ポケモンSMが2016年発売なんですが、ケイジもCMに出ている妄想が出てしまいました。人類最強のサオリさんと一緒に。
この世界だとゴルシモチーフのポケモンも出てきそうですね。剣盾で白馬のポケモンが出ましたし。なんか強いけど特製で敵味方問わず引っ掻き回しそう。
今回は短めです。申し訳ないです。
『あばばばばばば・・・』
凱旋門賞を終えて、すぐに帰国して戻ってきたは前田牧場。だけど、現在激しい筋肉痛に襲われて悶絶状態でございます。
そりゃそうだ。追い込みであのレコードを出すほどにかっ飛ばしたらなあ。あんなの俺二度と出せるかわからんわ。まさか二日も長引くとはなあ。筋肉痛ってことでちゃんとジャパンカップには出るけどね。
『ほれほれ。ここか? ここがええのんか?』
『にょわー! テメエゴルシそこをつんつんすんな・・・アッー!!』
「オス同士の戯れ。癒されるじゃないの」
「ほんま、凱旋門賞二連覇の怪物とは思えんなあ。そこがええけど。いやほんと、仲がよろしいようで」
で、まあそんな筋肉痛な場所をゴルシのやつが脱走ついでに休憩所からかっぱらってきた孫の手でつついてくるのでたまらない。このやろーマッサージならともかくそこをされるときついんじゃ!
トモゾウー! 早く二度目の温泉入れてくれー! ぐぁああ!鼻で押して俺を転がそうとするなゴルシ!
『相変わらずですわねえ・・・』
『先輩たちの世代ってほんと滅茶苦茶やりますね。にしても、ここレース場じゃないですよね? 人がすごく多いような』
「ヒヒィーン!!」
『くのやろぉう! ハリセンでしばいてやる!』
『お? いいぞいいぞ! フランスでのリベンジも兼ねてやってやる!』
『暖かいなあここは・・・はふぁ・・・ねむ』
現在俺らより先に温泉に入っているジェンティルちゃんとミルキーちゃんの言う通り、今ここの牧場にはまた人が押しかけている。俺らの取材にまたマスコミが大量にねえ。半分以上が新聞の取材、残りの半分のほとんどがテレビとかネットニュース、雑誌とか。で、残った少数が何でも面白動物の映像を狙いに来たとかなんとか。
今回は流石に警備員もだが、前もって日本競馬の運営や大物たちが注意を促しているのもあって人は多いが静かなもんだ。ジャスタウェイも俺らのハリセンでのしばき合いをよそに昼寝し始めたし。
よそでは現在おやっさんやトモゾウたちが取材に応じている。いつもこんな感じだと答えているが、んまあーそうねえー喧嘩はしないがこれくらいは日常日常。
『首は動く分バチバチ打ち込んでやるぞこの野郎!』
『へぶし! このぉ! 伊馬波さんのシャツにかけて負けられねえ!』
『それお前があとで破くじゃねーか!』
「う、うーん。英雄的な活躍をしたケイジのきりっとした写真が欲しかったのだが、これだと最早新喜劇かドリフだなあ」
「ある意味ケイジらしいんですがね。大竹騎手の銅像に加えてケイジの銅像も立つことが決まりましたし」
そうそう。記者さんが言うように俺と大竹さんの銅像が立つことになったんだってさ。松ちゃんは土下座して拒否していたけど。後、少し静養したら今回凱旋門賞に挑んだメンバー皆国民栄誉賞を受賞することになった。
ナギコもアメリカから帰ってきたらもしかしてと言われているけど、いやー昨年と今年だけで8頭近くがそれを頂戴するかもってすげえ話だな? 訳が分からんよ。面白いけどさ。
まあ、兎にも角にも今は俺らの騒ぎを中心になんか盛り上がっているようだし、それで日本が元気になるのなら問題ないわ。今年人気のアスリート部門もどうなるか楽しみだし、有馬記念を終えた後の年末のテレビが今から楽しみなんじゃー
今はゴルシをしばいてからだがな! このやろ筋肉痛相手につんつんしまくりやがって! ツボ押しならまだしもヨォ! 温泉に入る前に筋肉ほぐしつつ汗流すのにちょうどいい! やってやらぁ!
ハリセン合戦を終えてのシャワーとお風呂になったんだが、この時に俺とゴルシのシャワーの比較動画が後日出ていたけど笑ったわ。ゴルシのやつのヘドバンとじゃれつき、隙あらば悪戯にケリを出そうとする絵面がなあ。
「ようやく落ち着きましたなあ。いやはや、ケイジ君様様といいましょうか」
「うちのような貧乏牧場を裕福にしてくれた救世主ですしね。して、どうしました? 的矢さん。ヒメに何か異変でも?」
ゴルシたちもひと段落、俺らも受賞もしてからしばらく、的矢さんがやってきた。
『お兄様。お久しぶりですー! 私、重賞を二連勝して無敗で来られましたよ!』
『おおー大したものじゃないの。この時点でも既にいい牝馬として認められるレベルだぞー?』
で、ヒメも当然来ているわけで。しれっと柵越えしてから俺のそばではしゃいでいる。身体も成長して460キロくらいまででかくなっていた。いやー成長したなあ。
今回は少しの静養と、今後の方針のために来たらしく、ヒメの相手をしつつも耳を向けて軽く話だけは聞いておく。
「いえいえ、無事にスプリント、マイルのレースを走らせて分かりましたが、ヒメの強さはすさまじい。牝馬にしてはあり得ないほどのスタミナをこの距離につぎ込む走り方も相まって文字通り敵がいない。気性は大人しい、可愛らしいのですが、いざレースとなれば鬼神もかくやです」
「ふふふ。かつてのケイジと松風君を思い起こさせましたね。ケイジと同じローテーションをこなしても快勝とは」
そうなんだよな。そんでつけた馬身差も俺以上。間違いなくスプリントとマイルの強さはヒメの方がやばい。梅沢君吹っ飛びそうになっていたりしていたな。
『そういえば、梅沢君とはどうよ? ちゃんと大事にされているか?』
『すごく大事にされています。どういう戦い方がしたいかとか、調子は大丈夫かとよく話してくれますし、人参も貰えるんですよ』
『ほうほう。とはいえ、ちゃんときついときは言いなさいよ。治してくれる人達もちゃんといるんだから』
うんうん。あれだもんなあ。俺の主戦騎手の松ちゃんは俺と出会う前に一応数年の経験があるし、ナギコの騎手もアメリカの伝説的ジョッキーの弟子が乗っている。けどヒメの場合は梅沢君俺のデビューの時にようやっと卒業で、どう見積もろうが梅沢君騎手人生3年くらいの経験だもんな。
真面目に騎手の技量でいえば一番下だし、互いに意思疎通しているのなら幸い。
「それでなんですが、正直な話このまま阪神JFを走り、クラシックで挑んでもトリプルティアラのうち二つは距離が厳しいです。私としてはそれをさせるよりヒメもナギコちゃん同様海外に行きたいと思っております」
「ほうほう。私もそれで構いません。しかし、そうなると狙うのはやはり?」
「はい。欧州マイル三冠。イギリス1000ギニー、アイルランド1000ギニー、コロネーションSを狙いたいと思います。ヒメのスタミナと脚使いなら重馬場でも問題ないですし、スタミナでごり押しも狙える。何より高速マイラーでありながらスタミナ血統であることの証明を見せればいい種牡馬も依頼をしやすいでしょうから」
ほうほう。ヒメも海外へ出ていくのかあ。そうなると、うん。5月早々にマイル三冠牝馬になって、今度は年末に日本のマイルでも荒してアジアマイルでも狙うのかねえ?
なんにせよ、ミスターシービー、イージーゴアの子孫であるヒメが暴れるわけだし、これ結果次第では海外の方で日本の馬のセリが熱いことになりそうだねえ。外貨獲得だぜ!
『よかったなあヒメ。お前さん更に凄い所に行けるようだぞ?』
『? どこに行くのです?』
『俺らも行ってきた競馬の本場欧州。とはいえ、ちょいと期間は短いし、すぐ戻るかもだけどねー』
『お兄様たちのいた場所ですか・・・頑張ります! レースの方も私、楽しくなってきましたし!』
おお。ヒメもレースの楽しさを味わうとは、成長したなあ。これなら、今度俺が葛城厩舎に戻る際も大丈夫そうかな?
「面白い話ですし、ええ。私も応援します。梅沢君もいい経験になると思いますし、国内でのプレッシャーを味わうことなく成長してくれれば幸いですよ」
「はい。あの子も伸びてほしいですし、今後はケイジ達の功績も相まって日本馬たちの海外遠征が増えると思います。その前にこういう経験を積んでおけば今後騎乗依頼も増えてくれるかも、ですしね。それにスズカのようにヒメも海外の経験で更に一皮むけてほしいですから」
「ふふふ。いやはや、日米の至宝の血筋を引いた子がまた海外へ挑む。楽しいことがつきませんなあ。ありがとうございます的矢さん。いい人生送れていますよ」
「いえいえ、私もこんな天才少女に、未来ある若手との出会いがあって嬉しい限りですよ。そして歴史的な記録をケイジも引っ提げて。少しあの時代を思い出しましたよ。テイオーとマックイーン、ライスのいた時代を」
その子供と孫で一緒にバカやってきたもんなー、的矢さんから見た凱旋門賞はどう映っていたのやら。
あ、それとヒメをいい加減離してくれないかお二人さん。ちょいと我慢が大変なの。阿部さんも来たし、撫でさせてあげてよ。
『さあ、ナギコの追い上げがうなる! アメリカのスピード競馬を無視したこの追い込みはまさしくエンターテイメント! またもやごぼう抜きをして連勝記録を打ち立てていくのか! あっという間に先頭へ! さらに伸びる、伸びていく!』
『ケイジたちの勝利に花を添えないとね? というわけでどけどけナギコが通るってね! さあ、追い上げていくよぉお! 無敗の4冠? かは分からないけど、GⅠ連勝記録貰ったー!』
『ナギコ今ゴオーッルっっ!! 無敗の三冠に加えてここブリーダーズカップ・クラシックを制覇!! もうこの日本からやってきた黄金の姫を止める者はいないのか!日本のダートの血がアメリカを制覇! ケイジに続く偉業をまた成し遂げました!』
『っしゃ! ナギコ大勝利―♪ 平野平野。勝ったし、今度テレビで見た黄色の人参食べさせてよ! 美容に良いんでしょ? おいしそうだしこの賞金で食べさせて!』
『ケイジの追い込みに追いつくのはフェノーメノだ! 天皇賞(春)での借りを返すと言わんばかりに距離を縮めていく!』
『ぬお? ここまで来るかフェノーメノ! てかなんだその伸び!!』
『ずっと負け続けで、天皇賞連覇を止められたんだ、その分の借りを返してやる! ケイジ! お前のライバルはあいつらだけじゃねえんだよ!』
『フェノーメノケイジを抜いて見事ゴールを奪取! ケイジは二着に! 傾奇者ケイジを止めたのはまたもや同世代! 怪物には怪物を! 最強には最強をぶつけると言わんばかりの激闘、ジャパンカップを制覇したのはフェノーメノ!! ケイジの連覇を止め、見事海外馬たちをも蹴散らしました!
世界よ刮目せよ!! これが日本最強世代! その一角である!!』
『くぁー!! 負けたかぁあ! 悔しいが・・・・おめでとうフェノーメノ! お前さんも強敵だったし、気を抜いたつもりはないが、見事だった』
『ようやくだ・・・はぁー・・・あー疲れた。まだまだ、借りは返したが、今度はそっちにもっと勝ってやるからな? ゴルシにも負けねえさ』
ぬわぁー! ぐやじぃー~!! ここの連覇も狙っていたのにぃ! くっそー覚醒したフェノーメノのやつ、更に力をつけていやがった。さすがだわ。
「遠征している海外の方が安心できるというのも滅茶苦茶だなあケイジ」
「海外では1度だけ。その敗北もジャスタウェイからですしねえ・・・本当に、ケイジ君の世代がおかしいんだなってわかります・・・あ、ここのブラッシングは大丈夫?」
「ヒフゥ・・・ヒン」
あーそこそこ・・・はぁーま、しょうがない。負けたもんはしょうがないし、今度の有馬記念を頑張りますかあ。
今年もまた俺、ゴルシ、ジャスタ、ジェンティルちゃんが出るもんな。負けられねえぜ。
「落ち着いたか、これなら大丈夫そうだな。しかし、また最強世代がそろっての戦いになるし、しっかり調整をしないとな。まさかヴィルシーナが出ないというのは驚いたが」
「エリザベス女王杯とヴィクトリアマイルを連覇して、まさかの香港ヴァーズでしたしねえ。てっきり有馬で引退レースになるのかと私も・・・」
「噂ではケイジが牧場で会った際にスタッフにここ行けと提案したそうだが、どうなんだケイジ?」
『テヘペロ♪』
おうふ。真由美ちゃんにすりすりされると胸や心地よい感触が。そんでテキのおやっさん鋭いなあ。実際、それをしていたんだよね。
真面目な話、日本の方が魔境だし牝馬GⅠがほとんどだから国際GⅠで2400メートルレースを狙う方が勝率あるし、ヴィルシーナちゃんの子どもの評価も上がるだろうしなー
うちの牧場で休憩しがてら相談していた陣営の皆さんも最初驚いていたけど、ここがいいかということで受け入れてくれたとさ。
「おそらくやったな・・・? まあ、いい。兎にも角にも年末の大一番こんどこそ、勝てるといいなあ」
「記録にも記憶にも残る名馬の年末での勝負。また特番も年末にあるし、みんな笑顔で過ごしたいねケイジ君」
『だねえ、大みそか特番に競馬が出るとかすげえことになっているし、愉快な大一番にしてやるぜ!』
ま、兎にも角にも勝利を目指していざ鎌倉。そのためにご飯食べたいし、真由美ちゃん。なでなで嬉しいけどそろそろ放してちょうだい?
次回は年末へ。ケイジ達の大暴れも相まってもう世界中で競馬ブーム真っ只中。
そりゃあ毎年世界各地で日本から面白血統な子たちや癖馬たちがやってきますしね。レース運びもしっちゃかめっちゃかすることもあるのでファンも大喜び。