身の差をつけてゴォオーーーールッッッ!! ケイジの連覇を阻んだのは同じく日本馬にして同期のライバルジャスタウェイ! 何ということでしょう! 昨年ドバイミーティングでコンビ制覇をしたケイジ、ジェンティルドンナを日本で、そしてここドバイでも下したジャスタウェイ! この世代の日本馬にまた最強格が名乗りを上げる! タイムも何と1分43秒2! 昨年のジェベルハッタでケイジが出したタイムと同じタイム! そしてワールドレコードにコンマ1秒迫る好タイム! これは文句なし!!

 

 

 見事だジャスタウェイ! おめでとうジャスタウェイ! 君もまた世界最高候補だ!』

 

 

 くっそぉ・・・・負けちまったかあ・・・先にゴールされてしまって俺は二番・・・海外戦勝率100%も、ジェベルハッタ連覇。その称号を松ちゃんにあげるのも消えちまった・・・・・・・

 

 

 ま、しょうがねえや。ジャスタウェイ相手なら納得だし、悔しいが、ダチ公の勝利と見事な賞賛を受けているのが自分のことのように誇らしい。いやはや、ディープもかつてハーツに負けた時はこんな感じだったのかね? 今度予約入ったそうだし、一つ聞いてみるか。グラスのじーさんも来ているといいなあ。

 

 

 松ちゃんには負けたことを謝っておくとして、とりあえずジャスタウェイのもとにポコポコ。

 

 

 『おめでとうジャスタウェイ! いやーとんでもねえ加速でぶった切られちまったぜ。流石、世界最強への名乗りを上げたな!』

 

 

 『ありがとうケイジ君! これで胸を張ってドバイDFにもしっかり挑めるよ!』

 

 

 『ああ・・・必ず勝ってこいジャスタウェイ! もう一度あっちでも勝って、この勝利はまぐれじゃない! 御前もまた最高の戦士なんだって見せつけてきてくれ! 俺はここでは見れないが・・・日本で応援しているからよ! いやーははっは。こいつはゴルシにもいい土産話が出来たぜ』

 

 

 『もちろんさ。みんな大レースを勝ってきている。もう一度勝ってくるし、皆に笑顔でいてほしいしね』

 

 

 いいこと言うねえジャスタ。気持ちのいいやつだぜ。俺も満足したのでゆったり移動。おめでとうジャスタウェイ。お前さんもまた最高のライバルだ。




 ジャスタウェイは真面目にお父さんの強さを引き継いだうえで強化した覚醒をしましたよねえ。


 疲れがやばすぎる・・・ほんと、きついわぁ。
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