早死にした俺がダンまちの世界で最強になる   作:岬サナ

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今回はベートに対して結構辛辣な考えを持ってます。

ベート好きな人は今回から数話は多分辛いと思う。
アンケートを追加しました。


豊穣の女主人

俺は夜になる時間に目的の場所である豊穣の女主人の店まで相棒のエンブリオのレヴィと一緒にやって来た。

 

「ここですか夜行?」

 

「ここが目的の場所だよ」

 

俺はそう言って店の中に入る。そしたら店員が声をかけてくる。

 

「いらっしゃいませにゃー」

 

「2人なんだけど席はあるか?」

 

「ありますにゃー」

 

語尾ににゃーと付けているから、アーニャかクロエのどちらかだろうな。

そうして席に案内されて俺たちは座る。

 

「注文が決まりましたら、呼んでくださいにゃー」

 

「さて、何にするかな?」

 

「私は何でも構いませんよ」

 

俺はレヴィの食癖を知っているから彼女の何でもと言った理由も知っている。

人型になるエンブリオには基本的にある特徴がある。全員が食事をする時に何かしらのルール、拘り、決まり事、癖、言い方は色々とあるが『それをしないと食べない』か『それしか食べない』というものが存在することだ。

 

レヴィの食癖はマスターと一緒でないと食べないというものだ。

 

「すみません」

 

「はい、何でしょうか?」

 

俺が呼んだ店員はエルフの少し尖った耳が見えることから彼女がリュー・リオンなのだろうと理解した。

 

「これとこれを2人分お願いします」

 

「承りました」

 

そう言って彼女は離れて厨房の方に向かい注文をミアさんに伝えに行った。

 

 

 

 

 

その後に、俺とレヴィは出来上がった料理を互いに食べながら時間が過ぎるのを待った。

 

「いらっしゃいませ!」

 

店に誰かが来店してきたので見ると、ベル・クラネルが入ってきた。

 

「来ましたね」

 

「あぁ」

 

レヴィの確認に俺は肯定して返事を返す。彼はシルによって席にまで案内され、ミアさんと話している。

 

「フフ、店主を泣かせるほどの大食いって嘘を付かれたと理解したな」

 

俺は内容を知っているが面白いから加勢せずに見ていた。

後にベルは普通に席に座り、料理を楽しんでいる。

 

その時、

 

「ご予約されていたお客様がが来ましたにゃー!」

 

運命の歯車が動き出す未来が確定した瞬間であった。

 

「おいおい結構な上玉がいるぞ!」

「バカ、エンブレムが見えないのか!?あれはロキ・ファミリアだ!」

「あれが二大ファミリアのロキ・ファミリアかよ」

「って事は、あれが【剣姫】かよ」

「あっちが【勇者(ブレイバー)】か」

 

ロキ・ファミリアの入店に店内にいる客の大半はそちらに注目している。勿論、ベル・クラネルもその一人である。

 

「遠征お疲れ様ーー!」

 

『お疲れ様ーーー!!!』

 

主神のロキが音頭を取り、遠征帰りの彼ら彼女らは飲み食いが始まる。

 

「・・・・」

 

「どうしたんですか夜行?」

 

「いや…鑑定して見たら、他の人よりかはレベルは高いけどそこまでだなって思ってな」

 

「有象無象の中の猿山の大将にさえなれない程度で満足してる連中などそんなものでしょう」

 

周りの騒ぎ声で俺とレヴィの会話はロキ・ファミリアはもちろんのこと、周囲の人にも聞こえている人はいない。

俺はベルの方を見ると、やはり隠れているようだ。隣のシルがいるから簡単に場所の発見が出来た。

 

「この時にしか見れない。絶対に見逃せない事があるからな」

 

俺がそうレヴィに言った後、ロキ・ファミリアの席の方から笑い声が聞こえた。

 

「そうだ、アイズ!お前あの時の話をしてやれよ!」

「?……?」

 

狼人のベート・ローガがアイズ・ヴァレンシュタインに話を振るが、アイズ本人は何の事かが分からないのか首を傾げていた。

 

「あれだよ!五階層まで逃げたミノタウロスに襲われてたトマト野郎の事だよ!」

「っ!?」

 

ベートの言葉に何を聞かれたのかをアイズは理解してしまった。

 

「それって十七階層で逃げ出した奴?」

「そうだ!奇跡みたくドンドン上に上がった奴だよ。こっちも遠征帰りで疲れてたのによ!」

 

アマゾネスのある部分がAくらいの女──彼女がティオナだろうな──が質問し、ベートが正解を言ったからか気を良くして更に口が滑る。

 

「その時にいたんだよ!如何にもひょろくせぇガキがミノタウロスに追い詰められてよ!」

 

ベートが酔っていて更にベルを見下す言葉が出続ける。

 

「ふむ、その冒険者は助かったのか?」

 

「あぁ!うちのお姫様が間一髪で細切れにして助けたよ!」

 

襲われた冒険者の安否をベートに聞くドワーフのオッサン――多分あいつがガレスだろうな―─に景気よく答えるベート。

 

「それで助けられたそいつはうちのお姫様を前にして逃げたんだよ!」

「恐がらせてまうアイズたん萌え~!!」

『あはははは!』

 

ベートの言葉に周りも感化されて笑い者にする。笑い者に出来る立場ではないのにだ。

逆に自分達のミスをここまで盛大に暴露できる精神に驚くくらいだ。

 

「久々に見たぜ!あんな情けない奴をよ!あんな奴がいるから俺たちの品位まで下がるんだよ!」

 

ハッキリと言うなら今のお前の言葉と態度で品位なんて物は欠片も存在しないし、むしろお前が下げてるとしか言いようがないと気付かないのか?と疑問に思う。

 

「口を閉じろベート。ミノタウロスは私たちが逃がしてしまった失態だ。その冒険者に謝罪はすれど酒の肴にしていい理由ではない。恥を知れベート」

 

さすがにこれ以上の発言はどちらに対してもダメと判断したのだろう。ハイエルフの女性、リヴェリアがベートに叱り付ける。

 

「おーおー。高貴なハイエルフ様は雑魚にもお優しい事で!だがな、雑魚を雑魚と呼んで何が悪い」

 

「あの言葉には同意しますね。雑魚は何をしても雑魚ですから。まぁ言ってる本人も対して強くもない雑魚ですが」

 

ベートの雑魚発言に同意を示すレヴィ。

彼女からしたら貶されてるベルも貶してるベートも、更にはこの街にいる人は全てが雑魚でしかないし、彼女は純粋な実力でしか他人を評価しない。

 

ベートの心情は後に判明したが、だからこそ俺はベートがクズ側の奴だと言える。

奴の心情など好きな人物へのアピールと酒だけで出た言葉で嘘臭く感じるだからな。

 

そして話は進みベートがアイズに告白紛いな事を言い、アイズに振られ、恥ずかしさからかベートはベルの心を抉り、決意するあの言葉を言う。

 

「雑魚にアイズ・ヴァレンシュタインには釣り合わねぇ!」

 

ドン!

 

「ベルさん!?」

 

ベートの言葉にベルは耐えきれずに外に出ていき、シルが心配して声を上げる。

だが、これは必要な事である。ただ空を見上げただけで何かを手に出来ると思っていた少年は現実を知り、前に走り出す覚悟を決めた。

 

 

………まぁ、それはそれとして、勘違い狼のクズにはお仕置きが必要だよな。

 

「やるか」

 

「分かりました夜行」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれてありがとうございます!

ここまで読んでくれた皆さんは分かってるだろうけど言います!作者はベートが嫌いです!
次でベートはボコボコにします!

明日も同じ時間に最新話を更新します。

ロキ・ファミリアアンチを付けた方が

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