早死にした俺がダンまちの世界で最強になる   作:岬サナ

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サブタイはここの部分で特に印象が強かったのでこれにしました。

時間は掛かりましたが書き上げました!
何とか月1更新はやれた!(* ̄◇)=3フゥ-


野郎共の叫び

俺は現場から離れて犯人のレヴィスを探そうとしようとしていた。……そう、しようとしていた(・・・・)のだ。

フィンからの指示を受けたボールスがリヴィラにいた冒険者達を集めたのだ。俺は別に無視してもよかったのだが、レヴィスが先にここに来ている可能性もあったから集まったのだ。

 

「さて……全身甲冑の奴はっと」

 

俺は周りに集まっている冒険者たちを見て、現在レヴィスがしているであろう変装の特徴を思い出しながら探す。

 

(確か全身甲冑のタイプだったから………さすがに事件後に集められてるから何人かは武器を携帯してるよな)

 

中には全身とは言わないが甲冑を着ている冒険者もいるが、レヴィスが兜を被らずにハシャーナの顔の皮を使っているなら俺には見分けがつかない。

 

「ここだと動きが鈍りそうだし、もう1人の方に行くのも有りだな」

 

そう言って夜行は辺りを見回してヘルメス・ファミリアの犬人族のルルネを探す。

視界にはフィンとボールスが何やら話しているようだった。夜行は聞き耳を立てる為に耳に神経を集中させた。

 

「それで、怪しい奴は見かけたか?」

 

「いや、そもそも向こうは騒ぎを起こすつもりだったんだから変装の一つや二つしているだろうさ。まあ、この中から一人を探し出すのは困難だけど、幸い半分には絞れるしね」

 

当たり前だが、犯人が自身を探している事に気付いたならば、普通第一級冒険者達との戦闘は避けようとするはず。ならば冒険者達が集合する前に何らかのひと騒動を起こすはずだ。

だというのに、何も起きていない。その違和感がフィンを蝕む。

 

だが、夜行の考えは少し違う。騒ぎが起こった以上変装はするだろうがまともな奴ならば選択しない方法を選ぶような相手ならば簡単に捜索対象を半分に絞るのは下策だと考えていた。

 

「そうか、ハシャーナを襲ったのは女……しかも男の欲情をそそるような身体の持ち主……ならば!」

 

フィンの言葉にボールスは嫌らしく笑みを浮かべながら一同の前に乗り出すと、天高らかに女冒険者達に向けて吼えた。

 

「よぅし、女どもォ! 身体の隅々まで調べてやるからさっさと服を脱げぇッ!!」

 

 

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!』

 

 

男性陣、絶叫。

 

「うわぁ……」

 

夜行は男たちの絶叫があれだったので本気で引いていた。自身も男だから確かに女性の裸に興味がないのかと言われたら嘘になるが、この状況でここまで露骨なのは逆に引くと思ってしまう夜行であった。

 

男達は歓喜に叫びを高らかに歌い上げ、他の女冒険者達からの冷ややかな視線と罵声を浴びる。

 

「馬鹿な事を言ってるな。お前達、我々で検査するぞ」

「はーい」

「うん」

「こいつらの結束力ってなんなの?」

「わっ、分かりましたっ」

 

冷静に検査をしようとするロキ・ファミリアの女性陣。

 

『フィン、早く調べて!』

『お願い!』

『身体の隅々まで!』

「……………」

「あ・の・アバズレども……!?」

 

ショタコン共に押し倒されるフィン。そしてフィンに群がる女に嫉妬と殺気を隠そうともしないティオネ。

 

(変態しかいないのかな、ここは?)

 

本当に頭が痛くなってきた夜行は現実逃避をしたくなった。危機感が足りないのかと夜行は思ってしまう。

 

俺はハシャーナの殺害した犯人探しの為って分かってるよね⁉️忘れてないよね!とレヴィスの捜索をしながら考えていた。

 

「ん?」

 

そこで夜行は隠れながらこの場からヒッソリと離れようとしている人物を見つける。

 

(あれがルルネかな?)

 

その後を追うようにレフィーヤとアイズが離れようとするルルネが向かった場所へと行く。

 

「俺も向かうかな」

 

夜行も離れていったアイズ達の後を追うために他の冒険者たちが集まっているこの場から離れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルルネは身体が恐怖で震えて、極度に怯えていた。

 

「あそこにいたら私まで殺されてた⁉️」

 

「一体誰に──」

 

レフィーヤがルルネに聞こうとした瞬間。

 

 

      ドーーーン!!

 

 

強烈な振動と爆発音が近くで響き渡り何かがこちらに飛んできた。

 

「……ッ⁉️」

 

「何が?」

 

いきなり自分達の近くに飛んできたのは全身甲冑を身に纏った冒険者だったことにレフィーヤは驚きを感じ、アイズも何かを感じて戦闘態勢に入る。

 

「意外と飛ばしたな」

 

そして全身甲冑の存在が飛んできた方向から声が聞こえ、そちらの方をアイズ達が見るとそこには酒場での騒ぎで一級冒険者のベートを圧倒的実力差で叩き潰し、食人花の時にも会った謎の青年がまるで血が渇いたような色をしている一対の両刃斧を持ってそこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

───時は少しだけ戻り

 

「それじゃ行くか」

 

夜行はアイズ達が離れた後に自分も後を追い集まりから姿を見えなくしてから自分のメインをフィガロから別の相手に変更してから移動を開始した。

 

「さすがにこんな状況でもある程度は離れられる場所もあるのか」

 

アイズ、レフィーヤ、ルルネの3人は先ほどまで集まっていた場所からある程度は離れているがそこまで遠くない場所に留まっていた。

 

「ん?」

 

夜行はそこに向かう途中にある人物を見つける。

 

「あれは」

 

夜行が視線を向けている先には全身甲冑を身に纏った冒険者風の人がいた。

 

(あれがレヴィスか?)

 

俺がその全身甲冑を着ている相手がレヴィスかどうかを考えていたら、そいつはこちらを振り向き喋る暇を与えないかのように拳を握り込んで手加減無しの本気で殺す気で殴り掛かってきた。

 

「危なっ⁉️」

 

俺はフィガロから変更したマスターのエンブリオの一対の両刃斧を出して相手に叩き込んだ。

 

「グッ⁉️」

 

 

        ドーーーン!!

 

 

「……あ!」

 

飛ばした方向にはアイズ達がいるのを思い出した俺は急いでそこに向かう。

 

ステータス任せでそこに向かったらアイズ、レフィーヤ、ルルネの3人と襲い掛かってきた全身甲冑の存在がいた。

 

「意外と飛ばしたな」

 

夜行は相手が意外と飛ばされた事にも少しばかりは驚いていたが、それ以外にもレベル4くらいの耐久寄りの冒険者でも絶命するぐらいに力を込めたのに五体満足だったことにも驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




時間が掛かっても書くのが楽しいので頑張って続きを書いていきます!

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