駆逐艦「ありあけ」出撃します!   作:創生路ハイローラー

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那珂「てーいーとーく?前投稿したの何時かな?」
筆者「ひぃぃ、また私にひどいことするんでしょう?エロ同人みたいに」
那珂「提督の痴態をみて喜ぶ読者なんていないよ。でもどうしてもって言うんなら。山岸さん」
山岸「ハメさせてくれ」
筆者「ちょ、少佐!?いかん。離脱だ!!離脱する!」
山岸「離脱?だめだ!やらせてくれ!」
筆者「やめて!お尻の穴は!アッー!」



第38話 月夜に夢魔は嗤う

「出発は1週間後、2週間を作戦期間として、大湊、横須賀、呉、佐世保を訪問し、各鎮守府の艦娘と対戦してもらいます」

 あの発表から数時間後。私は司令官さんから遠征の説明を受けています。あの後は記憶がはっきりしないまま、ずっとボーとしていて、気がついたときには日が沈んでいました。おかげでシャワーを浴びる間も無いまま、夕食を取ることになりました。それも手につかず、そのまま遠征の連絡に移りました。

「遠征は司令官もついてくるんだよな?」

「いや、今回は君達単独で行ってもらう」

「えっ、わたし達だけでいいんですか?」

「先方には話はつけてある。長距離航海演習も兼ねているが、まあ沿岸沿いを航行すれば安全だろうから、気楽にやってくれ」

 今も司令官の説明は頭を通り過ぎるだけです。着替えてない服の不快感もあいまって、不安が私の頭をかき回して集中できなくなっていました。

「・・・それと、妖精さん達から、他の妖精コロニーへの交易品を預かっている。こちらの資金を稼ぐ目的もあるから、届けてやってくれ」

 背広を着た妖精さんがヘイウッド教官のコンテナに入って行くのを、ただボーっと眺めます。

「何か質問はあるか?」

「はい、司令官」

「リッチか、何だ?」

「今回の遠征を決定したという事は、前言を覆してでも僕らを外に出すだけの理由があったということですか?」

「以前反対していたことなら、私の単なるしり込みと思ってくれ。エディの日本に来た目的も考えてみたら、ここで訓練するよりも外で他の部隊と交流したほうがいいと考えた。君達もそれだけの自信があるというし、司令官としてここは君達に期待してみようと考えた」

「それは、演習の結果次第で評価が上がると?」

「それは当然のことだ」

「判りました。全力を尽くします」

 リチャード教官の野心的なやり取りも、それにつられた他の子達の意気込みも、私には無味乾燥な雑音にしかならなかったのでした。

「それじゃあ、今日は疲れただろう。ここで解散する。みんな、お休み」

 司令官がそう締めくくってミーティングは終わり、先にお風呂に入っていたみんなは部屋に戻ります。私は夕飯の片付けの当番だったので、一人炊事場に行って皿洗いをしました。慣れとは恐ろしいもので、こんなに心が騒いでいても、体はてきぱきと作業をこなします。それも終わった私は、やっとお風呂に行くことができました。この不快感を、汗と一緒に洗い流してしまいたかったのです。

 

 

 

「ふぅ。今日も長かったな」

 仕事を切り上げて、風呂に向かう。

「まぁ、みんな喜んでくれたみたいだし、頑張った甲斐もあった」

 演習旅行を決定してからは、大まかなルートを決めて各鎮守府との折衝を行った。手始めとして目的地は国内鎮守府とし、各鎮守府とのやり取りも浦風の尽力もあってすんなりと進んだ(それでも1日出張を何度かした)。一方で試算や諸々の支援等を依頼した妖精さんとの交渉で一悶着あり、結果として妖精さん達の商船を運航することで話がまとまったのだが、詳細はまた今度書こうと思う。

 遅くまで談話室でチェスを指していたリッチとBерныйを冷やかして、脱衣所に入る。服を脱ごうと思った矢先、籠に制服が入っているのを認めた。

「ん?誰か入ってるのか?」

 そう思って風呂場の戸に目を向けたその時、戸が開いて春雨が半身をこちらに覗かせた。

「ひゃっ!?」

 春雨は小さな悲鳴を上げると戸を閉めた。私も目線をそらして扉に背を向ける。

「ああ・・・その」

「すみません!提督が使う時間とも知らずに・・・」

 風呂から上がったら男が自分の服籠を持っている状況からして誤解されそうなものだが、春雨は私より先に謝ってしまった。

「い、いや。今脱衣所に来たところだったんだ。着替えるんだったら出て行くよ」

 あまりにも気まずいので脱衣所を出て廊下に立つ。春雨は戸を開けると、かすかに音を立てながら着替えを始めた。

「どうした?今日は調子が悪かったようだし、無理の無い範囲で話してくれ」

 夜のミーティングで春雨が集中できていないことには気付いていた。深雪のこともあったので、そこは用心しているつもりだ。

「あの・・・司令官さんは、心配じゃないんですか?今回の演習・・・艦娘だけだと、ちょっと心配です」

 どうやら春雨は、私がついて来ない事を心配したらしい。

「やっぱり、指揮をする上官がいないと不安か?」

「はい。教官の指揮が不適切と言うわけではありませんが、やっぱり提督に直接指示していただけるほうが、私は・・・」

 他の鎮守府との交渉でも言われたが、提督が直接戦闘の指揮を執ることが当たり前の日本では私のような存在は異質だ。彼女達を不安にさせてしまうのは申し訳ないが、下手な口出しでエディ達の評判まで落とすわけにもいかない。一人前になるには、しかるべき段階を踏む時間が必要だ。彼女達を鎮守府から出すのには、その時間を確保する目的もある。

「・・・その、司令官さん。どうしようもなく怖くて仕方ない時、司令官さんはどうしますか?・・・その、逃げたいと思ったりしませんか?」

 やはり艦娘であっても、みんながみんな浦風やエディのように肝が据わっている訳ではないらしい。指揮官の私ですら臆病な気持ちになったのだから、前線で命を張って戦う身なら尚更、逃げ出したいと思うこともあるだろう。

「いや、状況が許すなら、逃げることは間違ったことじゃない」

 私はむしろ彼女のほうがエディ達よりも正常に感じた。もしかすると彼女はここの平穏に居心地の良さを見出していたのかもしれない。しかし同時に、そのせいで後悔して欲しくないというのも事実だった。

「ただ、一時的に逃げたとしても、いずれ向き合わなければならないときが必ず来る。その時後悔しない為にも、今一番やるべきことをして、自信をつける。この部隊に来たってことは、君もその意思があったんじゃないか?」

 深雪もそうだが、新しい部隊に入って自分を変えたいと思っていたはずだ。事実彼女はエディが不調だったときも比較的真面目に指導を受けていた。日和見な性格もあるのかもしれないが、嫌々やっていたようには見えなかった。

「は、はい。そうでした」

「今の君は一人じゃない。私も、エディ達もいる。必要なら、カウンセラーに相談すればいい」

「そんな、気の病でお医者様にかかるわけには」

「ここは旧帝国海軍じゃない。戦争神経症も、科学的に実証された病気だ。恥じる必要は何も無い」

 専門家に任せれば少なくとも私よりはよい処方をしてくれるだろう。

「着替え終わったかな?」

「あ、はい。司令官さん」

 寝巻き姿の春雨が現れると思ったが、春雨はなかなか出てこなかった。

「どうかしたのか?」

「あ・・・いえ、し、司令官さん。ちょっと目を背けていただけますか」

「ん? どうして?」

「あの、濡れた髪を見られるのが、恥ずかしいから」

 浦風は司令室で普通にドライヤーを使っていたので少し不思議に思ったが、目上の男性の前で身だしなみに気をつかいたいのだろうと考えると、逆にいじらしく思えた。

「わかった。じゃあ、後ろを向いてるからな」

 私は念入りに目を閉じて通り過ぎるのを待つ。春雨は用心しているのか、なかなか足音がしない。いや、これは自分の心臓の鼓動が足音を消してしまっているのだ!浦風やエディにように年齢のわりにスタイルのよい少女は見慣れているつもりだ。しかし、あどけなさを残す可憐な少女が恥らいながら自分の後ろを通っているというのは、なんとも心臓に悪い。『直接見えない』ということが却って想像を膨らませ、自分に弱みを見せていることもそれを増幅させている。この状態で緊張しない男はいないのではないか。

「あ、もういいですよ」

 いたいけな少女の妄想と、理性からくる自制心が戦っていた私は、その原因である春雨に声を掛けられてやっと正気に戻った。

「おやすみなさい。司令官」

「あぁ、うん。お休み」

 廊下の角から声がして、春雨は暗闇に消えていった。

「足音すら聞けなかった・・・・・・」

 夢の後に見る虚無感と疲れを感じながら、私は脱衣所に入った。

「ん?何だこれ・・・」

 

 

「・・・あぶなかった」

 トイレに入って、やっと安心できました。まさか司令官と出くわすなんて。

「ちゃんと履けてなかったので危なかったです」

 司令官がいるということは、部屋には浦風さんがいるでしょう。司令官と浦風さんが密通していることは深雪さんの件で明らかです。ですが、今はそれどころじゃありません。

「はやく・・・履かないと」

 あそこでは司令官がいたために、時間をとれず、やむを得ずこんなことになりました。司令官は上手く誤魔化せましたが、こんなこといつまでも続かないのはわかっています。

「あれ?あれ・・・早くしてよ」

 既に心拍が上がって、手の震えでうまくいきません。

「そうだ、お薬・・・!?」

 薬は脱衣所に置いてきてしまいました。脈がさらにきつくなり、汗が止まらなくなります。

「どうしよう・・・どうしよう」

 今から取りに行っても間に合いません。今の状態では歩くことも侭ならないのです。

「もうあきらめろ」

 私が言いました。口が勝手に動くんです。

「さぁ、交代だよ」

 だめ・・・でてきちゃ・・・

「おやすみ、私」

 

 

「そしておはよう、ワタシ」

 

 

 

「あーのど渇いた・・・」

 夜中に目が覚めた深雪はのどの渇きを感じて、台所にいくために部屋を出ところ、窓際に誰かいるのを見つけた。

「!? なんだ春雨か・・・こんな夜中にどうしたんだ」

「月が・・・きれい」

「・・・ふーん。そっか、明日早いしちゃんと寝ろよ」

 深雪は特に気にせず階段を降りていった。

 




筆者「ふぅー、ひどい目にあった」
那珂「どうだった?男に穴を掘られる気分は?」
筆者「案外気持ちよかった・・・///」
那珂「は?」
筆者「あ、俺なんか。やばいこといった?」
那珂「お仕置きが足りないみたいだし。那珂ちゃんのいつものいっくよー!」
筆者「ちょっ、あぶな」
那珂「ちっ、少しは動けるようになったみたいだけど」
神通「油断しましたね。次発装填済みです」
川内「さぁ、私と夜戦しよ!」
筆者「ぎゃあああああ」

那珂「というわけで解説コーナーだけど。今回は何を話すの?」
筆者「今回は鎮守府の大まかな間取りについてだな」
神通「そういえば24話に少し記述がありましたが、木造2階建て、真ん中あたりに玄関があって、左が司令スペース、右が居住スペースの住業一体型ですよね、舞鶴は」
川内「今回の最後の記述から深雪たちの居住スペースは2階ってことがわかってて、リッチたちがチェスをやってた空間もあるということだけど・・・」
筆者「うーん。後々しっかり間取りを考えてみたんだけど、24話の記述については、左右逆と思ったほうがいいかも」
川内「え?」
筆者「病院とかで考えてもらえばわかるけど、大体正面入って左に受付兼事務室があって、トイレも左側じゃん。だから1階左側は廊下を中心に事務室や図書室、台所、トイレ、風呂が並んでる。逆に右側は廊下を挟んで、階段と大教室、小教室が2つあると考えてくれればいい。2階は、ちょっと独特で、左が司令室関連、艦娘の部屋になってる。チェスをしていたのは、玄関の真上のところ」
神通「正式な図面は後にして、とりあえず暫定はこんな感じでしょうか?」↓

           北(海、運動場)
1F
l風呂l備品 l便所l ↑l階段l 大教室  l
         ←廊下→
l台所l図書 l事務l玄関l 小教室l 小教室l
           南(正門)

2F
l       ←  談話 l階l資l司令l司l
l個l個l個l個l個l 廊 l段l料l 室l令l   
l室l室l室l室l室l 下  →       l         
         

 ※
 2F右端司令は司令官の部屋
 個室は4人用を2人で使ってる
 25話の資料室は2Fの資料
 チェスのスペースは談話
 正式な図面は後々あげるかもしれません。

那珂「横鎮も大体こんな感じだね」
川内「もともとここは教室兼職員宿舎らしいからね。鎮守府廃止のときに取り壊されて今は無いけど、ここ以外にもう1棟、艦娘専用の宿舎があったって」
筆者「組むときに苦労したのは、如何に生活空間と教室、艦娘と司令の空間の干渉を防ぐかだね。当初教室は2階まで入って、艦娘住居と司令室はもう片側に全部押し込める予定だったんだけど、それだとドラマには大きくなりすぎてしまう。ゲームブラウザ上司令室は海側左寄りにありそう(港の左端が見えてる)だけど、そうすると司令官の個室が風呂の真上になっちゃう。それでいろいろ考えてこの配置にしたんよ」
那珂「2Fの廊下をS時型にして、同じ階でも艦娘の部屋と司令の部屋との視界を完全に分離する徹底ぶりだね」
筆者「やるからには実際住めるようにしたいでしょう。某漫画の、コイツ何回席換えしてんだよってことになるのも嫌だし」
神通「これでも提督の建築学科のご友人に見せたら失笑されるかもしれません」
筆者「一応そっちに考察は頼んで、正式に図面を引いてもらうのもアリかもな。素人じゃこれが限界だ」
川内「他の建物との位置関係はどうなの?整備棟とか、妖精の町とか」
筆者「それは↓の通りだ」

      l     海
  妖精の町l
      l_______________
       整備棟
         
              運動場  体育館 
               
     弾薬庫
            鎮 守 府
______________正門_______

川内「なるほど。整備棟は港に直通ってこと?」
筆者「うん、そう考えていい。あと妖精の町の背後は山」
神通(ここまで考えておいて話はスカスカなんですか・・・)
那珂「提督の設定厨っぷりが読者にもわかったところで、今回はこれぐらいにして、次回予告」
川内「なんか春雨が大変なことになってるみたいだけど・・・」
神通「そんなことには誰も気付かず、日本1週鎮守府めぐりの旅の出発日は迫ります。鎮守府の名前を売りたいエディさん。なにかアメリカぽいっことをしようと深雪さんの提案に、エディさんは・・・」
那珂「次回!エンブレム作ろう!それじゃあ、次のありあけでも暁の水平線に、勝利を刻んじゃえ!」
川内・神通・那珂「「またねー!」」
 
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