ハジケリスト世代だろ! (完結)   作:零課

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 真面目に馬の方はゴルシたちとのレースが終わったのに感想が多くもらえるのが嬉しいです。


 いつかシマカゼタービンとケイジのコラボをしてみたいけどタービンと愉快な仲間たちを私は描ける自信がないですわ。


ウマ娘エピソード 22 お前は何を言っているんだ?

 「ということで・・・風紀の引き締めとその規律の維持のために学園全体の管理プログラムを理事長代理としては行うつもりです」

 

 

 どうも皆さん。ベルノライトです。理事長がアメリカに長期出張の間代理としてきた樫本理子理事長代理のあいさつの後にすぐに出てきた学園の新規管理体制に少し呆然とするほど驚き、周りの喧騒にようやく意識が戻って内容を飲み込めた状態です。

 

 

 中央トレセン学園は生徒の自主性を重んじるので生徒からのトレーニングへの意見や食事への提案も多くあるのですが、理事長はそれを「無計画」「情動的」と切り捨て、食事内容に就寝時間、その時間すべてを管理する徹底管理の方針を掲げました。

 

 

 しかもアオハル杯というチーム戦を行えるレースも廃止をするなど、クーデター、横暴ともいえるようなその内容に非難轟々の嵐。イナリさんなどは血管が切れそうなほど。

 

 

 「ベルノ・・・もしかして今後おかわりは出来なくなるのか・・・?」

 

 

 「も、もしかしたら・・・?」

 

 

 「おかわりが出来ないのは辛いぞ・・・」

 

 

 オグリちゃんは泣きながら魂が抜けそうだし、ブライアンさんも野菜を強制的に食べさせられそうなのに顔が少し青くなっている始末。

 

 

 でも、これに声をあげそうなタマモ先輩やクリークさんはいぶかしむというか、半分呆れたような顔でこの様子を見つめています。食事で苦労しているタマモ先輩に、名瀬さんとすごく仲良しのクリークさんもこのプログラムは大変なはずなのに、なんでだろう・・・?

 

 

 「ふぅ・・・何というか・・・」

 

 

 「良くも悪くも、これは劇物ですね」

 

 

 「ああ、あの人たちの考えることはなんとなくわかるがいかんせん賭けとも取れる。信じてはいるのだろうが・・・どうにもやり方が激しすぎる。面白いのは確かとはいえるのだが」

 

 

 エアグルーヴ副会長。ルドルフ会長?

 

 

 「む。ベルノ。理事長代理にイナリとヘリオスが近づいているが私も行ったほうがいいか?」

 

 

 「むしろそれは止めないと!」

 

 

 いよいよ殺気立ち始めた学園の過半数の空気に理事長代理も流石に後ずさりしそうになっているけど、そこにマイクを握りなおして会場全体を睨みつける。

 

 

 「しかし、管理体制を強く敷いているゆえに強いチームリギル。そしてその主要メンバーが生徒会として学園を動かしている一員なのは確かでしょう。皆様はその頂点に立つ姿にあこがれたのではないのでしょうか?

 

 

 シンボリルドルフ生徒会長。貴女もまたこの管理プログラムでより皆が勝てるように、皆が勝利の栄光をつかめるチャンスと才能を育てるべきではないでしょうか?」

 

 

 樫本理事長代理はルドルフ会長に問いかける。リギルもまた他と比べると管理を強くしている無駄なく勝てることを目指すチーム。そして「皇帝」の二つ名とそれに負けない強さと器を持つルドルフ会長の魔性に近いカリスマ。あの人の発言次第ではこの状況もひっくり返し、場を収められると踏んでいるのだろう。

 

 

 生徒会の発言力と権利、そしてその強さと経験に裏打ちされた彼女たちの発言になびくものを狙うのだろうが。

 

 

 「あほくさ。生徒会をよう見ているようで見ていないわあの姉ちゃん」

 

 

 「あれは駄目ねーリギルと生徒会、ルドルフさんのモットーを見ているけど、もう少し深い内面まで見ていないわ」

 

 

 「ルドルフは拒否するぞ」

 

 

 「・・・あー・・・うん」

 

 

 タマモ先輩にクリークさん、オグリちゃんの発言に私もはっとなって。なんとなくこの先が読めた。同時に、落ち着いていた理由も。

 

 

 「なるほど。確かに樫本理事長代理の言うことも一理ありますし、私の所属するリギルも管理の徹底は近い方向性を持つ。そちらへの理解もあります。

 

 

 しかし、同時にだからこそ違う形で私達に挑む、超えようと、並ぼうとしていくウマ娘とトレーナーの個性も尊重したいのが確かです。ゆえに、私は生徒会会長として、個人としてもそちらにも静観をしたいのです」

 

 

 「どういうことでしょうか?」

 

 

 「樫本理事長代理。貴女のトレーナーとしての手腕、そしてURAでの敏腕ぶりも。だからこそ知っているはずです。ここにいるのは日本の代表アスリート、アイドルを育てる場所。そこを変えることの重さも」

 

 

 「もちろんです。だからこそよりレベルアップと管理を厳格に行うためにこのプログラムを・・・」

 

 

 ルドルフ会長という成功例を引き出し味方にしようとしていますが、同時にそれはほぼ無理でしょう。彼女たちの存在がいる限り。

 

 

 「それなら、その管理の対極にいるチーム。世界最強と認められた二人がいるあのチームたちを倒して認めさせるのが最初であり、私たち生徒会を、リギルを引き込むことではないのです。

 

 

 私たち生徒会は学園の運営に関わるものであると同時に生徒の代表。目指すべき姿でもあります。故に、私は樫本理事長の考えに同意する者と、彼女たちでどちらがより強いかを見せていくべきだと思います」

 

 

 「っ・・・それは・・・!」

 

 

 そう。好き放題の暴走し放題。問題も起こすが間違いなく世界を良い意味で震撼させ続けるウマ娘たち。

 

 

 「生徒の皆に聞こう。樫本理事長のプログラムに反対する者として私はチームシリウス。そしてチームスピカのゴールドシップとジャスタウェイの連合と樫本理事長の管理プログラムへの賛同者による学園の方向とアオハル杯廃止の是非を問うべきだと思う。

 

 

 チームで夢を追いかける重賞レースであり、国のアスリート養成所の今後の方針を決めるにあたってふさわしいものだと思うがみんなはどうだろうか?」

 

 

 ルドルフ会長の発言に会場のウマ娘のほとんどが大歓声を上げて賛成する。当然だ。あの暴走チームならやってくれるという確信がある。

 

 

 「だ、そうだよ? ケイジ。帰国したばかりで悪いけど早速やれそう?」

 

 

 『おうよ! 何の問題もねえ。チームの皆で爆笑しながら聞いていたからな。親父に松ちゃんらもみんなこの方針は大反対! 楽しんでいこうぜ? 最高の祭りにした上で勝ってやるからよぉ!!』

 

 

 いつの間にやら通話していたシービー先輩のスマホから聞こえるケイジさんの声にますます歓声が上がる。生徒会所属ではないが、そのほぼ全員が前代未聞の記録を持ち、あるいは三冠レベルの実績を持つ怪物たち。彼女たちの参戦、そしてリギルが理事長代理提案の管理プログラムに従わないことに青い顔をする樫本理事長代理。

 

 

 「わかりました・・・・・・では、この後にチームの招集をかけてシリウス連合チームとの試合に向けての調整をするということで譲歩しましょう。

 

 

 これを持って挨拶を終わります。では・・・・・」

 

 

 挨拶を終えて下がる樫本理事長代理をバックにケイジさんとシービー先輩の会話を聞いて愉快に過ごす面々を見つつ、ひとまずケイジさん達の勝利を願うほかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 予想外だった・・・まさかリギル、それも生徒会がシリウスを生徒の代表にするとは思わなかった。あれ程に始末書と苦情と電話対応に追われる元凶を味方するとは・・・リギルがつかなかったのは予想できたがこれは想定外・・・。

 

 

 不幸中の幸いはチーム戦を行うにあたって問題ないメンバーと人材が来たこと。戦えはする。問題は、あのチームにどこまでやれるか・・・いや、やるしかないのだ。そのチャンスは他になく、そして目的のためには譲れない。

 

 

 「皆さんよく集まってくれました。私達チームファーストの結成と同時に、これから私たちが最初に倒すべき相手についての情報を共有したいと思います」

 

 

 プロジェクターを起動し、スクリーンを下げて映像を見せていく。

 

 

 「まずは一人目。名門メジロ家でありながら天皇賞への興味を持たずにマイル戦線で暴れることを選んだ変わり種。しかし欧州クラウンマイル戦線で無敗の三冠をあげ、イタリアでも大暴れした結果かつての欧州最強トニビアンカとも互角以上に切り結びました。

 

 

 逃げを用いたその速度と技術はまさしく雷鳴のごとし。GⅠ5勝『雷爆の襲撃者』メジロライトニング。戦績は10戦6勝4敗」

 

 

 「・・・あのトニビアンカを・・・!?」

 

 

 「タイキシャトルさんとの練習試合でもほとんど差がなかったんですよね・・・」

 

 

 この子だけでもどよめくのは当然。しかしここから。

 

 

 「次に二人目もまたマイルの怪物。欧州ティアラマイル、アジアマイル三冠をそれぞれ奪取。一度の負けはタイキシャトルとのレースのみであり、それ以外ではほぼすべてに平均4バ身以上を付ける。まるで捕えられないすべてを飲み込むような美しい黒髪、規格外の大逃げ戦法はマイルのサイレンススズカといわれるほど。

 

 

 GⅠ7勝『ブラックライトニング』キジノヒメミコ。戦績は15戦14勝1敗」

 

 

 「阪神JFでも大差勝ちをしたあの子!!」

 

 

 「基本大逃げで全くへばらないのがもう・・・」

 

 

 国内で一番衝撃を見せたレース。マルゼンスキーレベルでしか見られない着差をGⅠで見せつけたのもあって青ざめる子もいる。当然だ。

 

 

 

 「これくらいで怯んではいけません。

 

 続けて三人目はその気性の荒さゆえに問題児でしたがシリウスに半ば放り込まれる形で入り覚醒。日本のウマ娘による、ドリームシアターも含めれば三人目のケンタッキーダービー優勝。アメリカトリプルクラウンのうち2つを手にした実力者。

 

 直線での加速と、その気性ゆえの尽きない闘志はあちらでも脅威となりました。GⅠ4勝『砂の怪獣王』ラニ。戦績は13戦8勝5敗」

 

 

 「あーあのやたらアメリカの代表的巨大建造物を破壊されるコラがあった」

 

 

 「怪獣たちとのコラもありましたね」

 

 

 「実際レースを見ると迫力がすごいのよね・・・」

 

 

 少し気持ちが安らいだ・・・というわけではないが、息を入れられたので一つ落ち着く。

 

 

 「そして、四人目は推薦枠でトレセン学園に入るもその実力が開花せず、シリウスに入ってもミホノブルボンの前に勝利を掴めずにいました。しかし菊花賞でミホノブルボンを破り、天皇賞(春)ではあのメジロマックイーンの三連覇を退けました。更には世界最大の障害物レースグランドナショナルを制覇してレコード記録を叩き出したことでかの女王陛下から騎士の勲章を授かりました。

 

 

 日本の中距離でも戦い、その規格外のスタミナを活かした高速レースはまさしく暴走列車。GⅠ6勝『青薔薇の姫騎士』ライスシャワー。戦績は34戦16勝18敗」

 

 

 「長距離GⅠ制覇がメインなんですが・・・中距離のGⅡでも強いですし基本マイルくらいにならないと弱くないのが」

 

 

 「菊花賞を大逃げからの叩き合いで制した怪物。しかも小柄故にバ群を抜けるのも上手いですしねえ・・・」

 

 

 先のメンバーたちはまだ対処もできるが、ライスシャワー辺りからは真面目に対応自体が実力で上回る他ない、というレベル。真面目に高い壁なのを皆も知っている分、表情が渋くなるのがわかる。

 

 

 「まだよ皆さん、ここからはさらにレベルが上がる。

 

 五人目はジェンティルドンナのライバルであり同時にシルバーコレクターと揶揄されましたがクラシックを越えて成長。以降は多くのレースを連覇した記録を持ち、何より1200~2400の距離内の国際GⅠを勝利、逃げ、先行、差し。全てにおいてハイレベルな彼女は決して弱者ではありません。

 

 

 GⅠ8勝『万能女王』ヴィルシーナ。戦績は27戦14勝13敗」

 

 

 「陰に隠れがちとは言うけど、三ヶ国で戦って成果を出しているし、何よりこちらの策を上回りそう」

 

 

 「エキシビジョンを含めれば5ヶ国で戦い勝率7割。怪物よ・・・何がシルコレか」

 

 

 このレベルですらまだ上がいるという事実に確認する此方も頭が痛くなる思いだ。リギルがこちら側にいれば少しは楽だったのだが・・・。

 

 

 そしてここからも特に気が重いが・・・言う他ない。情報の共有は必須事項。

 

 

 「続いて六人目は三冠ウマ娘の一人。

 

 普段は大人しく物静か。あのチームシリウスでも基本誰かに振り回されているのが常です。しかし、その体幹移動と脚使いはまさしく超一級。凱旋門賞で二年連続二着。海外重賞を連覇し、更には名瀬トレーナーからも2400メートルにおいては世界最強格と言わしめる。

 

 レースにおいては一転凶暴ともいえる戦意と理不尽の強さを見せることからも怪物です。

 

 

 GⅠ10勝『金色の暴君』オルフェーヴル。戦績は24戦15勝9敗」

 

 

 「トレーナーにパロスペシャルかけていた・・・」

 

 

 「ええ・・・チームメイトともレース後は普通に喧嘩してそうなくらいなのに・・・」

 

 

 もう既に意気消沈しそうな面々も出てくるが、水を飲んで気持ちに整理を付けつつ自身ももう一押しと気合を入れる。

 

 

 「そして・・・シリウスの残りのメンバーを復習する前にスピカから参戦して戦うことになった二人も紹介しましょう。

 

 

 まずはそのうちの一人。

 

 彼女もまたシルコレ、ブロコレといわれ、クラシック期はさほど成果があげられませんでした。しかし天皇賞(秋)から覚醒していき、ドバイDFではスーパーワールドレコードをたたき出して世界ランキング1位に躍り出ました。

 

 ミドルディスタンスの距離においてはまず最強といっていい。GⅠ8勝『白銀の末脚』ジャスタウェイ。

 

 戦績は26戦13勝13敗」

 

 

 「あの葦毛スキーさんよね? 確かこの前もオグリさんを餌付けしていた」

 

 

 「セイウンスカイさんに釣竿をプレゼントもしていました」

 

 

 「そしてもう一人。

 

 規格外の強さとそれを支える頑丈さと追い込みのパワー、レースも日常の振る舞いも何もかもが破天荒と奇行に彩られています。しかしその強さは世界最強と渡り合えるものであり、前代未聞の記録を更新。阪神大賞典、宝塚記念の4連覇を成し遂げるなど記録が途切れることはない。

 

 GⅠ11勝『黄金の不沈艦』ゴールドシップ。戦績は37戦19勝18敗」

 

 

 「私は一番相手したくないです」

 

 

 「どんなに逃げても気が付けば後ろから追い抜きそうで怖いのよ。あのワープしたような皐月賞とか」

 

 

 ここまで紹介してきたが、同時にこの二人とここからは間違いなく誰もが世界最強を名乗って問題ないメンバーばかりだ。

 

 

 真面目に2対1の状況に持ち込むなりしたかったのだが、どこまで勝利を手繰り寄せられるか。

 

 

 

 「皆さん、落ち着きながら気持ちを高めなさい。目標のために復習してきたこのメンバーですが、ジャスタウェイ、ゴールドシップたちとここからのメンバーは間違いなく世界最強であり、私たちが最も警戒しないといけないメンバーです。今までのメンバーも油断できませんが、ここからは格が一つ上がります。

 

 

 その一人。シリウス七人目の一人。

 

 アメリカトリプルクラウンを無敗で制覇した三冠ウマ娘の一人。それのみならずアメリカの高速先行、逃げレースの中で追い込みを武器に全てを捲り返して捻り潰すその規格外の強さと黄金の美貌はアメリカの大スターとなり、セクレタリアトのレコードにあと0,1秒迫ることもありました。

 

 GⅠ10勝『ネオ・ワンダーウーマン』ナギコ。戦績は19戦19勝0敗」

 

 

 「無敗の女王・・・! ダートどころか芝でも出てきかねないわよ!」

 

 

 「大外からでも飛んでくるし、何より前田家の一人。やろうと思えば逃げもできると言っているのが・・・」

 

 

 現在リギルの中で25戦無敗の戦績を持つマルゼンスキーに並ぶ器と称され、同時にアメリカのダートと日本の芝の相性からも芝にもダートにも出てきかねない怪物。まず対処が難しいだろう。

 

 

 「さらに次に出てくるのは三冠ではないですがまさしく最強といっていいでしょう。シリウスの八人目。

 

 

 ダートをメインとしておりロコドルとしての活動に余念のないウマ娘。ですがドバイワールドカップや東京大賞典を制覇し、国内においても敵なしであり、海外でもその強さは衰えない。コパノリッキーやワンダーアキュートとしのぎを削り、チーム内でもその評価はナギコやラニと負けず劣らずの天才。彼女の功績でダートも三冠が設立されるほどです。

 

 

 GⅠ15勝『ダートの絶対王者』ホッコータルマエ。戦績は43戦23勝20敗」

 

 

 「無理ぃ・・・」

 

 

 「怪物すぎるのよ彼女・・・強いし揺さぶり効かないし・・・」

 

 

 心が折れかかっている子がいるが、まだ二人いる。しかもその二人もまだまだ怪物だ。

 

 

 「まだまだここからなのよ皆さん!

 

 九人目も三冠ウマ娘の一人。トリプルティアラを征した怪物であり、世界初のドバイシーマクラシック三連覇を成し遂げ、欧州のレースを暴れまわりました。先行策という王道の戦術とその驚異的な戦意、ウマ娘の中でも規格外のパワーを活かした末脚の爆発は場所を選ばずに勝利を手にしました。

 

 『英雄』の妹というのは伊達ではなく、シリウスのリーダーの器もある頂点の一角。

 

 GⅠ12勝『最強の皇女』ジェンティルドンナ。25戦16勝9敗」

 

 

 「ジャパンカップと宝塚記念でのあのぶつかり合いは派手でしたねえ・・・」

 

 

 「あのディープさんよりも凱旋門賞で順位が上というか、もう3位以内に入り込めている時点でヤバすぎる。先行策だけどスタミナもあるから逃げで潰せないし・・・」

 

 

 そして残る最後の一人。もう一度水を思いきり飲み込み、息を吐いて呼吸を整えながら少し深い呼吸を繰り返してから気持ちを入れる。

 

 

 「最後の一人。シリウスの十人目にしてシリウスのリーダーのもう一人。

 

 ビッグマウスから始まり、そのデビューも大差勝ち。そこからは自身が掲げたビッグマウス以上の前代未聞の記録を打ち立て続け、無敗の四冠も成し遂げたことに始まり、日本にキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスと凱旋門賞の栄冠を三年連続で持ち帰るなどなど……この国の英雄としてあり続け、一方で奇行と暴走を繰り返しては問題児になりました。

 

 レース前の暴走にライブでもメニューを無視して追加したりコーナーを設けるのは当たり前、しかしそのクオリティーの高さで全てを黙らせてしまい世界各国の要人、王侯貴族ともつながりを持ち、世界中の最強をねじ伏せた怪物の中の怪物。国内のウマ娘、特にゴールドシップ以外には2度目の負けを一切許していない。

 

 GⅠ20勝『ターフの傾奇者』ケイジ。戦績は35戦25勝10敗」

 

 

 「GⅠ30勝のウィンクガールが唯一敵わなかった怪物・・・!!」

 

 

 「しかもセクレタリアトに並ぶレートを叩き出した皇帝を越えた怪物!」

 

 

 「私達チームファーストが戦う相手は彼女たち。無論とてつもなく高い壁です。しかし、私が勝たせる。私達で勝つのです!!

 

 皆さんは私が必ず上にいけます。彼女たちの情報は用意しているので目を通してから練習に移ります!!」

 

 

 「「「「「ハイッ!!」」」」」

 

 

 相手が怪物たちだろうと負けるつもりはないわ! 私の目的のために・・・ウマ娘のために・・・!!




 真面目に国の代表となるアスリート、アイドルを育てる学園の半ばクーデターをするのなら最高戦力を倒していかないとねという。


 ケイジ達の戦績は史実より長く戦っているのでその分盛られています。


 ~おまけ~


シン・メフィラス「ふむ・・・」
(前田家の書斎で本を読んでいる)


シン・メフィラス「この世界ではウマ娘と人・・・異なる種族が太古から支え合って生きているし・・・戦争も遥かに少ない。農業の発展具合や、生活などの技術水準は私の目指していた地球以上。何より、ウマ娘の生まれる法則性がない。文字通り神秘の種族・・・か・・・私の理解できない概念と種族とは興味深い」


ケイジ「よう。山本さん。仕事が決まったぞ」


シン・メフィラス「おお、ありがとう。しっかりとした戸籍の用意に加えて社会的立場まで」


ケイジ「まあ、記憶喪失ということでうまいことな。悪さしなけりゃいいさ。で、とりあえずなんだが前田家とメジロ家で提携している飲料会社のCMをやることになってなあ。これなんだが・・・」


シン・メフィラス「ふむ・・・役者という訳か。要はこれで指示に応えて演じればいいんだな?」


ケイジ「そういうこった。地球人を演じているんだ。簡単だし、仕事のロケついでに地球を見て回れるだろ?」


シン・メフィラス「なるほど。CMの撮影の際に確かにいろいろ見て回れるな。ありがとう。ケイジ君」


ケイジ「仕事は明日からだな。無理するなよ。終わったら初仕事の祝いに飯を振る舞ってやるからよ!」


シン・メフィラス「ふっ。それなら是非とも私も頑張って美味しいご飯を満喫しよう」


~続け~
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