そこはオラリオ、神々や冒険者たちが住む一つの都市である。
そこには天にも昇る塔バベルがあり、バベルの下にはオラリオの象徴たるダンジョンが存在している。
そのダンジョンが存在するバベルの元に一人の青年が歩いている。
「ここがオラリオか」
青年は銀髪に赤眼で170センチ程の身長をしていた。
「時期的にはベル・クラネルがミノタウロスに襲われる1時間前って要求したしな。6層で張ってたらミノタウロスの何体かは来るかな?ベルの所も気になるけどベートに会うにしても酒場での方が都合がいいしな」
青年は一人でダンジョンに潜る。
「転生した人生を楽しませてもらおうか」
彼は前世で死に、神のイタズラで新しく命を得て転生した転生者だから。
……あれはイタズラに入るのだろうか?
────時は少し遡る
「……ここは?」
俺は目が覚めたら、市役所の相談窓口のような所に座っていた。
「いや、本当に何でだよ!」
「落ち着いてくださいね」
俺が少し取り乱していると前方から声をかけられた。声が聞こえた方を向いたら、一人の男が座っていた。
「アンタは誰なの?」
「一応、簡単に言うと死神に近いですかね」
俺の前方に現れた男は死神に近い存在と言った。
「俺は死んだのか?」
「そうですね。寿命で死にましたね」
「俺の寿命早くない!!」
俺はまだ20歳になる前程度しか生きてないんだけど!
「人の寿命はアミダで決まった寿命ですからね」
アミダで決まられるの!?そこにも驚くよ!
「アミダで20歳以下が出るのはレアなんですけどね」
「そんなレアは要らないよ!」
嫌なレアだな、おい!
目の前の男は一枚の用紙を俺の前に出した。
「なので転生してください」
「はい?」
理解が追い付かなくなった。
「説明しますとアミダで決まったとはいえ20歳以下で死んでしまうのは辛いだろうから、この結果になった人には新しく転生させるって取り決めになってるんですよ」
つまり早くに死ぬから変わりに死んだ後に転生させますよって事か。
「それは行ける世界は決められるのか?」
「話しが早くて助かります」
死神の男はそう言って箱を取り出した。
「これは?」
「これから行く世界を決めるクジですね」
「クジで決めるのか!?」
そこまでクジ系列で決める執念は何なんだよ!
「一応クジの中に入ってるのは、貴方が生前に気に入った世界だけですよ。先に言うなら、決まった行き先の変更は出来ませんので」
「一発勝負か」
俺は、この一回が大事だと悟ってクジの入っている箱に手を突っ込んだ。
ガサガサと箱の中を感覚と調べたら紙が多く入っているのが分かる。
「これだ!」
俺が箱の中から取り出した紙には、ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか!?と紙には書かれていた。……つまり、
「ダンまちの世界か」
ある意味では嬉しい世界でもあるけど生きていけるか心配だ。
「次は転生先に持っていく特典を決めましょうか」
「え?特典とか選べるの?」
死神の男は転生特典が在ることを告げた。
「行く世界によっては速攻で死ぬ世界もありますからね。輪廻転生なら特典とかは無いですけど、このアミダで選ばれた人には渡す事になっているので」
確かにこれなら前世で20歳以下で死んでもレアな部類に入るかもしれない。
行きたい世界を自由には選べないけど、本人も好きな世界の内のどれかが当たることを考えれば許容範囲だろう。
「この用紙に書いてくださいね」
死神の男が出した用紙には五つの空欄があった。どうやら俺が得られる特典は五つのようだ。
「こういうのって先に決めるとかじゃないんだな」
俺が死神の男に聞くと。
「それをしてしまうと転生先次第では完全に無駄になってしまうかもしれないからね。先に転生先を決めてから特典を決めるんだよ」
確かに平和な日常系の世界に戦闘バリバリの特典を持っていけても無意味に近いしな。世界を破滅させる悪魔になる使い道しかなそうに見えるしな。
スラスラカキカキφ(..)
「これを頼む」
死神の男は俺が書いた特典を見て、
「良いですよ。これで通しておきますね」
OKを出した。
「では、次に転生する世界の行きたい時期は何時ですか?」
「時期も選べるんだな」
「このアミダに当たった人の要望が多かったので選べるようになりましたね」
やはり、寿命のアミダに選ばれた存在は俺以外にも居たようだ。
「気になったんだけど、この転生で選ばれた人ってどのくらい居るんだ?」
「100万くらいある数の世界で200年くらいしてますが、大体10個ある世界の内に1人か2人ですね。勿論、他の転生者と行き先が被っても、その世界には他の転生者はいませんよ」
100万ある内の10個の世界時間200年で1人か2人なら少ない方なのかな?
だけど、転生先で他の転生者がいないのは良いな。そいつと衝突する可能性が無くなるからな。
「なら、ダンまちの最初の場面であるベルがミノタウロスに襲われる1時間前に頼む」
死神の男は俺の要望を聞き、俺の特典を確認した後に言う。
「特典の確認も含めてで大丈夫ですか?」
「それで大丈夫です」
「なら、今から貴方にとっての新しい世界に送ります」
死神の男は立ち上がり、手をこちらに向けると俺の足元に魔法陣的な物が顕れる。
「それでは良き第二の人生を、
それを最後に聞き、俺はその場から消えた。
────時は戻り
この世界に来る前の事を思い出しながら、俺はダンジョンに足を踏み入れていた。
「さて、行きますかな」
特典の力を使い、俺はその場から消えたようにダンジョンの奥へと進んだ。
次は1時間後に更新します!
ステータスやスキルとか名称とかは独自で判断してる部分もあるのでご容赦ください。