メジロ家の愛のターフのバ場事情   作:ボブソン888

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ゴールデンカムイ面白いですよね。


バーニャ

「なぁお前なんか太ってね?」

 

 ゴールドシップと荒谷と烏丸といういつものメンツでカレーを食べに来ている時に言われた。

 ジッと俺の腹辺りを見ているゴールドシップ。

 思わず目を逸らす……

 

「そんな事ねぇし……」

「いや、目測で約11.24㎏程増量している」

 

 烏丸……今はお前の冷静さが憎いわ。

 というか怖いわ……何でそんな細かく分かるだよ。

 

「おいおい! なんだよ! ダッセェなwww」

 

 俺に向かって指を刺して笑う荒谷をぶん殴りたい……ッ! 

 ゴールドシップも一緒になって笑うんじゃありません! 

 

 最近はゼミの研究とケーキ屋のバイト、農園の手伝いで疲れて筋トレもサボり気味だ。

 見かねた豊さんはしばらくは手伝いはいいと言ってくれたがそんな不義理は出来ない。

 そんな訳で、忙しさに感けてついつい外食が増えPFCバランスも崩れ気味……

 

「ゴルシちゃん的にはもう少し痩せてた方が好きだな!」

「あーうん……なら体絞るか」

「お前ゴルシに甘いよなw」

「うるせぇ」

 

 ゴールドシップには恩人という事を差し引いても何故か甘くなってしまう。

 ……なんでだろう? 

 

「そういえばそういうアンタらはどうなんだよ」

「俺? 俺はボクシングジム行ってるし」

「え? そうなの?」

 

 ゴールドシップの言葉に荒谷がそう返すと目を瞬かせた。

 あーゴールドシップは知らなかったか。

 なんでも昔しつこく勧誘されてたらしい。

 その時はやらなかったが大学に入ってから始めている。

 なんだかんだ続いているし楽しそうだ。

 ただプロになるつもりはないらしいが。

 

「オレの場合は特にしていないが燃費が悪いのでそこまで太らない」

「烏丸ぁ……お前なんて羨ましい体質なんだ!」

「おーやっぱりゴルシも女だなw」

「ぶん殴るぞ荒谷!」

 

 烏丸の体質は女性に恨まれるからな……

 高校時代にもクラスの女子の前で同じ事を言って、とんでもない視線を向けられていた。

 本人はまったく気にしていなかったが……

 あと、はしたないから女の子が殴るとか言うな……

 

「まぁ痩せる気あるならこれやるよ」

 

 荒谷がそういうとトレーニングジムの優待券を渡してきた。

 結構有名なジムのじゃん……

 

「荒谷……ありがとな」

「いいって事よ」

 

 とりあえず減量頑張りますか! 

 

 

 

 

 あれから数か月が経ち俺の体重は元に戻った。

 今は筋肉量を増やすため増量期に入っている。

 

 今日はバイト後に来たので少し遅くなってしまった……

 軽く流すか……

 

 いつもとは違う時間帯なので客層も変わってくる。

 例えば今、目の前のベンチプレスでやっている男性とか。

 

「……フッ! ……フッ! ……フッ! ……フッ! ……フゥー」

 

 白いジャージで上着の前を開け放ち、室内にも関わらずサングラスとバンダナをしている。

 完全に見た目はヤの付く自由業の方……

 

「黒沼さん。お久しぶりです」

「……あぁ、久しいな」

 

 まぁ知り合いなんですけどね。

 この人は道場の先輩の黒沼さん。

 俺に色々な事を教えてくれた一人であり、口数は少なかったが良くしてくれた。

 

「お前が道場に来なくなって以来か……」

「……その節はどうも。黒沼さんはまだ道場に?」

「仕事が忙しくそこまで頻繁ではないが、たまに顔を見せている」

「……そう……なんですね」

 

 なんの仕事をしているのかは知らないがまだ道場に行っているのか……

 あんなに良くしてくれたのにアレ以来、俺は逃げるように道場には行っていない。

 

 気まずい、物凄く気まずい……

 

「……俺が補助しよう」

「え? いいんですか?」

「ああ」

 

 俺の気まずさが伝わったのか、はたまた優しさか、そう提案してきてくれた。

 その申し出に見た目に反して相変わらず優しい黒沼さんに頬が緩む。

 そして軽く流すつもりが黒沼さんのスパルタトレーニングに付き合わされた。

 

 怒ってます? あ、違うんですか……本当は怒ってますよね? ねぇ!? 

 

 

 

 その後、黒沼さんに誘われジムの近くにあるサウナに向かっている。

 向かっている途中で俺が夢を果たした事を伝えた。

 黒沼さんはただ静かに“そうか”と呟いた。

 その一言には万感の思いが込められているのを感じる。

 俺に精神は肉体を超越すると教えてくれたのが黒沼さんだ。

 そして俺はそれを為せた。

 その事を黒沼さんに伝えれた事が嬉しかった。

 サウナへ向かう俺達は無言で、それでも気まずさの無い沈黙のまま歩いていた。

 

 サウナへ着くと俺達は受付を済ませ体を洗ってからサウナに入った。

 ジムの近くという事でマッチョメンが多い……

 今日は世界のサウナフェアとの事だ。

 黒沼さんはサングラスと持参したサウナハットを付けて……

 頑なに外さないんですねサングラス……

 

 

 バーニャ!! 

 ロシア式の蒸し風呂。

 白樺の葉を束ねたヴェニクで体を叩くことにより、血行が促進されると同時に室内の空気をかき回す事で体感温度を更に上げる。

 別段、俺はサウナ通ではないので知らなかったが、一緒に入っていた人が説明しているのが耳に入ってきただけだ。

 

全員同時に来て欲しいっ! プァ★ あぁあ! もっと!  

 

 先ほどバーニャの説明をしていた人が一緒に来ていた人達にヴェニクで囲まれ叩かれていた……

 屈強な男がフルチンで同じく屈強なフルチンの男達に囲まれスパッキングされている……

 

 なんだこの地獄みてぇな状況は……

 

「師範には会わないのか?」

「え? この状況でそんなシリアスな事聞きます?」

 

 この地獄絵図の中で黒沼さんは冷静だった。

 何なのその精神力……

 

「どうなんだ?」

「……いつかは会いに行かなきゃならないと思ってます。でも師範に合わす顔が無いですよ」

「そうか」

 

もっとだ! もぉっとォ! もっとだァ!  

 

「だが、師範はお前に会いたがっていた」

「……そうですか。……今度顔を出しますよ」

「そうしろ」

「はい」

 

ぬぅぅあ! ああァうァ! んんもっとォ!  

 

 

「とりあえずこの地獄から出ませんか?」

「……そうだな」

 

 あ、やっぱり嫌だったんですね。

 俺たちはサウナを出て、水風呂に入り、外気浴を済ませて帰った。

 

 二度とこのサウナは使わねぇ……!!




俺は一体何を書いているんだ…
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