10話まで書いて、まだ1巻部分の終わりが見えてない。
中々、上手いように進めようとしても進まない感じもありますけど頑張って書いていきます!
それでは楽しんでください(*`・ω・)ゞ
あれから夜行は襲ってきたモンスターを光の塵にまでし、ドロップや魔石さえも残さないほどエンブリオのリソースとして喰わせ、上層12階層の中層の入り口前にまで来ていた。
「上層程度だとリソースが全然増えないな。……戻るか」
俺は現在メインに就いている人物のエンブリオの能力を確認し、エンブリオの貯め込んでいるリソースを見ていた。
大体、モンスター1匹のリソースを喰い尽くしてもリソースは1~3くらいしか増えなかった。
「ん?」
俺は地上に戻る道すがら檻に入れられているモンスターとそれを運んでいる冒険者の集団を見付けた。
運んでいる冒険者や周囲を警戒しながら護衛している冒険者からは悪意のようなものを感じないから彼らは
「今日は宴が開催される日ってのもあるし、早い目にロキの所に行って金を貰った方が良さそうだな」
夜行はそう言って誰の目にも止まらず認識されずにダンジョンの外へと出る。
「今回は換金する魔石やドロップが一切ないからな。このままロキ達のホームまで行くかな」
そして、夜行はまた目にも止まらぬ速さでロキ・ファミリアのホームまで行き、そこでまた一悶着あったが無事にロキ・ファミリアの首脳陣達と向かい合っていた。
「さっさと用件を終わらしたいから言うよ。契約書に記入してあった額を払って貰おうか」
「少し待ってくれないかな」
俺の催促にフィンが声をかけてきた。
「何をだ?お前らは二大ファミリアって言われてるレベルのファミリアなら払えるだろ?」
流石に俺でも20億を言った翌日に用意できるとは余り考えてはいないが、用意できている可能性も考慮してないといけない。
「流石に額が大き過ぎるからね。少しゆっくり話しをしようと思うのだけど、どうかな?」
「ふーん」
ここでフィンが俺に対して話す内容はどんなものだろうか?
まず一つは契約書に記入してある代金の減額の可能性だな。いくらオラリオでトップクラスのファミリアでも20億は辛い所だろうからな。
まぁ、これに関しては無理の一言で終わるがな。契約書に書く前に減額してるならばともかく記載した後に変更はできない。
もう一つの可能性としては脅しをして契約書での事を有耶無耶にする事だな。本来ダンジョンはギルドの方からファミリアに入っていない人が入ることを禁止している。神はある理由から入ることを禁止されているが。
取り敢えずはファミリアに入っていない俺をギルドに言わない代わりに契約を取り下げる腹積もりだろう。
これに関しても無意味と言える。俺はファミリアに入っていない個人であるから罰則が発生しても無視すればいいし、そもそもとして恩恵を持たない人間がミノタウロスを倒したと報告しても信じない奴は多いだろう。
それに契約書の契約は片方の俺が内容を完了した時点で有耶無耶にすることなど絶対に不可能なのだから。
「話しって?」
「契約書にサインまでしたのに言うのは悪いとは思ったんだけどね。さすがにファミリアの運営にも大きく影響するからね」
「それでどうしろと?」
俺は分かっているが敢えて聞き返す。
「せめて、もう少し減額をしてほしいんだよ」
「する理由がないな」
舐めてんのか、このショタアラフォーは!
「どうしても駄目かい?」
「こっちが譲歩してやる理由はないし、それ込みで契約書にサインしただろう」
「………」
「ついでだから教えてやるが、あれは両者が契約内容を守らない限り永遠に残り続ける代物だ。片方が破れば罰を永遠に相手に執行し続けるためにな」
「……フィン、もう諦めてこちらも契約通りにするべきだと思うが」
「これ以上は変に拗れても困るしのぉ」
今回の件では俺は完全な被害者であるかぎり、フィンが望むような交渉は最初から不可能なのは目に見えていた。
それはリヴェリアとガレスと喋ってはいないがロキを含めた3人は理解しているようだ。
「すまないね。これも団長としてファミリアが被る負責を減らしたいと思っての行動でね……ロキ」
「はいよ」
ロキは戸棚から複数の袋を取り出して机に置いた。かなりの重さなのか置く時にドスッ!と音がするくらいだった。
「ベートの治療費やその他諸々で契約した代金通りや」
「どうも」
夜行は目の前に置かれた金に手を掲げると目の前にあった20億の金が全て一瞬にして消えた。
「っ!?」
「消えおった!?」
「何!!」
「……マジかいな」
ロキ・ファミリア首脳陣の4人は驚きを隠せなかった。夜行は4人の驚きは気にせずに、つい先程入れた金が指定の料金であるかの確認をしていた。
「確かに20億ヴァリスは貰ったよ」
「……確かにこちらで20億は用意したけど、君はどうやって袋の中身が20億入ってると確認したんだい?」
俺の発言にフィンは最初に頭を働かせて話しかけてきた。……まぁこれぐらいだったら大丈夫だろうがタダで教えるのは勿体ないしな。
貸しは多ければ多いほど、こっちが有利になるからな。
「お前の予想の中に答えはあるんじゃないのか」
「……教えてはくれないんだね」
「さぁな」
俺はフィンからの質問に適当に答える。
「やめぇーや、フィン」
「………ロキ」
「今回は互いにこれで終わりやろ。後はもう1人の被害者の所に謝罪やらして終わりや」
「そうだな。確かに先程の事は気にはなるが私たちに教える理由は彼には一切ないからな」
フィンの質問をロキが中断させ止める。それに対してリヴェリアも同じようにフィンを止める。
そこで夜行もロキに少しばかり嫌がらせ目的ではないが……多少は嫌がらせ目的はあるけれども、サービスで情報を教えてやる事にする。
「そういえば、ロキさんや」
「何や?」
「今夜ガネーシャが開く神の宴にヘスティアが参加するそうだよ」
「何やと!?」
やはりヘスティアの事を言うとロキのリアクションは面白いと感じる自分がいる。
「そこで謝罪なり何なりするといいさ」
「確かにヘスティア・ファミリアの主神がいるなら丁度いいな」
「そうだの」
俺の言ったことにリヴェリアとガレスは賛同を示した。これは聞いたロキは嫌そうな顔をするも自分達が悪いと自覚しているからか、それ以上我が儘を言わずに押し黙った。
「それじゃあ帰らせてもらう」
「なら、ウチが送るわ」
そのまま夜行とロキはホームの長い廊下を歩いていた。
「それで何か聞きたいことでもあるんじゃないのか?」
「やっぱり気付くわな」
「まぁな」
「ウチが聞きたい事は‥‥まぁ山程あるけど、これだけは答えてもらわなアカンからな」
俺はロキの方を見て言葉を待ち、ロキも聞きたいことを俺に聞く。
「それで聞きたいこととは?」
「アンタは闇派閥の人間か」
普段は糸目のロキが目を開いて俺を見てきた。その目は一切の嘘は許さないと俺に伝わってくる。
「俺は闇派閥の人間とは一切関係を持ってないさ」
「嘘や‥‥ないか」
「神は下界の子供の嘘が見抜けるんだろ。ならこれで俺の潔白は証明されたかな?」
「闇派閥との関係性については信用したるわ」
ロキは手を軽く振りながら言う。それでも怪しく見えても仕方のない事だろう。そこは甘んじて受け入れてる部分ではある。
「着いたな」
「おっと、ここまでやな」
ロキと話していたらホームの出入口まで着いていた。
「それじゃあ今夜の宴でヘスティアに会えば」
「分かっとるよ。しっかりと謝罪はするよ」
「それでは」
「ほなな~」
俺はロキ・ファミリアのホームから出て、自身の借りている場所に帰った。
次の更新もまだまだ未定ですけど待ってくれるなら嬉しいです。