メジロ家の愛のターフのバ場事情   作:ボブソン888

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どこまでのラインが大丈夫なのか分からない…
かなりソフトにしたし大丈夫だよね?


Stain

 兄様と私、メジロアルダンはメジロ家のウマ娘の中で一番付き合いが長い。

 色々な貴方を知っている事に優越感を持っていないと言えば嘘になる。

 体の弱い私を心配してお見舞いしてくれる貴方。

 体調が快方に向かって一番喜んでくれた貴方。

 私を外に連れて行ってくれた貴方。

 私に優しく微笑んで導いてくれる貴方。

 下の子達が増え構ってくれる時間が減って、嫉妬した私に時間を割いてくれる大好きな貴方。

 

 でもいつからか貴方への印象は変わっていた。

 本当の貴方は水星のような人。

 優し気な仮面を被って内に秘めた灼熱の想いと凍てつく心を隠してる。

 きっと私と貴方は似ている。

 私も清楚な淑女の仮面を被って醜い本性を隠している。

 最初は自覚がなかったのに貴方と過ごす内に醜悪な本性を見つけた。

 

 その本性を炙り出したのは貴方をふざけて引きずり倒した時だった。

 年上で私よりも体の大きなカッコいい大好きな兄様。

 そんな貴方が体が弱い筈の私の力に逆らえず押し倒された。

 背筋が粟立った、恐怖ではなく、どうしようもないほどの興奮と快感で。

 独占欲、或いは支配欲と言っていいだろう。

 でも貴方はきっと私の本性すら受け入れてくれる。

 ううん、仮に受け入れてくれなくてもいい。力が違うんですもの。

 無理矢理にでも受け入れさせる。

 そう思うとまた電流の様な快感が全身を駆け巡る。

 でもまだ早い……淑女たるもの清楚さは失ってはいけません。

 それでもその快感は手放し難かった。

 

 

 それから秘密の遊びが始まった。

 無邪気な笑顔で悟られぬように遊びに誘う。

 押し合いをして押し倒したら勝利。

 勝者は相手の首筋を噛む。

 貴方は怪訝そうな表情だったけれど私達のお願いに弱いのは知っています。

 貴方は私達を大切にしてくれている。

 最終的には苦笑いで了承してくれた。

 

 それからは毎回貴方と会う度に私の部屋で行われた秘密の遊び。

 貴方が私の部屋に自ら負けに来る度に私は暗晦な悦びに打ち震えた。

 貴方を押し倒す度に私はドロドロとした涅色な愉悦に酔った。

 貴方のその首筋に噛みつく度に私の朱殷色な官能は疼いた。

 貴方の負けた後の悔しさを押し殺した表情を見る度に真暗な劣情を催した。 

 兄様は知っていらして? 動物の中には交尾の時に首を噛む事もあるのですよ? 

 歪な求愛行動(マーキング)は私をどんどん狂わせました。

 

 いつからか貴方の思考がなんとなく分かるようになっていました。

 私たちに勝ちたいのですね。

 だから必死に武道を習われているのですね……お可愛い事。

 そんな事をしても体の弱い私にも勝てないのに……本当にお可愛い事。

 本当に私の醜悪な本性には自分でも嫌になる。

 それでも私は、はしたなくも貴方を欲しています。

 貴方はきっと勝ってしまえば私の前から消えてしまうでしょう? 

 だから絶対に私は貴方を勝たせませんわ。

 

 終わりはあの茹だるような暑さの日。

 貴方の誘いは不吉を孕んで私を不安にさせた。

 しかし私は逃れられなかった。

 これまで積み上げたプライドと、貴方に勝っているという優越感で。

 私は貴方の勝利への渇望を侮った。

 私は太陽の炎熱を孕むターフに崩れ落ちた。

 

 深夜、自室で目を覚まし、すぐさまシャワーを浴びて寝汗を流す。許せなかった。

 貴方がくれた香水を付け、お気に入りの下着を着け、ナイトガウンを羽織る。許せなかった。

 気が付けば深夜の貴方の部屋にいて泥の様に眠る貴方の上に腰を下ろした。許せなかった。

 

 勝つのは私であって貴方じゃないわ。

 支配者は私であって貴方じゃないわ。

 どちらが上であるか分からせなければ……

 

 貴方は目を開くとぼんやりと私の事を見つめてきた。

 寝ぼけているのかしら? 可愛らしい。

 そう思っているとクルリと視界が回った。

 痛みもなくただ遠心力を感じただけ。

 戸惑う私を置き去りにまた視界が回る。

 気が付けば貴方は私の背中から手足を押さえていた。

 

 アハぁ♥

 

 ハッとする。

 これは違う。怒りで震えているんだ。誰にいう訳ではなく言い訳をする。

 これは違う。貴方は私に支配されればいいの。自分に言い聞かせるように言い訳をする。

 だからこの震えは怒りであって快感なんかじゃない。

 なのに……なのに、なんで私はこんなに哂っているの? 

 後ろから押さえつける貴方を跳ね除けることなんて簡単だ

 そう思っていたのに魔法の様にそれは出来なかった。

 貴方はポツリと、“力じゃないとはこの事か、終わった後に理解するとはな”と呟く

 どうして? 疑問が沸き上がる。

 跳ね除けられない事にでは無く、快感に打ち震える私自身に対して。

 これじゃあ私が兄様に支配されたがってるみたいじゃないですか。

 そう思い至ると快感の質が変わった。

 より上質に、より深く、より甘美に……

 きっとここが分水嶺。これを超えたら今までの私に戻れなくなる。

 ゾクゾクする。これを超えたいと女たる私の本性が言う。

 それはダメだと貴方の支配者たる私の理性が止める。

 

 あれ? 私の本性が支配するのを望んでいた筈なのに、どうして理性が止めるの? 

 

 混乱する私をよそに貴方は私の首筋を噛む。

 私が秘密の遊びでそうするように、勝者の権利として。

 それは本当に軽く、歯形も残らないような甘噛み。

 私は弾け震えた。あられもない嬌声を出さないようにベッドのシーツを噛みしめながら。

 体の内側すべてをくすぐられる感覚。

 私の胎をゆっくりと、しかし逃さぬようにしっかりと握りしめるような感覚。

 脊髄に快感が走り、脳を揺らす。

 心臓が鼓動する度に下腹部が切なくなる。

 どうしようもなく私の女の部分を疼かせる……

 視界は真っ白に染まり、いくつもの星が瞬いた気がした。

 フーフーと獣の様な吐息が聞こえる。

 兄様が私で興奮してくれているんだと思った。

 違和感を感じて定まらない思考で考えると私の吐息だと分かった。

 ダラダラとはしたなく唾液が止まらない。シーツはグチュグチュになるほど汚れていた。

 その事実を認識すると私はまた深く達し、震えた。

 貴方はそれを勘違いしたのか“これが男の怖さだよ。アルダンは美人なんだから気をつけなさい”と的外れな事を言う

 違うのです。恐怖で震えているのではないのです。

 貴方に支配されて狂わされて犯されて喜びで打ち震えているのです。

 そう伝えたくても私の体はいう事を聞かず、快感を耐えるために、或いは快感を一片も逃さぬように震え続けていた。

 貴方が私から退いて体を起こす。

 違うと伝えなければそう思いゆっくり息を吸うと貴方の香りが鼻腔を通って肺に取り込まれる。

 私は気をやってしまった。

 また体が震える。

 私が積み上げていたプライドや貴方に対しての優越感、それらが全部壊れてしまった。

 また私は果てた。

 腰が跳ね、尻尾が私の意思とは関係なく左右に柔らかくふわふわと揺れる。

 降りてこられない快感。

 

 貴方は部屋を出ようと扉を開き“ゴメンね”と悲し気に謝った。

 ここで貴方を行かせてしまったらどうなるか分かっている。

 だから手を伸ばそうとして、出来なかった。

 扉が閉まると同時に私の意識は夜の闇の中に溶けていった。

 

 夢を見ました。

 貴方との子を生して、幸せに笑い合う温かく柔らかい夢を……

 それは素敵で、泣きたくなる程に幸せな(願い)

 でもそれが甘く切ない泡沫の夢だと分かっている。

 現実はいつだって嗤ってしまう程……残酷だ。

 

 翌日の昼頃に起き、いの一番にお婆様の書斎へ向かいました。

 やはりと言うべきか、貴方は家を出ていました。

 まだ下の子達にいうのは止めておきましょう。

 一番長く同じ時を共にした私は察して予め覚悟は出来ていました。

 彼女たちはきっとまだ覚悟は決まっていないでしょうから。

 

 お婆様の書斎から部屋へ戻る。

 本当に憎い御方……首筋をさすり私は思う。

 あの時、貴方が首に嚙みつかなければ私はきっと貴方を諦められたのです。

 あの時、歯形が付くほどに噛み締めて貰えたなら全てを捨てて貴方を追いかけられたのです。

 どちらも出来なかった私は貴方の為になにが出来るのでしょうか? 

 

 私は思い悩みました。贖罪する罪人の様に。恋する乙女の様に。

 

 思い至ったのは私が貴方の所有物になる事。

 だから貴方が私を手に入れた時に誇れる私で有りたいのです。

 貴方の為だけに生き、貴方の為だけに走り、貴方の為だけに勝利を捧げます。

 私の身体など、その為には惜しくはないわ。

 この身が例え走れなくなろうとも。

 この身が例え歩けなくなろうとも。

 きっと貴方はそんな私を受け入れてくれるから……

 だから待っていてくださいね。

 決して貴方を逃しません。

 

 私を染め上げたのは貴方です、本気にさせた責任を取ってもらいますわ♡




今、情報が来ました。バ場状態は重から稍重に持ち直したようです。
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