シンザン「ふうー・・・ケイジも無事引退。産駒もいきなり素質馬が出ていて安泰そうですなあ・・・」(茶をすすっている)
スズカ「そうねえ。でも、きっと前田さんまた値段をあんまり上げないのかもね。ふふ」
神様「基本あそこは中小牧場とかも依頼しやすいようにしているしねえ。2016年は150頭。今年は2017年は180頭で多くが国内。産駒が楽しみだ」
ルドルフ「おい・・・とんでもないことになっているぞ・・・!」
シンザン「どうしたんだいルドルフ。君らしくない程に面白い顔しているぞ」
ルドルフ「ケイジが2年限定で復帰してオリンピックに出るそうだ・・・!! 神様。貴方の仕業か?」
神様「ぶほっ!? いやいや?! 流石に予想外だよ!? でも・・・ははは。そうかあ。楽しませてくれるようだね彼は。まだまだ暴れ足りないのか、それとももっと盛り上げてくれるというのか」
シンザン「うーん。馬術かあ。私はよく知らないなあ」
スズカ「私も・・・でも、ケイジなら大丈夫かしら?」
ルドルフ「こればかりは私も分からないなあ。でも、きっとやれるはずだ・・・で、東京オリンピックの観戦に行かせろと天界が大騒ぎなんだがどうなるんだこれは? レースで決めるべきか?」
神様「どうしようかなあー・・・まあ、ゆったり考えよう。時間はまだあるさ」
『でさーオリンピックに出るための審査とレースに出るのよー』
『オリンピックってなあに?』
『うーん・・・群れのボス同士が集まって競い合う感じ?』
『それはすごいねえ。でも、無理はしないでよ?』
『ありがとう。後でバナナ分けるね。あ、出来た』
オリンピックに俺が出ることに決まったけど、ちょっと用意とかでいろいろあるそうなので今日は東京の動物園で絵をかくゾウさんと一緒にスケッチを満喫。
互いに互いを見ながら絵をかいて、交換会をしているんだけどこのゾウさん花の絵がきれいでいいのよねえ。
俺をイメージしたものをお願いねってことでゾウさんからヒマワリをもらったので俺は大きなユリを満面に書いた後にサインを入れたりして、いやあ、今日は素敵な絵画を二枚貰えたのがすごくうれしいぜ。
「ケイジって頭いいんだねー」
「ゾウさんとリンゴとバナナと絵を交換しているわ。可愛いわねえ」
「ゴールドシップもアニメを楽しんだりマンガを読んでいるというが、本当にこの世代は頭がいいんだなあ・・・」
『ほい。バナナあげる。そうだなあ少年。文学小説も読むぞー? じゃ、またなーこの絵は大事にするし、今度も会おうなー』
『バイバーイ。バナナ美味しかったよー』
ゾウさんにお礼のバナナをあげて、あたりの見物客さんにも愛想振りまきつつゾウさんからもらった俺の絵とひまわりの絵をトモゾウにしまってもらって、最後はゾウさんも俺も大きく嘶いてから頭を下げて帰宅。
いやーテレビ局もいたけど、これ仕事だったのね。お疲れ様だわ。
「うーん・・・これがケイジ・・・いや、生で見ると威圧感がすごいですなあ。目はルドルフに比べて優しいのですが」
「よく脱走してはアニメとマンガと温泉を楽しみますが、基本温厚ですよ。人懐っこいですし」
『酒の匂いがすごいなあ。でも酔っている感じがしない。そういう仕事の人か?』
牧場に戻ってきましたら。なんかオジサンが俺にリンゴを渡しながら見上げたりうろうろ周りを見ていましたとさ。なんだろな?
「しかし、ええ。ルドルフの孫。シンザンのひ孫。これはぜひ、オリンピックへのゲン担ぎや、その強さほどうまくなるということも込めて16冠馬の酒を造らせてください」
「もちろんです。ルドルフの7冠馬を越えた度数になりそうですなあ。ケイジ同様刺激が強い」
あ、俺の爺ちゃんのお酒を作ってくれた人か。そんで、俺のお酒をねえ。嬉しい。しかもオリンピックもかあ。
「その際に何ですが、出来れば度数の低い、甘いリンゴ酒も作れないですか?」
「リンゴ酒。ですか?」
「ええ、ケイジもビールとかが飲めるので、ぜひ馬も飲めるアルコール度数の低い甘いお酒を作ってくれればと。そうすれば馬にプレゼントするお酒としてもいいものになりませんか?」
ムギヤッタ姉貴が聞いたら涎垂らしそうな話しているし俺も欲しい。なんか俺とムギヤッタ姉貴の幼駒、ビリー牧場長がまた『GⅠ狙える器だぜイヤッホォォオオゥ!!』と狂喜乱舞していたみたいねえ。牝馬だからドリームシアターやスミオ、アメリカンアテムとも交配が問題ないしで。
しかし、あれだなあ。タケちゃんとか、池沼さんとか、和倉さんとか、福崎さんとかも昔の相棒にもっていきそうだし、需要ありそうだなあ。アメリカじゃあ健康飲料ってことで馬に定期的に飲ませる場所もあるそうだし。
「確かに。それに果実酒なら女性ファンにも親しみやすそうですしね。それだと・・・ブドウとかのでもいいですかね?」
「馬もブドウを好きな子がいますし、いいと思いますよ? ナギコとかも好きですねえ」
『俺はリンゴー』
「ケイジはリンゴ派のようですね。是非リンゴ酒が出た時は16冠馬甘口。とでも出してください。ケイジにも試飲させますよ」
「豪快ですなあ前田さんは。ははは。ありがとうございます。ぜひぜひお願いしますね」
とんとん拍子で話が進んでいくのをみて俺もほっこり。で、視線を移しまして。
『ウチ言ったよねえ? 牝馬にちょっかいかけるなって。子供たちがあほな悪戯しちゃうでしょ!』
『ずびばぜんでしだ・・・』
『俺がおやっさんと参拝している間に何があったんだよ・・・』
ナギコに分からされているのはナギコの弟子であり、砂のゴルシといわれたラニ。ゴルシとよく似たぶっ飛んだ追い込みを武器にしているのでこれまたナギコも追い込みが武器なのであれこれ教えていて、大竹騎手と一緒に日本馬初のUAEダービーを勝利。アメリカでもケンタッキーダービーとベルモントステークスを手にしたアメリカ二冠馬。
なんだがなあ・・・ドリームシアターと同じクラシックレースを手にできたんだけどまあ気性がやばい。ゴルシの場合は愛嬌があるんだがこいつは本当に気性がすごいので俺も怒って、ナギコがとことん分からせつつ教えて技術も教えたので成果も出したんだが、多分飛行機帰りのストレスでイライラついでに牝馬たちを威嚇したところをナギコが切れてお仕置した感じか。
『そりゃあ、子育てで四苦八苦していたり気を張っているお母さんを怒るなんて激おこよ。ケイジはミコトも無事にいい人に引き取られたからいいけどさー。ほんと次の子は強い子かなあ』
『兄貴・・・失礼しやした』
『さあなあ。まあ、鍛えるよナギコ。で、ラニはまあ温泉でリラックスしな。ジュース後で分けてやるから』
『ありがとうございます! そんじゃ、ゆっくりしてきますわ』
『はいはい。タイマーセットして。厩務員さん蹴るなよー』
まあ、イライラしたら俺が相談したりして大人しくさせるかね。真面目にブラウトやミレーネちゃんらはストレスになるだろうし。基本ここだとみんな大人しくなるからラニレベルで元気が過ぎるとねえ。
『はぁー・・・あのやんちゃ坊主は。あのくらいの体躯と威嚇でウチがひるむわけないってーの。ケイジを見慣れているんだから。さーみんなー今日も遊びましょー』
『いよっしゃーそんじゃ、今日も遊ぼうぜ! じゃあ、今日はマイケルの曲で踊るのと、走ることから』
『ケイジーあの曲。ケイジの好きなあの曲も流してー? アメリカでも大人気だったのよ』
『はいよー』
とりあえず俺らは俺らで今日のリードホースのお仕事だ。最近はあちこちから幼駒たちを預かり始めていて、その指導も頑張っているんだよね。
音楽も交えた柔軟に、文字の読み方に人の言葉の理解。走り方を教えたりしていたり。ディープも手伝ってくれるからうれしい。トモゾウも音楽があったほうが俺もナギコもノッテくるのがわかっているらしくちゃんと機材を用意してくれるしで幼駒たちとは愉快に先生をさせてもらっている。
『可愛いなあー・・・ふふふ』
『ねー・・・よいしょ。ほらほら。私達も追いかけてごらーん?』
『『わーい! 遊ぼ―ケイジせんせー! ナギコせんせー ましろちゃーん。クロエちゃーん』』
そんで、新しくうちに入ってくれた白猫のましろ。黒猫のクロエ。すぐに家になじんでくれて、馬にもなついてくれて有難いし、幸太郎の指導のおかげでネズミを仕留めても食べずにゴミ箱に廃棄してくれている有難い存在だ。
何よりこうして馬たちの走る相手になってくれたりでほんと引退馬たちの運動もやってくれているから助かる。ディープもグラスの爺さんもメロメロだ。
ほれグルーミングするぞーよしよし。うーん。お前さんは今度海で遊ばせてやるよ。
『ケイジせんせーまたどこか行くって本当?』
『ほんとだぞーすげえお祭りに行ってくるんだ』
『寂しいなあ・・・一緒がいいよ』
『ははは。そのころにはお前さんも一流になっていないとだぞ? ブラウトちゃんとアルトリアの子どもだ。頑張らねえとな?』
俺と一緒に走っている牡馬はあのアルトリアとブラウトちゃんの第二子。いやーようやく後継種牡馬となり、俺以外の種牡馬になってくれそうな子が生まれたとおやっさん安堵していたからね。良かった良かった。
貴重なキンチェム系のクロスだし、牡馬と牝馬確保できたのがでかいよなあ。まあ、血統を見ればうちの牝馬皆貴重だけどさ。
『さあーリズムにノッテー? テンアゲで行ってみよー♪』
『『『イェー!!』』』
ナギコが追い運動を始めたので俺は先頭に立ってリード役を開始。その後はアニソンと洋楽のメドレーでのダンスと柔軟。いやー楽しいわ。
「ご破算願いましてはー・・・」
『うーん。そろばんはやっぱすごいな。この計算機を生み出した人はやべえぜ・・・えーと・・・42、126・・・』
「母さん。ケイジにそろばんを教えているのかい?」
「ええ。ト〇ー谷の真似とBJの漫画を読んでいたので試しにとやってみたらそこそこ上達が早くて」
あの舌でそろばん大会を頑張るエピソードは泣けるよね。俺の場合は加工した専用のそろばん棒を咥えて練習しているんだけどさ。
「しかし、すっかり麻痺しているが本当にこいつの頭の良さはとんでもないな。しかもそれを周りに影響を与えているし」
「私たちにくれた神様の贈り物ですよケイジは。自慢の息子です」
『あ、出来た。女将さん。確認お願い』
話している間に計算が終わったので少し後ろに引いて確認作業。トモゾウが作ってくれたそろばん棒。使いやすいが俺がもう少し使えるよう練習頑張らないとなあ。
「うん。正解。よくできました。ご褒美にワインをあげましょう」
『わーい。うん。美味しい!』
「昼からお酒とは贅沢だなあ。で、だ。ケイジ。来年以降のお前さんの予定だが、緩くやっていくことになりそうだ」
『どういう意味?(レ)』
ワインを飲みつつのんびりしていると思わぬ発言に耳と顔も傾ける。元気になるのに緩いとな?
「基本ケイジの場合は障害馬術に推薦枠で出てもらうことになっている。そこにじっくり調練をしていくのだが、お前さんの場合はまだまだ衰えが見られないということでな。練習は現役時のメニューを馬術のそれに切り替えて落としていけばいい感じだそうな。
近いうちに北海道での試験を経て、また東京の大会と選手権に出てしまえば推薦はもぎ取れるのと、ぜひ世界からもケイジを出してくれるのなら推薦すると言われていてなあ。前代未聞だと言っていたよ。ライバルの国の選手を、しかも素質のある名馬が出るのにむしろ出てくれといってくるのは」
「嬉しいことですが、ケイジを障害馬術にですか。もう一つの演技の方ではないのですね?」
「演技の方だとこいつはついでに何をするか分からないしなあ。総合馬術も連日かけて戦う分負担も大きいし、それなら速度と普段から柵越えをしている頑丈さ、馬体重を今も現役と変わらず維持しているケイジなら障害馬術が向いているとのことだ。専属の獣医も大量につけてくれるとさ」
失礼な。精々演技終わった後に洋楽流してのエキシビジョンを突発的にやる程度だわ。でも、まあ障害馬術の方がいいな。サクッとやる分をぶつけ切って終わるほうが気持ちがいいし疲れないし。
なるほどねえ。しっかし至れり尽くせりだな。かなりバックアップが出来ているのなあ。
「で、まあ競馬の業界の方からもせめて牧場内の牝馬たちとケイジの産駒は生み出してくれという声もあるので、基本休みを多く与えつつやることになりそうだ。最低でも年間10頭くらいは産駒を出してくれた方が助かると。
現役と種牡馬を両立するというのはほんと驚くが・・・ヒメがなあ」
「あー・・・」
『そうね~ヒメはなあ』
ヒメの場合俺以外、サンデー系のディープとの、つまりは祖父にサンデー、曽祖父イージーゴアのライバルの交配をしようかという話が上がっていたんだけどをそれを聞くや超駄々こねまくって暴れたからなあ。
アジアマイルも制覇したマイルの女帝。中距離にべらぼうに強い産駒を生み出しているディープとの子どもはタイキシャトルの再来になるかもということで期待されていたけど俺以外無理だわということで断念。俺とヒメの産駒、あとタイキ爺さんに頼んでまた産んでもらった牝馬とディープ。でその子とヒメの子どもで組み合わせるかと現在は相談している始末だし。
「他にも基本ここの牝馬たちはケイジを気に入っているし、ミコトや他の子を見るにケイジも種牡馬としての才能があると思う。ようやく叶うサンデー血統の飽和を薄めつつ多様な血統を広げるためにも、私もできるのならそうしていきたい」
「でも、種牡馬のお仕事も命がけ。ケイジの心臓は分厚いけど、無理はさせないように休みも現役に負けないようきっちりとね」
「全くだな。そういうわけだケイジ。うちのお姫様達を相手しつつ、選手としても頑張るぞ」
お父さんと幼稚園の先生と選手の三足の草鞋か。いいぜ。やってやろうじゃん。セカンドライフも愉快になりそうだなあ。あ、幸太郎は連れていけないの?
そっかーサポーターがせいぜいかあ。残念。
普段から柵170センチくらいをほとんど助走なしでポンポン飛び越えまくっております。そしてケイジがちゃんと試験を通って大会に出るとしてだれが鞍上になるんだと大揉め状態。
ケイジの場合、このままウマ娘になるとしてIQどれくらいになるんだろうかね。ギネスだと確か228でしたっけ。
16冠馬 アルコール度数30度 米酒
16冠馬(馬用) アルコール度数1度 リンゴ酒
売れるかな? ラベルには多分ケイジの顔がランダムで貼り付けられている。
おまけ
シン・メフィラス「ふむ・・・ここが地球か・・・なるほど・・・」
ケイジ「おう。いきなり異星間交流とはすげえ幸運だぜ」
シン・メフィラス「・・・失礼。お嬢さん。なぜ私を宇宙人だと?(人の耳がなく、獣のような耳にしっぽ? なんだ? 私の調べたデータにはない恰好・・・コスプレというやつかもしれないが、それにしては接続部分などの人工物がない。生体パーツを付けたのか?)」
ケイジ「だってすげえ驚いているじゃんよ。ウマ娘を知らないだろ? それに、スーツを着こなしているという感じのくせに嫌に新品の匂いにこなれた感じが変だし、匂いも変だ」
シン・メフィラス「見事だよお嬢さん。私はまさしく異星人。メフィラス星人と名乗っておこう。で、どうするのかね? 私をそのまま通報するのかね?」
ケイジ「あほか。地球に興味を持ってくれて、今もこうして暴力なり超技術なり記憶改ざんなりなんなりしねえ紳士をすぐに暴力で訴えるかっての。メフィラスといえば紳士のそれだろ? ならこちらも礼儀ってもんがあらあ」
シン・メフィラス「では出迎え感謝とその行動に敬意を。お嬢さん。よければそのまま散歩をしつつこの星の事を教えてくれないかね? お礼もしっかりとしよう」
ケイジ「おうさ♪ 旅は道ずれ世は情け、袖すり合うのも他生の縁っていうからな。楽しもうぜ! ではでは、地球観光ガイドのケイジちゃんと出ぱーつ♪」
シン・メフィラス「(一見すると人に見えるが筋力も私のデータとは段違いだし、何よりこの娘・・・武人としてもかなりのものだな。言動はともかく、知識はありそうだし、色々と情報を聞き出すのがいいか)ふむ。いい言葉ですね」
ケイジ「ことわざといってな? いろんなことを示すのに分かりやすいいい言葉なんだぜ? まま。ゆるーりと歩いていこうや。好きな言葉を自分のイメージや信条にする人もいるし、後で本も貸しておくよ」
シン・メフィラス「なるほど。では、お貸ししていただきましょう。貴方のような美女からお貸しいただけるとは光栄です」
ケイジ「そういうあんたは眉目秀麗のいい男さね。ははは。こんなにおもしれえ出会いならゴルシと一緒にもっと宇宙人を探すべきだったかな」
シン・メフィラス「なるほど。眉目秀麗。これは私の好きな言葉に加えさせていただきましょう」
~傾奇者と悪質宇宙人散歩中~
ケイジ「なるほどな。本来そっちが目指すはずの地球にはいない種族、ウマ娘がいることからしても多分だけどジャンプドライブや空間に穴をあけての空間移動をする際にそういう方向に空間の穴が出来ているのが繋がってしまった可能性が高いんじゃないか?」
シン・メフィラス「おそらくは。しかし、獣のごときパワーを持ちつつも人間とは大きく差異のない外見。本当に不思議なものですね」
ケイジ「まあな。ウマ娘は並行世界のある生きものの魂を宿して生まれてくるっていう。今も生まれる条件がはっきりとはしていないんだ。でも太古から人と関わって生きている種族なんだよ」
シン・メフィラス「ほほう。異種族でありながら互いに手を取り合い、近しい存在でありながら互いを害さず過ごしている。素晴らしいことです」
ケイジ「まだまだ不完全だけど、それでも互いに支えつつ、助け合いつつ歩けている素敵な存在だよ。で、だ・・・あったあった。ウルトラマンという存在がそっちにいるんだろ? おそらくだけど、マルチバース理論や、そこを行き来できるウルトラマンの作品があるんだが、そういう存在によってたまたま近い場所に流れ着いてしまったんじゃないかな。
そっちの目指す地球とアタシらのいる地球は近いけど別の宇宙。だけど本当に距離の近い。あの自動販売機とゴミ箱の距離くらいに近いから本来は影響を受けないはずの時空間の歪みや過去の余波を受けちゃったと」
シン・メフィラス「ウルトラマンゼロ。それにブルトン・・・なるほど。それはあり得る話ですね(利用しようとしていた生物兵器を輸送していく際の過去のジャンプドライブの影響、もしくはこのウルトラマンのような存在の移動の際の影響か・・・ふむ。あり得る話だ。しかし、あっという間に空間の話を付いていけるとは。この星の中でもなかなか見どころがありそうだな。ブルトンの事といい、この星の映像作品のウルトラマンに目を通すことで得られる発見もあるだろう)」
ケイジ「ただまあ、同時にそこから変に動くとこれまた大変だろうし、そっちの頭と技術でもずれが起きちまったんだ。再度しっかり目的地の世界線の地球に行くために一度頭と心を休めつつ、この地球を満喫していきな。よいしょ・・・ほれ」
(缶コーヒーを投げ渡す)
シン・メフィラス「(確かに、目的地の世界線の地球に戻り、潜伏活動をするためにも、計画のためにも再度演算処理とエネルギーの充填は必要。今はそうするほかないか・・・)おっと。これは?(少しの興奮作用をもたらす成分にエネルギー源となるものがある。嗜好飲料というやつか?)」
ケイジ「コーヒーといってな。少し甘いやつだが、旅の疲れもあるだろ? ほれ、ここに座って、あれを見なよ」
(河原の土手に座り、夕日を眺める)
シン・メフィラス「ほお・・・美しい」
ケイジ「茜色の素敵な太陽の柔らかい光に、それに照らされる街並み、キラキラ光る川の様子。それを眺めながらのんびり何かを飲むのが気持ちよくてなあ・・・どうだ?」
シン・メフィラス「どれ・・・おいしい・・・悪くないですね(苦みの中にコクというべきなのか・・・それに来るミルクの甘さに、砂糖のそれが苦みによって刺激を受けた頭にしみわたるように口を喜ばせてくれる。そして、この宝石のような美しさ・・・素晴らしい)」
ケイジ「だろ? いろいろ考えているんだろうけどさ、こうして楽しみながら過ごそうぜ。頭がいいからこそあんたからすれば原始的で未熟な星からわかるものがある。温故知新ってな♪」
シン・メフィラス「温故知新。ふむ・・・私の好きな言葉になりそうですね。ありがとう。ケイジ君」
ケイジ「おう。あんたは何て呼ぶよ?」
シン・メフィラス「では、人前では山本と」
続く・・・?