ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 お気に入り人数3500人、評価200人突破! 皆様いつも感想、評価、誤字報告ありがとうございます。真面目にここまで評価されるとは思いませんでしたし、嬉しい限りです。ケイジの旅路もあともう少し。のんびり見てくれれば幸いです。



 ケイジがどこか別世界の作品に行くとしたらどの世界が合うのかなあと思ったり。どこでも好きほうだいはしそうですが。BLEACH の世界とかだと七番隊隊長になって狛村さんと的場さんとのほほんとしていそう。ケイジじゃなくても何か似たようなタイプの女隊長で書いてみるのもいいのかなあと思っております。


年末年始だよ。

 どうも皆さん。シルバーナイスネイチャだと騒がれちゃっているケイジだよん。いやー年末の最優秀代表馬の選出は大荒れも大荒れ。

 

 

 今年は表彰式の様子とか表彰の際の議論もワクワク動画で中継されていたんだが、皆ただの競馬好き、馬好きに戻っての激論と愛のぶつけあいをしている様子がみんな馬好きなんやなあというコメントや同意するコメであふれかえるという珍事になった。

 

 

 今年の年度代表馬? ナギコになった。僅差で俺は二位。何でも今回は俺、ナギコ、ゴルシ、ジェンティルちゃん、ジャスタ、フェノーメノ、ヴィルシーナ、ホッコータルマエで票を分け合うというかちぎりまくったというか。そのせいで歴代年度代表馬でもぶっちぎりの最低票数での選出という事態にも。

 

 

 まあねえー欧州二冠連覇を俺はしたけど、ナギコは牝馬の身で二年間無敗のトリプルクラウン&BCクラシック制覇のGⅠ7連勝という記録をひっさげた。新年にやる競馬の特番がゴールデンであるのだが、そこにビリー牧場長も出演するしで『テレビの出演料だけで馬たちの食費とスタッフのお給料一部賄えるほど』というくらい出ずっぱりだとか。ナギコの暴れっぷりでアメリカも競馬ブーム真っ只中のようで。

 

 

 「いよいよ最後の年になるなあ・・・寂しいよ。お前みたいな怪物で人懐っこい癖馬今後出会えるかどうか」

 

 

 「名馬にしていくという約束をして、あっという間の4年目かあ。本当にお前さんはすごいやつだよケイジ」

 

 

 「ヒヒーン。むぁわ。ビヒ」

 

 

 で、今はテキのおやっさんと久保さんも温泉に浸りながらウチの牧場で泊まり込みしつつ俺の様子を見に来てくれた。ローテの相談もあるけどね?

 

 

 あ、それとヒメも無事に阪神JFを大差勝ちして帰ってきた。GⅠで大差勝ちってウッソだろお前。俺も出来た記録なんて精々8~10馬身くらいだってのに。的矢さんの所にいる青鹿毛の子と言うことでライスみたいだと騒がれたり、またあの牧場かと言われていたりで。次世代もいい感じいい感じ。

 

 

 で、まあ俺は来年で引退。確か、最後の年に当たる相手としてはキタサトコンビだったかなあ。一応何度か併せしていたり、馬主のサンちゃんとも再会して、君に負けないくらい男前だろう? と自慢して来たりで愉快だったぜ。

 

 

 キタちゃんも優しい子で俺の指示を聞いたり、アドバイスを聞いてからぐんぐん成長。特に回復力は目を見張るものがあったので人のようにぐっすり眠る話をレクチャー。ただでさえ頑丈、タフな馬が更にタフになるな。

 

 

 昔は追いかける側だったのに今や後輩たちが増えて俺は最後の花道を考えるシーズンになっているのを有馬記念ではなく温泉に浸かりながらしみじみ実感しているよ。

 

 

 「連もいよいよ中学最後の年。必ず優勝してくると息巻いていたし、ケイジも最後。私達も負けじと支えて、ちゃんと次へと行かないとなあ」

 

 

 「結構入厩依頼も増えてきましたしね。ケイジが来た1年ちょいまでの状況とは考えられないですが」

 

 

 「そりゃあ、当初ケイジの暴れっぷりのせいで私達の厩舎はサーカスの芸でも教えているのかと散々な言われようだったからなあ。ケイジの性格と強さを見て評価が変わったが」

 

 

 『そうだったのね。だからたまに競馬以外の人が来たのかあ。むしろ今は種牡馬として見極めする人が増えたけど』

 

 

 なんだかおもしろいが、その分来年まではしっかり勝って厩舎にお金落としていかないとなあ。天皇賞連覇できるかな? あとは宝塚でゴルシに勝ちたいぜ。

 

 

 ささ、そろそろ新年最初の夜の特番あるし見ようぜー

 

 

 「ん? お、よしよし。それじゃあ俺が先に上がって、上着用意しておくよ。ケイジも番組見るんだろう?」

 

 

 「今年もまた三冠ジョッキーたちを筆頭に実力派ジョッキーたちを集めた特番があるからなあ。松風君も出るし、どんなことになっているのやら」

 

 

 今年は牝馬三冠の方も来てくれるし、ビリー牧場長にアラブの大富豪、王族のホースマンたちでヒンドスタンを売ってくれた一族などからの日本の競馬界の評価を聞けるってこともあるし、イヤーこいつは楽しみだぜ。

 

 

 あ、出来れば縁側に牧草も積んで・・・え? している? おおートモゾウがしていたのね。流石。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『日本の競馬界は欧州を目指していきましたが、レース場の形状や、徐々にアメリカの影響を受けてよく言えばいいとこどり、悪く言えば中途半端と言えます。それもあって基本はクラシックディスタンスあたりを狙う中距離がメインの状況』

 

 

 『レースも欧州というよりはアメリカのスピードレースですが、それゆえにでしょう。2400以上の距離も速度勝負で戦える身体能力。それでいて短距離も充実しているために調教の仕方によってはその力をすべて短距離につぎ込める。この環境が近年の名馬たちを生み出しているのでしょう』

 

 

 『ステイゴールド、スペシャルウィーク、ウオッカ、オルフェーヴル、ナカヤマフェスタ、アグネスデジタル。そしてケイジ、ゴールドシップ、ジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、ジャスタウェイ。国内メインだけどその皆に勝利経験があるフェノーメノ。ナギコ。誰もかれもが我が国へほしいという声があふれるほどだよ。相手するのは勘弁してくれという声ばかりだけど

 

 

 本当に今の日本競馬のレベルは世界屈指。海外GⅠ勝率90%を超える三冠馬コンビですら日本では戦績が落ちるという事態はもう意味が分からないと言われまくっていてねえ』

 

 

 『はぁー・・・やはり、今の時代はとんでもないと。サンデーサイレンスやイージーゴア、アメリカの名馬を見続けた名門牧場のビリーさんもそう思うので?』

 

 

 『もちろんさ。私の牧場に来てくれたドリームシアターも既にGⅠを二つ取っているし、今は海外のセリでは日本馬を出せば多くの人たちが集まるほどだよ。今のレベルの高さはもちろんだが、その前の時代。凱旋門賞に挑もうとしていたシンボリルドルフ、ドバイに挑もうとしていたダイワスカーレット。彼らがもし無事に挑戦していたらどうなっていたか。

 

 

 今の時代のみならず過去のメンバーも気になるほど皆日本競馬を注目し、どの子なら種牡馬、繁殖牝馬として買えるか。その見定めで酔いつぶれそうなほどには議論するのもしょっちゅうだ』

 

 

 『私のご先祖様が日本に売ったヒンドスタン。その血が母系からとはいえ今も続いて、時代を作っていることに本当に感謝しています。出来れば、シンザン系の母系が出来ることを願っているばかりです。その際はぜひぜひ買い取って、血のバトンを繋いでいきたいですから』

 

 

 『シンザンの名前が今も出るってのはすごい話よなあ。だってあれでしょ? 白黒テレビの時代で、芝も冬には枯れてダートレースと思えるような芝のレースが当たり前の時の怪物』

 

 

 『そうそう。我が国アメリカでもあの連対記録を誇り、更には三冠も手にしているという怪物はちょっといない。間違いなく日本のセクレタリアトレベルの怪物。その血がちゃんと続いて、しかも海外の血統とつけ放題。いやあ、夢が広がるばかり。日本のサムライホースの血が入ってくれるのだから』

 

 

 『そういう意味では、ケイジもまた種牡馬として見込めそうなんですね。ところで、アラブとアメリカのホースマンから見て、今後日本競馬界に期待するのは何でしょうか?』

 

 

 『そうですねえ。私としてはぜひぜひドバイミーティングに参戦して、その強さを世界中に知らしめてほしいですよ。芝もダートも、短距離も中距離もばっちりありますから。国際色豊かで、愉快なレースを見れればそれが幸せです』

 

 

 『我が国アメリカなら、是非是非面白い血統を教えてくれればうれしいね。私の方は牧場経営だけど、日本の名馬の子どもたちがどんな風に成長していく様をそばで見ていて世話しながら過ごしていたいよ』

 

 

 

 

 ほうほう。つまりまあ、日本独特のレース体系が海外でも戦える名馬たちの血を鍛えたし、そして今の世代たちの子は欲しいけど、多くは戦いたくねえや状態。

 

 

 うーん。まあ、そうなるのもしょうがないか。海外GⅠレースでも一部を除いて賞金も低いし、色々あるよね。で、ビリー牧場長はやっぱホースマンだねえ。てか、ドリームシアターGⅠ2勝ってことは2歳限定GⅠを制覇しているのか。今年からはクラシックだが、どうなるかなあ。

 

 

 『海外での私たちの評価。大分高いのですねえ』

 

 

 『俺ら、基本海外では負けがほとんどないからねえ。確か全員全勝か、負けても1敗だけで済んでいるし。そんで、ヴィルシーナちゃんはここでしばらくの休養?』

 

 

 『はい。引退したのでお気に入りの前田牧場の温泉をしばらく味わって休んできなさいとオーナー? さんに言われて、3月までゆったりしつつ私のお相手を探すとかなんとか?』

 

 

 もうホテルか別荘だよここの牧場。いやちゃんと馬産しているけどさ。今年の2月か3月くらいにミレーネとブラウトちゃんの子供生まれるかもだし、仕事しているけどさ。真面目に俺の賞金と馬産の料金に釣り合うくらいにここ養生で稼いでいるだろ。

 

 

 まあ、それでライバル、友達が安らいでいるのはいいことだから強く言わないし、温泉好きだしまーいいか。

 

 

 『ならまあ、お母さんになるんだなあ。いい相手さん見つかるといいが。あ、それと言い忘れていたが、おめでとう。ジェンティルドンナに並ぶ功績を無事にとっての引退。見事だったよ』

 

 

 『んぇ? 私、何かありましたっけ?』

 

 

 『ジェンティルちゃんの一年でのGⅠ最多連勝数は4連勝。それに並ぶ連勝を上げて、距離に至っては1200~2400メートルのジェンティルちゃんを超える適正距離の広さを見せつけた。まさしく並ぶ。距離に至っては越えた功績だよ。

 

 

 まさしく頂点の名前を持つにふさわしい女傑となって最後を飾ったんだ。ゆっくりしてな』

 

 

 『・・・・・・ふふふ。ええ。ありがとうケイジさん。ケイジさんこそ、最後の一年。思いきりゴールドシップさんやフェノーメノさんと戦ってきてくださいね』

 

 

 嬉しい応援をもらっていたら、番組も最後は面白映像集で締められて終了。いやーいい番組だった。笑いと歴史も感じられるのと。松ちゃん少しテレビになれてきているのが面白いのなんのって。

 

 

 『ふぅーいいお湯だった・・・あ、ケイジにヴィルっち。おっつーどうよケイジ♪ 日米年度代表馬ゲットしちゃったもんね♪』

 

 

 『おうよナギコ。いやーやられたぜ。そして凄いことになったなあ。あ、そういえば一応だが来年の俺らのローテ後でおやっさんが教えてくれるみたいだぞ?』

 

 

 『あ、マジ? それなら後で会いにいかないとねまたアメリカ行くのかなあー?』

 

 

 『どうでしょうかね? でも、ナギコさんならどこへもいけますよ。どうかお気をつけて』

 

 

 『ありがとねん♪ あ、おやっさん。会いに行こう』

 

 

 また柵を飛び越えて出てきたナギコと話していると利褌のおやっさんを発見したので俺とナギコで会いに、ヴィルシーナちゃんは放牧エリアに厩務員さんに連れていかれた。いい休暇をねー

 

 

 オッスオッスおやっさん。新年早々だがローテ考えているんだろ? 教えてくれよー

 

 

 「ケイジ、それにナギコまで脱走か・・・真面目にもう少し柵を高くするべきですかねえ?」

 

 

 「うーん。流石にこれ以上はなあ。とはいえ脱走後、扉を開けた後も自分で閉めたりするくらいだし、どうしたものかなあ。で、どうしたんだい二頭揃って」

 

 

 『トモゾウもおつかれちゃん。ローテ教えてくれよー』

 

 

 『今年のうち等の目標を教えて―』

 

 

 メモを持っていた腕の袖をぐいぐい引っ張って見せろとやってみれば流石はおやっさんとトモゾウ。すぐに理解して俺らの頭を撫でて止めてとやりつつもメモを開いてくれた。

 

 

 「ローテを知りたがる馬とは面白いものだなあ。まったく。まずはケイジからね。ケイジは国内優先。検疫などの手間も省きたいし、最後の年だ。万が一にも備える意味でも基本動きやすい国内のみにする。今年最初のレースは天皇賞(春)頑張っていこうな」

 

 

 『あいよ。ってことは最低でも1か月くらいは放牧と休暇になるわけか。ほんと俺のローテはクラシックからひたすらGⅠ戦線だなあ。よく運営さんも許してくれるもんだ』

 

 

 多分ここから宝塚を挑んで秋のレースに行く感じになるのかしら。まあ、そのほうが周りも負担が減るだろうし、松ちゃん騎乗依頼も増えているようだしなあ。経験を積むためと、俺とも乗りやすい方がいいということで国内にとどまって最後の戦いを挑むのは悪くない。

 

 

 「で、ナギコはドバイワールドカップで引退レース。その後はすぐに繁殖牝馬入りしてケンタウルスホイミと交配をしていこうと思う。ナギコの血統とホイミなら今の日本でもアウトブリードを狙えるし、保護していくべき血筋。少しでも長くお母さんとして頑張ってくれ」

 

 

 『ほーい。ケイジとは駄目なのかあ。引退した後はちゃんと私につけてよおやっさん。ケイジをリードしてあげるんだから♪』

 

 

 ほうほう。ナギコは次が最後のレースで、引退後はホイミとかあ。確かネアルコ御三家もついていないホイミに加えてナギコの地方血統だし、確かにこれは今の時代ではクロスを狙う方が珍しいレベルの血統になるし、受けが広いからもしホイミとナギコの子どもが大成しなくても牡なら種牡馬として買い取って牧場で世話してもいいし。牝なら繁殖目的で持っていればそれだけで大分助かるね。

 

 

 『というか、意外だなあナギコ。ホイミが相手ってのに怒らないの?』

 

 

 『そういうものでしょ?それにま、私とケイジの子も期待されているだろうし、来年以降はお願いね』

 

 

 ほんと切り替え凄いなあ。ここは見習うべき部分だわ。

 

 

 「あ、そうそう。志村ヘンさんと北島サンちゃんがここに来るのと、キタサンブラックもしばらくここで休むようだから、ケイジ、失礼のないようにな。何でもテレビ撮影だとかなんとか」

 

 

 「あー言っていましたね。三が日が過ぎて少し後のテレビで放送するとか。いやあ・・・ほんとここの牧場がこうなるとは数年前まで予想もできなかったですよ」

 

 

 繁殖牝馬一頭。聞くと多くても3頭くらいの小規模牧場だったのにねー。人生何があるかわからないものですなあ。馬生もそうだけど。

 

 

 「さて、また脱走したんだ、君たちしっかり戻ってもらうぞ。他の馬たちも出られないかなとソワソワするんだから」

 

 

 『『はーい』』

 

 

 この後、サンちゃんと遊んだり、志村さんと一緒にドリフじみたやり取りをして見せたりしつつ、のんびりと過ごしていたぜ。差し入れにハリセンとか、鉢巻きが人参と一緒に入ってくるようになったのはなんでだろうかねえ? 




~テレビに残った映像~


志村「全くお前さんは―今度馬券賭けてあげないからな?」


ケイジ『そんなーねね、いいでしょちょっとくらいは賭けてくれよー』
(嘶いた後にすりすり)


志村「なんだ? 賭けろってか? しょうがないなあ~ちょっとだけよ~?」


ケイジ『あんたも好きねえ~・・・って何しているんじゃい!』
(ハリセンでしばく)


志村「あ、なんだこのやろ! やったなー! やっぱり賭けるのやめた!」


ケイジ『おいおいおい。それは無しだろおとっつぁん』


以下、軽くループしていた感じです。





 国内に専念のローテに。同時に参加していなかった天皇賞(秋)や宝塚記念を三度目の正直で狙うのが陣営の狙い。後は松風君も依頼が増えてきているのでそこも対応しやすいためにといった感じです。


 次回で切ればスーザンママや阿部さん、キタちゃんだしたいですね。
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