後輩に絡まれる大学ライフは間違っているだろうか。   作:TK@ぼっち党員

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11話

ガラガラ、イラッシャイ

 

平塚先生「おぉ〜比企谷こっちこっち」

 

右手を上げて子供のように笑顔で手をふる先生は何度見ても見慣れないものだ

 

八幡「こんばんわ…お久しぶりですね先生、それとその手をふるの恥ずかしいのでやめてください」

 

平塚先生「まぁ〜まぁ〜、座れ座れ…今日君と話せるのを心待ちにしていたよ」

 

もうお酒が回っている先生は上機嫌で、どこか歳を感じるような雰囲気だ

 

八幡「それはそれは、嬉しい限りです」トホホ

(前回は先生がぶっとうしで3時間話してそのまま寝たからな、今日はいったい何時間かかるのだろうか…)

 

平塚先生「とりあえず飲もう、君は何にする」

 

メニュー表をこちらに向けて注文をうながしてくれる、一通り各種酒類に目を通しパタリとメニュー表を片付けぎこちない笑顔を作る

 

八幡「そうですね〜…俺まだ19なんで烏龍茶で」

 

平塚先生「そうか君の誕生日は来月だったな、それじゃー烏龍茶1つと生1つと皮とももとつくね3本ずつ、うずら1本で」

 

八幡「いや〜僕のことわかってますね〜」

(さり気なく誕生日も覚えていて、八幡的にポイント高い!)

 

平塚先生「そりゃー君との付き合いは長いからね」

 

(同席している人の好みがわかり、気遣いもできる…なんでこの人独身なの…つか俺のこと知りすぎで少し引きそう、これが原因なのか?)

 

ビールをあおぐ先生はいつもカッコよく、決まって生徒の悩みを聞いてくる

 

平塚先生「君の大学生活はどうかね」

 

八幡「どうって言われても、去年と同じただ講義受けて、バイトして変わりバエのない日々を送ってますよ」

(そう俺は去年の1年間ほんと変わりバエのしない1日を過ごしていた。講義を受けバイトして泥のように眠る、俺はなんでも1人でこなし、1人以上の成果を上げていた。大学でのランキング、バイトの売上すべてが上手く行き上に上に登りつめていた)

 

八幡「しいて上げるなら、焦らなくなったことですかね」

 

なぜか、スッと出た答えに平塚先生は一瞬驚き、すぐにいつもの顔に戻る。戻らないのは俺の気持ちだ、俺は俺で自分から出た答えに驚いている。なぜその答えが出たのかわからず、言葉にするのが難しい。

 

平塚先生「それはどういう」

 

平塚先生は俺の言葉を待つようにゆっくり問てくれる。それに答えるように俺も考えながら、ゆっくり言葉を絞り出す

 

八幡「そうですね、あの頃の俺は何かから逃げるために、勉強やバイトをひたすらしてました。ですが今は心に余裕が持てていると思います。ただひたすらに自分の居場所から逃げている日々が、自分の居場所を作る日々に変わってきていると思います。変わった理由は、わかりません。自分が変わってしまったのか、自分が変えられてしまったのか、今の俺にはわからないことだらけです。でもその理由がつかめたとき、また一歩踏み出せる気がします。」

 

平塚先生に伝えるために必死に考え絞り出した答え。わからないところはまだまだある、ただ先生に聞いてほしい一心で発した言葉はきっと平塚先生に伝わっている、そう思い覚悟を決め、顔をあげた

 

八幡「そんな感じじゃないでしょう、かって」

 

平塚先生「スー、スー」スヤスヤ

 

八幡「いやここまで話させといて、あんた寝てんのかーい」

(あ〜なんだろ超はずい、俺の思いとか気持ちとか出しといて、話し相手寝てる、また同じ話をする。もう〜、1回で聞いてくれよまじで…)トホホ

 

………

……

 

平塚先生「比企谷、水をくれ」オメメスリスリ

 

2時間と20分寝た先生からは、酒がぬけしっかりとした顔だちになっている。仕事を頑張って倒れそうなさっきまでの顔からは人が変わったかのようにキレイだ。何か心の不安が消えたような

 

八幡「どぞ…それで、先生はどこまで話を覚えてますか」

 

平塚先生「そうだな…」 

 

椅子に深く腰をかけ直し、俺の顔を見つめてくる

 

平塚先生「すべて覚えているよ。君は気づいていると思うが私から見てもいい方向に変わっている。私から変わった理由を言うことも可能だが、今の君には必要ないな。君は成長したよ。何度もいうが、君は成長している。それは君自身の力であり、君自身では生み出せなかった力だ。彼女達のおかげであり、君の頑張りだ。誇りたまえ」

 

八幡「はい………さっきまで寝てた人に言われるとなんか、むずがゆいですね」

 

平塚先生「そうか失礼失礼」

 

ポケットからタバコを取り出しながら、そう言う先生はサマになっていてどこかカッコよく見える。

 

カシュ、カシュ、

 

平塚先生「オイルが無くなったな…」

 

先生はどこか悲しげな面持ちでそうつぶやく

 

八幡「買ってきましょうか」?

 

先生は少し悩み、首を横にふる

そしてライターを握った手を俺に向ける

 

平塚先生「君に私の特注品をやる」

 

八幡「いやいや、俺まだ19ですし吸う予定ないですよ」

 

両手をひらひらさせ断る俺を押し切り、先生はライターを握らせる

 

平塚先生「吸っても吸わなくてもいい、それは君が決めることだ。ただ私は君にこれを持っていてほしい。それは善意や悪意などといった感情じゃなく、君という人に私を託したい、そう思ったからだよ」

 

平塚先生の顔は俺を見ていて、さらに奥に何かを見据えているように見えた。どこか覚悟を決めたような、一人の女性の目をしていた。

俺は平塚先生に何かあったのだと直感した。聞いていいのか…わからない………

 

………

……

 

八幡「ごちそうさまです」

 

頭をさげる俺に手を乗せる先生

 

平塚先生「おう、頑張りたまえ」

 

八幡「はい、先生も婚活頑張ってください」

 

平塚先生「あ、私来月結婚するから」

 

八幡「は」???

 

 

 

今回11話に入ったと言う事でセリフ以外の描写も入れてみたんですが、とても難しいです。書いてはみたんですが自分なりに納得しにくくとても厳しいです。でもこれからも頑張ってみます。もし気持ち悪い、前までのほうがいいと言う方がいたら言ってください。これは僕の挑戦みたいなところがあるので、この作品じゃなくてもできます。もしよかったら、少しお付き合いください。

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